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  • あまりにも強大な成功に負けてしまったビージーズ 、世界中をフィーバーさせたらね

    あまりにも強大な成功に負けてしまったビージーズ 、世界中をフィーバーさせたらね

    本日はGW開けなので軽い話題を、だけど内容は濃いよ。

    およそ半年前に劇場で「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」というドキュメンタリー映画を見たのでした。半年たってもまだ記憶に残っているのです。

    ビージーズと言えば、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」です。映画は1977年に公開ですね。主演のジョン・トラボルタの超々出世作どころが、時代をフィーバーさせた映画です。この映画とその時代がいかにすごかったかは世代で実感してわかっているのは今の世代で言えば55歳以上ぐらいかな。

    自分もこの映画の時代、山口県の萩という田舎町で青春を送っていました。そんな田舎町にいても何か時代がフィーバーしている熱気がわかったのでした。パチンコ屋さんは本当にフィーバーしていたもの。振り返れば、いろいろあったけど日本はここから、1989年のバブル崩壊までが最高潮で時代が酔っていた時代だったね。

    もとい、今日はビージーズの話しです。どうしてこの「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」という映画が頭に残ったかは、映画の中で本人たちも語っているように、この「サタデー・ナイト・フィーバー」での映画での楽曲の成功があまりにも巨大すぎて、その後はこの巨大な成功のプレッシャーに負けてしまったということ。要は音楽という枠を超えて楽曲が時代を狂わせてしまったということ。本人たちにも分かっていた、もうこれ以上の成功はないと、時代を狂わせるほどのね。

    その前までもヒット曲連発していて、有名だったビージーズ。この映画の数年前から普通のポップスから時代を予見してディスコ調を取り入れていたのでしたが。

    現に「サタデー・ナイト・フィーバー」の2大ヒット曲はこの2つ。

    • 「ステイン・アライヴ」
    • 「ナイト・フィーヴァー」

    曲名からしても、「ステイン・アライヴ」は“俺、生きているよ”というそんなヒット狙いの曲名でもないんだね、本人(バリー・ギブ)も言っているようにね。

    やはり時代の空気というものは怖いものです。映画のストーリーも大したことないです。だけど、あのジョン・トラボルタの白い安っぽいスーツ姿で片手を挙げている姿と「ナイト・フィーヴァー」の曲がかかればその時代だもの。

    時代の空気を変えたということでは、BTSなんかもかなわないと思います。どうしてかは、全世界をフィーバーさせたのはこれだけだもの。マイケルのスリラーは巨大な成功だったけど、時代の雰囲気は変えなかったもの。

    ちなみに参考までに。

    クィーンの「We Are the Champions」は1977年。

    アバの「マンマ・ミーア」は1975年。

    雰囲気の似ているリチャード・ギア主演の「アメリカン・ジゴロ」は1980年。主題歌の「コール・ミー」(ブロンディ)、これはいいよ。

    また話しはビージーズに戻ります。

    ビージーズと言えばやっぱりこの人。髪がふさふさのバリー・ギブです。映画では彼が言うには、この大成功のプレッシャーにより、徐々に表舞台から遠ざかり、他の歌手に楽曲提供することを主力にしたと。その大ヒットに、

    • Woman In Love / バーブラ・ストライサンド
    • ギルティ – “Guilty” / バーブラ・ストライサンド & バリー・ギブ
    • ハートブレイカー”Heartbreaker” / ディオンヌ・ワーウィック

    このヒットだけでもすごいよね。

    昔を懐古してもしょうがないけど、「ナイト・フィーヴァー」は本当にすごかったね。マイケルはその後だよ。あのオリビア・ニュートン・ジョンもこの2023年の2月に亡くなったしね。寂しね。時代はかけていくね。

    映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ





  • 目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね

    目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね

    一昨日は東京は桜満開というのに、雨模様です。こんな日は映画に限るね。

    今回の映画館は本当にシブいよ。目黒駅前にある単館の映画館の「目黒シネマ」に観に行ったのです。何と2本立て上映です。シニア料金は1,000円という安さです。

    何を観に行ったかというとあの大藪春彦原作で松田優作主演のあの2本です。

    • 野獣死すべし(1980年作)
    • 蘇える金狼(1979年作)

    自分の記憶ではこの2本ともに観たことがなかったので、雨模様をこれ幸いとばかりに利用したのでした。11時から始まって、中入り15分を挟んで終了が15時30分というものです。

    この映画はフィルム上映ではなくブルーレイ上映だったのです。どちらもあの角川映画で製作は角川春樹さんの名前をスクリーンで見た時は歴史を感じましたね

    話しとしては、「蘇る金狼」の方がおもしろい。「野獣死すべし」は最後の方であんな滑稽無糖な展開になるんだろうなという印象

    だけど、主演の松田優作はこの人しかできない演技をしていたね。独特な雰囲気があるよ、やっぱり。そして、「蘇る金狼」の女優は風吹ジュン、まあ演技はダメですがヌードありの体当たり演技で許せます。だけど、「野獣死すべし」の小林麻美(今の人は知らないだろうな)は役の存在自体も変だし、演技もダメで全く見どころなかったね。いつものあの少しアンニュイな雰囲気を撒き散らすだけです。繰り返しますが、役も無理やり設定したという感じです。

    両作共に監督は村川透さんという方です。自分はこの監督知りません。大藪春彦の原作の良し悪しは読んだことがないのでわからないですが、やっぱり監督の力量がないと思うんだな

    40年前の映画ですが、演出も古いというかわけわかんないよというシーンも多いね。「ゴットファーザー」は1972年公開だよ。偉大な映画と較べても仕方ないですが、もう少しなんとかならないのかな。

    「野獣死すべし」の銀行強盗、あの時代でもあのやり方はないよね、あれでは興ざめするよ。だけど、成田三樹夫はさすがの悪人面でいい味だすね。佐藤慶もだよ。

    まあ、いろんな批判はしましたが、この2本立てを1,000円で観れたのはお得感あったよ。映画館を出れば15時30分です。お昼もまだ食べていません。せっかく目黒まで遠征してきたのですから、ここは中華麺の老舗名店「支那ソバ かづ屋」に行ってビールとワンタン麺と思っていたのですが、外は大雨。傘も持たずに来たので、このお楽しみができなかったのは残念無念。

    だけど、松田優作て、今の俳優で言えば松山ケンイチが似ているのかな。こんなつぶやきをすると、どちらのファンからも怒られるのかな。

    目黒シネマで“宇宙最強の男、ドニー・イェン”の映画を観たあとは、「かづ屋」へ直行するしかないだろう、美味いね“支那そば”