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  • 日本映画の「バカ塗りの娘」を観て、自分も津軽塗のお椀が欲しくなった、そんな映画

    日本映画の「バカ塗りの娘」を観て、自分も津軽塗のお椀が欲しくなった、そんな映画

    2023年9月13日(水)

    本日も新作の劇場映画の話しからです。

    9月1日から全国公開された日本映画の「バカ塗りの娘」です。

    ちなみにタイトルで気になる“バカ塗り”とは、こんな意味があります。

    バカ塗り”は、津軽塗のことを指す言葉で、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返すことから来ています。

    • 主演: 堀田真由 (娘役)、小林薫(父役)
    • 監督: 鶴岡慧子
    • 原作: 髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」

    シネスイッチ銀座にお昼の回に伺いました。思ったよりは観客がおられ、やっぱり高齢の方が多いね。

    観ての感想です。久しぶりにまさに“静謐”という言葉が似つかわしい映画を見ました。自分が知っている俳優は小林薫だけですが、主人公の娘役の堀田さんも凛としてすばらしいね。

    がさつな言葉で言えば、ガチャガチャしていない映画です。本当に日本映画では最近ないね。昔の小津とか黒澤の映画みたい。言葉を詰め込めしない美学があるよね。

    津軽塗の工程もよくわかるし、是非映画館に観に行ってほしい映画です。

    あのお兄ちゃんのことは今風だね。もう少し予算があって、あの母親役は適切な人だったらもっとよかったね。

    ちなみにあらすじはこんな感じ。

    青森県弘前市。津軽塗職人の青木清史郎(小林薫)と父の仕事を手伝う娘・美也子(堀田真由)が、年季の入った工房で作業をしている。工房からは漆が何度も塗られ、研がれ、その音だけが響いている。美也子は、高校卒業後、特にやりたいことが見つからず、家計を助けるために近所のスーパーで漫然と働きながら家業を手伝っていた。

    幼い頃から人とコミュニケーションを取るのが苦手で、恋人や仲のいい友人もおらず、家とスーパーを往復する毎日。唯一心を開ける存在は隣に住む吉田のばっちゃ(木野花)だ。父・清史郎は、文部科学大臣賞を獲ったこともある津軽塗の名匠だった祖父から津軽塗を継いだが、今は注文も減ってしまい、さんざん苦労しているようだ。そんな青木家は、工房の隣に建つ自宅で父娘の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に愛想を尽かして、数年前に家を出ていった母(片岡礼子)。父と祖父の「津軽塗を継いでほしい」という期待を裏切り家業を継がないと決め、美容師となった兄・ユウ(坂東龍汰)。気づけば家族はバラバラになっていた。

    幼い頃から漆に親しんできて、津軽塗の仕事が好きだが、堂々とその道に進みたい、と公言できずにいた美也子だったが、ある日、父に久しぶりの大量注文が入り、嬉々として父の手伝いをすることに。そして、花屋で働く青年・鈴木尚人(宮田俊哉)との出会いをきっかけに、漆を使ってある挑戦をしようと心に決める。しかし、清史郎は津軽塗をやっていくことは簡単じゃないと美也子を不器用に突き放す。それでも周囲の反対を押し切る美也子。その挑戦が、バラバラになった家族の気持ちを動かしていく――

    自分もバカ塗りのお箸とお椀で食べたくなりました。そんな余韻を残す映画ですよ

    そして本日も昨日に続いて、ランチは日本橋にある「京都銀閣寺ますたにラーメン」に直行です。まずはビールで喉の消毒を。たくあんをつまみにビールがグイグイと。あなたも毎日好きだね。

    そして、本日も同じ1杯です。本日も充実した1日でした。

    沢木耕太郎原作の「春に散る」を観たよ、邦画では久々に硬派で良い映画、観るべし



  • 熊本で「熊本ラーメン 黒亭」でラーメンを食す、1957年創業の老舗の味を堪能

    熊本で「熊本ラーメン 黒亭」でラーメンを食す、1957年創業の老舗の味を堪能

    熊本への旅です。熊本に到着しての第一食目は午後14時ごろの遅めのランチになったのです。しかし、熊本空港は市内にかなり近くていいね。

    まずは「熊本ホテルキャッスル」近くのアーケードを歩いて物色です。まずはやっぱり、駆けつけのラーメンを1杯いきたいな。冷たいビールをキュッとね

    熊本のアーケード街は“上通り”と“下通り”の2つにきれいに分かれています。ホテルの近くには老舗名店の「元祖熊本ラーメン こむらさき」があったのですが、ホテルから近いのでもしもの時にとっておくためにランチではパスです。

    そして、下通りを歩いている時です。機内でみた旅行誌で見た「熊本ラーメン 黒亭」を見つけたのでした。表の看板には、“昔ながらの、熊本の味”に引き寄せられている自分。本日のランチはここで決まりです。自分はこちらのラーメンは一度も食したことがありません。(昔、3年間も熊本に住んでいたのに、何していたんだろうね、不思議)

    初めて入るお店はドキドキするね。店内入口でまずは食券機で食券を購入するスタイルです。瓶ビールと普通のラーメン(850円)は決まったのですが、つまみで悩む自分。餃子も普通すぎるので、ここは“おつまみチャーシュー”(380円)にしてみました。

    本日のビールの銘柄はキリンの一番搾りです。やってきた“おつまみチャーシュー”はネギもやしの上にチャーシュー3枚というもの。至って普通だね。カラシがあるのが熊本流かな

