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  • 映画「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」は食に携わるもの必見、活け〆なんだね

    映画「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」は食に携わるもの必見、活け〆なんだね

    2024年8月27日(火)

    昨日の週初めの月曜日は観に行くのに悩んだ映画だったのです。何と4時間の大作です。

    チケットもシニア割でも2,500円です、通常のほぼ2倍の金額設定です。その映画とはこちら。

    • 「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」

    意を決して銀座の“シネスイッチ”へ。びっくりしたのはお客さんが意外にもたくさんというところ。こんな映画です。

    アカデミー賞の名誉賞も受賞しているドキュメンタリー界の巨匠フレデリック・ワイズマン監督が、親子3代にわたりミシュラン三つ星を55年間持ちつづけるフレンチレストラン「トロワグロ」の秘密に迫ったドキュメンタリー

    樹々と湖に囲まれたフランスの村ウーシュにあるレストラン、トロワグロ。建築家パトリック・ブシャンの手による、周囲の自然と解け合うモダンなレストランでは、オーナーシェフ3代目のミッシェルと4代目のセザール、そしてスタッフたちのあくなき食への追求が日々つづいている

    メニューが創造される瞬間、厨房での調理、食事風景をはじめ、市場や、オーガニックの農園、牧場、チーズ工場へ赴き、人と自然が共存するパーマーカルチャーに取り組む姿などを通して、創業以来94年間、家族で始めたレストランがなぜ変わることなく愛されつづけてきたのか、その秘密をカメラがとらえていく

    2023年製作/240分/G/アメリカ
    原題または英題:Menus Plaisirs – Les Troisgros

    観ての感想。お腹いっぱいになりました。その長さなんか全く関係なく、圧倒されました。作り込みのほとんどないドキュメンタリーです。厨房やレシピをここまで見せていいのかなと心配になったほど。厨房はすごい数の料理人です。

    自分が驚いたこと。トロワグロは日本料理エッセンスをフランス料理に取り入れた先駆者ですが、これだけのお店で、魚は”活け締め“とか“紫蘇(しそ)”とかを普通に取り入れて、それも日本語が使われていること、醤油などはもちろんですが、ソイソースなどとは呼びません、厨房では“しょうゆ”とシェフは呼びます

    なんたって、ミシュラン三つ星、55年の「トロワグロ」の厨房でだよ、驚くのなんの。

    しょうゆなんかは隠し味程度ではなく、がんがん使っているしね、“味噌”もウエイターも“みそ”と呼んでいます。魚の素材は基本、“いけじめ”です。

    後世に残る食の映画だと思います。特に料理に携わっている人は必見の映画でしょう。

    あと、トロワグロが若手に教えるとき、疑問に思ったらこの2冊をリファレンスしろと、実際におこなっているのですね。“エスコフィエ”と“ラルース”の2冊

    あのトロワグロがすべて手の内を見せてくれるなんて。

    観終われば、リアルに腹ペコです。

    ラーメンのトロワグロ、日本橋の「ますたに」へ移動です。

    まずはビールを。飲み終えればいつもの“ますたにラーメン”を。

    だけど、あの羊の脳みそ、うまそうだったね、どんな味がするんだろう

    バスクに来たのなら、フランスのリゾート地「サン・ジャン・ド・リュズ」への1日観光はいかが。シーフードと白ワインで素敵なランチ

     



  • 愛媛は松山の日本料理の「すし丸」さんで食べた“みかん揚げ”とは、魚のしんじょうをミカンの皮で包んで揚げたもの、これはいけるね

    愛媛は松山の日本料理の「すし丸」さんで食べた“みかん揚げ”とは、魚のしんじょうをミカンの皮で包んで揚げたもの、これはいけるね

    道後温泉の外湯の“道後温泉別館 飛鳥乃湯”でひとっ風呂浴びた後は、一旦ホテルに帰り、本日の夕飯の作戦会議です。

    だけど、旅の情報誌のまっぷるには、松山では鯛めし以外のものが以外と紹介されていないのです。毎日、鯛めしという訳にもいきません。違ったものが食べたいんだな。

    だけど、松山の中心街を歩いてもちょっとしたお店でも鯛めしののぼりがたっているところが多いのです。なかなか、他の選択肢が見当たらないのです。

    そして、家族の検索にひっかかったのは、日本料理の「すし丸」さんというお店だったのです。あなごのちらし寿司が実にうまそうだったんだな。今夜はこちらのお店に決定です。

    すし丸は昭和23年秋、創業以来松山の味として親しまれてまいりました。 上の句は、昭和35年1月俳人村上壺天子より創業者夫婦へ贈られたものです。 初代夫婦が、創っていったすし丸の味をこの句より汲み取ることができます。

    所在地:〒790-0002 愛媛県松山市二番町2丁目3-2

    電話番号 TEL (089)941-0447(代)

    その村上壺天子さんの一句です。

    すしの味

    もとより恋の

    みのりかな

    村上壺天子

    お店には、7時に3名で訪問です。ホテルからは5分ぐらいですね。お店の店構えはそれほどではありませんが、中に入ってビックリです。重厚な和室にテーブル席が据え付けてあります。

    廊下にかかっている美術も実にセンスがよいです。

    メニューを拝見します。だけど、まずは酒のつまみでは松山に敬意を払って、じゃこ天を注文します。

    そして、メニューから珍しい品を見つけたのでした。何と、太刀魚のさしみがあるではありませんか。塩焼きでは昔よく食べたものですが、そのお刺身があるというのです。近頃は、高級魚となってしまった太刀魚です。

    これは是非、味見しない訳にはいきません。食べた感想は、やっぱり定番の塩焼きが一番うまいかな。

    そして、またまたメニュー表から見たことも、聞いたこともない品を見つけたのでした。名前は何と“みかん揚げ”(400円)というものです。

    ウェイターの方に聞けば、ミカンの皮に魚のしんじょうを包んで揚げたものことです。これは、頼むことしかありません。食した限りでは、これは有りのメニューですね。

    そして、サザエ好きの自分には頼まずにはいけない品を見つけたのでした。何と、サザエの刺身があるとのことです。このコリコリ感がたまらないんだな。

    そして、締めは単品の握りと、海の幸ちらしを注文です。単品の握りも実にうまいです。芋焼酎のお湯割りと相まって、至福の松山の夜を過ごしたのでした。

    だけど、東京でこんな造りの家屋でこんな食事をしたらさぞ高い請求をされることでしょう。

    松山のレストラン、恐るべしですね。