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  • ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」、ジョニデがいいところを持っていくね

    ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」、ジョニデがいいところを持っていくね

    2024年1月6日(土)

    今日もまずは映画のお話から。

    昨日は「午前十時の映画祭」で主演がジュリエット・ビノシュの“ショコラ”をやっているというので日本橋のTOHOシネマズへ。

    この映画は観たことないのです。別にジュリエット・ビノシュのファンでも何でもありませんが、amazonの評価を見ると評価がよかったのですね。

    フランス映画でファンタジーぽいなら、あの“アメリ”ぽいのかなを期待してね。

    ちなみに監督はラッセ・ハルストレム、主演はジュリエット・ビノシュ、主演というか脇役でジョニー・デップです。

    ストーリーはこんな感じ。

    フランスの小さな町に謎めいたヴィアンヌが娘とともにやって来た
    伝統と規律を守り、日々静かに生活を送るその町で母娘はチョコレート・ショップを開店する。
    見たこともないおいしそうなチョコレートで溢れた店、人々は自分の好みにピタリとあわせて勧められ、すっかりチョコレートの虜になる。
    おいしいチョコレートとヴィアンヌの不思議な魅力が、閉ざされた人々の心を解き放つ。
    だがそれが古き伝統を守ろうとする町の指導者の反感をかってしまう

    まあ良い映画です。ジュリエット・ビノシュの魅力満載というところでしょうか。だけどジョニー・デップがいいところをさらっていくのね。終わりをどうするんだろうなと思っていると、寓話的な終わり方で良かったね

    だけどあれだけのカカオを使って商売としてはどうかな、現実的かな。まあファンタジーの話なのでね。このころのジョニー・デップは顔艶もよく、若くて魅力的だね、ジプシー的な役にもよく合っているし。

    まあ“アメリ”の方が少し毒気が強いファンタジーかな。だけど、よく出来ている映画です、北風が吹いている時が観頃かな、考えすぎかな。考えてみると、少し変形の女版“フーテンの寅さん”かなと思ったね。

    ところで、ジョニー・デップ様です。自分が観たジョニー・デップ様が出演している映画の中で一番と思うのは、「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」かな。原作はあのノーベル文学賞受賞者のJ・M・クッツェーの「夷狄を待ちながら」です。

    さすがに現代の小説家で突出しているクッツェーの寓話的で示唆するものが深い話しです。

    帝国に支配される辺境の町。そして遠方から移動してくる姿の見えない夷狄

    ジョニー・デップ様は主演ではなく、敵対する悪役ですが、これが役柄にマッチして実にいい味を出しているのです。この映画はそんなに有名ではないかもわかりませんが、その寓話性という意味ではピカイチだと思うのですが。

    今日の最後の方は思わず力が入りました。

    今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作