本日の話題は自分のこととして書きたいと思います。
この年齢になるとどうしても避けて通れないことに、親の最後ということがあると思います。介護の話しではなく、その先の葬儀のお話しなのです。
この5月24の日本経済新聞の夕刊の「シニアサポーター」というコラムにこの話題が掲載されていのです。
題して、「親の最後 お金のトラブル避けたい」というものです。
葬儀費用をめぐるトラブルは多い。
なかでもトラブルになりがちなのがお布施。「お気持ち」という曖昧な表現で求められることが多いためだ。
核家族化が進み、檀家と菩提寺という密な関係から、「葬儀・法要の時しか寺と関わらない人が増え、金額の明示を求める声が強まっている」。こうした透明性を求める声に応え、個別の寺では金額明示に動くところもある。
伝統仏教教団のなかで信者数が最大の浄土真宗本願寺派。関東の拠点である築地本願寺(東京都中央区)は、20年7月にお布施の金額の目安をホームページで公開した。例えば、礼拝堂を利用した法要の場合、懇志(お布施)は「5万円以上」と記されている。
副宗務庁の東森尚人さんは「普段、ご縁がない方から“金額を明示してほしい”という声があり、目安を明示することで安心感はましたと思う。葬儀や法要の意味を伝えると同時に、生活者の目線で選ばれるお寺になれるように選択肢を明確に提供するようにした」と話す。
ほかの寺に先駆けて12年に檀家制を廃止して、宗派を問わない会員制に切り替えた曹洞宗の見性院(埼玉県熊谷市)はホームページに「お布施一覧」を設け、僧侶の1人の1日葬なら「8万-18万円」などと明示。
■内容を見て追加払い
お寺との付き合いがない人向けには、葬儀会社が提供する、お布施も含めた費用がうらかじめわかるセットプランもある。葬儀の規模に応じて選べるので安心感がある。
葬儀事業を手掛ける「よりそう」(東京都品川区)は僧侶の手配とお経、戒名まで含めたお布施をセット料金としてホームページに明示している。
火葬場に僧侶を呼ぶだけなら、読経と一般的な戒名込みで5万5千円。執行役員秋山芳生さんは「提携しているお坊さんはお布施や戒名を利用者に明示していることを分かっているのでトラブルになることはない」と話す。
「お布施はお気持ちと言うなら、葬儀の内容を見てもらってから受け取るべきだ」と指摘する僧侶もいる。「よりそう」では、任意でお布施を追加できる「おきもち後払い」という制度もある。
やっぱり不思議な慣習のお布施ですね。上記の見性院さんの僧侶の1人の1日葬なら「8万-18万円」というのも、かなり幅が広いよね。松竹梅ではないが、それなら間をとって、13万円という人も多そうだな。
お布施で思い出すのがこの間観た伊丹十三の「お葬式」です。葬儀会社の方は江戸家猫八。
山崎努が相場を教えてくれと催促しても、「お気持ちですから、お気持ちですから」とはぐらかす光景が目に浮かびます。
坊主役の笠智衆もロールス・ロイスで登場だもんな。坊主丸儲けですね。
やっぱり悩むね、お布施。