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  • アバターの映像はすばらしい、だけどストーリーがね、ブラックパンサーとRRRに負けるぞ、2022年のベストは「コーダ あいのうた」かな

    アバターの映像はすばらしい、だけどストーリーがね、ブラックパンサーとRRRに負けるぞ、2022年のベストは「コーダ あいのうた」かな

    本日は映画のお話しです。先日封切り初日の12月16日(金)に超話題の「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を鑑賞したのでした。日比谷の東宝シネマでの入りは4割ぐらいだったかな。

    観ての自分の素直な感想。確かに3時間の超大作であり、映像の美しさも度肝を抜くものですが、第1作から時間が空きすぎて、前の話しからの続きなのでもう前の話しは忘れてしまったよ、という感じなのです。ナビィやアバターの関係性が今一わからないんだな。

    今回の話し自体はシンプルなのですが、その続きの人間関係がすぐには理解できないので、面白さは半減するのかな。全5話で完結という話しも聞こえてきますが、どうなのかな。

    自分はシニア料金で視聴できるので1,200円で視聴できる娯楽としてはコスパは素晴らしいものがありますが、インド映画のあの「RRR」に撃破されるのではないのかな

    お金のかけ方はアバターかと思いますが、映画のパワーではRRRに負けていると思います。アバターでは鑑賞後、拍手は起きなかったもの

    映画館で拍手を目撃したのはRRRだけです。その意味では貴重な映画体験でした。自分ではアバターより「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」の方が上だと思うな。こちらの方が目頭が熱くなったもの

    ここでちょっとしたディップを。このアバター公開の数日前、六本木ヒルズの前の道路を歩いていたのです。前からアロハぽい派手なシャツを来た恰幅のよい初老の外人とすれちがったのです。冬なのに派手なシャツを着ているやつがいるなと思ったのでした。

    映画の予告を観てこの男が写っているのです。ジェームス・キャメロンと盟友のアバターのプロデューサーのジョン・ランドーその人だったのです。おそらく、プロモーションで来日していて六本木のグランド・ハイアットに宿泊していたんだろうなと。

    そして、今年も映画館とDVDでたくさんの映画を観ました。

    2022年で一番自分なりのベストはアカデミー賞作品賞もとった「コーダ あいのうた」かな。映画の最後にエミリア・ジョーンズにジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」を歌わせる演出にまいったのでした。ストーリーもいいしね。

    そして、映画館でゴットファーザー三部作を続けて観たのは初めての体験だった。やっぱりゴットファーザーは2部まで、と改めて思ったのでした。11月のシチリア旅行でゴッドファーザー村へ行けなかったのは残念無念。

    ディア・ハンターも劇場で2週続けて2回観たしね。満足、満足

    渋谷のBunkamuraの劇場でロミー・シュナイダーの没後四十年ということで「太陽が知っている」も観たな。やっぱりいいよね。あの白い水着がいいんだね(変態かね)

    DVDではイタリアの「ジョルダーニ家の人々」が傑作だと思いました。少し前の作品ですが。現代社会というか家族を取り巻く世相を反映した傑作イタリア映画だと思いました。さすが、岩波映画館で上映されただけのことはあります。

    そんな感想を持った2022年の映画界なのでした。

  • 「コーダ あいのうた」はエミリア・ジョーンズにジョニの「Both Sides Now」を手話付で唄わせた時点で勝ちだな、V先生はどうして宮本亜門なの?

    「コーダ あいのうた」はエミリア・ジョーンズにジョニの「Both Sides Now」を手話付で唄わせた時点で勝ちだな、V先生はどうして宮本亜門なの?

    この3連休に「コーダ あいのうた」を自宅で鑑賞した。よい映画だとは知っていましたが、映画館に行くまではないと思っていたのです。そして、約1週間前に最近平日にほぼ毎日聞いているInterFMのロバートハリスさんがナビゲーターをしている“大人のラジオ”「Otona no Radio Alexandria」という番組の中でハリスさんも娘さんの推奨で鑑賞して感激し、3度ほど感涙にむせったというのが、すぐ視聴すべし、と思った理由だったのです。

    そして、何とアマゾンのPrime Videoで無料で見れるのです。この作品は、

    2022年度アカデミー賞<作品賞>を含む、3部門(助演男優賞:トロイ・コッツァー、脚色賞)受賞しています。

    話しはこんな感じです。

    豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。
    陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から、“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
    新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。
    すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。
    だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。
    悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。

    監督と脚本は、シアン・ヘダーという女性ですね。

    何と言っても主演のエミリア・ジョーンズ(Emilia Jones)がいいですね。おそらくメジャーでは初の主演だと思いますが、彼女当てましたね。ぴったりの役が運命のごとく回ってきたという感じです。

    聴覚障害者の父親のトロイ・コッツァーもよい(なんたってアカデミーの助演男優賞ですから)のですが、お兄ちゃん役のダニエル・デュラントも非常に印象深い演技をしていたと思います。

    だけど、この映画で一番美味しいところを持っていったのは、音楽教師役(ベルナルド・ヴィラロボス / V先生)の エウヘニオ・デルベスだったと思います。どうしても、宮本亜門とオーバーラップするんだな。この手の役はどうしてもこうゆうキャラにしたいのね。

    そして、エミリア・ジョーンズが最後に唄うジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」の楽曲の力強さはたまらないね。エミリア・ジョーンズは若さあふれるといった歌唱です。演出も映画でまだこんな手法があったのね、といった演出がありますね。

    だけど、自分は今年のアカデミー作品賞は自分の思い込みで別の作品だとてっきり思っていて、失礼しました。見終わって、作品賞に値しますね。ペコリ

    このジョニ・ミッチェルの「Both Side Now」は映画でもよく使われますが、この作品以外では「ラブ・アクチュアリー」での使われ方も最高でした。

    ちなみに、コーダ(CODA, Children of Deaf Adult)とは、きこえない・きこえにくい親をもつきこえる子どものことを指します。

    この3連休に最高の映画を観させていただきました。