2024年6月20日(木)
昨日は一転、真夏のような日差しがもどり、カンカン照りの中、はるばる上野まで出かけたよ。今日の予定は美術展へ行くことです。
上野の東京都美術館で現在、絶賛開催中の「デ・キリコ展」に行ってきたのです。
- 展覧会名: デ・キリコ展
- 会 期: 2024年4月27日[土]~8月29日[木]
- 休室日: 月曜日
- 開室時間: 9:30~17:30、金曜日は20:00まで
- 会 場: 東京都美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
- 観覧料金(税込): 一般2,200円
自分が訪問したのが平日水曜日の正午過ぎです。土曜・日曜・祝日及び8月19日(月)までは日時指定予約はなしで入室できます。自分も予約なしでガチ訪問です。
場内はほどよい人数でゆったりと観れます。そして、自分にとってのデ・キリコ氏ですが、はっきり言って全くノーマークの画家でまったく知識はありませんでした。
行ってビックリです。20世紀絵画の巨人ですよ、本当に驚愕しました。
20世紀美術に衝撃を与えた孤高の画家!
イタリア人の両親のもとギリシャで生を受けたジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始めます。
後に「形而上絵画」と名付けた1910年代の作品は、サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリスムの画家をはじめ、数多くの芸術家に衝撃を与えました。
1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へと回帰していきます。それと同時に以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作するなど、90歳で亡くなるまで創作を続けました。 本展はデ・キリコのおよそ70年にわたる画業を「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年までの絵画を余すところなく紹介。さらに彼が手掛けた彫刻や舞台美術も展示する、日本では10年ぶりの大規模な回顧展です。
デ・キリコ芸術の全体像に迫り、その唯一無二の表現力を堪能できるまたとない機会となるでしょう。
入室するとまず自画像4点と人物画です。天才は普通の絵を書いてもうますぎです。特に大きい赤いスペイン服をまとった自画像はいいね。
時に印象派に傾倒した時もあったらしく正にルノワール張りの裸婦像もあったよ。このもろにルノワール、ダリの原型もあったりしてね。
マヌカンを描いた時あたりが独創性では最高潮なんだろうね、建物の上に数枚の旗を描くのが好きだね。20世紀で言えば、ピカソは別格としてもデ・キリコの才能もすごいね。
晩年のローマのスペイン広場が見える邸宅の風景は見るに値するよ。
本当にみんな、観に行った方がいいよ、この感動はデビット・ホックニー以来かな。
というわけで、感動したついでに図録(3,000円)も買わずにはいられませんでした。
終われば、お腹も空きます。上野ならここの“とんかつ”でしょう。
- とんかつ「山家」
13時30分に訪問して、待ちは1名のみ、超ラッキー。
ロースかつ定食が870円だよ、そして、ロースかつはこの厚さ。ビールも飲んで1,450円は東京一、いや日本一のコスパでしょう。
ほろ酔い気分で上野を後にする自分。
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