タグ: 訃報

  • “午前十時の映画祭”で小津安二郎の「宗方姉妹」を観たよ、傑作だった

    “午前十時の映画祭”で小津安二郎の「宗方姉妹」を観たよ、傑作だった

    2024年6月11日(火)

    週初めの月曜日です。6月も中旬なのに、首都圏はまだ梅雨入りではないのね。

    本日もまずは映画のお話しから。今回の「午前十時の映画祭」のラインナップは渋い映画週間だね。上映しているのは、小津安二郎の「宗方姉妹」です。ここ1年間で小津監督の作品は集中的に劇場で観たのですけど、この作品は観たことありません。

    本当に楽しみに日本橋のTOHOシネマズに行ったよ。この映画の背景はこんな感じなんだね。

    対照的な姉妹の生き方を通して当時の社会を浮き彫りにした小津安二郎監督の異色作。松竹を離れ、小津が初めて新東宝で撮った作品。主演の田中絹代は、『大学は出たけれど』(29)から『風の中の牝鶏』(48)まで、数々の小津作品に出演。1949年、戦後初の日米親善大使として渡米、帰国後に初主演したこの作品は年間配収1位の大ヒットとなった。

    映画の紹介タイトルには、“対照的な姉妹の生き方を通し、当時の社会を浮き彫りにした小津の野心作”とあります。

    あらすじはこんな感じです。

    何事にも保守的な節子(田中絹代)は、自由奔放に生きる妹の満里子(高峰秀子)と同居して面倒を見ている。夫・亮助(山村聰)が失業中なので節子はバー勤めをしているが、満里子には皮肉屋の夫に黙って仕えている姉のことが理解できない。京都にいる父・忠親(笠智衆)が余命いくばくもないと知った節子は、妹にはそのことを伏せ、二人で京都に赴く。そこで節子は初恋の相手であり、今は家具店を営んでいる田代(上原謙)と再会する

    はっきり言いますが、名作でした。田中絹代は初めてじっくり観ましたが、確かに名女優です。納得しました。高峰秀子のコミカルな役は他でも代役は効きそうですが、田中絹代はこの役だよね。そして、父親役で笠智衆がいれば、映画としては格が一段落上がること間違いなしですね。しかし、上原謙もあの難しい役で、サラッする演技はすばらしい。

    この映画の本題、姉妹の考え方ですが、どちらが古いのか、新しいのか、自分には回答ではないね。

    ヴィム・ヴェンダースが小津に惚れ込むのもわかるよね、やっぱり外国でも欧州でないとこの良さは理解されないよね。

    観終われば、いつものように日本橋室町の「ますたに」へ。ほてった体をビールで冷まします。いつもの“ますたにラーメン”、やっぱり美味しです。

    そして、今日は訃報を。

    先週に知ったのですが、あのサックス奏者のデビット・サンボーンがお亡くなりになったとのこと。享年78歳とのこと。あの都会的なAORの極地のサンボーン節が聴けなくなると寂しくなるね。

    是非、渡辺貞夫さんには長生きしてほしいね。

    小津の「晩春」を映画館で初鑑賞、原節子の顔立ちは派手なんだね、ビックリ

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    宗方姉妹 4Kリマスター【Blu-ray】 [ 小津安二郎 ]
    価格:4,400円(税込、送料無料) (2024/6/10時点)

    楽天で購入

     

     



  • (訃報)カレーかけそばの名店、「山形肉そば 桃山 大手町」が既に閉店とは、自分には日本一の“カレーかけそば”だったのに、残念

    (訃報)カレーかけそばの名店、「山形肉そば 桃山 大手町」が既に閉店とは、自分には日本一の“カレーかけそば”だったのに、残念

    その衝撃のニュースは家人から聞かされたのです。寝耳に水の衝撃のニュースです。

    自分の中で今まで食べたカレー南蛮の中でダントツの1位が山形県を発祥とする「山形肉そば 桃山」の“カレーかけそば”なのでした。

    既に過去形になっていますが、都内には2軒の支店があったのです。六本木店と大手町店です。

    しかし、六本木店の方はビルの改築に伴って、あえなく2019年1月31日を持って残念なことに閉店となっていまったのです。

    それ以来、お昼のランチの定番のカレー南蛮を探す旅が続いているのです。いまだに納得のいくカレー南蛮は見つかっていないのです。

    そして、都内に残るのが、大手町店のみとなったのです。

    その大手町店は、警視庁の神田運転免許更新センターの大通りを挟んで、丁度、対面に位置しているのです。自分も2年前にこちらで免許更新をした際には、この「桃山 大手町店」でカレーかけそばを食したのでした。

