今日は落語ではないですが、ハッシュタグと結婚式についての小咄です。今週初めの日本経済新聞の夕刊におもしろいエッセイが出ていたのです。
自分は白状しますが、こんなトレンド全く知りませんでした。
その連載エッセイは「令和なコトバ」のタイトルは“#パレス花嫁”です。ライターは福光恵さんです。
何だかんだと40歳くらいまでは、同じ友人の再婚の結婚式に呼ばれる2週めも始まって、年に何度も誰かの結婚式に出席していた気がする。やがて2週めも終わり、親戚や近所の子まで大きくなると、結婚式の案内状がパタリとこなくなった。
さらに新型コロナウィルス禍では冠婚葬祭まで軒並み自粛。こんな長いブランクのあと急に結婚式に呼ばれたら、割り切れる偶数のご祝儀とか、花嫁とかぶる白い服とか、いろんなタブーをやらかすと思う。
ちなみに結婚式の最新トレンドをチェックしたところ、花嫁のタブーに限っては「元タブー」と呼ばれてかえって人気になっているものもあるとか。黒などのダークカラーのウェディングドレスとか、「妻」が「先」立つと忌み嫌われていた、つま先が開いたパンプスなどの人気があるらしい。
(中略)
同時に、最近は「プレ花」と呼ばれるこれから結婚式を挙げる予定の花嫁が、「卒花」と呼ばれるすでに結婚式を挙げた花嫁のウェディング写真をヒントに結婚式場を決めることが、ますます増えているようだ。そこで卒花は結婚式の写真に、結婚式場の名前+花嫁の「〇〇花嫁」というハッシュタグをつけるのがお約束になっている。
インスタグラムで人気があるのはテイクアンドギブ・ニーズで挙式した「TG花嫁」やグランド・ハイアット東京の「グラハイ花嫁」など。アニヴェルセルの「アニ嫁」や、ララシャンスの「ララ嫁」のように「花」を抜きの嫁になる変則形もある。
そしてようやく本題。「パレス花嫁」だ。人気のハッシュタグで、パレスとは皇居外苑近くの「パレスホテル東京」(東京・千代田)のこと。11年前の建て替えを経てウェディング人気も上がり、今では年間900組以上が挙式する都内屈指のホテルとしても知られる。
ちなみに先程、インスタグラムで#パレス花嫁を検索したところ14.1万件ほどヒットしたよ。
こんなことになっているとは、世の中のオヤジは全く知らないぞ。だったらあの眞子の小室が大好きな帝国ホテルは「インペリアル花嫁」?、アマンホテルは「アマン花嫁」?なのかな。
勝手に好き勝手に言っていますが、我ながら「インペリアル花嫁」いいのでは。そして、どう考えてもよくないのが「アパ花嫁」かな。
それにしてもご祝儀で偶数の金額はダメという理由を初めて明快に知ったぞ。(この歳になるまで知らなかった、情けない)
こんなところでおあとがよろしいようで。これで落ちがついたのかな。(アパホテルの関係者の方、大変失礼しました。)