タグ: 有馬稲子

  • 小津の「東京暮色」は悲劇的な作品と言われるが、笠智衆の存在が救いだな

    小津の「東京暮色」は悲劇的な作品と言われるが、笠智衆の存在が救いだな

    2023年12月16・17日(土・日)

    土日はいつもと同じルーティーンです。DVDを1本づつ鑑賞します。今週観た映画はこの2本。「エイラク」は毎週1本づつ観ています。観るごとに話しが盛り上がっていきますね。

    まずは小津安二郎の「東京暮色」です。実は先日の劇場での小津安二郎フェアの時に観れなかったのでね。主な俳優陣は原節子、有馬稲子、笠智衆、山田五十鈴ですね。

    • 東京暮色
    • 瓔珞<エイラク> ~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~ Vol.4

    ストーリーはこんな感じ。

    心に傷を抱えた登場人物がおりなす、異色の家族ドラマ
    銀行に勤める周吉(笠智衆)には、妻の喜久子(山田五十鈴)が自分の部下と駆け落ちして以来、男手ひとつで育ててきた二人の娘がいる。

    姉の孝子(原節子)はしっかり者だが不幸な結婚に苦しみ、幼子を連れて実家に戻って来る。妹の明子(有馬稲子)は不実な大学生にだまされ妊娠してしまう。そんなある日、周吉の妹・重子(杉村春子)が兄と子供を捨てたはずの喜久子を街で見かける。明子もまた、自分の母とは知らずに喜久子と出会う。
    いったい、彼女の過去に何があったのか…。

    それは、壮絶な暴力と復讐の物語の始まりだった

    小津作品の中でもユーモアは影を潜め、最も暗い、悲劇的な印象の作品と言われていますが、笠智衆が主演だとそんなお話しも和らげてくれるよね。やっぱりこの映画は有馬稲子が光っているよね。本来は小津は岸恵子を熱望したそうてすが、岸恵子ではこんな感じにはならなかったと思うのです、そこはキッパリ。

    山田五十鈴と杉村春子はやっぱり大女優だけあって存在感は半端ありません。

    だけど笠智衆、この人に尽きるよね。佐分利信では怖い感じがありありだもんね。

    そして、毎週2話づつ観ている「エイラク」は面白さ継続中です。

    そして、土曜日の夕食です。本日は2名ということで。

    久しぶりにあの牛タンの「ねぎし」に行こうかなということに。「ねぎし」は本当に久しぶり、2年振りかな。メニューもいろいろ変わっているね。

    何はともあれ、まずは赤ワインです。つまみはミニ牛タン(400円)です。これだけでもうご機嫌ですね。ワインがグイグイ進みます。そして、今日の注文です。

    • まるねセット 白たん+赤たん(1,800円)
    • ブラッキーセット(1,600円)

    やっぱり牛タンはお店に限るね。スーパーの牛タンはペラペラだもんね。小さいボトルワインも3本いただいて、お会計は6千円です。

    ご馳走様でした。

    そして、このブログは今、羽田の第3ターミナルのTIATラウンジで書いています。本日日曜日の深夜便でタイのバンコクに行きます。

    というわけで明日からはバンコクの旅行記になる予定です。

    中国ドラマの瓔珞(エイラク)は陰謀渦巻く紫禁城の話し、主演はチャン・ツィイー似



  • 本日も小津安二郎の「彼岸花」を観る、田中絹代ってこんな顔立ちの人なんだね

    本日も小津安二郎の「彼岸花」を観る、田中絹代ってこんな顔立ちの人なんだね

    2023年12月13日(水)

    本日も渋谷のル・シネマで“4Kデジタル修復版<小津安二郎:モダン・ストーリーズ>”特集を観に行ったよ。まずはその報告から。先週末から今週1週間で小津作品を3本観たことになります。本日観た作品は「彼岸花」です。読み方は「ヒガンバナ」です。

    1958年製作・公開ですね。主演は佐分利信 (出演), 田中絹代 (出演)です。小津監督第49作目にして初めてのカラー作品だそうです。

    あらすじはこんな感じ。

    平山渉(佐分利信)は娘、文子には良い縁談をと考えていた
    ある日、突然、文子との結婚を了解して欲しいという谷口(佐田啓二)が平山の会社を訪れ、文子と谷口の交際が発覚。知人(笠智衆)の娘の縁談には寛容な平山であったが、文子が相談なしに結婚の約束をしたと知り、激怒する
    文子と谷口との結婚を許さない平山のもとに、文子の友人、幸子が自分の縁談で困っている、と相談にやってきた。

    観ての感想。だんだん小津が好きになってきました、人気があるのもよく分かります。今回の映画では女優陣が絢爛なので、誰が誰なのか自分はその場ではよくわかりませんでした。

    確認です。

    • 主人公の父の奥さん 田中絹代
    • 娘の文子 有馬稲子
    • 京都の佐々木の娘 山本富士子
    • 三上(笠智衆)の娘 久我美子
    • 文子の結婚相手 佐田啓二

    自分が映画で分かったのは、有馬稲子ぐらいかな。田中絹代はこんな人だったんだ、山本富士子もね

    だけど、この映画はやっぱり主演は佐分利信で納得です。笠智衆ではあの傲慢さを出ないものね。映像で感心したのはこのカット。

    • 最初での彼岸花が置かれたテーブルのショットの美しさ
    • 終了間際の佐分利信と笠智衆の浴衣姿での橋上のシーン

    小津って本当にビジュアルチックですね。この感性には驚くばかりです。そして、やっぱりウェス・アンダーソンちっくな映像が頻発しますね。ウェスは絶対に小津をかなり研究しているね。今回3本続けてみましたが、これが向田邦子あたりに面々と続いているんだね、向田邦子の方が毒気はありますが。

    本日も映画終了後には劇場で拍手が沸き起こりました。明日はルーティーンの絵画教室があるのですが、どうしようかな。

    映画が終わればランチです。今日はラーメンはいいかな。というわけで、六本木に移動してカレー南蛮を食します。何故なら渋谷でカレー南蛮のお店は知らないのでね、お蕎麦、不毛の地だと思うので。

    徒歩で六本木に向かいます、健康のためにね。向かうはロアビル前の「薮そば」です。ここは店内が広くていいよ、そんなに激混みしないし。

    まずは瓶ビールです。注文は“カレー南蛮そば”です。普通に旨いです。ビール1本飲んで、お会計1,480円は非常に良心的なお店です。おすすめします。

    今日も幸せな1日でした。

    「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」は幸福感たっぷり、渋谷ヒカリエ、必見だよ