タグ: アヌーク・エーメ

  • この週末はリノ・ヴァンチュラ特集だったよ、モディリアーニは生前は浮かばれなかったんだね

    この週末はリノ・ヴァンチュラ特集だったよ、モディリアーニは生前は浮かばれなかったんだね

    2024年11月25日(月)

    週末です。いつものようにDVDの視聴です。土・日にこれを観たよ。

    なんたって、先日に「冒険者たち」を観た残像が残って、リノ・バンチュラを観たくなってね。というわけでリノ・バンチュラが出ているこの2本を。

    • 「モンパルナスの灯」
    • 「殺し屋とセールスマン」

    まずは「モンパルナスの灯」から。画家モディリアーニの話しなんだね。

    夭逝の画家モディリアーニの悲劇的な晩年を、「穴」などの名匠ジャック・ベッケルが映画化した伝記ドラマ

    第1次世界大戦後のパリ、モンパルナス。売れないイタリア人画家モディリアーニは画商ズボロフスキーの友情に支えられながらも、貧困と病苦を酒で紛らわす日々を送っていた。ある日、モディリアーニは画学生ジャンヌと出会い恋に落ちるが、彼女の父親によって2人の仲は引き裂かれてしまう。病を悪化させたモディリアーニはズボロフスキーの勧めもありニースで療養することになり、ジャンヌは家族を捨てて彼と一緒に暮らし始める。ジャンヌの愛情と励ましを受け、自身の人生と芸術に前向きに取り組もうとするモディリアーニだったが……。

    「花咲ける騎士道」のジェラール・フィリップが主演を務め、ジャンヌを「甘い生活」のアヌーク・エーメ、画商ズボロフスキーを「冒険者たち」のリノ・バンチュラが演じた。

    生前は浮かばれなかったという失意のモディリアーニ。今となっては伝説的なジェラール・フィリップとアヌーク・エーメの共演なんだね。非常に良質な映画ですが、伝記物の域を出ないのかな。この映画でのリノ・バンチュラはまあ端役だね

    1910年代のパリと言えば、ピカソもそこにいた時代だよね。

    続いて「殺し屋とセールスマン」です。

    いもよらない事態が次々と殺し屋を襲う!?――その災いの元は隣のセールスマン! スリリングでブラック・ユーモア溢れる傑作!

    一匹狼の殺し屋ミラン(L・ヴァンチュラ)は、政治事件の重要参考人ランドニという男を消すため、裁判所の向かいにあるホテルの5階を借りた。

    その隣の部屋にはワイシャツのセールスマンのピニョン(J・ブレル)がいた。ピニョンは愛する妻に出て行かれ、絶望のあまり自殺を決意していた。ところが首を吊るために紐をかけたのが細い水道管だったため、破裂させて失敗し、部屋中を水浸しにしてしまう。

    隣の部屋の異変に気づいたミランは、ホテルのボーイに調べさせるが、自殺未遂と知ると警察沙汰を避けるため、自分に任せろと言ってボーイを追い払う。ランドニが裁判所にやってくる。急がなくてはならない。ミランはピニョンの話を聞いてやり、車を飛ばして妻の元へ送り届けようとするが、臨月の妊婦を乗せた車と接触事故を起こしてしまう。そこへ白バイが現れた――。

    『Mr.レディ Mr.マダム』(78)、『奇人たちの晩餐会』(98)、『メルシィ! 人生』(00)など、ハリウッドで多くリメイクされた数々の傑作喜劇を世に送り出したフランシス・ヴェベールの脚本を、『殺られる』(59)のエドゥアール・モリナロ監督が演出したブラック・ユーモア溢れる第一級のコメディ。リノ・ヴァンチュラが屈強な殺し屋を演じ、まさにはまり役。本作も後にビリー・ワイルダー監督によってリメイクされている。

    リノ・ヴァンチュラは流石に渋いです。全く笑わず、ニヒルな殺し屋を演じています。まあ悪くはないけれど、リノ・ヴァンチュラには本来の姿の役をやってもらいたいな、というところが本音かな。

    まあ楽しい週末でした。

    アラン・ドロン 追悼特集「太陽がいっぱい」の舞台が架空の街だったとは

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  • あの「男と女」の続編は製作してはいけなかったよ、年老いた主人公は観たくない

    あの「男と女」の続編は製作してはいけなかったよ、年老いた主人公は観たくない

    2023年11月11・12日(土・日)

    今週の週末もいつものルーティーンです。今週末もDVDを2本鑑賞し自宅でまったりです。その2日間で自宅で鑑賞したDVDは次の2本です。

    • ラウンダーズ
    • 男と女 人生最良の日々

    まずは「ラウンダーズ」はInterFMでロバート・ハリスさんが迫真のポーカーゲームを描いていると推奨していたので興味を持って鑑賞です。主演は若きマット・デイモンです。素直な感想ですが、非常に良いエンターテイメントもある映画です。普通に観て普通におもしろい映画は貴重です。これ最大限の褒め言葉です。この普通に製作するのが難しいんだな、これが。

    マット・デイモンの彼女役のグレッチェン・モルですが、いいよね、これも普通に。だけどあんまり映画に出ていないのは残念だね。よい女優さんなのにね。

    続いて「男と女 人生最良の日々」です。あの名作「男と女」の続編です。先週の水曜日に“午前十時の映画祭”で日本橋で「男と女」を鑑賞した感激で、その勢い余ってその続編を観たのです。あの「男と女」から53年経過しているのですね。

