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  • 映画「私たちが光と想うすべて」、ジュンパ・ラヒリが好きな人にはピッタリだよ

    映画「私たちが光と想うすべて」、ジュンパ・ラヒリが好きな人にはピッタリだよ

    2025年8月2日(土)

    昨日は満を持して昨年度(2024年)のカンヌ・グランプリのこの映画を渋谷のル・シネマに観に行ったよ。

    午前の回だったけど、意識高い系の人が集まったいたような感じ、入りはまあまあかな。

    • 「私たちが光と想うすべて」

    第77回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門 

    グランプリ受賞 ⼤都会ムンバイから海辺の村ラトナギリへ 仕事、恋、結婚──ままならない⼈⽣に揺れる⼥性たちの友情を描く 儚いけれど決して消えない光を放つ感動作

    インド映画として30年振りに第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部⾨⼊りを果たした『私たちが光と想うすべて』。グレタ・ガーウィグ監督を審査員⻑に、⽇本から審査員として参加した是枝裕和監督も、本作を絶賛︕

    パルム・ドールを受賞し、その後アカデミー賞作品賞を受賞した『ANORA アノーラ』、ほか『エミリア・ペレス』『サブスタンス』など、その年の注⽬作品となる強豪作品が多数出品された中、インド映画史上初のグランプリを獲得したほかゴールデン・グローブ賞など100以上の映画祭・映画賞にノミネートされ25以上の賞を受賞、オバマ元⼤統領の2024年のベスト10に選ばれ、56カ国以上での上映が決定するなど、世界中から⾼評価を獲得している。監督はムンバイ生まれの新鋭パヤル・カパーリヤー

    【STORY】

    インドのムンバイで看護師をしているプラバと、年下の同僚のアヌ。⼆⼈はルームメイトとして⼀緒に暮らしているが、職場と⾃宅を往復するだけの真⾯⽬なプラバと、何事も楽しみたい陽気なアヌの間には少し⼼の距離があった。プラバは親が決めた相⼿と結婚したが、ドイツで仕事を⾒つけた夫から、もうずっと⾳沙汰がない。アヌには密かに付き合うイスラム教徒の恋⼈がいるが、親に知られたら⼤反対されることはわかっていた

    そんな中、病院の⾷堂に勤めるパルヴァティが、⾼層ビル建築のために⽴ち退きを迫られ、故郷の海辺の村へ帰ることになる。揺れる想いを抱えたプラバとアヌは、⼀⼈で⽣きていくというパルヴァディを村まで⾒送る旅に出る。神秘的な森や洞窟のある別世界のような村で、⼆⼈はそれぞれの⼈⽣を変えようと決意させる、ある出来事に遭遇する──。

    カンヌのグランプリとしての仕上がりとしてはどうなのかな。都会のムンバイと海の田舎町の対比、普遍的な恋愛の問題、インド特有の問題、宗教間の問題、世界のどこでもある行きていくことの難しさをたんとんとゆっくりな時間軸で語っています。インパクトとしては今ひとつかな。

    だけどその独特なザラッとした演出と映像には才気を感じます。自分が頭に浮かんだのはあの“ジュンパ・ラヒリ”の世界観、好きな人には共感してもらえると思います。

    だけどボリウッドとこのインド映画、小津とタランティーノぐらいの振れ幅があるね

    だけど、観て損のない映画です。まあ是枝さんは好きだろうね。

    観終われば、ここでランチ、ここ最近忙しかったので3週間ぶりの訪問かな。

    道玄坂の「喜楽」さんへ。いつもの“チャーシュー麺”(1,050円)を。やっぱり美味いよね。

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  • 映画「エミリア・ペレス」はキワモノではないよ、メキシコの暗部をえぐる社会派映画

    映画「エミリア・ペレス」はキワモノではないよ、メキシコの暗部をえぐる社会派映画

    2025年4月1日(火)

    昨日の週初めの月曜日も映画館に足を運んだよ。観たのはこちらの映画。

    • 「エミリア・ペレス」

    かなり話題の映画だもんね。メキシコ舞台なのに、フランス製作なんだね、映画でもcanal+のクレジットもあったもの。自分はカルテルのボスが女に変わったぐらいの知識しかない状態で見に行きました

