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  • まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」

    まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」

    今日は久しぶりに感動する長編映画を観たのでした。実はその映画は自分は全くのノーマークの映画だったのです。その映画を教えていただいたのは最近平日は毎日聞いているInterFMのロバートハリスさんがナビゲーターをしている教えて“大人のラジオ”「Otona no Radio Alexandria」という番組の中で紹介されていたのです。

    映画のタイトルは「輝ける青春」という思わず赤面しそうなベタなタイトルなのです。このタイトルで損をしているのかな。監督はマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ(Marco Tullio Giordana)です。作品の紹介プロフィールです。

    2003年カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞
    上映6時間、1日1回上映ながら、本国イタリアはもとより、日本でも興収8千万円の大ヒットとなった壮大な感動作!!

    イタリアのある家族の涙と喜びに満ちた40年!カンヌ映画祭・ある視点部門グランプリを皮切りに、各国の映画賞を受賞。イタリア・ヨーロッパでも大ロングランとなり、日本でも1日1回上映でありながら、なんと興収8,000万を記録!6時間の贅沢なイタリアへの心の旅をお楽しみください!

    ◆2003年 カンヌ国際映画祭ある視点部門 グランプリ
    ◆2003年 ヨーロピアン・フィルム・アワード 監督賞ノミネート
    ◆2004年 ダヴィッド・デイ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)最優秀作品賞ほか6部門受賞
    ◆2004年 ロッテルダム国際映画祭 観客賞
    ◆2004年 シアトル国際映画祭 監督賞

    上映時間は6時間14分という超長編ものです。自分の場合はDVD2枚組で前編と後編の2枚組でした。話しは、1960年代から現代に至るまでのイタリアのある2人の兄弟の家族をめぐるイタリア近代史を織り交ぜながらの大河ドラマでしょうか。

    内容は保証済みです。思いっきり感動できます。舞台はトリノ・ローマ・シチリア(パレルモ)・ミラノ・トスカーナです。脚本よし、風景よし、俳優陣よしのすべて三拍子揃い踏みです。

    だけど、赤い旅団は出てくるやら、シチリアでのマフィア絡みありで、ゴッドファーザーに相通ずるものがあります。やっぱりシチリアものは良いね。

    そして、後の舞台のトスカーナの風景の絶景は何者にも代えがたい魅力を放っているのでした。こんなにすばらしいものを今まで何故しらなかったのだろうか?

    タイトルだけ見るとドン引きするようなタイトルですが、本当に内容はすばらしいですね。お兄ちゃんの方はアルパチーノに似ているという意見がありますが、それはどうかな。

    おすすめします。よい映画を紹介してもらいました。やっぱりイタリアは良いね。また、行きたくなりました。

  • 粋なオリジナルの“前掛け”を作られている会社「エニシング」、インテリアでもプレゼントにも

    粋なオリジナルの“前掛け”を作られている会社「エニシング」、インテリアでもプレゼントにも

    今日の話しは、昨日のブログで紹介したロバート・ハリスさんがナビゲーターされている「Otona no Radio Alexandria」という番組絡みの話題です。

    その番組を数週間前に聞いている時に、ゲストで来られた方がいたのです。オリジナルの前掛けを専門に作られている会社「エニシング」の社長の西村 和弘(にしむら かずひろ)さんがゲストで前掛けにかける熱い情熱をハリスさん相手に繰り広げておられたのでした。

    米屋さん、酒屋さん、など商店の人達が仕事の時に腰に巻く、日本伝統の仕事着「帆前掛け」
    太い綿の糸で織られる丈夫な帆前掛けは、厚手の綿織物に分類されます。

    日本の前掛けの起源は15世紀にさかのぼると言われています(諸説あり)。
    体の前に掛ける(垂らす)ことから、「まえかけ MAEKAKE」「まえたれ MAETARE」と呼ばれ、働く人たちの腰を守り、衣類の破れやけがを防止することから実用として重宝されてきました。