    鑑賞して、はっきり申します。これは制作してはいけませんでした。関係者のいろいろな事情と損得があるのでしょうが、「男と女」が名作だっただけに、悔やまれます。誰もこんな陳腐な年老いた有名俳優の老後を観たくないと思うんだな。これをOKした監督のクロード・ルルーシュもどうかしているよね。ゴッドファーザーのパート3以下の評価しかありません。

    年老いたアヌーク・エーメとトランティニャンと過去の映画の残像を流して映画にするなんて、映画に対する侮辱しかありません。

    そして、話しは変わって土曜日の夕食です。本日は半年ぶりに六本木の「中国飯店」です。前日でも予約がとれたのでね。上海蟹の季節ですが、自分たちはいつもの黄金メニューで攻めます。まずしサッポロの黒ラベルで喉を潤します。そして、オーダーはこちら。

    • 干し貝柱とシャンツァイと押し豆腐の和え物
    • 里芋の葱油炒め
    • 小籠包7個(自分1個、連れ2名は各3個づつ)
    • 黒酢の酢豚
    • 松の実のせ牛挽き入り醤油味チャーハン(通称“黒いチャーハン”)
    • 胡麻団子

    周りを見渡すと今日はカップルが多いようです。みんな上海蟹目当てなのかな。

    そしてサーブされたお皿を見ると、今日はどれも量が多いような気がします。小籠包も少し大きめです。“里芋の葱油炒め”がこんなに多かったのは記憶にありません。

    そして、最後ややっぱり胡麻団子で締めます。この胡麻団子も心持ち大きいような

    お会計は16,000円です。今日も、ご馳走様でした。

    映画館でゴットファーザー3部作を全観る。至福の時だった。映画館を出る時、どうしてマイケル・コルレオーネの目つきになるんだろうな





  • ゴダールの「軽蔑」4Kを観たよ、やはり最高傑作に恥じない名画、おすすめ

    ゴダールの「軽蔑」4Kを観たよ、やはり最高傑作に恥じない名画、おすすめ

    2023年11月8日(水)

    本日は古いフランス映画のお話しを。

    火曜日にはゴダールを、水曜日にはクロードルルーシュを観たよ。どちらも巨匠です。その映画とは、

    • 軽蔑 60周年4Kレストア版(ゴダール)
    • 男と女(ルルーシュ)

    「男と女」は”ダバダバダア”で有名な名作ですが、自分は観たことなかったんでね。

    まずは渋谷で「軽蔑」を鑑賞です。何でもこの「軽蔑」、ジャン=リュック・ゴダールの最高傑作の一つと称されているようです。

    カプリ島を舞台に、作家ポールとその妻カミーユの悲劇的なロマンスを描く。
    ポールの美しき妻カミーユにブリジット ・バルドー、作家ポールにミシェル・ピッコリというフランスの伝説的俳優が主演。

    ゴダールは「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」は観たことがあるのですが、洗練度ではこの「軽蔑」が一番かも。一つ一つのカットが写真的で印象に残るシーンが多い。監督もそんなシーンを繰り返し使うものね。ブリジット・バルドーに関して映画では確かに魅力的なんだが、どうなんだろう。バルドーにとっても最高傑作かもね。

    確かに若い野心のある映画監督が観たら(当時はなおさら)、刺激的な映画だよね。ゴダールは難解と思い込んでいましたが、この「軽蔑」を観たら歴史に名を残す監督だよね。

    だけど、カプリ島のシーンたまらないね。でも最後までわからなかったのは、バルドーの心変わりがどうしてなのかです。日本人にはわかりにくいよね、そのへんの心境。よい映画を観させていただきました。

    そして、水曜日は“午前十時の映画祭”で日本橋で「男と女」を鑑賞です。

    話しこんな感じなのね。カンヌでパルムドールをとってことも初めて知りました。

    話しはこんな感じ。

    パリで一人暮らしをするアンヌとカーレーサーのジャンは、ドービルにある同じ寄宿舎に娘と息子を預けていることから知りあい惹かれあった。が、いまだ辛い過去を忘れられない二人は……。
    流麗なカメラワーク、カラーとモノクロームを使い分けた大胆なモンタージュ、そして甘美なメロディが“運命の出会い”に魅入られた男と女の恋を浮き彫りにしていく。

    男優のジャン=ルイ・トランティニャンもいいのですが、この映画は女優のアヌーク・エーメがいいところをさらっていくね。あの時折醸し出すあの表情がたまりません。だけど、彼女の元夫はもう少しいい男というわけにはいかなかったのかな。

    ドービルのあのモノクロームぽく撮る海辺の通りの老人と犬のシーンが何回も流れますが、何か映画史上に残るシーンだね、何か絵心が沸き立ちそうです。セピア色の風景です。

    クロードルルーシュの映画は「愛と悲しみのボレロ」しか観ていませんが、この「男と女」はコンパクトにまとめ上げて彼の最高傑作なのでしょうね。

    自分としては最後の終わり方に違和感があるのですが。やっぱりあの流れではハッピーエンドはダメだと思うんだね。

    終われば、日本橋の「京都銀閣寺ますたにラーメン」へ。「男と女」の余韻に浸りながら、ビールとおしんこです。ここはやっぱりシャンパンじゃあないと様にならないね。

    そして、麺硬めで“ますたにラーメン”を。やっぱりこのコースが一番いいね、日本人だもの。(最後は相田みつを風)

    政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