タグ: 桂文珍

  • 大人のディズニー、「桂文珍大東京独演会 vol.17」に参戦、毒気にやられたよ

    大人のディズニー、「桂文珍大東京独演会 vol.17」に参戦、毒気にやられたよ

    2025年4月29日(火)

    昨日の月曜日はこの時期の恒例行事、文珍さんの東京独演会に行ってきたよ

    1月の志の輔師匠のパルコ劇場は抽選に当たらず、行けなかったので、2025年初めての落語と無相成りました。自分が行ったのはお昼の会です。夜はゆっくりビールを飲みたいので、夜の公演は鬼門なのでね。

     

    • 桂文珍大東京独演会 vol.17
    • 2025.4.27(日)〜 2025.4.29(火)
    • よみうり大手町ホール
      • 〈ゲスト〉
        4/27(日)桃月庵白酒
        4/28(月)春風亭一之輔
        4/29(火・祝)三遊亭小遊三

    演目はこんな感じ。

    東京独演会の定番、お客さんからの希望の演目を出させますが、“本日のおすすめ”からと気分で選ぶのです。文珍師匠は3噺し。「富久」だけが古典ですね。

    冒頭、本日が月曜日のお昼ということで、こんな日時に来れる人は希少だね、それとも床や関係かなと言って、笑いをとっていました

    「老婆の休日」は一度聴いたことがあるね、文珍さんが30才の頃に作ったとおっしゃっておられました。今が76才なので約40年以上やってきたねと。

    軽い話でいつ聴いてもおもしろいね。

    「富久」はこんな逸話があるんだね。

    初代三遊亭圓朝の作。三遊亭圓朝が実話から落語化したものと伝えられ三遊亭畑独特の噺として名人級の大幹部以外は扱わなかったほどの極付である。富くじと火事、というふたつの東京名物を大きく取り上げた噺である。

    春風亭一之輔さんは初めて聞きました、結構、正統派な噺家なんだね。

    そしてここで“中入り”

    後半は内海英華師匠で始まり、やっぱり女道楽で英華師匠は華があって、舞台映えしていいよね。今日も三味線は絶好調でした。

    締めは文珍師匠の「地獄八景亡者戯」です。これも以前聴いたことがありますが、アドリブがたくさん入って大笑い。やっぱり立川談志は外せないね、やっぱり地獄に行くんだね。

    文珍師匠が聴けるのは、次も同じ場所で1年後なのかな。

    やっぱり志の輔と文珍が当代随一と思うんだよね。

    聴き終えれば、既に三時、ここは不慣れな大手町。どこでランチをするか、よみうりホールの近くでこのお店を見つけたよ、「とんかつまるや」さん。急行します。

    文珍師匠の強烈な毒気を全身に浴びましたので、毒気抜きのビールをね、このサントリーの瓶は珍しいね。

    そして、注文は“ロースかつ定食”(800円)。どうしてこんなに厚いカツをこの値段で提供できるんだね、コスパ最高のとんかつ屋さんで、東京一、日本一、世界一でしょう。

    そして、自分は辛子たっぷり派なのです、こちらの辛子は量も半端なく取れて、最高だね。

    ビールとこのとんかつで合計1,450円だよ、信じられない神レベルです。

    ご馳走様でした。

    2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    内海英華 / 平成の女道楽 内海英華でございます [CD]
    価格:2,302円(税込、送料別) (2025/4/29時点)

    楽天で購入

     

     



  • 2024年春の「桂文珍 大東京独演会」はよみうりホール、最後はデジナンで大笑い

    2024年春の「桂文珍 大東京独演会」はよみうりホール、最後はデジナンで大笑い

    2024年5月8日(水)

    ようやくコタキナバルの旅のブログも終わり、2024のGWも終わりましたね。毎日がGWの自分にとってはあまり関係ないのですが、人の出の多いところに行くのは参るよね。

    唯一公共の場に行ったのが、文珍師匠の落語の独演会でした。

    文珍師匠のこの落語会はここ数年毎年お邪魔しています、もちろんコロナ禍でもね。そして、昨年までは毎年、半蔵門の国立劇場で行われていましたが、建て替えのため、今年からは「よみうり大手町ホール」で行われたのでした。

    3日連続公演で自分が行ったのは、最終日の3日目です。

    • 「桂文珍 大東京独演会 vol16」 2024年4月29日(月・祝)

