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  • 「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間<後編>」、監督の構成力に脱帽、必見だよ

    「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間<後編>」、監督の構成力に脱帽、必見だよ

    2024年8月21日(水)

    昨日は先週前編を観た映画の後編を観に行ったのでした。楽しみにしていたのです。渋谷のル・シネマへ。その映画とはこちら。

    • 「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間<後編>」

    映画を再確認するとこんな感じになります。

    イタリアの名匠マルコ・ベロッキオが、2003年製作の「夜よ、こんにちは」でも題材にした「アルド・モーロ誘拐事件」を再び映画化した人間ドラマ。

    1978年3月のある朝。戦後30年にわたりイタリアの政権を握ってきたキリスト教民主党の党首で5度の首相経験を持つアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐された。国家を揺るがした55日間の事件の真相を、モーロ本人、彼を父と慕い救出の陣頭指揮を執った内務大臣フランチェスコ・コッシーガ、モーロと親交の深かった教皇パウロ6世、赤い旅団のメンバーであるアドリアーナ・ファランダ、モーロの妻エレオノーラら事件に関わった人物それぞれの視点から、史実とフィクションを織り交ぜて描き出す。

    本日観たのは後半ですので、エピソード割りはこんな構成。

    4.テロリスト側から見た視点

    5.妻というかモーロの家族からの視点

    6.事件集結

    前編340分(5時間40分)の超大作ですが、たるみなく観せてくれる監督のマルコ・ベロッキオの構成力には恐れ入りました。最初と最後の事件の勃発と終結は別にして、4つの視点からの構成がすばらしい、それも非常に丁寧なつくりです。緊張感もずっと継続するしね。

    自分はこの事件は同時代体験者ですが、学生時代ということもあり、全く知りませんでした、ノンポリということかな。

    監督は何を言いたかったのだろうかと。

    今も続くイタリア(というか世界のね)の政治の愚かさなのかな。バチカンのうろたえ方も含めて

    赤い旅団やテロリスト・カルロスや日本赤軍って何だったんだろうね。社会主義や共産主義万歳、世界の労働者団結せよ、とかね。まあ時代に翻弄されたバカな人たちなのかな

    イタリア映画のあの名作「輝ける青春」が好きな人なら、自分と同様に楽しめると思います。しかし、すごいものを観させていただきました。重量感のある映画を久しぶりに堪能させていただきました。

    観終わった後はランチです。道玄坂の「喜楽」に向かいましたが、本日は改装中で休日。その近くのムルギーもランチやっていません。思案です。そうだ、ここに行ってみようと、怖いもの見たさです。「喜楽」手前の脇道にある昔ながらの「とりかつ」へ

    店構えはこんな感じ。14時に行ったのですがのですが、満席でした。数分待って店内へ。外人度、超高めです。みんなすごいところに来ているんだね

    食事は2品で850円、3品で1,100円、4品で1,300円というシステムなんですね。

    自分は“とんかつ”と“ハムカツ”を注文です。そして瓶ビールをね。揚げ手のおじさんは一見強面だけど、やさしいのね。

    そしてやってきました、こんな感じ。とんかつは小さいのね。この値段なら仕方ありません。自分的にはこの定食、ビールと自分のお腹に丁度よいボリュームです。

    これだビールも入れて1,450円です。渋谷にリピ決定のカルト店が出来ました

    本日は映画も“とりかつ”も良いものを発見したビューティフル・デイでした。

    「ジョルダーニ家の人々」、これは現在の多様な家族のあり方を描いたイタリアドラマの大傑作

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  • 「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」、赤い旅団となれば必見だよね

    「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」、赤い旅団となれば必見だよね

    2024年8月16日(金)

    このブログをアップする時刻に台風7号が首都圏に上陸しているところだと思います。

    映画館のweb予約も本日はストップしている状況です、こんな光景、初めて見ました。

    そして、昨日はこの問題作を観に行ったよ、渋谷のル・シネマへ。

    • 「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間<前編>」

    前編と後編に分かれていますので、まずは前編を。驚いたのがお客さんの多いこと。こんな難しい地味な映画なのに好きだね。映画はこんな感じ。

    イタリアの名匠マルコ・ベロッキオが、2003年製作の「夜よ、こんにちは」でも題材にした「アルド・モーロ誘拐事件」を再び映画化した人間ドラマ

    1978年3月のある朝。戦後30年にわたりイタリアの政権を握ってきたキリスト教民主党の党首で5度の首相経験を持つアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐された。国家を揺るがした55日間の事件の真相を、モーロ本人、彼を父と慕い救出の陣頭指揮を執った内務大臣フランチェスコ・コッシーガ、モーロと親交の深かった教皇パウロ6世、赤い旅団のメンバーであるアドリアーナ・ファランダ、モーロの妻エレオノーラら事件に関わった人物それぞれの視点から、史実とフィクションを織り交ぜて描き出す

    「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」でも同役を演じたファブリツィオ・ジフーニがアルド・モーロを演じ、「はじまりは5つ星ホテルから」のマルゲリータ・ブイ、「グレート・ビューティー 追憶のローマ」のトニ・セルビッロが共演。「イタリア映画祭2023」では「夜のロケーション」のタイトルで上映。

    計6つのエピソードで構成され、イタリア本国では前後編にわけて劇場公開。日本でも前編(エピソードI~III)と後編(IV~VI)の各170分に分けて上映される。

    2022年製作/340分/G/イタリア
    原題:Esterno notte

    前編は6つのうちのエピソードのうちの3つ。

    1. 実際に誘拐が勃発する話し
    2. 誘拐後の内閣の面々からの視点
    3. バチカンからの視点

    本日は3まででしたが、自分的には非常に面白かったよ、やっぱり同時代というか“赤い旅団”とか“テロリスト・カルロス”の名前が出れば、観に行きたいよね。

    エピソード2の内閣の面々のバカさ加減、エピソード3のバチカンの世俗にまみれた現実的な対応、皮肉たっぷりに描いています。監督はこんな情けない姿を描きたかったのかね。

    細かいところでは面々の家族の話しをいれるところなんか芸が細かいね、あと、あのアメリカ人の誘拐専門のコンサルタントのバカさ加減

    台風の状況でどうなるかわかりませんが、後編も近々観に行くよ。

    そして、本日は8月15日、道玄坂の「喜楽」は休業です。転身して新装なった「桂花ラーメン」へ。新しくなって初めての訪問、いつものおばちゃんはいなかったね。

    まずは茎わかめとビールです。茎わかめ、150円に値上げです、残念無念

    だけど、やっぱりシワシワ麺の“桂花ラーメン”は絶品だよね。

    ご馳走様でした。

    まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」

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