    江戸時代に今の「形」になり、明治時代から「屋号」が染め抜かれ、ユニフォームや広告宣伝としても使われるようになりました。
    日本一の前掛けの産地、愛知県豊橋では、戦後、1950〜70年代かけてに爆発的に広まり、豊橋帆前掛振興会会長でもある、杉江秀介氏のお話では「多い時には1日に1万枚が出荷された時期もあった」とのこと。
    日本の経済成長とともに、前掛けの製造も急激にアップし、全国の酒蔵さんを皮切りに、お米屋さん、味噌屋さん、醤油屋さん、肥料屋さん、食品メーカーなどあらゆる業種で次々と会社やお店の屋号、社名が入った前掛けが作られ、全国に広がりました。

    綿の糸で厚く織られた長方形の生地に、紅白の紐が付いている、というシンプルな形ですが、この中に先人たちの様々な知恵が隠されています

    このエニシングさん、現在はオンラインショップも展開されています。自分は仕事でも家庭でも前掛けとは全く縁はないのですが、そのデザインの良さに惹かれて思わずものは試しということで1枚ポチッたのでした。

    外国では前掛け本来の使い方以外に、タペストリーとして飾ったりされる方もいらっしゃるようです。それぐらいデザイン性がすばらしいです。

    そして、自分が選んだのはこちらです。軽くてしなやかな「2号生地」を使用した逸品です。

    • 浮世絵「写楽・江戸兵衛」 ロング前掛け 4,180円(税込み)

    届けられたパッケージも大変おしゃれです。目下の悩みどころは、“どこでこの前掛けを使おうか”ということです。贈った人に“あっと”言わせたい時などに重宝するプレゼント品です。

    大変おすすめです。

    宮城県仙台市の松川だるまは実に凜々しい男前のだるま

     



  • 沢木耕太郎さんの見知らぬ土地でのおいしいお店の見つけ方、旅の師匠には頭が上がりません

    沢木耕太郎さんの見知らぬ土地でのおいしいお店の見つけ方、旅の師匠には頭が上がりません

    今日は福岡離陸前の福岡空港で本当に最後に食べた博多ラーメンのことを書こうと思ったのですが、沢木耕太郎さんの非常によい文章を読んだので、先にそれを紹介したいと思います。

    毎年、12月24日の深夜はJ-WAVEであの沢木耕太郎さんの「沢木耕太郎~MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ~」という番組が3時間ほどあるのです。

    自分的な楽しみは、丁度、年末年始に海外に向かう成田行きのバスの中でこの録音した番組を聴きながら、行く年を惜しみながら聞くのが楽しみなのです。

    そんな番組ですが、今年も同様に番組オンエアーの数日前から沢木さんからのeメール日記というものが届くのです。

    今年の4回目(12月21日)はこんな文章があったのです。今年、山形に行かれた時の逸話だそうです。

    幾筋か通りを歩き、居酒屋や食堂を物色したが、これと思える店がなかなか見つからない。しかし、私はこういう状況が決して嫌いではないのだ。
    夜、まったく知らない街に着き、手頃な飲み屋や食堂を探して通りをうろつく。その結果、おいしく食べたり気分よく飲むことのできる店が見つかれば「ラッキー!」だし、失敗したとしても「残念!」と思うだけだ。
    ただ、私は、こういう店の探し方においてはかなり経験を積んでおり、勝率はかなり高い
    そのとき、通りの角に立っていた若い男性に声を掛けられた。
    「キャバクラをお探しですか」
    実は、それを待っていたようなところもあったのだ。
    「いや、今日はキャバクラはいいんだけど、この近くにおいしい酒と肴にありつける店はないかな」
    私が訊き返すと、若者は最初はちょっとびっくりしたようだったが、次の瞬間には真剣に考えるような様子を見せ、こう言った。
    「この次の角を曲がると、左側の建物に階段があって、その二階にサカナイチという店があります。」
    サカナイチ? 魚に市と書くの?
    「いえ、酒に菜の花の菜に一、二の一です」
    「酒菜一か」
    「ええ、ちょっとわかりにくいんですけど、お客さんには、そこがいいんじゃないでしょうか。日本酒が揃っています」
    「ありがとう。行ってみるよ」
    「お気をつけて」
    実に気持のよいやり取りだった。
    そして、私は若者の言葉を疑うことなくその店に行くと、看板になる直前まで、おいしい山形の料理を食べ、気分よく山形の酒を飲むことができたのだった。