    まあ、何故ここにいるんだろうという熊本でビールをいただく至福の時です。

    ビールをいただきながら、メニューと店内を見渡していると、いろいろ分かってきます。箸ケースにこんな一文が

    昔ながらの熊本の味。

    since 1957

    黒亭は昔ながらの手作りの優しい味を目指しています。

    スープ・麺・焦がしにんにく、チャーシューを自家製にこだわり、より美味しいラーメンをお客様にお届けできるよう、製法の見直しを加えながら、研鑽を重ねております。

    「熊本ラーメンの良き伝統を守りながら進化を続け、皆様に喜ばれるオンリーワンの味をお届けしたい。」

    心構えはよし。更にメニューを見ていると、「玉子入りラーメンの美味しい食べ方」に目が留まったんだな。

    玉子入りラーメンは、玉子が大好きだった初代の女将が考案した、黒亭の定番メニュー。より美味しい食べ方のご紹介をします。

    1. まずはスープ・麺のそのままの味を楽しみます。
    2. 基本の味を堪能したら、れんげに黄身をすくって中でわります。
    3. 箸で麺や具を持ち上げてれんげから黄身を少しずつ絡ませると美味しいです

    まるで小籠包の食べ方指南みたいだね。そろそろビールも飲み終わりました。

    ラーメンを注文です。ここまで前置きが長かったね。

    ラーメンは2分で着丼です。器は一目こぶりなラーメンです。具は普通ですが、シナチクがない代わりに、“きくらげ”があるのかな。まずはスープを一口。かなり濃い目のとんこつスープです。桂花ラーメンスープよりドロッとしている感じです。焦がしにんにくが食欲をそそります

    麺は中太のストレート麺です。スープが強いので、この中太麺とよくマッチしますね。最初器が小さいので小ぶりのラーメンに見えましたが、量は丁度よい感じてでした。飲んだ後の締めラーメンにはたまらないね。

    さすがに1957年創業の66年間の歴史を感じる、熊本を代表する老舗ラーメンの実力を思い知らされました

    残念ながら、東京には支店がないのね。それなら、このおみやげラーメンだな。

    ご馳走様でした。

    熊本で「資さんうどん」の朝食、完全自動化ですごいことになっているね、お味もグッド

     



  • [2022年夏ホーチミン旅行記11]深夜便搭乗の前にドンコイ通りでマッサージ。「Heritage Spa」は予約をした方がいいよ

    [2022年夏ホーチミン旅行記11]深夜便搭乗の前にドンコイ通りでマッサージ。「Heritage Spa」は予約をした方がいいよ

    東南アジアへの旅行でのお楽しみは何と言ってもグルメとマッサージ(スパ)なのです。

    だけど、今回の旅は久しぶりの東南アジアへの旅ということもあり、マッサージに行こうという気が起こらなかったのです。

    だけど、旅の最終日で深夜の帰国便ということになれば環境は整いました。15時丁度にシェラトンホテルをチェックアウトし、ホテルでスーツケースを預かってもらいます。

    まずは腹ごしらえです。遅いランチをとります。こんな時は点心に限ります。数日前にご紹介したドンコイ通りに店を構える有名広東料理店の「NGAN DINH Saigon(ガンディンサイゴン)」を2度目の訪問です。

    自分は豆豉排骨とビールで小腹を満たします。これで、空港でのラウンジまではお腹はOKでしょう。さあ、マッサージです。シェラトンホテル周辺で良さげなお店を物色します。

    前日通った時によさげと思ったマッサージ店を目指します。シェラトンを挟んでドンコイ通りの一つ下の通りですね。名前は、ベトナム伝統マッサージ専門店「THANN」(Saigon Heritage Spa)です。店の看板には日本語の文字もありますが、ネットで調べてみても結構評価の高いお店のようで、まずはこちらに訪問です。16時に2名で訪問します。もちろん、予約なんてしていません。メニュー表を見た限り、90分の全身マッサージをお願いしようと。

    だけどさすがに人気店ですね。この時間でも、60分のコースしか提供できないといわれるではありませんか。というわけで、60分の全身マッサージをお願いすることにしました。

    マッサージですか。強さでstrongをお願いして、十分満足できました。チップも含んで一人VND 420,000(約2,500円)は大変リーズナブルで大変おすすめできるマッサージ店ですね。店内も清潔で良いね。

    だけど、空港に向かうには少し早すぎます。今度はフットマッサージのお店を探します。ありました。怪しげな台湾マッサージ店です。こちらもシェラトンホテルから近いです。長年ホーチミンで経営なさっているお店のようです。名前は「Royal Foot Massage」です。

    やっぱり怪しげなビルの高層階に拉致されました。その一室にはフットマッサージ用のチェアがずらっと並んでいます。

    というわけで、女性のマッサージの方に50分ほど可愛がられたのでした。東南アジアのフットマッサージでよくあるように、隣同士でマッサージのお姉さんがぺちゃくちゃ喋りながらフットマッサージをしてくれます。力が入った時は快適なのですが、少しゆるめといただけません。料金は50分でVND 160,000(約900円ぐらい)だからしかたないのかな。

    こちらはチップを別に渡す必要がありますね。

    まあ、なにはともあれ全身と足が軽くなったところで、シェラトンからタクシーに乗り込んで空港を目指します。これで6泊7日のホーチミン旅行も終わりか!時が過ぎるのは早いね。