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  • 映画「イル・ポスティーノ」の本当の舞台はカプリ島だったんだね、ノワレは余裕の演技

    映画「イル・ポスティーノ」の本当の舞台はカプリ島だったんだね、ノワレは余裕の演技

    2024年11月21日(木)

    2024年10月のパリ・リュブリャナ・ザクレブの旅行記も完結し、通常の日常モードのブログに戻ります。

    それにしても昨日の東京都心は小雨模様で寒かったね、思わず手袋をする寒さでした。

    そんな気候の時には、“心温まる映画”だよね。そんな訳で、有楽町の角川シネマへこの映画を観に行ったよ。

    • 「イル・ポスティーノ 4Kデジタル・リマスター版」

    自分は数年前に一度、DVD鑑賞したのですが、初めと結末は完全に忘れていたね。

    話しはこんな感じ。

    南イタリアの小さな島を舞台に、純朴な青年が島を訪れた詩人との交流を通して成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。実在したチリの詩人パブロ・ネルーダが祖国を追われた際にカプリ島へ身を寄せた史実をもとにしたアントニオ・スカルメタの小説を映画化

    ナポリ沖合の小島に、祖国を追放された詩人で外交官のパブロ・ネルーダが滞在することに。世界中から届くファンレターを配達するため、島の青年マリオが臨時配達人として雇われる。美しい砂浜でネルーダは自作の詩をマリオに聞かせ、詩の隠喩について語る。マリオはネルーダの温かい人柄に惹かれ、2人は友情を育んでいく。やがてマリオは島の食堂で働くベアトリーチェに恋をする。

    マリオ役のマッシモ・トロイージは心臓に病を抱えていた中で撮影に参加し、撮影終了からわずか12時間後に41歳の若さで夭逝。これが遺作となった。トロイージは脚本にも参加しており、死後、本作でアカデミー主演男優賞と脚色賞にノミネートされた。アカデミー賞ではそのほか、作品賞、監督賞、作曲賞にもノミネートされ、作曲賞を受賞している。ネルーダ役に「ニュー・シネマ・パラダイス」のフィリップ・ノワレ。2024年11月、製作30周年とパブロ・ネルーダ生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開。

    1994年製作/107分/G/イタリア・フランス合作
    原題または英題:Il postino

    これほど淡々としている映画で観たあとの感動は痺れるね。話しは本当に単純なんだけど、魅せるんだね、これが。

    ネルーダ役のフィリップ・ノワレが惚れ惚れする演技を見せてくれるのです。ちなみにこの人の主演映画でベスト3はこれ、すべて映画史でランクインします。

    • ニュー・シネマ・パラダイス(これは解説の必要がないね)
    • 追想(共演:ロミー・シュナイダー、これを観ずに死ねるかレベル)
    • イル・ポスティーノ

    少ない映画出演の中でこれだけ評価が高いのは、ジョン・カザールと同じレベルでは。

    やっぱりリアルストーリーではカプリ島だったんだね

    いゃあー、堪能させていただきました。

    そして、自分の知っているパブロ・ネルーダのネタ。

    チェ・ゲバラがカストロとキューバ革命の時、進軍している自分の部下に夜ごと、ネルーダの詩を読んで鼓舞したとのこと

    終われば、気分も高揚して日本橋の「ますたにラーメン」へ。

    ビールで祝杯を挙げて、ラーメンを食します、ごはんは小でね

    本日も良い一日でした。

    [ナポリ旅行記6]ソレントを侮るなかれ、すばらしい南イタリアのリゾートだよ

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  • 2004年の夏、ベニスのリド島の映画「ベニスに死す」の舞台となった「ホテル・デ・バン」に泊まった。が今は、高級マンション

    2004年の夏、ベニスのリド島の映画「ベニスに死す」の舞台となった「ホテル・デ・バン」に泊まった。が今は、高級マンション

    2004年の夏、ヴィスコンティの傑作映画「ベニスに死す」の舞台となった、ベニスの沖合いに浮かぶリド島の「ホテル・デ・バン」に家族で宿泊した

    どうしてこの話題になるかは、昨年もベニスに行った時に、時間があったのでリド島に行って「ホテル・デ・バン」でランチでも取ろうと思い、ネットで調べてみた。

    そして、驚いた。

    この名画の舞台となったホテルが2009年には売却されており、今はマンションに改装中とのこと。残念無念。

    やっぱり、あの時に泊まった体験は貴重だったのだと思った次第。

    部屋の写真は残っていないが、ホテルの窓から撮った写真があった。

    その時には、まだ「ベニスに死す」を見ていなかったが。

    が、今、この窓から撮った海辺の写真を見ると、「ベニスに死す」と同じ風景ですね。

    このホテルで特に印象深く残っているのは、1階の朝食で食べたビュッフェが今まで体験した旅行の朝食で一番雰囲気がよかった記憶がある。

    緑が濃くて、人もあまりおらず、大変優雅に食事ができた。

    だから、もう一度、ランチにでも再訪したかったのだか。なくなってしまっては、しょうがない。ホテルは確かに歴史は感じたが、やはり古さはいなめなかった。当時でも。

    バスルームも部屋も広すぎた感があった。一種のスノビッシュ感は感じた。

    ただ、現在のベニスでの定宿は「ヒルトン・モレノ・スタッキー・ホテル」。まあ、こちらは近代的なホテルで滞在は快適だか、スノビッシュ感がないのが残念。

    まあ、快適さにはかなわないな。

    ベニスを舞台にした映画は古いところでは、有名なのは「ベニスに死す」と「旅情」かな。

    新しいところでは、アンジーとジョニデの「ツーリスト」といったところか。

    その中でも、ベニスを舞台にした映画でダントツなのは、やはり「ベニスに死す」

    ペストが伏線としてある物語ということを初めて知りました。マーラーの交響曲5番の第4楽章と映像がマッチして、もうビスコンティの世界観には圧倒されます。ヨーロッパの廃退感をここまで描けるのはすごいの一言。

    これが、同じイタリアの海辺でもアマルフィやポジターノではさまになりませんね。

    まさにベニスは偉大なり。世界中いろんなところにいったけど、旅行の最後にベニスに2泊ぐらい泊まって、ホテルからモーターボートで空港までぶっ飛ばして、そのままビジネスクラスで日本に帰ってくるのが、自分には旅行に行った締めで最高です。

    早く、JALかANAがベニスに直行便を飛ばしてくれないかな。夏だけでも。

    ベニスのレストランでお薦めのレストランはこの2店。「Taverna Al Remer」と「Ristorante San Trovaso」実食済み