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  • 映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ

    映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ

    2023年12月28日(木)

    バンコク2泊3日の旅行も書き終え、通常モードのブログに戻ります。

    本来木曜日はルーティーンの絵画教室があるのですが、年末ということで本日はお休みです。そのかわりに話題のあの映画を見に行ったよ。カンヌ映画祭で役所広司が主演男優賞に輝いたヴィム・ヴェンダース監督の「Perfect Days」です。

    観たのは日比谷の東宝シネマズです。午前の回です。

    まず驚いたのは、観客の多さです。こんな地味な映画なのに何故、こんなに観客が、ビックリマークです。

    ストーリーはこんな感じ

    東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた

    その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた



    映画は本当に静寂に満ちた良い映画です。あの朝の箒の音、たまらないね。小津を慕うヴィム・ヴェンダース節、炸裂ですね。「パリ・テキサス」よりも静かな映画です。

    ちなみに、役所広司が演じる平山という主人公の名前は、小津安二郎の『東京物語』(1953年)で笠智衆が演じた平山周吉から取られている(他の小津映画でも平山という名前の男は何度か登場するが)、のは初めて知りました。

    こだわりが凄いね。

    良い映画を観た後は、木曜日の食のルーティーン、銀座の「共楽」へ。1周間に1度は顔を出さないと忘れられるのでね。

    いつものように、ビールとワンタンメンで2023年の「共楽」の食べ納めです。

    そして、今日の本題ね。

    実は最近のSNSの広告でたまらないものを見つけたのでした。

    イタリア・フィレンツェで誕生し長い間イタリアで愛され続けているデンタルケアブランドの
    MARVIS(マービス)の白いポーチなのです。
    2024年も旅行が多くなるし、歯磨きセットをこれに集約するのには最適ではないかと、妄想したのです。特に限定色の白はかっこいいよね。
    このマービスの歯磨き粉は、“歯が白くなる”ということで有名らしいですが、自分はミラノで購入して使用しましたが、白くならないよね。だけどオシャレ度はすごいね。イタリアでは普通のドラッグストアで売られていました。
    まあ、歯磨き粉はともかく、このMARVIS(マービス)印の白ポーチは貴重だと思い思わずポチッしました。
    これで旅行先のデンタル収納は完璧になりました。
    イタリア好きの方々、おすすめします。

     



  • 目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    昨日から映画繋がりです。実は昨日も映画鑑賞に目黒駅近くにある目黒シネマという実に渋い映画館に行ったのです。お目当てはこの2本立てです。実に貴重だなと思ってものでね。

    • バクダット・カフェ
    • パリ、テキサス

    どちらもDVDで30年以上前に観たことはあるのですが。その時には心に刺さらなかったのですが。まあ、その時の日本はイケイケの時代だったし、自分もノリノリの時代だったので、おそらく刺さらなかったんだな。

    しかし、今、年齢と時代がマッチしたと思うんだな

    自分はこの映画館に何回か足を運んでいますが、これだけ観客が入っているのは初めて観たな。8割以上は埋まっています、ほぼ9割かな。特に若い人、若い男性も多かったね、映像志向の人かな。

    特に2本目の「パリ、テキサス」の方が多かった。

    まず、9時45分から1本目の「バクダット・カフェ」です。ジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」があまりにも有名な映画ですね。

    観ての感想。こんな映画だったんだ。ちゃんと観たのはもしかして初めてかもという印象。 こんなおデフな女性の人が主人公だったんだ。(失礼)

    2/3までの会話が饒舌でない方が好きだな。だけど風景の変わるショットがいいよね。まあこんな空間が広がる映像の映画もないね。強いて言うとすると舞台をヨーロッパに移せばフェリーニ的な映像なのかな。あのピアノを弾く子の音、グールドのような音だったね、やっぱり意識していると思います。あの画家もボテロのような絵でいいね。

    まあ、とにかくアラビアロレンスとは違う、一つの映像美の映画だと思いました。

    2本目は「パリ、テキサス」です。

    言わずとしれた、あのヴィム・ヴェンダース監督の有名な映画ですね。これももうあらすじは全く記憶にありません。

    今回、この映画のオープニングを観ていて、初めて気づいたことが2つほど。

    これ、1984年第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したのね。初めて知りました。(汗)それと、原作・脚色があのサム・シェパードなのね。これ本当に驚きました

    だから最後のあの場面の2人だけの会話がかなり長い理由がわかりました。やっぱり詩人でもあるのでね。面目躍如というところかな。ライ・クーダーのギターが映像にマッチして痺れるね。話しとしてはそんな大したことはないのですが、あの映像美とオープニングのつかみがうまいよね、それと印象的な映画のタイトルもね。

    だけど、これがパルム・ドールなのねと思った次第です。何を意味するかはご想像におまかせします。

    今回は本当に貴重な2本立てでした。もうお腹いっぱいというところです。

    映画の後は雨が降り出したので、近くの「天下一品」でラーメンを、こってりとあっさりの中間の屋台の味スープでね。目黒に行ったら、やっぱり「かづ屋」で支那そばを食したかったよ

    目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね