昨日の2020年5月27日の日本経済新聞の朝刊の記事には驚きました。
タイトルは、「LATAM航空 破綻 中南米最大手 国際線で旅客減」
チリに本社を置く中南米航空最大手のLATAM(ラタム)航空グループは26日、ニューヨークの連邦破産裁判所に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大で中南米の国際線は壊滅状態となっており、域内2位のコロンビアのアビアンカホールディングスを10日に破産申請している。
ラタムはチリやペルーなどの子会社とともに申請し、債務再編を行った上で再建を目指す。ロベルト・アルボ最高経営責任者(CEO)は声明で「新型コロナは航空産業を変えた」として株主らに理解を求めた。
中南米では多くの国が国境を封鎖し、ラタムの収益源である国際線の需要が激減していた。
今後、オーナー一家やグループの10%の株式を保有するカタール航空から9億ドル(約970億円)のつなぎ融資を受ける。
驚きました。まあ、先日のコロンビアのアビアンカはしょうがないと思っていましたが、南米最大のLATAM航空までとは。
LATAM航空は、2016年のラン航空とTAM航空の合併で生まれた航空会社です。
LATAM航空は元ラン航空が加盟していたワンワールドに加盟していましたが、2019年10月にデルタ航空が株式の20%を取得することに伴い、2020年5月1日にワンワールドを脱退し、脱退後はデルタ航空と同じスカイチームに移籍するもの思われていました。
そして、アビアンカ航空(AVIANCA)は、コロンビアのフラッグキャリアとして、現在は首都のボゴタのエルドラド国際空港をハブ空港としてコロンビア国内、中南米諸国、カリブ海周辺諸国、北アメリカ諸国、ヨーロッパ諸国に幅広い路線網を持つ南米の2番手です。
元々は、1919年12月5日に「SCADTA」社として創設され、現存する航空会社としてはオランダのKLMオランダ航空に次いで世界で2番目に古い航空会社であり、南北アメリカ大陸においては最古の航空会社でもあります。
そして、自分はLATAM航空には9ケ月前の2019年8月に南米旅行の際、2度ほど搭乗したのです。
- ペルーのリマ-クスコ
- ペルーのリマ-ブラジルのイグアス
このLATAM航空を選んだ理由は、南米最大手で一番安全性が高く、路線網が充実していたから選んだのでした。エコノミークラスでも足元がかなりゆったりで、搭乗した感じでは良い航空会社だなと思った次第です。
自分たちの南米旅行からわずか9ケ月でこんな事態になるとは、まさに一寸先は闇ですね。