    「ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「預言者」などでフランスを代表する名匠として知られるジャック・オーディアールが手がけ、2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員賞と4人の俳優が女優賞を受賞した作品。メキシコの麻薬カルテルのボスが過去を捨て、性別適合手術を受けて女性として新たな人生を歩みはじめたことから起こる出来事を、クライム、コメディ、ミュージカルなどさまざまなジャンルを交えて描いた。

    メキシコシティの弁護士リタは、麻薬カルテルのボスであるマニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタは完璧な計画を立て、マニタスが性別適合手術を受けるにあたって生じるさまざまな問題をクリアし、マニタスは無事に過去を捨てて姿を消すことに成功する。それから数年後、イギリスで新たな人生を歩んでいたリタの前に、エミリア・ペレスという女性として生きるマニタスが現れる。それをきっかけに、彼女たちの人生が再び動き出す。

    カンヌ国際映画祭ではアドリアーナ・パス、ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメスの4人が女優賞を受賞。特にエミリア・ペレス/マニタス役を演じたカルラ・ソフィア・ガスコンは、カンヌ国際映画祭において初めてトランスジェンダー俳優として女優賞を受賞した。第97回アカデミー賞でも作品賞や国際長編映画賞をはじめ、非英語作品としては史上最多となる12部門13ノミネートを果たし、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)と主題歌賞の2部門を受賞した。カルラ・ソフィア・ガスコンもトランスジェンダー俳優として初の主演女優賞ノミネートとなった。

    2024年製作/133分/G/フランス
    原題または英題:Emilia Perez

    驚きました。まず構成から変わっているね、変なところでミュージカル仕立てになります、但し、純粋なミュージカル映画ではありません。

    自分的には性転換だからエログロぽい映画なんだろうなと思っていましたが、メキシコの暗部をえぐる社会派的な映画なのね。最初はこの映画何なのというスタンスでしたが、よく出来た映画です。自分は監督の力量に感心した次第です。

    非常に良い映画です。ラモンティスのように本当に変態ではないです。

    観終われば、ここは渋谷。やっぱりここしかないね。週一では行きたいね。道玄坂の「喜楽」へ。13時30分で5名ほどの行列。今日も1Fのカウンターで“チャーシュー麺”(1,000円)を

    少し小雨も降ってきたね。

    ランティモスとエマ・ストーンの映画「憐れみの3章」、エロとグロで天才だよ



  • 映画「ANORA アノーラ」は佳作レベルと思うな、アカデミーもカンヌもどうした

    映画「ANORA アノーラ」は佳作レベルと思うな、アカデミーもカンヌもどうした

    2025年3月6日(木)

    本日もまずは映画のお話しから。まあ、アカデミー賞に経緯をはらって、コタキナバル旅は本日も休止。昨日、観に行った映画はこちら。

    • 「ANORA アノーラ」

    数日前のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞、助演男優賞の主要部門をかっさらった映画です。そして昨年のカンヌのパルムドール受賞作です。この事実には敬意を払わないとね。

    「タンジェリン」「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」などで高い評価を受けてきたショーン・ベイカー監督が手がけた人間賛歌の物語。ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラが、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する等身大の生きざまを描いた。

    ニューヨークでストリップダンサーをしながら暮らすロシア系アメリカ人のアニーことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司イヴァンと出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で「契約彼女」になる。パーティにショッピングにと贅沢三昧の日々を過ごした2人は、休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚する。幸せ絶頂の2人だったが、ロシアにいるイヴァンの両親は、息子が娼婦と結婚したとの噂を聞いて猛反発し、結婚を阻止すべく、屈強な男たちを2人のもとへ送り込んでくる。ほどなくして、イヴァンの両親もロシアから到着するが……。

    身分違いの恋という古典的なシンデレラストーリーを、現代風にリアルに映し出す。タイトルロールのアノーラ(通称アニー)を演じるのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」や「スクリーム」に出演してきた新星マイキー・マディソン。アノーラに夢中になるお調子者のロシア新興財閥の息子イヴァン役に、ロシアの若手俳優マーク・エイデルシュテイン。第97回アカデミー賞では計6部門にノミネートされ、作品、監督、主演女優、脚本、編集の5部門を受賞した。