    こちらの昼の部に行ってまいりました。この日のゲストは柳屋三三さんです。

    そして、本日の席はすごい席だったよ。4列目の丁度真ん中、どセンターです。師匠と目が合うよね。

    先に申しますが、本日の演目はこんな感じ。

    • 半分垢 桂楽珍(文珍の一番弟子)
    • 憧れの養老院 桂文珍
    • 狸賽 柳屋三三
    • 口入屋 桂文珍

    (仲入り)

    • デジナン(デジタル難民) 桂文珍

    最初は恒例のリクエストの受付ですが、いつも強引に決まるね、師匠の意向でね(笑)

    まずは楽珍さんの自虐まくらから始まります。

    文珍の“憧れの養老院”は自作ネタで、自分が聞いたのは2回目かな。笑いをとれる現代落語ですが、観客の年齢層も高くてみんな真に受けるよね。うけない道理はないよね、やっぱり

    ゲストの柳屋三三さんの落語は初めて聞きました。文珍曰く、“三三くんは特に声がいい、市川雷蔵の声とのこと”、そして、“最終的に、芸というのは「音」と「間」と「呼吸(いき)」に極まります、特にその人の持つ「間」は絶対にマネできません”とのこと、ここは深すぎて理解できない領域だね。

    自分は落語に造形が深くないのですが、古典落語の「口入屋」は初めて聞きました。よって噺がよくわからなかったね。後で師匠が“いわゆる夜這いの噺し”と言われてわかりました。タイトルと内容がかなり違うよね、勉強不足でした。

    ここで仲入りです。

    今回はあの内海英華師匠もこの独演会にいらっしゃってしましたが、裏方の鳴り物だけで登場はなし、少し残念。

    最後は“デジナン”です。師匠のこれを聞くのは2度目。もう鉄板の新作落語だよね。みんな大笑いして独演会は終了です。デジナンの時の最後の鉄板ネタ。USBの次は皆さん、USAだよ。やっぱり文珍師匠は毒気が強いよね

    やっぱり今生きていて生で聴くべき落語は志の輔と文珍だと思うよ、きっぱり。

    2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    ソニーミュージック 【CD】桂文珍 落語全集 DYCS-1037 1セット(10枚入)
    価格:24,200円(税込、送料別) (2024/5/8時点)

    楽天で購入

     

     



  • 「桂文珍 大東京独演会」、師匠のまくらで“USBとは何のこと、USAの隣だよ”には参ったよ

    「桂文珍 大東京独演会」、師匠のまくらで“USBとは何のこと、USAの隣だよ”には参ったよ

    本日は長崎の話しではなく、突然、落語の話しなのです。

    丁度いまの時期は毎年、桂文珍師匠が来東されて国立劇場で独演会をされるのです。コロナ禍で行われた時は、洒落にならない「くしゃみ講釈」の演目で笑いをとっていたね。キワドい演目だったね、その時期には。

    そして今年も今回、出向いた会はこれ。

    • 桂文珍 大東京独演会 vol.15 2023年4月28日(金) 13:00

    本日は昼の部と夜の部の2公演ですが、自分が参加したのはあえて昼の部です。夜はゆっくりお酒を飲みたいのでね。

    本日の演目です。

    • 桂楽珍(名前がいいね) 「手水廻し」
    • 桂文珍 「携帯供養」
    • 林家つる子 「反対俥」
    • 桂文珍 「老婆の休日」
    • 桂文珍 「地獄八景亡者戯」

    もちろん満員御礼です。昼間だからシニアが多いね。

    この文珍独演会の決まりごと、ある程度、当日のリクエストに基いて師匠が演目を決めます。師匠も言ってたけど、今日の演目の流れはすごいね。「携帯供養」が法事の話し、「老婆の休日」が年寄りの病院の話し、そして最後の「地獄八景亡者戯」はあの世の地獄の話しと話しがだんだん悲惨になっていく演目だねと。今日の客層に合っているよと。

    やっぱり当代の噺家の中では「桂文珍」と「立川志の輔」は別格だと思う、自分。

    だけど、今日の師匠のまくらはも含め、ChatGPTからハイテク関係が話しが多かったね、会場のシニア、わかったのかな。

    まずは1番手は桂楽珍。文珍の一番弟子で現在61歳。弟子歴41年。昔は志の輔から楽珍兄さんと呼ばれていたのですが、今では立場が逆転し、彼は自分をさっと追い抜いていったというまくらで笑いをとっていましたね。

    文珍のまくらで正式に覚えているのは、そのハイテクの話しで、「USBとは何なの」と聞かれ、答えたのが「USAの隣」というまくらかな。こんな洒落が満載だった、今回のまくら。

