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  • 自分の人生で一番大切なものとは、碧南市の加藤さんの作る耳かきは最強んだな

    自分の人生で一番大切なものとは、碧南市の加藤さんの作る耳かきは最強んだな

    自分にとってはこの逸品がなければ、生活できない必需品があるのです。

    それはなんと言おう「耳かき」なのです。

    耳かきといっても千差万別です。木製・竹製・金属。先端に明かりがつくものとよりどりみどりです。自分もこれはというものがあれば、見つけるたびに購入して試してきたのです。

    使ってみると、もっそりとしたり、そもそもこれでは耳あかがとれないぞ、というものまであったのでした。そして、この逸品に出会うまでは、“My 耳かき”とよべるものはなかったのでした。そして、約十年前に自分にとっては理想と呼べるThe「耳かき」を見つけたのでした。

    そして、今回は本当は絶対に教えたくないのですが、意を決して紹介します。(今でも納品にに数ヶ月かかるもので)

    その逸品とは、愛知県碧南市の加藤惠一(かとう けいいち)さんが作られる耳かきなのです。

    • 匠の耳かき ハンズマインド賞受賞

    ちなみにこの加藤さんのプロフィールです。

    お土産から始まった創作活動 趣味が講じて約3万本

    産直の野菜を楽しめる「あおいパーク」と田畑の広がる碧南の景色。

    碧南の市役所に勤務していた頃お土産で貰った柿羊羹の、竹の器を削り作ったものが最初の作品になりました。柔らかで丈夫なしなり、年月を経て変化した深みのある色合いなど、竹の美しさに魅せられたこともきっかけの一つです。耳かきの材料には、煤竹(すすたけ)という旧家の骨組みとして囲炉裏の煙で百年くらい燻(いぶ)された竹を使っています。そのため最近は入手が難しくなっていますが、独特の茶褐色の色艶など、目で見ても楽しんでいただけるような作品を作りたいと思っています。

    もともと趣味が講じて創りだしたものですので、真似することも教えてもらうこともできない事が、難しくもあり、面白いところ。同じものは2本と無く、削るたびに次はもっとこうしたいという気持ちが生まれます。歴史を積み重ねた工芸品も先人たちの努力で伝統になりましたが、もとは人々の暮らしから生まれた日用品。そういった意味で新しい伝統、新しい“ものづくり”がもっと世に出てくれば面白いのではないでしょうか。

    加藤さん耳かきの特徴です。

    ”しなる” ”薄く” ”なめらかに”

    匠の耳かきの基本形は、長さ約10cmのスリムな扇形をしている。素材は煤竹(すすだけ)だ。先端の最も幅が狭くなっている部分は、幅1mm。さじの部分の竹の厚みは、わずか0.3mm〜0.5mm と薄く仕上げている。
    この”薄さ”が耳あかに食いついて、しっかりとらえてくれる

    そして竹の感触が耳にやさしい。さらに”しなり”が、ほどよいクッションになっていて気持ちがいい。そして職人技がつくり出すなめらかな仕上げが肌に心地よく痛くない。
    「人に優しく、耳あかに厳しく」匠の耳かきのモットーである。

    しし自分的には、現在、耳かきでこれ以上のものもないし、代替品もないのです。だから、いつも常備で未使用品を2本以上備えているのです。

    何故なら、これがなくなれば自分の生存が脅かされるのです。

    そして、何故、数本用意しているかというと、本逸品の特徴である”しなる”て”薄く”にあるのです。とにかく少しでもぞんざいに扱うと、ポキっと折れるのです。数ヶ月使っていると、だんだんこれは絶対に折れないだろうと思って少しぞんざいに扱うとその瞬間に折れるのです。

    ただ、自分が心配しているのは、この商品、以前は楽天市場でも普通に購入できていたのですが、ここ数年では「碧南市のふるさと納税」経由でしか購入できないんだな、これが。

    耳かきでこれ以上のものはなし、ここに極めりです。これは日本人の加藤さんにしか作れないな。偏見ですが、外国人の不器用さでは無理でしょう。

    誰も言いませんが、即刻、皇室御用達にすべきでしよう、問答無用とはこのことです。

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  • 2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月もはや最終日です。1月31日は2年ぶりのPARCO劇場での「志の輔らくご」の最終日なのです。

    本日はこちらの公演のチケットを早々と確保しており、楽しみにしていたのでした。開演はお昼に14時です。志の輔師匠も公演の中で述べられていたのですが、コロナの影響で2年ぶりのPARCO劇場での公演だそうです。1月5日の初演から本日の最終日までで約1万2千人を動員したとのことです。大したものです。

