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  • ガイ・リッチーの「アンジェントルメン」、素材はいいのだからもう少し繊細にならないものかね

    ガイ・リッチーの「アンジェントルメン」、素材はいいのだからもう少し繊細にならないものかね

    2025年4月25日(金)

    昨日の木曜日は本来はルーティーンのある日ですが、展覧会とGWで銀座の絵画教室はお休みです。そんな訳でその時間に同じ銀座で映画の予定を入れたのでした。

    観た映画はこちら。

    • 「アンジェントルメン」

    「ジェントルメン」「スナッチ」のガイ・リッチー監督が、第2次世界大戦中のイギリスでチャーチル首相もと非公式に結成された特殊部隊の戦いを活写したスパイアクション

    第2次世界大戦中、英国はナチス軍の猛攻により窮地に追い込まれていた。特殊作戦執行部に呼び出されたガス少佐は、ガビンズ“M”少将とその部下イアン・フレミングから、「英国軍にもナチスにも見つからずに、北大西洋上のUボートを無力化する」という高難度の任務を命じられる。型破りな仲間たちを集めて船で現地へ向かったガス少佐は、作戦決行へ向けて準備を進めていくが、思わぬ事態が起こり……。

    特殊部隊の創設にもかかわった海軍情報将校イアン・フレミングが、後に作家となり生み出したジェームズ・ボンドのモデルになったと言われる主人公ガス・マーチ=フィリップスを、ヘンリー・カビルが演じた。そのほか、「ベイビー・ドライバー」のエイザ・ゴンザレス、「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」のアラン・リッチソン、「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディングが共演。「トップガン マーヴェリック」のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが製作に名を連ねた

    2024年製作/120分/G/アメリカ・イギリス・トルコ合作
    原題または英題:The Ministry of Ungentlemanly Warfare

    まず英題名の「The Ministry of Ungentlemanly Warfare」を直訳すると、“紳士らしくない戦争省”ということになるのかな。観たらその意味がわかるんですが。

    この出来事は実話だそうです。

    映画は実にハリウッド的なアクションものですね、5名で多数のナチスをバッタバタと殺していきます。このあたり、もう少しどうにかならんものかね

    まあ、あの超ハリウッドの大物、ジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーならしょうがないか。イギリスならもう少し繊細なスパイものにして欲しいのですが

    繰り返しますが、実話だからしょうがないのかな。

    あの紅一点の人は、エイザ・ゴンザレスという人なのね。それなりに楽しめたのは事実ですが。

    映画が終われば、このルーティーンは活きています。

    銀座の老舗ラーメン店の「共楽」さんへ。本日も行列なし、中国人のおばちゃんはも帰ってきて安泰。今日は外人さんが多く、少し違う雰囲気。いつものようにビールです。今日はつまみの“たけのこ”の失念はなし。ビールを飲み終わる頃に、“麺お願いします”のコールです。 いつものように、“ワンタンメン”です。 やっぱり美味し。合言葉は“共楽は一週間に一度のお楽しみ”

    外人さんへ、ラーメンはサクッと食べて早く退散すべし、待っている人がいるんだよ。

    「タイガー 裏切りのスパイ」、世界はインドとパキンスタンだけで回っているんじゃないよ

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  • 「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」を観て、どうしてドア開けないのかな

    「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」を観て、どうしてドア開けないのかな

    2023年9月20日(水)

    今日も映画の話しからです。明日夜便でフィンランドはヘルシンキに行くので、数日は映画を観られないのでね。だけど、何故にフィンランドなのかです。JAL便で一番座席が確保しやすい路線という理由しかないのですが。自分にとっては初めての北欧上陸です。

    そんなことより、まずは映画です。渋谷のテアトルシネマで上映している「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」です。何故にこの映画か。予告編でその緊迫感ある場面を観たのでね。一種の怖いもの見たさかな。

