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  • タランティーノが激賞の「影の軍団」を視聴中、昔はコンプライアンスなんて関係ないね、よき時代

    タランティーノが激賞の「影の軍団」を視聴中、昔はコンプライアンスなんて関係ないね、よき時代

    最近自宅のDVD鑑賞でハマっている作品があるのです。その作品とはあの偉大な故千葉真一主演の「影の軍団」なのです。(もう、タイトルからしていいよね、心躍るものがあるね)

    自分が関心を持つきっかけは、あのクエンティン・タランティーノが激賞しているコメントを見たからなのです。そのリスペクト愛は「キル・ビル」でサニー千葉を登場させていることでもわかりますね。

    第1作シリーズ(全27話)は1980年4月1日からフジテレビ系列で放映が開始されています。22時台の放送ということで、やっぱり色っぽい銭湯のシーンが毎回出てくるからなのかな。(何せ、服部半蔵役=千葉真一のハンサンは銭湯の主人という役設定なのでね

    だけど銭湯のシーンはコンプライアンスの厳しい地上波では考えられないシーンです、深い時間帯でもね。(よい時代だったね)

    そんなことより「影の軍団」です。もちろん皆さんご存知のように、当時の千葉真一は動けて派手なアクションもできるトップスターです。その魅力が満載です。だけど、今から見ると数人で毎回大きな仕事をするのは無理がある設定かな。(まあ水戸黄門みたいなものです)

    あの音楽が流れてくると、毎週観たくなる麻薬みたいなドラマですね。岡林信康のひょうひょうとした唄もなじんでくるのです。

    当時から樹木希林(まだ若いよ)はあんな役をすんなりこなしていたのね、緩急をつける役者としてはすごいね。長谷直美も三林京子も若いね。火野正平も出ているのですが、昔も今もあのキャラクターが全面に出ています。まあ、名脇役ですね、コミカルな雰囲気を出すという意味でね。

    だけど、山村聡はいるだけで様になるね。昔はこんな感じのいるだけで絵になるというか、芝居が落ち着く重鎮がいたね。DVD1本につき、4話収録されています。だから、DVD1本観るのに、3時間30分もかかるのです。この長さが玉にキズかな。

    ストーリーもほぼ決まったフォーマットに添っているので、1回に数本見ると飽きてくるんだな。まあ、んなドラマを地上波でやっていたなんで、今のテレビと比較すると、雲泥の差ですね。昔の方がよかったよ。

    まあ、タランティーノが絶賛しているのも分かるよね。

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  • 2023年初劇場映画はイタリア映画の「離ればなれになっても」、日本ももっと骨太な人生讃歌を描かないと映画がダメになるよ!

    2023年初劇場映画はイタリア映画の「離ればなれになっても」、日本ももっと骨太な人生讃歌を描かないと映画がダメになるよ!

    2023年になって初めての劇場での映画の鑑賞は、イタリア映画の「離ればなれになっても」だったのです。理由は新聞での映画評価が高かったのと、お正月早々でも地味な映画なので、ゆったりと観れると思ったのでした。

    映画のキャッチコピーは、

    • “はじまりは16歳、ローマ。誰もが振り向く宝石(ジェンマ)に僕らは心を奪われた-”
    • “出会いと別れを繰り返した40年間の〈ほろ苦い追憶の日々〉”

    監督は、ガブリエレ・ムッチーノという方です。何でも、

    • イタリア三週連続の1位
    • 2020年イタリア・アカデミー賞 ダヴィッド・ドナテッロ賞 3部門ノミネート

    これだけ聞いても、どれだけすごいのかわかりません。

    内容はこんな感じ。

    初めての恋におちた2人が、激動の時代に翻弄され、出会いと別れを繰り返す——

    40年の歳月が教えてくれた愛の真実を描くヒューマン・ラブストーリー

    イタリアで公開されるや大ヒットを記録し、SNSに「2度泣いた」「魅惑的な美しさに完全に夢中」「信じられないほど感動」など激賞コメントが駆け巡った話題の逸品。

    主人公は、「宝石ジェンマ」という名前の通り美しく輝くジェンマと、彼女の初恋の相手であるパオロ。2人が16歳で出会った1982年から2022年まで、激動の時代に翻弄され出会いと別れを繰り返す日々が描かれる。

    見つめるだけで息が止まった幼い恋、大人の都合で離ればなれにされた切ない時間、まさかの親友の裏切り、身を引き裂く別れ、涙の再会の思いもしなかった行方──40年の歳月が教えてくれた愛の真実とは──?

    監督は『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ。イタリアとハリウッドを行き来して培った手腕で、ローマとナポリの絶景を舞台に、愛と人生の謎を解き明かすダイナミックなヒューマンドラマを織り上げた。

    観る者の懐かしい記憶を呼び覚ます音楽は、『ライフ・イズ・ビューティフル』でアカデミー賞を受賞したニコラ・ピオヴァーニ。 イタリアの映画評論家が、「巨匠エットーレ・スコラ監督の不朽の名作『あんなに愛しあったのに』へのオマージュ」と絶賛。愛の奇跡を信じさせてくれる、ラブストーリーの新たな傑作が誕生した!

    実は自分、2022年に観た映画で一番感動したのがイタリア映画だったのです。DVD鑑賞ですが。その映画は

    • 「ジョルダーニ家の人々」
    • 「輝ける青春」

    どちらも家族の問題を扱う大河ドラマなんだな。これにいたく感動したので、この手のイタリア映画には触手が動くのです。そして、「離ればなれになっても」です。

    最初は、子供時代と大人になってから顔が変わるので少し誰が誰だかわからなくなり、少し難解なのです。話しが進むに連れて、配役がなじんできますので、面白さが出てきます。

    話しは、女性のジェンマを巡る男3名の人生と時代の移り変わりを丁寧に描かれています。最後は人生いろんなことがあったけれど、という万感胸に迫るものがあります。

    そして、リカルド役のサンタマリア・サンタマリアはあの超名作「ジョルダーニ家の人々」の長男ではないですか。俄然興味がわきます。

    ジェンマ役はミカエラ・ラマツォッティはどうかな。はすっぱなところを出すイタリア女としては適役なのかな。日本人には少しどうなのかな。

    だけど、よい映画です。近年の日本映画もこれぐらいのものを作れないのかな。やっぱり脚本が違うのか。向田邦子さんの「阿修羅のごとく」のような脚本家はいないのかな。

    若い人の恋愛映画ばかりで面白くないね。もっと人生を描かないとね