    そして、会場に行って自分も驚いたのですが、すでに間引きなしで全席販売しているのですね。ぎっしりと間引きなしの光景を見て、少しはぎょっとしますね

    だけで、1月の月末で月曜日のお昼の公演なのに満席なのですね。これにも驚きましたが。

    そして、今回の目玉は志の輔師匠の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」なのでした。

    公演の前にてぬぐいの販売店を冷やかしがてら、見たのが間違いでした。売り切れも多い状態ですが、見たからには1枚お買い上げです。しかたないか。

    公演は志の輔師匠の独演会です。

    1幕が空いて、ビデオから始まるというブラックジョーク的な現代的な演出です。

    中入前の“歳末の商店街でのくじ”に関する創作落語は大変おもしろかったな。噺しが終わった後の演出も。(退出時に本日の演目を記録するのを忘れ、噺しのタイトルは分からず、残念)

    そして、中入り後は「大河への道」です。自分的には、伊能忠敬のことだけを語るお話しだと思っていたのですが、かなり違っていたのですね。

    演目はこんな感じです。

    “伊能忠敬が一切出てこない伊能忠敬物語”として2011年の初演以来「落語を超えた究極の話芸」と評され、再演を繰り返す最も鑑賞券が取れない人気の演目となっている「伊能忠敬物語―大河への道―」は、立川志の輔が伊能忠敬記念館を訪れた際に伊能忠敬が製作した正確無比な日本地図を観て感動し、この感動を落語にと思って拵えた作品であるという。

    本作では「あの正確無比な日本地図を作ったのは実は伊能忠敬ではない」という噂が流れて、大河ドラマ制作が暗礁に乗り上げようとしているさまを描く現代の喜劇と、200年前に正確無比な日本地図を制作したとされる伊能忠敬の日本地図完成を巡る感動の物語を描く時代劇を融合させたミステリーとして描かれる。

    噺しを聞きながら理解したのは、「大河への道」という大河とはNHKの大河ドラマのことだったのですね。途中に、プロデューサーの方々の名前が出できたときには、少し自分の頭の中では混乱したんだな、これが。

    たしかに、ミステリー仕立ての部分もあるし、これはもう創作落語のレベルを超えているという演目ですね。

    やっぱり当代随一の噺家と確信した次第です。

    最後締めでは、志の輔師匠が2022年5月20日に公開予定の映画のことを力説されておりました。主演は中井貴一、ほか松山ケンイチ、北川景子という豪華ラインナップです。

    師匠も言われていましたが、ある日、この演目を鑑賞した主演の中井さんから酒を飲みながら映画化の直談判を受けたといい、「私が主演でなくとも、プロデューサーやスタッフとしてでもこの作品を映画化したいという気持ちだ」という中井の熱意に感激したと語られていました。

    今日は楽しかったな。また志の輔師匠の落語会に行こうかな。

    その前に一大行事、2月は確定申告書の作成に励まないと、トホホ。

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  • 赤坂のACTシアターでの志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵は今年が最後だよ。初日に師匠のおはこの名人芸を観てしまった

    赤坂のACTシアターでの志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵は今年が最後だよ。初日に師匠のおはこの名人芸を観てしまった

    昨日は、このコロナ禍ですが、赤坂のACTシアターで行われた立川志の輔の落語を観に行った。

    • 2020年10月19日(月)18時30分 開演
    • 「恒例 志の輔らくご」
    • 第一部: 大忠臣蔵-仮名手本忠臣蔵のすべて
    • 第二部: 中村仲蔵
    • TBS赤坂ACTシアター

    席は2階のA列。全席指定 6,000円(税込)

    今回の公演は10月19日から25日までで全6公演なのでした。

    実は、この志の輔の大忠臣蔵と中村仲蔵は同じ演目で昨年(2019年)の5月も自分は観ているのです。その時は、志の輔のこの演目に関心し、今回は家族を連れての鑑賞とあいなったのでした。(何故なら、志の輔の噺がすごく良かったので)

    コロナ禍では今年2月の国立劇場で文珍さんを観て以来の落語ですね。

    雨の中を赤坂のACTシアターさんにお出かけです。月曜日から雨は憂鬱ですね。

    劇場の入り口は少し密になっています。入口では、消毒液を手にふきかけられます。

    そして、自分の名前と連絡先、座席番号を記入して、係りの人に渡して入場できるといった、少しものものしい入場手続きとなります。

    そして、劇場の中に入ってわかったのは、今年はグッズ販売もなく、ドリンクの販売もないのでした。せっかく、志の輔さんの手ぬぐいを今年も買おうと思っていたのですが、トホホな状態です。

    そして、仲入りのビールもワインも飲めないとは。残念無念です。

    座席は1席づつ空けての着席です。ということは、キャパに対して、50%の収容ということになります。これでは、収入減が大きいだろうな、と推測されます。

    定刻、18時30分に開演です。

    第一部の仮名手本忠臣蔵のセットは昨年と同じです。あの、浮世絵風の絵です。これ、写真にとりたいな。(撮れないけど)

    舞台には、中央に3枚のパネルが立てられています。そこに描かれているのは浮世絵師・歌川国芳の「荷宝蔵壁のむだ書」を模した絵です。舞台美術の第一人者・堀尾幸男が手がけたものですね。

