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  • SOMPO美術館の「ゴッホと静物画」展に行った、ゴッホも大したことない絵もあるんだね

    SOMPO美術館の「ゴッホと静物画」展に行った、ゴッホも大したことない絵もあるんだね

    2023年11月15日(水)

    本日は絵画展に行ってきたよ。その絵画展とはこちら。

    • 「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」
    • SOMPO美術館・新宿

    天下のあのゴッホだよ。“ひまわり”を所有するSOMPO美術館としては満を持しての展覧会だよね。日時指定した方が入場料も安くて入場がスムーズそうなので、前日に11:30 – 12:30の回に予約したのでした。

    展覧会のみどころはこんな感じでアピールされています。

    1. 《ひまわり》、《アイリス》をはじめ25点のゴッホ作品が集結

    国内外24か所からの出展作品全69点のうち、25点がゴッホによる油彩画

    2. 静物画を見なければ、ゴッホは語れない

    画家が主観で描く静物画で、ゴッホは独自のスタイルを身につけた

    3. 17世紀から20世紀の静物画の流れのなかで、ゴッホを位置づけ

    名だたる画家たち(クラウス、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなど)の静物画とともにゴッホを紹介

    まあ、こんな能書きは別にして、訪問です。会場は日時指定でもかなり人が多いね。特にゴッホの作品の前は人が集まっています。そして、年配者が多いね。みんな絵画が好きなんだね。

    自分が気に入った作品はこれ。

    • 青い花瓶にいけた花 ゴッホ
    • 皿とタマネギのある生物 ゴッホ
    • アイリス ゴッホ
    • 花束 ゴーギャン
    • あとこの絵 (誰かわからなくなりました)

    ゴッホの“皿とタマネギのある生物”は自分が絵画教室に通っているせいかもわかりませんが、構図的に参考になったのです。ゴッホも良い絵とそうでもない作品があることを確認できて、自分的には面白かった絵画展でした。圧倒的な傑作とそうでもない作品との対比がおもしろいです。ピカソなんかはどれも平均以上の絵を描くというイメージで。(ピカソ先生に対して失礼な物言い、最敬礼です)

    鑑賞後はアウェイの新宿でランチです。

    やっぱりお得にランチを食べたいよね。あの東京都が行っている対象のQRコード決済での「食べて応援!海の幸キャンペーン」でまだd払いの残高があるのを意識したのです。

    新宿西口でならd払いができるのは「磯丸水産」をチョイスです。名前は知っていますが、磯丸水産に入店するのは初めてです。

    まずはビールです。こちらのお店はジョッキしかないのね。注文は“海鮮こぼれ丼”(1,099円)を注文してみました。ランチ利用での海鮮丼はありだと思いました。

    だけど肝心のd払いですが、あのシステム障害にもろにぶち当たりました。利用できません。残念無念。気持ちを入れ替えて、Paypay決済です。

    ご馳走様でした。

    上野の国立西洋美術館で開催中の「キュビスム展」へ、ピカソとブラックだね



  • 裸の大将「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」、貼絵を見て驚愕

    裸の大将「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」、貼絵を見て驚愕

    もう8月に入ってからは勢いが付いてしまって、美術展めぐりの日々を過ごさざるをえなくなったね。勢いというものは怖いね。

    というわけで、昨日ものこのこと新宿に出かけてきました。自分のホームグラウンドではないので異邦人の気持ちだね。

    • 生誕100年 山下清展ー百年目の大回想
    • 2023.06.24(土)- 09.10(日)
    • SOMPO美術館(新宿)
    • 入場料: 大人 1,400円

    先に鑑賞したあとの感想を書きます。“山下清はすごかった”。今まで名前だけは知っていたのですが、本格的に作品を見たのは初めただったのです。とにかくすごい美術展だったということ。絵としては素朴なものもありますが、貼絵のその根気さと才能には恐れい入りました

    今年見た美術展では、「マティス展」「デイヴィッド・ホックニー展」とそしてこの「山下清展」が双璧だね。現在、これだけの絵が日本に集結しているわけですので、皆さん、ルーブルに行っている場合ではないよね。この展覧会で3つ挙げろと言われれば、この3点だね、自分の感性では。

    • 長岡の花火(貼絵)1950年
    • グラバー邸(貼絵)1956年
    • ストックホルムの夜景(水彩画)1961年

    特に水彩で色を付けた「ストックホルムの夜景」はマティスやゴッホを想像させますが、彼のオリジナルな描き方なんですね。デッサンがうまいとかではなくて、その描き方の根気に狂気を感じるね。グラバー邸の貼絵も色彩という点からは頂点だと思います、まさにフェルメールだと思ったよ。

    だけど、かれのペン画でよくわかるのですが、雲の描き方に特徴があるね。自分もこんな雲を書こうかな。昭和の時代に「日本のゴッホ」と呼ばれたそうですが、ゴッホというより自分としてはマティスのなんだよね。

    絵として素朴ですので、あの「グランマ・モーゼス」に近いものがあるのかな。彼女より山下清の方が古い人ですが。ここまで来ると、絵のうまい下手は関係なく、もう狂気だね。特に中期以降の貼絵はね。

    ちなみに人となりも紹介しておきます。

    山下清(1922-1971〔大正11-昭和46〕年)は放浪の天才画家として知られており、懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表し、多くの人々の心を捉えました。

    生誕100年を記念する本展では、代表的な貼絵の作品に加えて、子供時代の鉛筆画や後年の油彩、陶磁器、ペン画などを展示し、山下清の生涯と画業をご紹介します。日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出すことができました。ときおり旅から戻ると、高い集中力を発揮して、手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで、超絶技巧的とも言える貼絵を制作しました。そこに見られる丁寧な細部描写と豊かな色調という魅力は、油彩やペン画、水彩画など他の作品にもよく表れています。

    このような多彩な作品約190点、そして旅に持参したリュックや浴衣、所蔵していた画集などの関連資料を間近に鑑賞することで、49歳で逝去するまで個性的な創作活動を続けた山下清の世界をご堪能いただければ幸いです。

    繰り返しますが、とにかくすごいよ、山下清展。自分も反省していますが、食わずぐらいはダメだよ。ちなみに図録は2,500円だったよ、自分は思わず購入しました。

    最後に混雑状況ですが、平日昼間でもかなりの混雑だったよ、特に高齢の方が多かったよ。

    世田谷美術館で話題の「グランマ・モーゼス展」に行って、驚いたのなんの。恐るべし