    2024年製作/139分/R18+/アメリカ
    原題または英題:Anora

    観ての感想。映画としては非常におもしろくて佳作といったところ。そんなに時代風刺もしていないし、ウィットに飛んだわけでもないしね、終わりもおとなしい。

    カンヌもアカデミーも何をそんなに気に入ったのか、自分としては。やっぱりデュランを描いた「名もなき者」でしょう、あのティモシー・シャラメに尽きると思うのですが。

    この映画の主演女優の人、今、日本映画で飛ぶ鳥を落とす勢いの河合優実にそっくりだね、これが時代が求めている女優なのか。だけどアノーラの人、そのお年でアカデミー主演女優賞とは、現代のシンデレラストリー。

    繰り返します、自分としてはカンヌもアカデミーも質が落ちたね、単に自分の感性が鈍いのかな

    観終われば、昨日は臨時休業だった麻布十番の「新福菜館」へ、昨日のリベンジマッチです。

    ビールとラーメン(並)です。やっぱり美味し。ご馳走様でした。

    劇場で「ローマの休日」を観たよ、解説は何と淀川さんの名調子、喜楽でチャーシュー麺を

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  • 映像も余韻も心がまさにざわつく映画だよね、まさに快作「関心領域」

    映像も余韻も心がまさにざわつく映画だよね、まさに快作「関心領域」

    2024年6月1日(土)

    バンコクの旅のブログが始まっていますが、今日は急遽、映画の話しを。

    バンコクから帰国してすぐに観に行きたかったのが「関心領域」(原題:The Zone of Interest)です。やっぱりカンヌとアカデミー受賞作には敬意を払います。

    映画はこんな感じ。

    「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの小説を原案に手がけた作品で、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く。

    タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、映画の中では強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いていく。

    カンヌ国際映画祭ではパルムドールに次ぐグランプリに輝き、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にノミネートされ、国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した。出演は「白いリボン」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のクリスティアン・フリーデル、主演作「落下の解剖学」が本作と同じ年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサンドラ・ヒュラー

     

    観ての感想。話しはもちろんシンプルです。アウシュビッツ強制収容所のヘス所長の家族の模様を淡々と描きます。歴史の細かいことを知らないのですが、この所長はすぐに亡くなったのかな、あの描き方からして。

    感触はザラつく不思議な終わり方ですね。結論めいたことは一切なし。カメラワークも秀逸です。ほとんどアップなしの、無関心を装うような引いたカメラワークに終始しています。

    結局、この所長も組織の一員で職務を完璧にこなした組織の一つのコマということかな、異動辞令もあり、組織ありき。だけど、ヒムラーとヒトラー、本当に誰が組織を動かしていたのかな、もう指揮命令系統が分かるようでわかりません

    展開展開で単色のスクリーンが続く構成。音楽の不器用和音。あのアニメの少女の描き方、何を表しているのか、自分にはわかりませんでした

    最後のエンドロールを観て、奥さんはサンドラ・ヒュラーなのか、今、ドイツの中年女役をやらせたらこの人ピカ一だよね、美人ではないけれど。

    だけどお母さんはどうしていなくなったのかな、理由がわかりません。

    いろんな含蓄を含む映画で、まさしく快作で不思議な余韻を残す映画です。監督の十中にハマっているね。

    観終われば、ざわついた心を鎮めに渋谷の「喜楽」へ。なんと、窓には喜楽グッズの販売が始まっています、やり過ぎ、だけど売れると思う。

    14時ですので、待ちなしでカウンターへ。チャーシュー麺美味し

    ざわついた心を鎮めてくれました。ご馳走様でした。

    映画「逆転のトライアングル」は2作品連続でパルム・ドール獲得という偉業、あのバレンシアガ顔には驚いた

     



  • カンヌのパルムドール受賞作「落下の解剖学」を観たよ、結末が少し安易と思う

    カンヌのパルムドール受賞作「落下の解剖学」を観たよ、結末が少し安易と思う

    2024年2月27日(火)