    その時も、六本木店のような繁盛ではなかったのは記憶に残ってはいたのですが。

    そして、コロナ禍での家人の免許の更新が1ケ月ほど前にあったのでした。

    免許更新に行く前には、桃山でカレーかけそばを食べてきたらと声をかけたのでした。

    そして、免許更新から帰ってきた家人が言うには、既に閉店しているよ、と言うのです。

    驚天動地の言葉です。ついに、「桃山 大手町店」の訃報を聞こうとは思いもよりませんでした。ついに東京から桃山の支店がなくなってしまったのでした。

    もうあの、蕎麦が少し太くて発色の良いカレーがかかった「カレーかけそば」が完全にたべれなくなってしまったのでした。

    だけど、桃山のHPを見てみると、まだ大手町店が掲載されているのはどうしてなのかな。会社の方もかなり混乱しているようです。

    そうするとの桃山グループでのお店は下記の2軒のみということかな。

    • 東根本店: 山形県東根市羽入 1774-4
    • 熱海店:  静岡県熱海市水口町 2-16-66

    お店の情報によれば東根本店を開業したのが、2013年5月19日とあります。

    お店のコンセプトはこんな感じでスタートしたのですね。

    こだわりの素材と製法で作られる桃山の麺は、
    独特のコシと滑らかな食感で食べる方を魅了します。
    牛そばや鳥そば、肉そば等、それぞれのスープに合うように考え抜かれた
    究極の麺を是非ご賞味ください。

    東京に進出して支店を広げていこうという野心があったのでしょうが、おそらく頓挫してしまったのでしょうか?

    六本木店があれだけ繁盛していたところを見ると、味は東京の人でも完全に受け入れられていたのは間違いありません。

    自分的にはもう少し値段を上げれば良いのにとは思っていました。

    あのクオリティーと味のカレーかけそばが650円とは明らかに安すぎると思います。

    閉店の理由はコロナの影響があったのかどうかは定かではありませんが、自分の周りの飲食店の訃報では5月の「ますたに 田町店」に続く今年最大級の訃報です。

    残念無念です。あのカレールーのレシピ、教えて欲しいな。

  • (訃報)ラーメンの「ますたに田町店」は今日をもって閉店とは、悲しい月曜日に

    (訃報)ラーメンの「ますたに田町店」は今日をもって閉店とは、悲しい月曜日に

    京都が発祥のおいしいラーメンに、「ますたにラーメン」があります。

    ちなみに日本橋店のキャッチフレーズは、“元祖!京都背脂鶏ガラ醤油 ​京都銀閣寺ますたにラーメン”というものです。

    そして、東京にはその「ますたにラーメン」が2店あったのでした。(既に過去形となっています)

    日本橋店と田町店です。おそらくどちらも暖簾分けしたお店か、フランチャイズのお店だと思います。この2店、味もお店の雰囲気も値段も、微妙にかなり違っているのです。

    ベースとなるスープの味はさすがに似てはいますが。

    そして、自分が好きなお店は断然、日本橋店なのです。だけど、勤務先から少し遠いんだな。平日のランチに電車に乗っていくのは、さすがにどうかと思った次第です。

    そんな訳で、たまに「ますたにラーメン」を食べたくなる時が無性にあるのです。これを“ますたに欠乏症” or “背脂欠乏症”というのですね

    ちなみに、日本橋店のラーメン紹介文です。

    当店のスープは三層のスープになっており、上層は甘味がありマイルド、中層はサッパリ醤油味、最後にピリッと辛いアクセントがあります。

    レンゲを使っても美味しく召し上がれますが、レンゲを使わずに丼を持ってスープを飲みますと、よりいっそう美味しく召し上がれます。(これ、いわゆるデッド飲み、ですね。)

    ごはんに付いてくる、たくあんも本当にうまいのです。

    そして、ゴールデンウィークが終わった月曜日にどうしても食べたくなって、「ますたにラーメン 田町店」を目指したのでした。慶應義塾大学の近くです。

    お昼の1時ぐらいに訪問です。お店は閉まっているようです。入口には張り紙も張ってあります。おそらくコロナの影響でしばらく閉店します、という案内だろうと思って張り紙を見たところ、驚きの文字が並んでいます。

    本日をもちまして、ますたにラーメン 田町店“閉店”致します

    永い間有難う御座居ました。

    驚天動地の文言です。よもや休業ではなく、閉店とは驚きました。

    新型コロナウイルスが影響したのかもわかりませんが、そんなに閑古鳥がなくようなお店ではなかったはずです。確かに、日本橋店と比べると、店の作りも従業員の数もかなり見劣りはしていたのですが

    これで、とうとう東京にはますたにラーメンは日本橋店の1店しかなくなったとは。

    悲しい月曜日のランチとなったのでした。

    まあ、せっかく三田に来たのですから、開いているラーメン屋に入ったのでした。

    そのお店は「博多 一瑞亭」という博多ラーメンのお店です。

    注文したものは、店長おすすめの逸品「豚骨特製ラーメン」(990円)です。

    海苔がかなりの枚数とチャーシューもかなりのボリュームです。スープの味はかなり濃い目と推察しました。今日は替え玉はなしです。

    そして、となりの人が替え玉を注文していたのですが、麺の固さでバリカタよりも固いのはハリガネと言うんですね。自分は初めて知ったのでした。

    そして、こちらのラーメンは不味いわけではありませんが、わざわざ遠出してまではいいかな、というラーメンでした。

    しかし、ますたにラーメン田町店の訃報を聞く月曜日になるとは。悲しい5月の月曜日となったのでした。