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  • 映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ

    映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ

    本日は少し軽い話しを。現在、劇場で公開されている「サーチ2」のいう映画の話しです。

    この映画はシニアな我々世代にとっては非常にイタいというか、身につまされる映画なんです。

    映画の売りというかキャッチコピーはこんな感じです。

    100PC画面上の映像で展開するsearch/#サーチ待望のシリーズ第2弾

    前編デジタルプラットホーム上で展開する

    〈第1級のサスペンス・スリラー〉

    ロサンゼルスから遠く離れた場所で行方不明になった母を探す<デジタルネイティブ世代>の高校生の娘ジューン。 検索サイト、代行サービス、SNS…使い慣れたサイトやアプリを駆使し、捜索を試みる。 スマホの位置情報、監視カメラ、銀行の出入金記録── 人々の行動・生活がデジタルで記録される時代、母は簡単にみつかるはずだった── 事故なのか事件なのか? 不可解な出来事はSNSで拡散され、国境を越えて大きなトレンドになっていく── BUZZに翻弄される中、真相に迫ろうともがくジューン── そこは“秘密”と“嘘”にまみれた深い深い闇への入り口だった──。

    もちろん映画のストーリーも大変おもしろかったのです。

    しかし、本日話したいのはこの映画、<デジタルネイティブ世代>のデジタルデバイスやデジタルサービスをこんな風に使いこなすかといった、新鮮な利用方法を見せてくれるのです。

    例えば、東京に住んでいて南米のコロンビアで急に荷物をピックアップしてほしい時はどうするか。南米で展開している代行サービス業者で評価の高い人を1時間いくらかで雇って、その人に仕事を発注するのです。自分こんな発想できないよ。

    公共のライブ映像がネットで公開されているので、アーカイブから過去の映像を見たりとか。スマホやgoogleの位置情報で探していく。

    SNSのプロフィールなどからパスワードの推測などなど。こんなことがスクリーン場で瞬時に展開されるのですね。

    現在あるデジタルサービスのすべてを利用して人の行動や履歴をたぐっていくのですね。それが早いのなんの。言語の壁も翻訳サービスで瞬時になじみのない言語でもズバズバとコミニケーションをとっていきます。

    自分もパソコンには詳しいとは思うのですが、この<デジタルネイティブ世代>にはついていけないことを痛感させられる映画なんです。

    人には言えないまずい場所ではスマホの位置情報を必ずoffにすることさえ知らないよ、40歳以上の人は。位置情報の履歴は残ります。スマホで振り込め詐欺なとで社会問題化していますが、そんなの序の口だよね、すごい古典的な手法だもの。

    最後に。邦題は「2」となっているものの、前作の続きではないのでご安心を。デジタルデバイスを駆使するという設定は同じなのですが。

    おじさん、おばさん必見の映画だよ。天海祐希の「老後の資金が足りません」を観ている場合じゃないよ、シニア世代の皆さん。

    スマホのSMSを利用した新手の振り込め詐欺。「NTTファイナンスサポートセンター」には気をつけろ





  • 評価高いダルデンヌ監督最新作の「トリとロキタ」を無料で観られる方法とは、カギはテアトルシネマ

    評価高いダルデンヌ監督最新作の「トリとロキタ」を無料で観られる方法とは、カギはテアトルシネマ

    本日は映画のお話しです。

    今週はじめにヒューマントラストシネマ有楽町にて「トリとロキタ」という映画を観た。一言で言うと大変緊張感漂う映像とあらすじ、少しドキュメンタリータッチ、現代のアフリカ移民がヨーロッパに押し寄せ暮らす現実を描いた映画ですね。いわゆる有名俳優は出ていませんが。ベルギー、おそらくブリュセルの妖しい夜がビビットに描かれています

    本当はこの映画を映画館まで行って観るべきかどうか迷っていたのですが、観に行ってよかったな。背中を押したのは、日経新聞でも先週の週刊誌でも軒並み取り上げられていたのでね。

    そのどれも好意的な批評だったので。

    映画はこんな感じの内容です。

    ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作
    ダルデンヌ兄弟が、キャリア35年にして到達したシンプルかつ強靭な傑作!