    3連休の月曜日です。本日は満を持して楽しみにしていた映画「落下の解剖学」を渋谷の劇場に鑑賞にでかけました。何たって、

    • 2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門最高賞のパルムドール受賞作

    だもんね。劇場の予告でも相当告知していたからね。

    これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。

    人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。

    女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされている。

    2023年製作/152分/G/フランス
    原題:Anatomie d’une chute

    観ての感想。

    脚本が非常によく出来ていると思います、伏線の入れ方も実に巧妙です。撮影も主人公と隣り合わせで参加していると錯覚させるようなドキュメンタリータッチの構成も仕組まれています。ただ、結末は少し安易すぎないかな、と思ったね。ネタバレになるからここまで。あの終わり方では真実は違うのかな。

    もう一つ指摘したいのは、少し凡長すぎないかということ。2時間ぐらいにすればコンパクトで観やすいと思うのですが。

    決して悪い映画ではないのですが、まあ面白いサスペンス映画といったところかな。コンペティションにはヴィム・ヴェンダースのあの「PERFECT DAYS」も出品されていたので、自分ならそちらを取るね。

    だけど、その緻密な脚本とカメラワークには関心しました、こうゆう撮り方も今後多くなるかもね。あのポール・グリーングラスのボーン・シリーズでアクションものの撮影方法が変わったようにね。

    観終わればいつものように渋谷の喜楽へ。今日は1時30分なのに行列なしに“チャーシューめん”を食べれたよ、みんなどうしたんだ

    今日も充実した一日でした。

    ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」、ジョニデがいいところを持っていくね



  • ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    2024年2月20日(火)

    本日もまずは映画のお話しから。

    「午前十時の映画祭」で先週金曜日から新しいラインナップが始まりました。

    • 「スケアクロウ」

    この映画は1度観たことが確かにあるはずなのに、あらすじも全く記憶にないんだね。最大の見所はジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演なのかな。

    ストーリーはこんな感じ。

    ジーン・ハックマン、アル・パチーノ共演の、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作! 男同士の友情を描く、70年代を代表するロードムービーの傑作!

    刑期を終えて出所したマックスには、故郷のピッツバーグで洗車業を始める夢がある。一方、元船員のライオンは 5年前に妊娠中の妻を残して出たデトロイトに戻る途中であった。二人はカリフォルニアの乾いたハイウェイで出会い、奇妙な旅が始まった。だがそれはまた、社会から落ちこぼれた男たちの友情の始まりでもあった。

    カンヌのパルム・ドール受賞作とはこのブログを書くときに初めて知ったよ、すごいね。こんなアメリカン・ムービーにも賞をくれるんだ。

    ここからは観ての自分の感想。話しは淡々と進んでいきます。結局、監督はこの映画で何を言いたかったんだろうという疑問が

    まあ、難しく考える必要はないのかな、メッセージなんて。だけど、最初の出会いから何故一緒に旅をするのか、自分には疑問のままです、話しが出来すぎではないのかな。

    終わりはどうするんだろうと思っていると、あれで終わりなんだね。

    このころのアル・パチーノは精悍な顔つきでいいね。まさに使用前の顔です。「ハウス・オブ・グッチ」では使用後のパチーノだもの。これこそ、マイケル・コルレオーネの顔だよ

    まあなかなか味わい深い映画でした。

    ところで週末は土曜日の夕食です。どこに行くか迷った時の、うなぎなんだね。

    ピッツアとうなぎどっちにする、と聴かれたら日本人ならうなぎでしょう。

    というわけで本日は赤坂の「ふきぬき」さんへ2名で、19時に訪問です。行く直前に電話予約して訪問します。本日は地下1階へ。

    まずはエビスの瓶ビールを。お通しの“うなぎの南蛮漬け”が美味しです。つまみはいつものように“煮凝り”を。煮凝りを肴のアテに飲むビール、至福の組み合わせです。やっぱり“うなぎ”くん、最強です。

