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  • 「マリウポリの20日間」を観て、まさに、この惨劇を世界に伝えてくれ

    「マリウポリの20日間」を観て、まさに、この惨劇を世界に伝えてくれ

    2024年5月25日(土)

    昨日は厳しい映画を観に行ったよ。その映画とは、

    • 「マリウポリの20日間」

    今も続いているウクライナへのロシアへの侵攻ですが、その最初の激戦地マリウポリを巡る侵略を記録したドキュメンタリーです。

    ロシアによるウクライナ侵攻開始からマリウポリ壊滅までの20日間を記録したドキュメンタリー。

    2022年2月、ロシアがウクライナ東部ドネツク州の都市マリウポリへの侵攻を開始した。AP通信のウクライナ人記者ミスティスラフ・チェルノフは、取材のため仲間と共に現地へと向かう。ロシア軍の容赦ない攻撃により水や食糧の供給は途絶え、通信も遮断され、またたく間にマリウポリは孤立していく。海外メディアのほとんどが現地から撤退するなか、チェルノフたちはロシア軍に包囲された市内に留まり続け、戦火にさらされた人々の惨状を命がけで記録していく。やがて彼らは、滅びゆくマリウポリの姿と凄惨な現実を世界に伝えるため、つらい気持ちを抱きながらも市民たちを後に残し、ウクライナ軍の援護によって市内から決死の脱出を図る。

    チェルノフが現地から配信したニュースや、彼の取材チームが撮影した戦時下のマリウポリ市内の映像をもとに映画として完成させた。2024年・第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞し、ウクライナ映画史上初のアカデミー賞受賞作となった。また、取材を敢行したAP通信にはピュリッツァー賞が授与されている。日本では2023年にNHK BSの「BS世界のドキュメンタリー」で「実録 マリウポリの20日間」のタイトルで放映された。2024年4月に劇場公開。

    2023年製作/97分/G/ウクライナ・アメリカ合作
    原題:20 Days in Mariupol

    厳しい現実を目にした傑作でした。97分ほど時間軸を追って見ていくと緊迫感はすごいものがあります。プーチンが本当にトチ狂っているのが分かります、それに従うロシアの人々。

    マリウポリの人がいう、「プーチン、こんなことをしても何にもならないだろう、バカか」に納得させられます。これを記録をしたウクライナ人のAP通信のジャーナリスト、この映像を世界に出してくれと言って脱出を手助けしたウクライナ人に拍手ですね。

    ニュースではなく、長尺の映像を見て分かる現実もあります。

    観終われば、野暮用があって麻布十番へ。

    ランチは京都の中華そばの名店「新福菜館」へ。2年ぶりの訪問かな。2年前までは週4回は通っていたのにね。スタッフの人もすべて変わっており、面は割れませんでした。

    注文は「瓶ビール」と「中華そば(並)」(850円)です。

    ビールはアサヒスーパードライです。キリッと冷えて、美味し。瓶ビールを半分飲んだところで、中華そばが着弾。黒いスープに九条ネギがたっぷり、これだよね。

    チャーシューもたっぷりあり、これビールのあてにもなるよね。

    2年ぶりの新福菜館に感激しました。やっぱり恐るべし、黒ラーメン

    今から反省して、月に数回は訪問します。

    よい1日でした。

    「第一旭本店」から隣の「新福菜館 本店」でラーメンを食すことに、京都ラーメン元祖にして不動の名店

     



  • こんな時代だから話題作「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ。とにかく著者の運の強さには感服したな

    こんな時代だから話題作「同志少女よ、敵を撃て」を読んだ。とにかく著者の運の強さには感服したな

    ロシアのウクライナへの侵攻は本当に困ったものであり、国際社会への深刻な問題です。日本も決して対岸の話しとは思えません。

    そんな世界情勢ですが、今、日本でこの新刊が注目を集めています。

    • 「同志少女よ、敵を撃て」
    • 著者: 逢坂 冬馬

    自分はこの本をロシアのウクライナ侵攻の前から購入し、読むべき本の待ち行列に並んでいたのでした。購入した理由は、どの書評も“激ほめ”していたという単純な理由からです。

    だけど、すぐに読むのに手が伸びなかったのは、第二次世界大戦のロシアを舞台にした戦場もの、スナイパーものという相当変わった小説であり、とにかく表紙のカバーのイラストにドン引きしたからなのです。

    だけど、この2月下旬のロシアのウクライナ侵攻です。ロシア人の戦場での様子を知れるのではないかと思い、待ち行列のトップにして、5日間で先日読み終えたのでした。

    自分のファーストインプレッションというか、独断での読書感です。

    そこまで激賞する小説ではないのかな。話しは突然に第二次世界大戦中のロシアの寒村での出来事から始まります。ロシア屈指のスナイパーに成長する少女の物語かな。最後は激戦の戦場で終わります。

    確かに、今読まずして、いつ読むという小説です。新人が最初の商業小説で手掛ける題材としては異例中の異例だと思います。話しもかなり劇画チックでおもしろです。エンターテイメント小説としては出来すぎです。

    その小説以上に感銘?を受けたのが、この著者の運の強さというか引きの強さなのです。こんな小説を出版して、ロシアのウクライナ侵攻とは。この小説を出版するタイミングとしては後光が差しているとしか思えません。すごい運に恵まれた小説家だと素直に思ったのでした。

    アマゾンでの紹介文です。

    発売前からSNSで話題!

    史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

    アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。 とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎

    復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子

    文句なしの5点満点、 アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎

    独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。

    「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。

    同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?

    是非、ご一読を。面白いよ。“これを読まずして、死ねるか by 内藤陳”級ですぞ!