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  • [ビバ・メヒコ旅行記14]メキシコシティ行ったら、「バスコンセロス図書館」と「ディエゴ・リベラ壁画館」は行くべし、圧倒的だよ!

    [ビバ・メヒコ旅行記14]メキシコシティ行ったら、「バスコンセロス図書館」と「ディエゴ・リベラ壁画館」は行くべし、圧倒的だよ!

    本日はメキシコシティの観光についての雑記を書いてみたいと思います。

    まず一つ目。

    一大ターミナルのブエナビスタ駅(Buenavista)近くのホリディ・インに泊まった偶然もあって、駅から徒歩1分にある、建築マニア必見という「バスコンセロス図書館」に行ってみたのです。この図書館はこんな紹介がされています。

    8階建ての吹き抜けの館内に、スチール製の書棚群がシンメトリックに浮かんでいる市立図書館。入館時に手荷物を預ければ、旅行者も無料で閲覧できる。メキシコの雑誌や写真集などを眺めて過ごす時間も思い出深い体験だ。

    行ってみた感想です。ここはSFチックですごいです。美意識だけで作った図書館です。SF映画の舞台になってもいいぐらいの、近未来的です。一歩外に出れば喧騒の屋台売り、この図書館との対比がシュールです。とにかくこの建築家、とてつもないものを造ったものです。

    本の利用者からすれば、書棚かな本を取り出すのに疲れそうだな。突然こんなものを作るメキシコ、何を考えているのかな。一見をおすすめします。

    2つ目です。

    巨匠リベラの代表作が圧巻という「ディエゴ・リベラ壁画館」です。アラメダ公園の西の外れにあり、メトロはHidalgo駅が近いです。ディエゴ・リベラは御存知フリーダ・カーロの旦那ですね。(みんな知っているか)

    リベラが研究開発した可動式壁画で、晩年の傑作「アラメダ公園の日曜の午後の夢」を永久保存するために建てられた壁画館

    壁画は当初、ホテル・デル・プラザに展示されていたが、1985年の大地震で倒壊したため、大型クレーン車を使って移動した。

    当初壁画の中に「神は存在しない」とリベラが書き、そのおかげで大論争になったいわくつきの壁画。

    メキシコの近・現代の著名人が公園を揃って散歩している群像画であり、リベラ自身、少年となってフリーダ・カーロ夫人の前に描かれている

    この壁画は圧倒的でした。大変大きな絵です。自分が超驚いたのがこの美術館、この1枚の壁画のみなのです。これには度肝を抜かれました。そして、この1枚を見る価値があるのです。すばらしい壁画です。リベラ渾身の大作だな。この絵の詳細な説明を聞くだけで、当時のメキシコの人間関係、歴史模様がわかるようです。

    こんな壁画を見たのは人生初めてです。メキシコシティを訪れたなら必見です。

    あとは近代美術館(Museo de Arte Moderno)とルフィーノ・タマヨ博物館に行ったのですが、お目当ての絵がなくて残念でした。

    だけど、近代美術館で見た全く知らない画家、Daniel Lezamaという人の個展はすごかったな。メキシコの土着に伝わる迫力のある剥き出しの絵画で好き嫌いは別にして迫力のあるものでした。

    [ビバ・メヒコ旅行記15]メキシコのお土産と言えばこれだね。やっぱりミル・マスカラスの覆面で決まり



  • Bunkamuraの「ミロ展-日本を夢みて」、どうして天才は幼稚園児みたいな絵を書くんだろう

    Bunkamuraの「ミロ展-日本を夢みて」、どうして天才は幼稚園児みたいな絵を書くんだろう

    本日は突然思い出して渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで絶賛開催中の「ミロ展-日本を夢みて」に行こうと朝、思い立ったのでした。

    • 開催期間 2022/2/11(金・祝)~4/17(日)
    • 入館料 当日 前売  一般 1,800円

    自分はこの入館料は高いなと思って、メルカリで事前に入手していたのです。「共通招待券」でら495円で落札です。そして、当日この招待券を持っていって無事入館できたのです。

    ちなみに渋谷のチケット屋さんではこのミロ展の入場券を1,000円で販売していたのをチラ見したのでした。

    ミロ展と言えども、まずは腹ごしらえです。ということで、向かう先は渋谷の喜楽なんだな。本日は行列もなく“チャーシューめん”をいただいて、大満足でBunkamura ザ・ミュージアムに向かうのでした。13時30分過ぎの入館です。