    そして、うな重の注文です。一番安価な「梅」のうな重(3,200円)を注文します。その間に瓶ビールは2本目に突入です。飲み終わる頃に、うな重の登場です。

    今日もこんな感じで美しいうな重です。うな重て、どうしてペロリなんだろう

    今日もおいしいうなぎをありがとう。大満足の土曜日でしたよ。

    映画館でゴットファーザー3部作を全観る。至福の時だった。映画館を出る時、どうしてマイケル・コルレオーネの目つきになるんだろうな





  • 苔玉への水やりは“バケツにドボン”だよ、役所くんの霧吹きはダメだよ

    苔玉への水やりは“バケツにドボン”だよ、役所くんの霧吹きはダメだよ

    2024年2月13日(火)

    いよいよ確定申告の提出の時期となりました。そんな野暮な話題は側において、今日も映画のお話しから。

    先週に渋谷のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にてベルギーの映画監督バス・ドゥヴォスの「ゴースト・トロピック」を観たのです。劇場に足を運んだ動機は、怖いもの観たさからです。監督はこんな感じの人です。

    2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォスは、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的

    ストーリーです。

    掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、奇跡の長編3作目。

    実にシンプルで何事も起こらない映画です。なんというかヨーロッパの縮図のような映像です。監督は何を言いたいのかな。何となくわかるような、わからないような。これが率直な感想。こうゆう余韻のもたせ方がいいんだろうね。

    そして、今日の本題です。日本橋を歩いていて「新潟館」でこんなものを見つけて、一目惚れてで1鉢買ったのです。お値段は2,600円。安いのか、高いのか、全く判断つかず。そしてこれ、盆栽ではなく、“苔玉”と言うんですね。自分は初めて知りました。

    自分のデスクの上に置くのに、長途良いじゃないかとね。そして、自分が選んたのが、「長寿梅」です。こんな感じの苔玉です。

    この“苔玉”には正しい育て方があるのですね。これも初めて知りました。

    1. 水やりは必ずバケツにドボン。霧吹き主体の水やりは絶対ダメ。→あの「Perfect Days」の役所さんのやり方ではダメということなね。
    2. 必ず日光浴をして上げること。日陰に置くから茶色くなります
    3. 栄養も液体肥料をドボンの際に一緒
    4. 外気に触れさせてあげる

    確かに、このバケツにドボンという方法、おもしろいね。このためにダイソーでバケツを買ってきたよ。本当にこのまま育つのかな。

    お店の人は写真をパチリしてメールで問い合わせすると、どうすればよいか教えてくれます、とは言っていましたが。どうなんだろう、この苔玉くん。

    映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ

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  • 目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    昨日から映画繋がりです。実は昨日も映画鑑賞に目黒駅近くにある目黒シネマという実に渋い映画館に行ったのです。お目当てはこの2本立てです。実に貴重だなと思ってものでね。

    • バクダット・カフェ
    • パリ、テキサス

    どちらもDVDで30年以上前に観たことはあるのですが。その時には心に刺さらなかったのですが。まあ、その時の日本はイケイケの時代だったし、自分もノリノリの時代だったので、おそらく刺さらなかったんだな。

    しかし、今、年齢と時代がマッチしたと思うんだな

    自分はこの映画館に何回か足を運んでいますが、これだけ観客が入っているのは初めて観たな。8割以上は埋まっています、ほぼ9割かな。特に若い人、若い男性も多かったね、映像志向の人かな。

    特に2本目の「パリ、テキサス」の方が多かった。

    まず、9時45分から1本目の「バクダット・カフェ」です。ジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」があまりにも有名な映画ですね。

    観ての感想。こんな映画だったんだ。ちゃんと観たのはもしかして初めてかもという印象。 こんなおデフな女性の人が主人公だったんだ。(失礼)

    2/3までの会話が饒舌でない方が好きだな。だけど風景の変わるショットがいいよね。まあこんな空間が広がる映像の映画もないね。強いて言うとすると舞台をヨーロッパに移せばフェリーニ的な映像なのかな。あのピアノを弾く子の音、グールドのような音だったね、やっぱり意識していると思います。あの画家もボテロのような絵でいいね。

