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  • 映画「花様年華」を再訪、“小津ごのみ”ならぬ“カーウァイごのみ”が爆発

    映画「花様年華」を再訪、“小津ごのみ”ならぬ“カーウァイごのみ”が爆発

    2024年9月11日(水)

    週初めの月曜と火曜は思わず劇場に2度観に足を運んだ映画があります。

    • 「リリー・マルレーン」
    • 「花様年華」(かようねんか、英題:In the Mood for Love

    どちらも今回観ておかないと大スクリーンでは観れないと思ってね

    月曜日は「リリー・マルレーン」です。つい1週間前に観たのに、よい映画は何度観てもいいね。より話しの詳しい伏線がわかります。

    今回観て思ったのは、最後の場面で何故、ビリーことリリー・マルレーンは劇場から立ち去ったのかな。戦争も終わり、自分のロバートとの愛も終わったと自分で判断したのかな

    しかし、最後の終わり方は余韻を残す終わり方で秀逸です。

    そして、昨日は日本橋のTOHOシネマズへ「花様年華」を。何回観ても、映像美とストーリーと俳優と撮影人、天才でよね、もちろん監督と脚本のウォン・カーウァイが中心なんだろうけど。2000年制作の香港映画。

    いろんな人の意見に耳を傾けると、監督は文化大革命を意識していて最後が1966年という舞台設定なのかな。しかし、悠久の時の流れとの対比であの最後のアンコールワットの映像は自分的には意味がよくわからないね、どうして花を突っ込むのかもね

    だけど、あのトニー・レオンが一人でタバコを吸う煙の映像、すばらしい。

    今回もやっぱりウォン・カーウァイはこの映画では小津を意識していると思うんだね。服装から小物までまさに“小津ごのみ”ならぬ“カーウァイごのみ”が爆発だよね。

    この映画のマギー・チャンは確かにすばらしく、後世にこの映画を残せてよかったよね

    最後の方でシンガポールのトニー・レオンの部屋にマギーチャンは本当に行ったのかね。

    あの男の子がトニー・レオンとの間の子供という解釈には同意できないかな。深読みする人はすごいよ

    というわけで自分の映画ライブラリにもこの「花様年華」は残すべきだと考えてブルーレイをポチりました。

    この路線で数本取ってくれたらよかったのに、大監督。

    そして、ランチは月曜日は渋谷の「ゴールドラッシュ」へ。ハンバーグ付いているね。だけど、1週間でワインが値上がりとは

    昨日の日本橋はいつもの「ますたに」へ。こちらも安定のお味でしたよ。

    残暑が続きますが、楽しい週明けの2日間でした。

    あのウォン・カーウァイ監督の初期の傑作と言われてもね、「欲望の翼」

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  • 「花様年華」は香港映画の超傑作、ウォン・カーウァイの才能に最敬礼、小津だね

    「花様年華」は香港映画の超傑作、ウォン・カーウァイの才能に最敬礼、小津だね

    2024年8月31日(土)

    昨日は東京都心でも台風の影響で大荒れの様相です。だけど、こんな時こそ、庶民が行く娯楽は映画館だよね。お誂え向きに「午前十時の映画祭」も新しいラインナップです。

    そして、観に行った映画はこちらです。日本橋のTOHOシネマズです。

    • 「花様年華」

    自分はこの映画は観たことありません。あんまり、ウォン・カーウァイは良いと思わないのでね。だけど、「午前十時の映画祭」で取り上げるからには観に行かざるを得ないよね。

    既婚者同士の密やかな恋を、ウォン・カーウァイ監督が官能的な映像美で綴ったラヴ・ロマンス。原題は“人生でもっとも美しい瞬間”という意味。香港電影金像奨の主演男優、女優賞を受賞したトニーとマギーの魅力はもちろん、60年代香港のムードを鮮やかに再現したクリストファー・ドイルの撮影、美術と衣装の素晴らしさも見どころ

    物語 1962年、香港。地元新聞社の編集者チャウ(トニー・レオン)と、日系企業で秘書として働くチャン夫人(マギー・チャン)は、偶然にも同じアパートに同じ日に引っ越してきた。隣人同士の付き合いを始めたものの、チャウの妻とチャン氏は仕事が忙しくあまり家におらず、二人はそれぞれに孤独を感じていた。だが、互いの伴侶が実は不倫関係にあることを知ってしまう。裏切られ傷ついた者同士が慰め合うように、二人は時間を共にし始める。

    観ての感想。これは傑作でした。ウォン・カーウァイの美的センスが爆発です。小津安二郎+ウォン・カーウァイです。香港映画では“男たちの挽歌”とこの“花様年華”が歴史的な名画だと思ったね。

    黒澤と“男たちの挽歌”のジョン・ウー、小津と“花様年華”のウォン・カーウァイという並びかな。

    自分的にはマギー・チャンはいつ観てもそんなに美人とは思わなかったが、この映画のチャイナドレスの七変化はすばらしい。ウォン・カーウァイの美的センスのすばらしさ。小津で言えば、司葉子の雰囲気だよね。

    マギー・チャンの代わりに、自分的な香港の女神“コン・リー”様でも合うのでしょうが、彼女だと肉体関係を想像させるのでアウトなのかな。

    最後は三島由紀夫的な映像で終わるのね。最後は残像の残る映像の終わり方の方がよかったのでは、とは思いました。

    だけど、ただただ傑作だと思いました。手元にDVDを置きたい衝動が。

    2週間後の“男たちの挽歌”が楽しみになりました。やっぱり、チョウ・ユンファだよね。

    終われば、日本橋室町の「ますたに」へ。ビールとラーメンをサクッといただきました。

    台風で大荒れなので、真っ直ぐ帰宅です。良い1日でした。

    「サタデー・フィクション」のコン・リー様の降臨には参ったね、超スタイリッシュ

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