2025年4月23日(水)
昨日の火曜日も渋谷のル・シネマさんへこの監督の映画を観るために足を運んだよ。
マノエル・ド・オリヴェイラ(1908-2015)さん、 1908年12月11日、ポルトガル北部の都市ポルト生まれ。
1963年に長編第二作『春の劇』を監督するも、発言が問題視され投獄された。1974年に独裁政権が終わると、80年代以降は旺盛に作品を発表。ヨーロッパで注目を集める。1985年、超大作『繻子の靴』を出品したヴェネチア国際映画祭で特別金獅子生涯功労賞、1991年には『神曲』が同映画祭の審査員特別賞を受賞。『クレーヴの奥方』(99)でカンヌ国際映画祭審査員賞、同映画祭の名誉パルム・ドールを2008年に受賞している。2015年4月2日、106歳で死去。
自分はこのオリヴェイラという監督、知りませんでした。怖いもの観たさで劇場へ。
そして、観たのはこちらのこの映画。
- 「夜顔」
2006年/ポルトガル、フランス/フランス語/ヨーロッパ・ビスタ/69分/原題:Belle Toujours
監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ/撮影:サビーヌ・ランスラン/製作:ミゲル・カディリェ
出演:ビュル・オジエ、ミシェル・ピコリ、リカルド・トレパ、レオノール・バルダック
ルイス・ブニュエル監督作『昼顔』(1967)の登場人物たちの38年後を描く。ミシェル・ピコリが再び「アンリ」役で登場。カトリーヌ・ドヌーヴが演じた「セヴリーヌ」にはビュル・オジエが扮する。
観た感想。監督96才の時の映画。1時間9分の映画だけれど、気品漂う映画だね。パリの街のの写し方がすばらしい、映画って、こんなに簡単にとってもいいんだね、まあ巨匠ですので。昼顔を観ていなくても大丈夫。そして、終わり方のぶつ切りさもすごいね。
予算はかけなくてもこんな素敵な映画がとれるんだね。感心しました。フェリー二やヴィスコンティなどとは違う美意識があるよね。素晴らしかったよ。
そして、観終われば渋谷ですので、こちらへ。いつもの道玄坂の「喜楽」さんへ。行列はなし、本日の1Fホールのベテランの御婦人二人共いらっしゃらず、珍しいこともあるのね。
カウンターの隣席の人はビールと焼豚のつまみ。チャーシューを単独で注文している人を見るのは喜楽では初めてかな。
自分はいつもの“チャーシュー麺”(1,050円)です。ご馳走様でした。