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  • 映画「マッドマックス」は今とは別物のマックスだね、シンプルでわかりやすい

    映画「マッドマックス」は今とは別物のマックスだね、シンプルでわかりやすい

    2024年8月3日(土)

    本日もまずは映画のお話しから。

    昨日の金曜日から「午前十時の映画祭」のラインナップも新しくなりました。2週間ごとにね。

    そして、新しいラインナップのこの映画を観に行ったよ、日本橋のTOHOシネマズにね。

    • 「マッドマックス」

    不覚にも自分はこの映画を観ていないし、そもそも「マッドマックス」シリーズには興味がなかったのも事実です。製作は1979年、もう45年前なんだね

    というわけで、本日はこちらの映画を観に行くのでした。

    この映画の背景はこんな感じ。

    メル・ギブソンを一躍スターダムに押し上げた壮絶カーアクション

    世界に通用するアクション映画はハリウッド製以外あり得ないと思われていた1970年代末、当時無名のジョージ・ミラーが監督したこの作品は、オーストラリアの荒野を舞台に、それまでの常識を覆す猛烈なスピード感と危険極まりないスタントの連続で観客を圧倒した。

    観て思ったのは、一言で言うと“バイオレンス・復讐劇”なのね。あらすじはこんなストーリーです。

    近未来。石油枯渇によって社会秩序の崩壊したオーストラリア。

    マックス(メル・ギブソン)は、法執行機関MFPの一員として、日夜暴走族たちを取り締まっていた。だが、トーカッター(ヒュー・キース=バーン)率いる暴走族に同僚を殺され、仕事に嫌気がさしたマックスは、休暇を取って妻子と旅に出る。だが、愛する二人もまた暴走族の犠牲者に。高速追跡車V8インターセプターを駆り、復讐を誓ったマックスの壮絶な闘いが始まった

    近年の「マッドマックス」シリーズとは違って、話しはシンプルでストーリーがわかりやすいのね。映画も予算がない感じでフィルムに粗さも見られるしね。メル・ギブソンも若すぎる感じでね。

    どんな変遷で今のあの理由のわからない「マッドマックス」に変貌したんだか

    自分的に「マッドマックス:フュリオサ」よりもこちらの方がシンプルでわかりやすくて、いいよねというか好みだね。近年作は進歩というより、もう別の映画と思った方がいいんだよね、ジョージ・ミラー監督

    そして2週間後には「マッドマックス2」が上映されるので、楽しみに待っています。

    観終われば11時です。早めのランチですが、日本橋であれば京都ラーメンの「ますたに」さんへ。壮絶な闘いを観たあとですので、まずはビールとたくあんでクールダウンです。毎日、この時間が最高だね。ビールを完飲したあとは、“ますたにラーメン(並)”をね。

    そして、今日は日本橋から野暮用のある秋葉原まで行きます。何と徒歩で15分で行けるのね。秋葉原のヨドバシカメラへ。用を済ませて、自宅へ帰還です。

    自宅でクーラーを聞かせて、ジュンパ・ラヒリ「停電の夜に」を読了です。15年前に買っていたのですが、とうとう読み切りました。感性が鋭い小説だね。

    映画館で「バベットの晩餐会」を観たよ、背筋がピンと伸びるね、すばらしい

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  • あのジュンパ・ラヒリが惚れ込んだ原作の映画「靴ひものロンド」を鑑賞、自分的には監督の演出がよくないな

    あのジュンパ・ラヒリが惚れ込んだ原作の映画「靴ひものロンド」を鑑賞、自分的には監督の演出がよくないな

    有楽町にあるヒューマントラストシネマという映画館を初めて訪れたのです。観に行った映画は「靴ひものロンド」というイタリア映画なのでした。実は数日前まではこの映画も原作も全く知らなかったのですが。

    この映画を知ったきっかけは、先週末金曜日の日経新聞の夕刊の「シネマ万華鏡」だったのです。その映画批評の写真に自分の知っている男優が写っていたのです。

    あの名作の「輝ける青春」の主人公を演じたルイジ・ロ・カーショが出演しているのかと。この「輝ける青春」(邦題は本当にダサいですが、内容は折り紙つきです)はラジオでロバート・ハリスさんが推奨されていて、自分も鑑賞し深い感動に包まれたのです。このルイジ・ロ・カーショは日本の俳優の故加藤剛さんに雰囲気が似ているね。自分、古いね。

    そして、日経の批評はこんな感じです。

    2017年、米ニューヨーク・タイムズ紙の“注目の本”に選出されたイタリアの作家ドメニコ・スタルノーネの小説「靴ひも」(映画の原題も同じ)を、「ローマ法王になる日まで」(17年)のダニエーレ・ルケッティが脚本を書き、監督した。

    1980年のイタリア・ナポリを主要舞台に、夫婦と子供(姉と弟)ら一家4人の30年間を描く。中年期と老年期、子供から大人へと成熟する4人は同一俳優が演じるのではなく、年齢に合った別の俳優と交代、ドラマ前半の中年期の印象的なエピソードを老年期の夫婦が振り返ることで、年齢を重ねた同一人物だとわかる見せ方が目新しい。

    この批評だけではおそらく見に行かなかったと思うのです。後押ししたのは、アマゾンで原作をチェックしたときです。

    荒らされた家、消えた猫……本当に失ったものは何だったのか。ふたりの子どもと妻を残して、夫は若い女と暮らすために家を出た。四十年前の危機を、乗り越えてきたはずの家族。彼らを繫ぎ留めていた紐帯は、留守宅を襲う何者かによって、ぷつりと断たれた――。ジュンパ・ラヒリが惚れ込んで英訳し、全米で絶賛された家族小説

    自分的には、この“ジュンパ・ラヒリが惚れ込んだ”という一文を見て、見に行くしかないなということになったんだな。

    見ての感想です。骨太なストーリーではなく、非常に繊細な物語なのね。だけど、監督の“年齢に合った別の俳優と交代”は必要なかったのでは。十分にメイクをすれば中年期も老年期も演じられると思うのですが。子供たちはしかたありませんが。そのため、全く顔と体型が違う(ルイジ・ロ・カーショの役)ので、同一人物の物語なのか話がわからなくなるのです。自分的には奥さんは再婚したのかと思いました。

    それと、映画を観ただけでは靴紐の結び方が何故それほど重要か、わからなかったんだな。原作の方はもっと深みがあるんだろうな。多分。

    繰り返しますが、繊細なストーリーですね。このストーリー、女性が観ると違う感想を持つのかな。だけど、イタリア映画は良いね。そして、不倫相手(これは不倫じゃないか)の女性は魅力的でいいですね。何を観ているんだか!