    衝撃の実話!無実の黒人が白人警官に殺害された緊迫の90分間――

    リアルタイム進行型サスペンス

    製作総指揮:モーガン・フリーマン

    2011年11月19日午前5時22分。双極性障害(躁うつ病)を患う黒人の元海兵隊員ケネス・チェンバレンは医療用通報装置を誤作動してしまった。その後まもなく、白人の警官が到着した。

    ケネスは緊急事態ではなく、間違いであると伝えたにも関わらず、警官には聞き入れてもらえない。家のドアを開けるのを拒むケネスに対して、警官は不信感を抱き、更には差別的な表現で侮辱し始める。

    そして、警官到着から90分後の午前7時、ケネスはドアを壊して入ってきた警官に撃たれ、死亡する。何の罪も犯していないケネスは、なぜ警官に殺されなければならなかったのか。今こそ知るべき世界の実態がここにある

    監督・脚本・プロデューサー :デヴィッド・ミデル

    観ての感想。アメリカの人種対立というか警官の黒人への暴力でたまに目にする事件を描いているのね。この事件の発端は偶然でただ自宅に居て始まります

    住んでいる場所も悪かったようです。治安の良くない古いアパート。

    確かに警官側が一方的に悪いのですが、日本人である自分から見てしっくりこないのは、どうして黒人の老人が頑なにドアを開けないのかが、わからないのです。警備会社からの通報で警官が安否確認に来たのなら、素直に開けて顔を見せれば一見落着ではと思うんだね。

    この辺の空気感はアメリカの当事者でないとわからないのかな。まあ、話しは単純ですが、初回見る時は臨場感は味わえる映画と思います。

    製作総指揮がなんたって、モーガン・フリーマンだものね。有名俳優などの出演は皆無で、撮影場所もアパートの1角というまさにシチュエーションものの映画の局地です。

    興味深くは観れたよ。意識高い人が見れば、高所見地から意見がたくさんあるんだろうな。

    終わった後は、「桂花ラーメン」へ。外国人が多く、券売機は外国人専用、日本人は口頭で注文するという変則的になっています。

    まずはいつものようにビールと茎わかめで。今日は普通盛りの桂花ラーメンです。

    ちょっとお腹で出が気になる年頃でね。

    ご馳走様でした。

    明日から数回ははフィンランド旅行記になる予定です。

    ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

     



  • ケイト・ブランシェットの迫真に迫る演技が話題の「TAR」(ター)を観たよ、誰がモデルかな

    ケイト・ブランシェットの迫真に迫る演技が話題の「TAR」(ター)を観たよ、誰がモデルかな

    昨日は先日の2023年アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞・脚本賞・撮影賞・編集賞の6部門にノミネートされた話題の「TAR」(ター)を劇場に鑑賞に行った。

    自分はケイト・ブランシェットの熱演と迫真に迫る演技が話題になっていたのと、モデルの指揮者がカラヤンとかバーンスタインが元モデルとかいう話題しか知らなかったが。

    監督はトッド・フィールドで、158分というかなりの長尺物ですね。自分の思い込みはもう少しオーケストラを指揮するところがバンバンに出てくるものだと思っていたのでしたが、かなり物語は静かに進んでいくのですね。派手な演出はあまりない映画です。

    視聴しての自分の感想です。自分には大変おもしろかった、この一言かな。ただ、万人受けするような映画ではないと思った。ただ、あのナタリー・ポートマン主演の「ブラックスワン」よりは後味はいいです。

    確かに、ケイト・ブランシェットは迫真の演技だと思いますが、圧倒的な主演女優賞をもらうほど飛び抜けてはいなかったとは個人的には思います。その代わりにエブエブのミッシェル・ヨーの主演女優賞も論外とは思いますが

    自分にとって非常におもしろかったというか、興味深かったところ。

    少々マニアックですが、リディア・ターの自宅の仕事部屋の棚の中の備品で、同じ鉛筆がダース単位で揃えてあること。(あなた細かいところを見ているのね)やっぱり自分の好きな銘柄はこれぐらいきちんと揃えておかないとプロフェッショナルはダメなのかな。自分の絵画でも参考にします。