    まあ、とにかくアラビアロレンスとは違う、一つの映像美の映画だと思いました。

    2本目は「パリ、テキサス」です。

    言わずとしれた、あのヴィム・ヴェンダース監督の有名な映画ですね。これももうあらすじは全く記憶にありません。

    今回、この映画のオープニングを観ていて、初めて気づいたことが2つほど。

    これ、1984年第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したのね。初めて知りました。(汗)それと、原作・脚色があのサム・シェパードなのね。これ本当に驚きました

    だから最後のあの場面の2人だけの会話がかなり長い理由がわかりました。やっぱり詩人でもあるのでね。面目躍如というところかな。ライ・クーダーのギターが映像にマッチして痺れるね。話しとしてはそんな大したことはないのですが、あの映像美とオープニングのつかみがうまいよね、それと印象的な映画のタイトルもね。

    だけど、これがパルム・ドールなのねと思った次第です。何を意味するかはご想像におまかせします。

    今回は本当に貴重な2本立てでした。もうお腹いっぱいというところです。

    映画の後は雨が降り出したので、近くの「天下一品」でラーメンを、こってりとあっさりの中間の屋台の味スープでね。目黒に行ったら、やっぱり「かづ屋」で支那そばを食したかったよ

    目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね



  • 映画「逆転のトライアングル」は2作品連続でパルム・ドール獲得という偉業、あのバレンシアガ顔には驚いた

    映画「逆転のトライアングル」は2作品連続でパルム・ドール獲得という偉業、あのバレンシアガ顔には驚いた

    本日は先週劇場で観た「逆転のトライアングル」という映画についてです。

    本作を観ようと思ったのは、単純にその予告編を劇場で観て、2022年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を獲ったという情報からだけなのです。

    筋書きも監督も何の情報もなく、ガチ観です。(こんな表現あるのかな)

    日比谷のTOHOシネマズで観たのですが、公開されてわずかとはいえ、朝の回でも結構観客がいたのには驚いたね。

    ガチ観の感想です。

    導入部には驚いたね。あの「バレンシアガ」顔と「H&M」顔の演出には斬新だね。つかみはOKです。だけど、どうしてあのレストランでの支払いごときで延々と引っ張るのかよくわからなかったのです。(最後になって少しわかったかな)

    続いてヨットの場面です。これはこれでシニカルな演出ですね。ここまで観て、この監督ただものではないな、という感想が頭によぎります

    そして、最後の島に漂着してからの話しになります。自分としては、この物語どうやって結末を迎えるのかな、という疑問がよぎります。最後は多少、切れ味の少ない終わり方かと思ったのですが、本当に楽しめた映画だったたのです。これを作った監督は只者ではないね、と素直に思ったのでした。

    ここまでが劇場で観た素直な感想だったのです。

    そして、観た直後の日本経済新聞の夕刊の「シネマ万華鏡」にこの「逆転のトライアングル」が大々的に取り上げられていたのです。

    昨年のカンヌ国際映画祭におけるパルム・ドール(最高賞)の受賞作。監督は、スウェーデンのリューベン・オストルンドで、「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続いて、2作品連続でパルム・ドール獲得という偉業である。

    (中略)

    端正な画面、綿密な脚本と、強烈な風刺とブラックユーモアとが絶妙なバランスで掛けあわされ、大いに笑いを誘う。

    (中略)

    ただ、ラストの階級制度の逆転には既視感があり、もうひと捻り欲しかったという気もする。

    2時間27分

    自分もこの感想には全く同意です。ただ、この監督があの「ザ・スクエア」を作った人だとは初めて知ったんだな。その映画もシニカルで非常に自分としては評価した映画だったのですね。そうなんだ、2作続けてカンヌでパルムドールはすごいね。いわゆる有名俳優は使っていないのにもかかわらずです。やはりストーリーというか、脚本が素晴らしいのかね。

    この監督の才気はすごいね

    本当に日本映画の監督もちまちました恋愛ばかりの映画を作っている場合ではないよね。もっと、時代を切り取った才気を出さないと本当にダメになると思い知らされた映画でした。

    必見だよ。男優もいい、あのバカさ加減がね。