2023年8月18日(金)
関東圏は雨が降らず、水の心配が出てきた昨今です。本日も酷暑なり、危険な暑さです。というわけで、本日も散歩に行くかわりに美術館に行ってみたのです。
本日は東京に40年近くいるにもかかわらず、一度も行ったことのない美術館です。白金台にある「松岡美術館」です。こんな企画展をやっていたのでね。
- 「モネ、ルノワール 印象派の光」
- 2023.06.20 ~ 2023.10.09
- 観覧料: 一般 1,200円
この白金台、実は自分は6年間ほど住んでいたことがあるのです。娘の学校があったのでね。近くがよいと思って。10年ぶりに伺いましたが、ほとんど変わっていない町並みです。ただ、プラチナ通りのお店はほとんど替わっているかな、という印象です。
そんなプラチナ通りから一つ小道を入った所にこの「松岡美術館」はあります。初めての訪問です。そして、この美術館の歩みです。
初代館長であり、美術館の創設者である松岡清次郎は若いころから書画骨董を愛し、約半世紀をかけて一大コレクションを築きました。
80歳を迎えるころ、「優れた美術品は一般に公開し、一人でも多くの美術を愛する人に楽しんでいただこう。学術的価値のあるものは、その道の専門家や若い学究の研究資料として利用してもらおう。そうしてこそ私のこれまでの蒐集が意義を持つのではないか」と考えるようになり、美術館の設立を決意しました。
当館は開館以来、所蔵品のみで展示を行っています。それは、「私立美術館は美術品を蒐集した館の創立者の美に対する審美眼を、その一つひとつの美術品を通して、ご覧いただく方に訴えるべきところ」と考えた清次郎の意志によるもの。
そして、本日の鑑賞で一番どぎもを抜かれたものは、モネでもルノワールでもなくこの2人の彫刻です。
- ヘンリー・ムア(1898 – 1966)
- エミリオ・グレコ(1913 – 1995)
ムアは4点、グレコも数点あったと思いますが、どちらも力強くてなめらか。うっとりするような彫刻です。これを観に来るだけでも価値あるね。
2Fの絵画では、ルノアール2点とモネが数点ありましたが、自分が一番引かれた絵がこの3点。
- ルイ・ヴァルタ「水浴の女たち」(1910年)
- ポール・シニャック「オレンジを積んだ船、マルセイユ」(1923年)
- アンリ=エドモン・クロッス「遊ぶ母と子」(1897-8年)
シニャックとクロッスはまるでマチス、マチスより前の作品です。ヴァルタはセザンヌだね。
松岡美術館、ゆったりと観れる本当によい美術館でした。今度はここで所蔵のピカソを見たいね。
美術館を後にし、ランチは赤坂サカスの「美登利寿司」へ。何か酸っぱいものを食べたくなったのでね。14時でも20分待ちかな。どこの「美登利寿司」もすごいね。
本日はカウンター席です。まずはビールで体を冷やします。本日はランチの“ちらし”を頼んでみました。1,050円です。このボリュームで茶碗蒸しとサラダも付くのね。
だけど、ネタがでかければいいというものではないと思うのですが。だけどこの“ちらし”ならつまみにもなるね。ビールとで堪能しました。
ビールとで、1,870円のランチでした。
今日も充実の1日でした。本日の収穫はヘンリー・ムアとエミリオ・グレコだったね。