    地中海を渡りヨーロッパへやってきた人々が大勢ベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様にベルギーへやってきた。トリはまだ子供だがしっかり者。10代後半のロキタは祖国にいる家族のため、ドラッグの運び屋をして、はした金を稼いでいる。

    偽りの姉弟としてふたりは支え合いながら、出口のない搾取の日々を過ごす。ロキタは、偽造ビザを手に入れて正規の仕事に就くために、さらに危険な闇組織の仕事を始めるのだが……。

    他に頼るもののないふたりの温かな絆と、それを断ち切らんとするばかりの冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも……。観客は固唾をのんで、幸せを祈りながら、トリとロキタが立ち向かう運命をただ見守るのだ

    自分はこの監督のダルデンヌ兄弟という方を知らなかったのです。かなり著名な映画監督なのですね。(汗)

    ちなみにちょこっとアドバイスを。

    今回映画を観に行ったヒューマントラストシネマですが、角川系のテアトルシネマグループに所属しています。都内では、有楽町・渋谷・池袋・新宿他にあります。

    そして、何とテアトルシネマは上場会社(証券コード: 9633)であり、こちらの株主優待を利用すれば無料で映画を鑑賞できるのです。(自分もこのことを数ヶ月前に知ったのです、こちらも汗)

    ということは、当然、この鑑賞券がメルカリなどに出品されています。但し、この優待券には住所と名前がしっかりとプリントアウトされています。

    これは、自分の体験談ですが、窓口でこの券を差し出してもこの点をチェックされることはないですね(本人確認はない)。フリーパスです。ただ、席の事前予約はできないので、映画館の窓口でガチの選択となります。

    そして一番注意しないといけないのは、新作は金曜日に公開されますがその日から日曜日まではこちらの優待を使えず、公開週後の翌月曜日からでないと使えないのには要注意です。

    インド映画のあの「RRR」をいち早く観たかったために、自分はこれで失敗したのでした。(これも汗)

    胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね





  • 胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね

    胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね

    現在、メキシコシティ滞在記を書いていますが、急遽、メキシコから戻ってきてすぐに見たかった映画のことを報告したいと思います。すぐに書かないわけにはいかない胸熱映画だった

    その映画とはインド映画の「RRR」というものです。

    自分の率直な感想としては、アメリカのアベンジャー全員集合をも超えた映画なんだな。(映画としていいか悪いかは別にして)アベンジャーズもかわいいものだな。

    観終わった後に、日本の映画館で拍手があったのは自分の体験としては初めてだったのです。

    自分も途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきりです。これは褒め言葉でも酷評しているわけではありません。もう、何でもありで、ラーメンと天ぷらとステーキを全部食べたような映像体験なのでした。

    日経新聞の10月21日夕刊の「シネマ万華鏡」で取り上げられていたので一部抜粋します。

    「バーフバリ」シリーズで壮大かつハイテンションのスペクタクルを展開してのけたインドのS・S・ラージャマウリ監督が、またしてもとんでもなく熱く激しい映画を生み出した。

    上映時間は約3時間。

    舞台は大英帝国の支配下にあるインド。ある村の少女が総督に連れ去られてしまい、その奪還のため最強の戦士ビームが街に出る。そのことを知った総督は、勇敢な現地警官・ラーマに逮捕を命じた。

    そして、2人は互いの正体を知らずに出会い、友情を育む。

    前半はラブコメあり、サスペンスあり、もちろん大アクションあり、さらにインド映画らしく歌って踊って--と、これまでもかとエンターテイメントの要素が詰め込まれていく。

    前半のクライマックスはビームによる奪還戦だ。完全装備の軍隊を配した、要塞のような総督の邸宅をいかに突破するのか。そしてラーマの選択は--。

    そこで展開される、奇想天外かつド迫力のアクションには、圧倒されるばかり。

    だが、ここでまだ90分。折り返し点でしかない。前半の段階で既に日本映画なら映画史に残る、ハリウッドでも上位レベルのアクション映画なのに、それが実は前菜にすぎないことに気づく

    後半で描かれるのは、人々の不屈の魂だ。

    まあ、こんな大人数の部隊の2人で戦えるわけないだろうという、ツッコミはないです。お前ら何考えているのという映画です。

    いい悪いではなく(限りなく悪いという意味)、日本のちまちました恋愛や家族の問題などを描くちまちました映画では、もうインド映画には到底、太刀打ちできないな。「鎌倉殿の13人」も話が小さいことにちまちまし過ぎです。

    タランティーノの「キル・ビル」でもかわいいものです。ビームとラームがいれば、ウクライナでもこの2人だけでロシアに勝てるんじゃないの。

    007もシリアスな映画になってきている昨今、まったく違う路線を突き進む(この監督だけなのかな)インド映画はすごいです。

    目から血がしたたるなどの細かい映像表現もいいね。まあ、この映画を1,800円で見れれば、満足度は高いね。まるで最新映画の2本立てだもの。

    まるで、小林旭の「熱き心に」のごとく、熱い映画でした。

    だけど、やっぱり自分としてはインド映画ではアミール・カーンの「きっと、うまくいく」や「PK」やシャー・ルク・・カーンの「命ある限り」の方が好きだし、傑作だとは思うのですが。

    とにかくこの「RRR」は頭をからっぽにして楽しまない損する映画です。

    秋の夜長におすすめします。きっと上映後、拍手したくなりますよ。

    くだらなくて、メロメロになるインド映画「バンバン」を観たぞ、大画面のキレキレのカトリーヌ・カイフ様は無敵なり