    文具などの消耗品はダース単位で自分こだわりの品で揃えるべし、作家の万年筆のインクなども同じだね。

    あと興味深かったのは、CDか書籍のジャケットの撮影風景かな。みんな先人のものを参考にしているのね。ドゥダメルのCDが出てきたところは、思わず笑ってしまったね。

    そして、辛口もね。少し違和感があったところです。

    ターの自宅の内装はスタイリッシュとわかるのですが、だけど建物です。ベルリン・フィルの常任指揮者があんなエレベーターのないマンションには住まないだろうということです。さすがにもっとよいところに住まないとね。

    真剣な会話の中で渋谷のBunkamuraのことが出てきたのも笑ったね。そんなに立派なホールかな。

    そして、自分の解釈ではわからなかったところ。あの学生を教える授業のところで(ジュリアードかな)、あの男子学生は何故そんなに激高したのかな。ターもそんな怒らせるようなことは言っていないと思うのだけれど。自分の知識が乏しいから、わからないのかな。あの会話って、音楽家を侮辱させる話なのか

    とにかく、マーラーの交響曲5番は大作ということがよく分かりました

    この映画は是非、音の良い劇場で観ることをおすすめします。大変楽しめた2時間38分でした。

    「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を鑑賞、天才の仕事場を見れるだけでも奇跡のようなことだよ





  • これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    この確定申告の作業が忙しい時期に完全にはまってしまいました。「情熱のシーラ」全17話。

    きっかけは、数カ月前の日曜日の日経新聞のエンタメ記事で紹介されていたからです。大変薦められていました。

    日本では、2015年6月から『情熱のシーラ』としてNHK総合テレビジョンで放送されたと言う。スペインでは全11話で放送されたが、日本ではアメリカhuluなどで配信されている全17話に編集されたバージョンが放送されている

    ドラマでは実在の人物と架空の人物で描かれています。ちなみに主人公シーラは架空の人物かと。まず、このドラマは原作の魅力に力があるので成功していると思う。基本は第2次世界大戦頃のナチスとスペインの時代背景で物語が進んでいきます。

    ロケ地は、モロッコ、マドリード、リスボンが中心。特にモロッコのタンジールとティトアンの風景が最高です。自分はモロッコはマラケシュしか行ったことがないが、タンジールにも行きたくなるようなドラマです。ティトアンは初めて聞く土地の名前ですが、ドラマから察するにタンジールから近そうですね。リスボンも行ったことがあるが、本当に裏通りの寂しいの風景は良いです。スパイが暗躍してもよい町ですが、逆に寂しすぎる所が難かな。

    モロッコは、1日に何回かアザーンが町中に流されますが、これを聞くと旅情が高まります。異国情緒たっぷり。

    もちろん、主人公シーラ役のアドリアーナ・ウガルテの力もドラマには寄与していると思います。モロッコからマドリードに戻ってからのファッションは特筆ものですね。

    お針子から仕立て屋へ、それでスパイで思い出すのが、ジョン・ル・カレの小説に「パナマの仕立て屋」があるが、確かに、諜報活動には向いていますね。いろんな内輪の雑談がされますよね。

    そうゆう意味では、原作の主人公の女性のオートクチュールの仕立て屋という設定と、諜報活動をからめたところで、小説が成功しています

    しかし、スペインという国、ピカソのゲルニカに代表される内戦とフランコの独裁と数奇な近代史を抱えている国です。

    「情熱のシーラ」、次がたまらなく見たくなるドラマ、久しぶりに見ました。近年見たテレビドラマでは一押しです。観ずに死ねるかレベルのドラマです。

    女性陣にもファッションで大変参考になるドラマです。

    確定申告で忙しい時期ですが、見てお得なドラマでした。アディオス!

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは