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  • 映画「ありふれた教室」を観て、自分的には住みたくない社会だね、こんな学校

    映画「ありふれた教室」を観て、自分的には住みたくない社会だね、こんな学校

    2024年5月23日(木)

    昨日は池袋まで遠征して映画を観てきたよ。観たのは、

    • 「ありふれた教室」

    毎週土曜日の日本経済新聞夕刊での評価に興味を覚えたのでね。ところで池袋に来るのって、何年ぶりだろうか。ここはイスタンブールかぐらいのデジャブ感です。電車で40分ぐらいなのにね

    ストーリーはこんな感じ。

    ある中学校で発生した小さな事件が予想もつかない方向へと進み、校内の秩序が崩壊していく様を、ひとりの新任教師の目を通して描いたサスペンススリラー。ドイツの新鋭監督イルケル・チャタクの長編4作目

    仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を得ていく。ある時、校内で盗難事件が相次ぎ、カーラの教え子が犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自に犯人捜しを開始。ひそかに職員室の様子を撮影した映像に、ある人物が盗みを働く瞬間が収められていた。しかし、盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は、やがて保護者の批判や生徒の反発、同僚教師との対立といった事態を招いてしまう。後戻りのできないカーラは、次第に孤立無援の窮地に追い込まれていく。

    主演は映画「白いリボン」やテレビシリーズ「THE SWARM ザ・スウォーム」で活躍するレオニー・ベネシュ。ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞はじめ5部門を受賞。第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた。

    2022年製作/99分/G/ドイツ
    原題:Das Lehrerzimmer

    観ての感想。非常に緊張感のある映画です、もちろん良い意味で。尺もコンパクトで凡長さはなく、非常に良し。まさに見入りました

    日経によれば、本作は本国で話題を呼び、ドイツ映画賞で5部門を受賞。さらにベルリン映画祭2冠、アカデミー賞国際長編映画賞候補になるなど、監督の名声は世界に轟いたとのこと。

    この映画は、学校の取材を重ね練り上げた完全オリジナル脚本とのこと、すばらしい。

    自分の率直な感想。もちろん公立学校という箱庭的空間の閉塞感もありますが、言葉では簡単にダイバシティ推進とは言うが、こんな社会はいやだねということ。特に公立学校の教師は対価としての給与を考えれば、やってられないね。

    移民の親子、自分の主張が激しいゲルマン精神、こんなんでは先生というか社会は追い詰められるよね。自分だったら、こんな空間からブチ切れて離脱するね、確実に。

    もう少しラテン的な生活をしないと閉塞感はたまらないと思った次第

    社会状況を述べましたが、映画はすばらしいです。是非、PTAや移民OKの人に見てもらいたいね。

    こんなことを書いたら、炎上するのかな。

    観終われば、完全アウェイの池袋でランチです。きょうは、ビールと“とんかつ”くんの気分かな。東武ホープセンターB1にある「とんかつ大吉」へ。

    瓶ビールは小瓶しかないのね。今日は、“アサヒ生ビール 黒生”を。美味し。

    注文はランチメニューの“とんかつ定食(ロース100g)”(1100円)を。

    さすが老舗、肉の厚みが違うね。おすすめの“わさび+しようゆ”でビールのつまみに最高。

    ご馳走様でした。

    難民問題で国境の滑稽な光景を映し出す「人間の境界」、だけど答えはないよね

     



  • 胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね

    胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね

    現在、メキシコシティ滞在記を書いていますが、急遽、メキシコから戻ってきてすぐに見たかった映画のことを報告したいと思います。すぐに書かないわけにはいかない胸熱映画だった

    その映画とはインド映画の「RRR」というものです。

    自分の率直な感想としては、アメリカのアベンジャー全員集合をも超えた映画なんだな。(映画としていいか悪いかは別にして)アベンジャーズもかわいいものだな。

    観終わった後に、日本の映画館で拍手があったのは自分の体験としては初めてだったのです。

    自分も途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきりです。これは褒め言葉でも酷評しているわけではありません。もう、何でもありで、ラーメンと天ぷらとステーキを全部食べたような映像体験なのでした。

    日経新聞の10月21日夕刊の「シネマ万華鏡」で取り上げられていたので一部抜粋します。

    「バーフバリ」シリーズで壮大かつハイテンションのスペクタクルを展開してのけたインドのS・S・ラージャマウリ監督が、またしてもとんでもなく熱く激しい映画を生み出した。

    上映時間は約3時間。

    舞台は大英帝国の支配下にあるインド。ある村の少女が総督に連れ去られてしまい、その奪還のため最強の戦士ビームが街に出る。そのことを知った総督は、勇敢な現地警官・ラーマに逮捕を命じた。

    そして、2人は互いの正体を知らずに出会い、友情を育む。

    前半はラブコメあり、サスペンスあり、もちろん大アクションあり、さらにインド映画らしく歌って踊って--と、これまでもかとエンターテイメントの要素が詰め込まれていく。

    前半のクライマックスはビームによる奪還戦だ。完全装備の軍隊を配した、要塞のような総督の邸宅をいかに突破するのか。そしてラーマの選択は--。

    そこで展開される、奇想天外かつド迫力のアクションには、圧倒されるばかり。

    だが、ここでまだ90分。折り返し点でしかない。前半の段階で既に日本映画なら映画史に残る、ハリウッドでも上位レベルのアクション映画なのに、それが実は前菜にすぎないことに気づく

    後半で描かれるのは、人々の不屈の魂だ。

    まあ、こんな大人数の部隊の2人で戦えるわけないだろうという、ツッコミはないです。お前ら何考えているのという映画です。

    いい悪いではなく(限りなく悪いという意味)、日本のちまちました恋愛や家族の問題などを描くちまちました映画では、もうインド映画には到底、太刀打ちできないな。「鎌倉殿の13人」も話が小さいことにちまちまし過ぎです。

    タランティーノの「キル・ビル」でもかわいいものです。ビームとラームがいれば、ウクライナでもこの2人だけでロシアに勝てるんじゃないの。

    007もシリアスな映画になってきている昨今、まったく違う路線を突き進む(この監督だけなのかな)インド映画はすごいです。

    目から血がしたたるなどの細かい映像表現もいいね。まあ、この映画を1,800円で見れれば、満足度は高いね。まるで最新映画の2本立てだもの。

    まるで、小林旭の「熱き心に」のごとく、熱い映画でした。

    だけど、やっぱり自分としてはインド映画ではアミール・カーンの「きっと、うまくいく」や「PK」やシャー・ルク・・カーンの「命ある限り」の方が好きだし、傑作だとは思うのですが。

    とにかくこの「RRR」は頭をからっぽにして楽しまない損する映画です。

    秋の夜長におすすめします。きっと上映後、拍手したくなりますよ。

    くだらなくて、メロメロになるインド映画「バンバン」を観たぞ、大画面のキレキレのカトリーヌ・カイフ様は無敵なり