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  • 国立新美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」、やっぱりル・コルビュジエだね

    国立新美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」、やっぱりル・コルビュジエだね

    2025年5月1日(木)

    昨日の東京は夏を思わせる晴天。

    陽気に誘われてこんな企画展に行ってきたよ。

    • 「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」
    • 場所: 国立新美術館(六本木)
    • 会期: 2025年3月19日(水) ~ 2025年6月30日(月)
    • 観覧料: 一般1,800円

    家具フェチの自分に参考になると思ってね、是非、足を運びたいと思ってね。

    本展覧会では、20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作14邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィックなどを通じて多角的に検証します。

    1920年代以降、ル・コルビュジエ(1887–1965年)やルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886–1969年)といった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人々の暮らしを大きく変えていきました。


    本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたそれらのモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住まい手の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。

    やっぱり一番共感したのが、ル・コルビュジエが両親のために建てたレマン湖畔の「小さな家」ですね、この設計思想は今でも斬新ですね。アルプスと湖畔を写景にしたコンパクトな家、理想形ですね。

    あと一つは、ブラジルのリナ・ボ・バルディ「ガラスの家」(1951年)かな、サンパウロ郊外の自邸。ジャングルの中にコンパクトな眺めの良い比較的小さい家、見るだけですばらしい。

    空中に浮かんでいる設計で階段を使うのがネックかな。

    あとの家はどれもデカすぎます、もちろんセンスはすばらしいのですが、現代的でないと思いました。そしてまた買ってしまった図録集(3,800円)なり。

    建築に興味のある人は是非行くべし。

    観終わればここは六本木、2週間ぶりに麻布十番の「新福菜館」へ

    本日もビールとラーメン(並)で締めました。昼間っから締めてどうするんだ

    ご馳走様でした。

    テレワークにはマラルンガソファとセダス社のワークアシスタントの組み合わせが最高

     



  • 映画「ブルータリスト」は素材が地味では、これがアカデミー賞の大本命?

    映画「ブルータリスト」は素材が地味では、これがアカデミー賞の大本命?

    2025年2月22日(土)

    昨日の金曜日もまずは映画の鑑賞です。新しいラインナップが始まる金曜日です。

    そしてこの映画は満を持して観に行ったよ、何たって“今年のアカデミー賞大本命”というキャッチコピーを見てはもう行くしかないね。その映画とはこちら。日比谷のTOHOシネマズで。

    • 「ブルータリスト」

    「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが主演を務め、ホロコーストを生き延びてアメリカへ渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家の数奇な半生を描いたヒューマンドラマ。2024年・第81回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、第97回アカデミー賞でも作品賞ほか計10部門にノミネートされた。

    ハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トートは第2次世界大戦下のホロコーストを生き延びるが、妻エルジェーベトや姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためアメリカのペンシルベニアに移住した彼は、著名な実業家ハリソンと出会う。建築家ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼。しかし母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には、多くの困難が立ちはだかる。

    「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズが妻エルジェーベト、「メメント」のガイ・ピアースが実業家ハリソンを演じた。「ポップスター」のブラディ・コーベット監督がメガホンをとった。

    2024年製作/215分/R15+/アメリカ・イギリス・ハンガリー合作
    原題または英題:The Brutalist

    題名のブルータリストは馴染のない言い回しですが、その大元の“ブルータリズム”とはこんな意味なのですね。

    ブルータリズム(Brutalism/またはブルータリズム建築)とは、第二次世界大戦後の1950年代、世界中で流行した建築様式。 打放しコンクリートやガラス等の素材をそのまま使い、粗野な印象の建物のことを指す。

    まず最初の出だしからぶっ飛びました。序曲から始まり、途中、15分の休憩もあります。おいおいこれ“デビット・リーン”や“ベン・ハー”じゃないかと。

    映画はかなり地味ですね。何か淡々とラースロー・トートがアメリカに逃れての人生が描かれます。特に何か大きな出来事があるわけでもないしね。

    建築的には後世に多大な影響を残したのでしょうが。よく大手のユニバーサルが映画を許可したねと言う感じ。監督と脚本次第ではもっとおもしろい映画になったんだと思います。この素材で3時間強の映画は長すぎると思います。主演男優賞は彼かもわかりませんが、そんなにアカデミーの賞はとらないのでは、自分はそう思いました。

    自分の感性、間違っているのかな。

    観終われば、いつもと同じ日本橋の「ますたに」ラーメンへ。

    やっぱり本日も美味し、本日は疲れた一日だったね。

    「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は劇場で観るべし、チケット代以上の興奮は約束

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  • 展覧会「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合」、確かに歴史上、建築と芸術で認められた人はこの人だけ

    展覧会「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合」、確かに歴史上、建築と芸術で認められた人はこの人だけ

    2025年2月8日(土)

    昨日の金曜日は“泣く子も黙る”この人の展覧会に行ったよ。その人とはあの“ル・コルビュジエ”です、建築史に燦然と名前を残す人です。

    • 「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」
    • 展覧会会期: 2025年1月11日(土)〜 3月23日(日)
    • 入館料: 一般:1,200円(ウェヴサイト割引があるので是非HPから入手してね)

    展覧会概要

    建築家ル・コルビュジエ(1887‒1965) は活動の後期において、建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表しました。そしてそれ以上に、「諸芸術の綜合」とは統 一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれた彼の芸術観全体を示すスローガンでもありました。

    ル・コルビュジエは近代建築の巨匠として世界的に知られていますが、視覚芸術の他分野においても革新をもたらしました

    本展は1930年代以降に彼が手がけた絵画、彫刻、素描、タペストリーをご覧いただき、さらに彼が求め続けた新しい技術の芸術的利用にもスポットをあてます。そして後期の建築作品も併せて紹介することで、はるかに伝統的な枠組みを超えたル・コルビュジエの円熟期の芸術観を明らかにします。 楽観的で歓喜に満ちたこれらの作品は、「住宅は住む機械」という彼のよく知られた言葉に集約される機能主義者のイメージを超えた、あらたな像を結びます。

    また、レジェ、アルプ、カンディンスキーといった同時代を生きた先駆的な芸術家たちの作品を対峙させることで、当時の芸術潮流における彼の立ち位置も浮かび上がらせます。

    お昼の12時過ぎに訪問です。ここは人も少なくゆったり観れて本当にいいよね。(但し、本展は全部カメラ撮影禁止でした)

    ル・コルビュジエの絵画とタペストリーと彫刻が展示されています。絵はキュビズム的というのか、独特のものがあります。その絵画の系譜は生涯ほとんど変わっていないね。

    ル・コルビュジエは自分の絵画に世間や美術界が生前ほぼ無視だったことに相当に不満だったのですね。個展を開いてても、作品が全く売れなかったとのこと。建築だけが名声を得ていくことに不満が。そりゃあそあだね、本人は芸術の綜合を考えているんだもん。

    その点ではピカソも超える人です、他の著名な画家は建築設計までした人は皆無

    自分のル・コルビュジエの個展に行っていれば、作品は買っていたね、その慧眼は持っているつもり、きっぱり。

    非常に感銘を受けた展覧会でした。

    観終われば、ここは新橋。

    やっぱり「一蘭」に行くか。13時すぎの一蘭・新橋。30分待ちの行列です。だけど、中国人の行列時のマナーの悪さ、こいつら本当にどうしようもないね、日本に来るな、キッパリ。

    一蘭ではビールを飲まないので健康にいいね。

    今日も美味しゅうございました。

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