    「老婆の休日」は初めて聞きました。最後のオチは舌(した)と下の話しなのですね。

    林家つる子さんは今年、真打ちになられるそうですね。群馬は高崎市の出身。 演目の「反対俥」は熱演でした。あの袴で空を飛ぶ演技を観て、麻原彰晃を思い出したよ。それぐらいジャンプしてたね。汗をかくぐらいの運動量です。だけど、まくらはもう少し熟練が必要だね。

    最後の「地獄八景亡者戯」は初めて聞きましたが、もう十八番のネタだね。こなれて完全に手の内です。三遊亭円楽のことも立川談志もネタにし、大笑いをとっていました。円楽のことは落語の団体を統一しようとしていたと持ち上げ、その新団体名に新統一教会と名付ける予定だったと爆笑をとっていました。談志は当然、地獄ネタですね。

    まさに、桂文珍ここにあり、ですね。

    そして、この時期の桂文珍独演会は国立劇場建て替えに伴い、来年からは大手町で開催されるよ。良いGW前の笑いになりました。

    立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸



  • 「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚

    「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚

    2020年2月28日から始まった、国立劇場での「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」を新型コロナウィルスが襲いました。

    この独演会がスタートする数日前には、政府から国立劇場はこの週末から2週間クローズとする旨の発表があったのでした。

    だけど、文珍師匠は独演会を強行です。落語家は新型コロナウィルスにも負けません

    自分はこの政府のお達しを受けて、てっきりこの興行は中止になるものと思ったのでした。

    だけど、文珍師匠は不死鳥のごとく、よみがえったのでした。

    要は国立劇場側の興行は当然中止ですが、会場を貸すような今回の文珍師匠の独演会などは興行する側の判断となるようでした。

    独演会のHPには、

    桂文珍国立劇場20日間独演会は、予定どおり開催させていただきます。

    なお新型コロナウイルス感染拡大の状況も踏まえ、前期(2月28日~3月8日)の公演につきましては、残念ながらご来場が難しいお客様におかれましては払い戻しの対応をさせていただきます。

    そして、自分は家族3名で2月29日(土)の2日目のこの独演会のチケットを入手していたのでした。何と3列目という良席チケットです。

    だけど、このコロナウィルスに恐れをなして、家族2名は自宅待機するとのことです。

    こんなコロナ脅威の真っただ中での文珍師匠の独演会でどのくらいの人が来るだろうかと思いながら、興味津々で当日は1人で出かけたのでした。

    今日のゲストは桂南光さんです。この独演会、20日間ぶっとおりしで、日替わりでゲストが変わります。

    14時開演ということで、13時30分に到着し、すぐに売店でビールを購入し、入念に体内のアルコール消毒を行います。

    この興行はチケットが売り切れていると思いますが、ざっと見渡したところ7割の入りかな。

    東京の皆さんもコロナウィルスに負けていませんね。5割程度の入りかなと思っていましたが。

    まずは、文珍師匠が出てきて、あいさつです。今日は白衣をまとっての、ケーシー高峰さんのネタから始まりました。

    文珍師匠の口上がまた粋です。「皆さん、ご来場ありがとうござます。(会場をざっと見渡して)コロナウィルスは濃厚接触するとダメと言われていますので、このくらい空席があった方が濃厚接触しなくてすみますので、丁度よいあんばいです」と、うまいです。

    今日はこんな感じの演目です。

    • 「天災」 桂米輝
    • 「新版 七度狐」 桂文珍
    • 「火炎太鼓」 桂南光

    (仲入り)

    • 「女道楽」 内海英華
    • 「けんげしゃ茶屋」 桂文珍

    開口一番の桂米輝さんは、男版 瀬戸内寂聴かその筋の人に間違われる桂米輝と言って自己紹介していましたね。確かに、坊主頭と言い、雰囲気が瀬戸内寂聴さんに似ていますね。

    そして、本日の聴衆で一番驚いたのが、だれも咳をする人がいなかったところです。これには驚きました。

    本日の独演会はゆったりとして聴け、どの演目も面白かったな。

    当然、仲入りの幕間には、再度、入念にビールでアルコール消毒を行ったことは、言うまでもありません。

    文珍師匠の独演会、果たして20日間ぶっとおしでできるでしょうか。

    文珍師匠は、明日の演目は困った演目だなと言っていました。明日の演目は何と「くっしゃみ講釈」なのです。時節柄、気まずい演目だなと嘆いていらっしゃいました

    文珍師匠、がんばれ。