    まくらでは、志の輔さん、「本日が初日です、昔はしり上がりに調子が上がっていくのですが、この歳になりますと疲れてきて、初日がピークで後は右肩下がりになるのです、皆さんは初日という一番よい日に来られました」と言って笑いをとっていました。

    観客動員数の嵐と自分の比較は昨年と同じ小噺でしたね。

    今年も仮名手本忠臣蔵のあらすじを見事に解説してくれました。

    仲入りです。ここで、ビールとワインが飲めないのはつらいですね。やっぱり。

    仲入りは15分です。

    第2部の志の輔さんの「中村仲蔵」の開演ですね。黒い着物に着替えての登場です。

    今年の中村仲蔵は決まっていましたね。師匠も最後で少し予定時間をオーバーしたと言っていましたので、かなり力が入っていました。

    今年は中村仲蔵が名代になって仮名手本忠臣蔵の第5部のところの志の輔の歌舞伎チックなせりふ回しに力が入っており、大変出来栄えのよい「中村仲蔵」でした。

    最後のあいさつで、このACTシアターでのこの仮名手本忠臣蔵はおそらく最後で、来年から3年間はこの赤坂ACTシアターはハリーポッターのロングランをやるのですよ、云々を残念そうに話しておられたのが、印象的でした。

    本日は大変出来の良い「中村仲蔵」を観ることができました。よお、師匠、名人芸!

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  • 立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸

    立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸

    昨日は、赤坂のACTシアターで行われた立川志の輔の落語を観に行った。

    • 5月13日(月)18時30分 開演
    • 「恒例 志の輔らくご」
    • 第一部: 大忠臣蔵-仮名手本忠臣蔵のすべて
    • 第二部: 中村仲蔵
    • TBS赤坂ACTシアター

    席は2階のB席。全席指定 5,500円(税込)

    実は、志の輔の生落語は初めて観ました。客の入りは満席です。

    第一部は、第二部の落語「中村仲蔵」をよく理解できるようにと、志の輔が仮名手本忠臣蔵の構成と内容についてざっと解説してくれる部です。

    冒頭で、志の輔曰く、このACTシアターでの落語会は11年目。そして、この仮名手本忠臣蔵をやり始めて9年目で今まで延べ、3万8千人の人に見てもらったことになる、と言う。

    最初の3年目ぐらいまではものすごく好評を得て手ごたえも感じていたが、4から6年目はもおいいかげんいいのではという気がしたが、最近はまたやる気になってきたと言う。

    この忠臣蔵の企画、長くひっぱり過ぎなので、TBSのスタッフにそろそろ変えた方がよいのでは、もう3万8千人の人がおそらく複数回見ている人もいるので、変更してはどうかと志の輔が聞いたところ、TBSのスタッフから「何を言っているんですか。ジャニーズなら1晩ですよ」と言って今年も続けている、と言って爆笑をとっていました。

    そして始まる第1部は「大忠臣蔵~仮名手本忠臣蔵のすべて~」です。志の輔は、眼鏡に浴衣がけというラフな装いです。

    舞台には、中央に3枚のパネルが立てられています。そこに描かれているのは浮世絵師・歌川国芳の「荷宝蔵壁のむだ書」を模した絵です。舞台美術の第一人者・堀尾幸男が手がけたもので、役者絵の中には「志の輔」「ゆきお」の名前が紛れ込んでいると言って、笑いをとっています

    全11部から成る「仮名手本忠臣蔵」をまずは各部がどんな内容なのかプロジェクターと赤いポインターを使って解説してくれます。春夏秋冬といった章立ても説明します。

    そして、今では歌舞伎の主要演目の第5部が名人の中村仲蔵がいなかったら、おそらくつまらないまま続いていただろうという話しです。

    第1部で約1時間。大変、ためになった解説。

    15分の仲入り後、第2部の「中村仲蔵」です。

    要は、血筋がすべてというか非常に大事という歌舞伎界において、全く血筋のない、その後、名人と言われた中村仲蔵が第4代市川団十郎の庇護を受けて、名取となり、今まで弁当を食べる合間と言われた第5部に革新を持ち込み、今日の歌舞伎の主要演目にしたかという、名人 中村仲蔵の話しです。

    この志の輔の中村仲蔵ももう名人芸ですね。芸のスケールが大きい。笑いもとれる。話もよし。生の志の輔は初めて観たが、今は脂が乗りきって今一番の噺し家だと思った次第。

    そして、師匠は間の時間を長くとる人ですね。間の取り方に関心しました。

    最後には、今まで長く続けている、パルコと下北沢の本多劇場とそしてこのACTシアターの公演はライフワークとして続けて行きたいな、と話でしめて終わりました。

    それにしても、たくさんの有名人の方からのお花が劇場内に飾られ、華やかでしたね。

    そして、志の輔手ぬぐい(1,000円)のグッズも手に入れ、ごきげんな赤坂の夜になりました。

    次は、改築が完了したパルコ劇場で是非、志の輔を観るぞ。