灼熱の東京です。こんな暑さでは、昼間は映画館か美術館しかないね、なんたって外歩けないもの。この時期、映画館はアニメとホラーものばっかりで全く楽しくないんだな。
というわけで、昨日も美術館めぐりです。そして、伺ったのは京橋というか日本橋にあるアーティゾン美術館です。あのブリジストンの石橋さんの美術館ね。
そしても何をやっているかです。
- アーティゾン美術館
- ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開(セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ)
- 2023年6月3日-8月20日
- 入場料: 大人 1,800円
一応、web予約してお昼の12時の回に伺いました。だけど、あと2週間で終了するのね。
お客さんの入りは丁度よい塩梅かな。
入場して最初の絵がセザンヌです。
- 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」
解説を読んていると、ピカソやマティスは何でもセザンヌの絵をかなり研究していたんだとか。だから、最初からセザンヌなんですね。続いてすぐに、マチスが2点、ピカソが3点ほど。
やっぱり美術展でピカソとマティスがあると格調高くなるね、そしてピカソとキュビスムを起こしたブラックの絵も2点。ブラックの絵は初めて見たかな。
そして、先週、六本木の国立新美術館でも見た“ヴァシリー・カンディンスキー”も数点ありました。やっぱり、この人も惹きつける絵を描きますね。
そして、この展覧会で自分が唸った絵が“ジャン・デュビュッフェ”の絵、数点です。メキシコのタマヨみたいな絵書くね。これはすばらしいよ、すごい絵だと思った。
ジャン・デュビュッフェてこんな人なのね。
ジャン・デュビュッフェ(1901-1985)。1901年にル・アーヴルで生まれたフランスの画家。
デュビュッフェは、伝統的な様式や技法にとらわれず、西洋文明そのものを否定して、子どもや未開の地の人、精神に障害をかかえる人などによる粗くはあっても生命力が漲る表現を、アール・ブリュット(生の芸術)と呼んで賛美し、自らの芸術制作の契機としました。
そして、こんな企画ですので、現代の方に近づいていくとやっぱりこの人がいました。
ジャクソン・ポロックです。数点ありましたが、もう凡人ではわかりません。ジョージア・オキーフの絵も2点ほど。オキーフの生画は初めて見たね。もちろん草間彌生先生の古い抽象画もありましたよ。
あと一点ほど。ザオ・ウーキー(1921 – 2013)という方の「水に沈んだ都市」(1954年)も不思議な魅力を称えた絵でした。
繰り返しますが、今回の収穫は“ジャン・デュビュッフェ”の絵でした。
もうすぐ終わりますので、2023年夏は必見の展覧会と思いました。