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  • 上野の「NHK日曜美術館50年展」へ、“ピカソを神棚から降ろせ”by 岡本太郎だよ

    上野の「NHK日曜美術館50年展」へ、“ピカソを神棚から降ろせ”by 岡本太郎だよ

    2026年4月8日(水)

    昨日の火曜日は旅に出る前の一日、有効に使わないとね。

    観たい映画もないので、この気になっていた展覧会へ上野まで足を運びました

    展覧会名: NHK日曜美術館50年展

    会期: 2026年3月28日(土)~6月21日(日)

    会場: 東京藝術大学大学美術館(東京・上野)

    観覧料(税込): 一般 2,000円

    第1章 語り継ぐ美 ~時を超えて美を語る言葉・語らせる作品

    1976年4月、日曜美術館50年の歴史は「私と○○」というタイトルで幕を開けました。大江健三郎が語るフランシス・ベーコン、舟越保武が伝える松本竣介、モデルとなった矢内原伊作が伝えるアルベルト・ジャコメッティなど、各界の第一線で活躍するゲストの言葉と古今東西の作家と作品を紹介

    第2章 日本美の再発見

    古代から明治まで ある時代、ある人の視点で再発見された瞬間に輝く美があります。美術界にしばしば訪れるブームの中で、日曜美術館も時代の息吹をくみとり、”日美なりの”美の再発見を届けてきました。村上隆、大野一雄、井浦新らが紡ぐ言葉で、縄文土器・土偶、伊藤若冲、曾我蕭白、葛飾北斎など、日本美術の名品が再び輝きだします

    第3章 工芸 伝統と革新

    日曜美術館がこの50年の間、毎年欠かさずこつこつと発信し続けてきた「工芸」の世界。正倉院の名品から始まり、伝統を継承し対話を重ねる人間国宝の技、古の技を超えようと精進する超絶技巧まで、 世界に誇る日本の優れた工芸をご堪能ください

    第4章 災いと美

    50年の歩みのなかでは、疫病や自然災害、繰り返される戦争、災禍に作家が向き合うことで生まれた”美(アート)”の存在もありました。災いと向き合い、理解し、受け止めるために美が果たしてきた役割とその力を考えます。あわせてパブロ・ピカソの傑作「ゲルニカ」を原寸大高精細映像で展示します

    第5章 作家の生き様と美 ~アトリエ&創作の現場

    作家が最も長い時間を過ごすアトリエ。そこで1つの作品が、作家の身体を通して生まれ出ようとする瞬間を目の当たりにする醍醐味は格別です。放送時の映像とともに制作の過程で作家が語る言葉に耳を傾けながら、創造という行為の深淵を感じてみてください

    上野の芸大に初めて足を踏み入れました、東京に40年ほど住んでいるのに。良い場所に立地しています。

    この“NHK日曜美術館50年展”は良い美術展だったよ。ピカソは2点、ルオーは3点、ほとんどが撮影できませんが、この作品は写真OK

    各章ごとに日曜美術館のダイジェスト版がモニターに流されています。岡本太郎がピカソについて語っている、横尾忠則もゲルニカについて話しています

    今回の展示作で自分が感心したのは、加山又造の“龍の絵”とルドンの“花”かな、もちろんルオーの3作は最高だけど。

    モネ展にあんなに人が集まるなら、皆んなこの展覧会に行くべしだよ。

    すばらしかった

    観終わればランチです、上野ならここだね。「とんかつ 山家」さんへ

    10名ほどの行列です。

    注文は瓶ビールと“ロースかつ定食”(950円)です、定食少し値上がりしているね、それでも安い

    旅の前のランチはビールととんかつで大満足、ここはご飯が多いので、少なめにね。

    美味しゅうございました。



  • スペイン映画の「ミツバチのささやき」は独裁政治への反抗メッセージとは

    スペイン映画の「ミツバチのささやき」は独裁政治への反抗メッセージとは

    2023年9月15日(金)

    本日も映画のお話しから。ようやく“午前十時の映画祭”も夏休みモードから通常モードに戻ってめでたしです。

    そして、本日はその映画祭シリーズから、「ミツバチのささやき」という1973年に製作されたスペイン映画です。今回の上映では、町山智浩氏による解説映像付き上映会とのことです。

    解説付きということは、説明の必要な映画なのかな。

    タイトルからしてメルヘンチックな映画なのか。自分は初めて観る映画です。

    あらすじはこんな感じです。

    一人の少女が体験する現実と空想の交錯した世界を繊細に描き出した作品。スペインのある小さな村に『フランケンシュタイン』の巡回上映がやってくる。6歳の少女アナはスクリーン上の怪物を精霊と思い、姉から怪物は村外れの一軒家に隠れていると聞いたアナは、ある日、その家を訪れる。そこで一人のスペイン内戦で傷ついた負傷兵と出会い……。

    監督:ビクトル・エリセ

    何も先入観を持たずに観ての第一印象。ヨーロッパ映画の意識高い系の映画なのかな。妖精が何か意味しているのかな。メルヘンチックな映画と思った次第です。これがどうしてそんなに高い評価を受けるのか全く分からずじまいです。

    上映後の町山さんの解説を聞いてこの映画を味方が180度変わったのでした。

    これはスペインのフランコ将軍による独裁弾圧政治に対する反抗と未来への希望を表しているというのです。氏によれば、この解釈はフランコ死後のスペインが民主化されて監督や脚本家が真の意味を語っているとのこと。

    このお父さんは養蜂を営んでいるのですが、ハチ箱はスペイン、ハチはスペイン人のことを暗喩しているとのこと。主要登場人物は4人。

    • (父)知識があり富裕層だが弾圧を恐れ、政権から目をつけられないように振る舞う人
    • (母)フランコ以前の昔の普通のスペインに思いを馳せている人、現実逃避の人
    • (長女・イザベラ)フランコ独裁政権が当たり前と思っている世代、焚火を飛び越えるシーンなどで表している
    • (次女・イザベラ)フランコ政権の悪が理解できない無垢な人、未来のスペイン人

    このような役割が、わかる人にはわかるように映画の中の描写に託しているとのこと。この映画のもうひとつの鍵はフランケンシュタインですが、無垢なイザベラは何の先入観もなくフランケンシュタインと対峙しているのも、イザベラのキャラクター作り。

    そして、傷ついた兵士はキリストを暗示しているとのこと。

    そして、製作・公開された時(フランコ存命時)には検閲がを逃れるために、一見すれば子供向けのお化け映画(フランケンシュタイン)にしたとのこと。だから、フランケンシュタインも登場。

    だけど反フランコのスペイン人は映画を観て、この反フランコのメッセージを理解した。但し、スペイン以外ではこんな解釈は後になって知ったとのこと。当然、日本公開時もヒットしたけど、メルヘンチックな映画ということで話題になったとのことでした。

    今日はこの解説を聞けただけでも劇場に足を運んだかいがありました。

    ギレルモ・デル・トロの「パンズ・ラビリンス」はこの物語を分かりやすくリメイクしたものということです。

    終われば、当然ここは日本橋、「京都銀閣寺ますたにラーメン」に直行です。

    今週3回目だよ。何故なら、来週後半からフィンランドのヘルシンキに急遽遊びにいくことになったのでね。何せ、航空券が安かったもので。

    政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