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  • サンドロヴィッチの「最後のドン・キホーテ」、面白さは格別だった

    サンドロヴィッチの「最後のドン・キホーテ」、面白さは格別だった

    2025年10月2日(火)

    昨日の10月1日は私の誕生日、自分へのmyselfプレゼントとしてこの演劇を横浜まで観に行ったよ、というわけで北イタリア旅ブログは本日はパス。

    観に行こうと思い立ったのは1週間前。日経新聞夕刊の演劇評を読んで俄然観たくなったんだね。ガチの芝居を観たのは初めてかな。

    作・演出は“ケラリーノ・サンドロヴィッチ”さん、この人日本人なんだね。

    • 「最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote」
    • 日時: 2025/9/14(日)~2025/10/4(土)
    • 会場: KAAT神奈川芸術劇場
    • 料金: S席:10,000 円 / A席:8,000 円 / B席:5,000 円
    • 出演: 大倉孝二[ドン・キホーテ(ヘンリー・クリンクル)役]、咲妃みゆ[看護婦(ローズ)役 ほか]

    劇作家、演出家、映画監督、音楽家として多方面で才能を発揮し、数々の賞を受賞しているケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、約 6 年ぶりに KAAT で新作を上演。 2019 年に上演した『ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第 4 の長編~』は、未発表のフランツ・カフカの長編小説の遺稿が見つかったという設定のもと、現代とカフカの居た時代、そしてカフカの小説世界が騙し絵のように交差していくという物語が好評を博しました。

    今回は、現実と妄想の区別がつかなくなり荒唐無稽な行動を繰り広げる男の顛末を描いた、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとに新たな冒険奇譚を書き下ろします。自らを遍歴の騎士(ドン・キホーテ)と思い込み、世直しの旅に出る初老の郷士。彼のお供をするサンチョ・パンサや空想上のドルシネア姫といった原作から引き継がれるキャラクターたちと、新たに描かれるドン・キホーテを取り巻く登場人物たちによる群像劇が紡がれます。 本公演には、個性と実力を兼ね備える俳優陣が出演し、生演奏を交えて縦横無尽に舞台を駆け巡ります。

    夢と妄想と正義感に取りつかれた人間の狂気を、原作のエッセンスと KERA 独自の不条理さを交えどのようにリメイクされるのか、どうぞご期待ください。

    これは面白かった、素直にね。構成が重層的であり、かつ、時間軸を変えてきますので一見難解のようですが、そこは演出家KERAの力なのか、わかりやすく提示してきます。

    生の演奏家の音楽、非常に効いています。ドラムも強烈だね。ドンキ・ホーテの話しをここまでアレンジできるなんて才能だね。

    大倉孝二のシリアスとユーモア、よく合っているし、すばらしい。犬山イヌコもよいアクセント。

    席は1週間前の購入でしたが、4列目で観れました

    今後、東京以外でも公演あるので、是非、劇場へ。