タグ: マドビ・ムカルジ

  • サタジット・レイの「ビッグ・シティ」はインドでの女性の社会進出の厳しさの話し

    サタジット・レイの「ビッグ・シティ」はインドでの女性の社会進出の厳しさの話し

    2025年8月16日(土)

    自分にとっての2025年のお盆はこの人の映画を集中的に観た週だったね、インドの巨匠サタジット・レイ。

    昨日の予告どおり、昨日の金曜日も観に行ったよ。

    • 「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」

    そして、今回の企画で上映された映画はこの7本。

    • 「音楽サロン」→これ超傑作
    • 「ビッグ・シティ」
    • 「チャルラータ」→傑作
    • 「臆病者」
    • 「聖者」
    • 「主人公」
    • 「エレファント・ゴッド」

    そして、昨日観たのは最後のこの1本。

    • 「ビッグ・シティ」

    レイ監督が初めてネオリアリズムへの挑戦を試みた作品であり、物語は1955年当時のコルカタの日常を描く。貧しい下層・中流階級を襲う社会経済的な苦悩に焦点を当て、それを主人公女性の自立を通じて表現している。

    1963年/原題:Mahanagar/英語題:The Big City/136分
    ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞
    監督・脚本・音楽:サタジット・レイ/原作:ノレンドロナト・ミットロ/撮影:シュブロト・ミットロ
    出演:マドビ・ムカルジ、オニル・チャタルジ、ヘレン・チャタルジ

    観ての感想。これは古いインドの社会的な問題を扱っているね、特に女性の社会への参加。昔のインドはこんなに女性が働くことが恥だと思われていたんだね、家族にとって

    これは日本の昔でもあんまり考えられないね。だけど、エンディングは何となく希望が持てる終わり方、だからビック・シティか。

    コルカタが舞台なんだね。あのマザー・テレサがコルカタのスラム街で活動を始めたのが1948年。この映画は1963年製作

    良い映画だけど、「音楽サロン」や「チャルラータ」のように上流階級の没落を描かせたほうがこの監督はいいよね、おそらく出がいいから。

    そして、いつも関心するのがこの監督、小物の使い方が秀逸。主演は今回もミューズのマドビ・ムカルジ

    だけど、10日前まで全く知らなかった監督、いいものを観せていただきました。

    このキャッチコピーのそのままでした。

    “黒澤明、マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウェス・アンダーソン……世界の巨匠たちが敬愛してやまない”

    サタジット・レイは昨日で打ち止め。だけど「音楽サロン」はもう一度観たいね

    観終われば12時40分。

    お盆真っ盛りの日にまともなランチを食べるには、チェーン店に行くしかないね。

    そんなわけで宮益坂の「どうとんぼり 神座」さんへ

    生ビールと“おいしいラーメン”のコスパが良すぎてね、今週2度目

    今日も満足なランチ、ご馳走様でした。



  • サタジット・レイの「チャルラータ」は傑作、この女性、監督の伝説的ミューズなんだね

    サタジット・レイの「チャルラータ」は傑作、この女性、監督の伝説的ミューズなんだね

    2025年8月15日(金)

    本日は終戦記念日、だから自分にとっては何もないのですが。

    本日もこの人の映画を観に行ったよ、昨日の予告どおり。まさに“インド映画の巨匠にハマりました”。

    • 「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」

    本日観たのはこちら。午前の回でもお客さんの入りは上々。

    • 「チャルラータ デジタルリマスター」

    愛、理想主義、失望、そして悲哀への賛歌である本作。レイ監督が手掛けた中で最も優美な作品であり、監督の創造期と言われる1960年代に撮られた最高傑作のひとつ。

    1964年/原題:Charulata/英語題:Charulata/119分
    ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞
    監督・脚本・音楽:サタジット・レイ/原作:ラビンドラナート・タゴール/撮影:シュブロト・ミットロ
    出演:マドビ・ムカルジ、ショウミットロ・チャタルジ、ショイレン・ムカルジ

    観ての感想。これは傑作でした。まあこれもインド社会を風刺しながら、許されない恋愛を描いたものですが、女の主人公の目付き・顔つきがいいね

    調べて見ると、このマドビ・ムカルジという人、“サタジット・レイ作品の伝説的ミューズ”と言われているのね。ちなみに題名の“チャルラータ”はこの女主人公の名前です。

    だけどレイという監督、インドの上流社会を描くのがうまいね、うますぎるね。映画では女性への学問をなかなか許容しない社会への皮肉なのかね。

    音楽場面もまたよろし。

    「音楽サロン」は超傑作だと思いますが、こちらも傑作ですよ。

    観終われば、本日の渋谷のモンベルへ。目を付けた品物があったので現物チェックです。

    何でも、“様々な形状の機器に対応する包むケース”というもの。

    • 「クリマバリア カメラップ」(2,000円)

    旅行用に一眼レフのカメラを包むのにようさうだったので、現物見て即買いです。色は赤のMサイズ。

    モンベルでの買い物が終われば、ランチ。すぐ横のゴールドラッシュでハンバーグとワインにしようかと思いましたが、少し重いかな。

    また、「どうとんぼり神座」にしようかと。センター街を歩いていると、横には桂花ラーメンの横道が。

    転身です、本日は久しぶりに「桂花ラーメン」にしようかと

    ビールと茎わかめの誘惑に負けたんだな

    桂花ラーメンのチケットも持ってカウンター席に陣取ります。馴染みのお姉さんにビールと茎わかめのチケットを渡します。しかし、外人さんだらけだね。

    この瓶ビールと茎わかめのコンビ、たまりません。

    ビールを飲み終えれば、ラーメンを。この“しわしわ麺”、たまりませんね。外人にこの感覚わかるかな、わからないだろうね。

    ご馳走様でした。明日も最後にサタジット・レイ祭りに参加しますよ、それで最後。