    調べていたとおり、平日は予約もなしにそのまま入館できますね。中はかなりの混雑でしたが。自分的にはミロはなんか変わった図形の絵を書く人だなと思っているぐらいだったのですが、あの伊集院静さんがミロを大好きなのを知っていたので、今回はミロ展に参戦したのでした。

    絵を見ての率直な感想です。初期のオーソドックスな油絵のうまさには驚愕しました。タッチがゴッホのような、色彩が独特の感性ですね。こんなすごい絵を書いていて、だんだんとあのミロの絵(下世話な表現で言えば、幼稚園児の絵のような)“ミロの作風は一挙に単純な形や線で構成されるシンプルなもの”に行き着いていったんだな。

    なんかピカソの変遷と同じような感じかな。

    このミロ展では、5枚ほど写真OKという絵があります。下記がその絵です。

    ミロがこんなに日本と関係があるとはこの展覧会で初めて知ったのです。(本当に無知で失礼しました。)

    最後は画録を2,500円で購入です。

    しかし、ピカソの場合も同じですが、あんなに絵がうまい(素人目に見て)人がどうして幼稚園児が書く絵にいくんだろうか。天才の天賦の才はわかりません。

    だけど、ミロの絵気に入りました。お薦めの展示会です。

    東京都美術館の「マティス展」に行ったよ、やっぱりドローイングの天才だよね





  • 向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    自分のブログでは何回かあの向田邦子さんのことについて書いています。例えば、「あうん」など。年代もずれるので直接的な接点はないのですが、接点と言えば向田邦子さんが購入され最後まで住まわれていたか表参道の交差点の「青山第一マンション」の徒歩1分のところに自分も数年前まで住んでいたところかな?

    そんなどうでもいいところは別にして、2021年7月18日の日本経済新聞の日曜版に向田邦子さんの特集に目が留まるのは条件反射的だったのです。

    タイトルは、“向田邦子「伝説」の誕生と展開”です。副題は、“あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です”なのです。実に刺激的な副題です。

    1. 僧敲月下門
    2. マミオ
    3. 人参のピリ煮
    4. 「映画ストーリー」
    5. 鹿児島市立山下小学校

    いきなり判じ物みたいに並べてみたが、おわかりだろうか。ピンときん読者も少なくないはずである。今年で没後40年。脚本家として多彩なドラマを送り出し、直木賞作家でもあった向田邦子をめぐるキーワードだ。

    1. 自宅マンションの玄関にあった中川一政の書。
    2. 飼っていたシャム猫の名だ。
    3. 妹の向田和子さんが営んでいた「ままや」の人気メニュー
    4. 雄鶏社の雑誌で、かつて邦子はその編集部にいた。
    5. 戦前、父親の転勤にともなって通った母校である。

    (中略)

    作品だけでなく、ライフスタイルやエピソードがここまで愛され続ける作家はまずいない。ほとんど「伝説」である。

    (中略)

    都心にひとり暮らす、仕事を持った女性。趣味の良い家具や器に囲まれ、手っ取り早く料理で客をもてなす。さりげなくオトナなので。「そうゆう生き方の方が読者に絶対受けると思っていました。時代とシンクロしていましたから」と柿内さん(マガジンハウスの元編集者で、邦子と親交のあった柿内さん)は言う。

    (中略)

    これだけ時が流れたのに多くのファンが「向田さん」と呼ぶ。この作家の現代性がそうさせるのである。

    (中略)

    それにしても、邦子は不世出の文章家であった。見事に引き締まったエッセーなどを読み返すたびに「昭和のホンモノ」の練度を痛感する。その自在な暮らしぶりの裏側には、仕事にかけるどれだけの苦心があったことか。

    (中略)

    人参のピリ煮はなんとか再現できても、言葉を紡ぐ力は、とうてい凡人の追随を許さないのである。

    自分の向田邦子さんに対するイメージは、やっぱり映画の「あうん」なんだな。初めてこの映画を見た時に、よい映画とは思いましたが、男女の機敏さをわかるには歳が若すぎたのか、成熟していなかったんだと思います。そもそも“あうん”という言葉の深い意味さえ分かっていなかったのですから。

    社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」。意気が合う

    それを思うと、そんなおとなの男女の心の動きを書けるのは、やはりオトナだったのかな、向田さん。

    やっぱり惜しい人をなくしましたね。