    自分の経験ではこんな形で見知らぬ土地でお店を紹介してもらったことはないのですが、これもありですね。街で呼び込みをしている人は地元の人でしょうから、こんな形で相談すると金髪の若い子も親身になってお店を紹介してくれると思った次第です。

    さすがに旅の達人は違います。恐れ入りました。“深夜特急の男”、恐るべし

    沢木耕太郎さんはベトナムの黒マスク着用は女性のファッション説、ISの戦闘員みたい





  • 「平成の女道楽 内海英華でございます」のCDのコピー“あたなのお耳の恋人”には参った

    「平成の女道楽 内海英華でございます」のCDのコピー“あたなのお耳の恋人”には参った

    前日のブログで「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」のことを書いたのですが、実は当の桂文珍さんの落語より感心した出演者の方の芸を楽しんだのでした。

    その方は、仲入り後の最初に出てこられました。

    実に華のある方で、和服とキリッとした化粧と髪型が特徴でした。

    お名前は、内海英華(うつみ えいか)さんという方です。

    その時の芸は、三味線と歌ものの都々逸を10分ぐらいやっておられたのでした。

    この方の芸は今まで一度も見たことなく、その存在すらも知らなかったのです。

    自宅に戻って、ネットで検索してみるとこんな方なのですね。

    数少ない上方寄席囃子。長らく途絶えていた女道楽(都々逸・端歌・小唄・漫談・踊りなど様々な芸を舞台の上で披露する三味線芸のひとつ)の復活を試み「英華流女道楽」を確立。現在、大阪で唯一の女道楽として舞台や落語会で大活躍中。

    そして、内海英華さんはCDも1枚出しておられるのです。

    タイトルは「平成の女道楽 内海英華でございます」、真っすぐのベタなタイトルです。

    キャッチコピーは、“大阪、いや日本、いや世界でただ一人の「女道楽」内海英華”です。

    “内海英華の芸歴三十一年を集大成して贈る、粋な一枚!”

    “芸あり、艶あり、そして笑いあり、あたなのお耳の恋人、内海英華

    そして、CDのジャケットもすばらしい。キリッとしたたたずまいです。

    こんなCDを見せられては、amzonですぐにあわててポチッとしたのでした。何と、もう在庫はこの1枚だけだったのでした。

    当日の国立劇場の演目の最後には、お囃子のお名前がクレジットされているのですね。生のお囃子はさすがに、粋ですね。

    • 三味線 内海英華
    • 鳴物  林家うさぎ
    • 笛   桂福矢
    • お囃子 桂文五郎

    そして、当日いただいたパンフレットの桂文珍さんのインタビューです。

    「桂文珍の静かな一日」

    (前略)

    昼前に楽屋入り。

    すぐに楽屋名物、ケータリングのおばちゃんの「おふくろの味」をいただく。お囃子連中とのリハーサルも重要だ。

    上方落語は鳴り物が大事。息が合ったワンチームだから、何があっても大丈夫」

    (後略)

    そして、内海英華さんは、現在、全日空機内放送にて「全日空寄席」のパーソナリティも務められています。飛行機の機内では専ら、映画のみで自分はこの「全日空寄席」を一度も聞いたことがないんだな。

    これで、また、飛行機に乗る楽しみが出てきました。

    CDも無事入手して聞いてみました。いろいろと自分の知らない世界を解説してもらい、いろんな世界があるもんだと納得の1枚です。

    だけど、CDよりは生の舞台で聞く方が断然、粋な風情が伝わってきていいなと思います。キッパリ。

    内海英華さんのオフィシャルHPはこちらから。

    自分と年齢も近く、親近感を覚える内海英華さんです。自分から見ると、少しお姉さんですね。

    「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