マザーハウスでのボランティア、カーリーガート(死を待つ人の家)では入居者たちの交流に精神的に疲弊するかも

今回の旅の目的は、家族のマザーハウスでのボランティアに参加でした。

で、家族ががち、1名で参加してきました。ボランティアしたい人は登録のために、月・水・金曜の15時から、マザーハウスから徒歩5分ほどのところにある、ニルマラ・シューシュ・バワン(Nirmala Shishu Bhavan)に出向いて、15:00からのオリエンテーションを受けることを勧めているとのことです。

我々が到着したのが、3月初旬の日曜日、翌月曜日のオリエンテーションに家族が参加してきました。話を聞いたところ、話す言葉の違いごとにグループに分かれて、ボランティア活動の長いリーダー格の方から説明を受けるとのこと。日本人、韓国人、中国人、英語圏の方々など、老若男女問わず、来ています。当然、ボランティアツアーの方々もいます。

そして、それぞれのリーダー格の方が、長年引き継いできた資料に基づいて、説明されるとのことです。

それから、シスターとの面談が始まります。ボランティアしたい場所などをを聞かれるそうです。現在、ボランティアできる施設は下記のとおり。

  • ニルマラ・シューシュ・バワン(Nirmala Shishu Bhavan)
  • ダヤ・ダーン(Daya Dan)
  • プレム・ダーン(Prem Dan)
  • ニルマル・ヒルダイ(カーリーガート)(Nirmal Hriday)「別名: 死を待つ人の家」
  • シャンティ・ダーン(Shanti Dan)

そして、日本人は文句を言わないのか、だいだいシスターとの面接は最後になるそうです。そして、自分の家族は約2時間経過しての、午後5時に施設から出てきました。

そして、翌日から家族はカーリーガートに出陣です。集合場所は、マザーハウスの方です。朝7時集合で集まったものから、バナナやチャイを朝食としていただくようです。体操などをして、各施設ごとにグループに分かれて、公共バスで移動します。もちろん、バス運賃は自分で支払い、9インドルルピー(約15円)。マザーハウスからカーリーガートまでは、約40~50分かかるそうです。

到着後、洗濯などの雑用、入居者との交流(実際は言葉がしゃべれないので、手をにぎったりと何をしていいかよくわからないので、結構辛かったとのこと)、その後、自分たちの休憩でチャイやビスケットなどがふるまわれるそうです。

そして、奉仕活動の再開。入居者たちへのお昼の準備の配膳や片付け。これでだいたい、12時ごろになり、午前の部は終了します。

午後の部の開始は、15時からです。その間に自分たちの昼食を各自で済ませ、違う施設で奉仕活動を行う人は、自分で公共バスなどで移動します。

もちろん、午前の部だけの参加でもOKです。

私の家族の感想は、初日は午前の部だけでもかなり精神的に疲れたと言っていました。洗濯や配膳など体を動かす活動があれば時間が過ぎるのは早いのでしょうが、言葉の通じない入居者との交流の時間は、精神的にかなりきついと言っていました。

午前のカーリーガート組は15名程度。女性は女性入居者の部屋でおばあちゃんたちのお世話をするそうです。

余談ですが、参加した人の中には、連続してボランティア活動を行う予定だった人が、帰りには明日は来るかどうかわからないと言う人もいるようです。奉仕活動は甘くみることなく、自分の精神的な疲労などを注意しながら、参加した方がよいと思った次第です。

カーリーガートを始めた時の、マザー・テレサの言葉。

「死にそうなひとたちをちゃんと人間らしく愛し、神のまえに行かせてあげられる、救いの場をわたしにください」

(追記)

2022年8月になってマザーテレサの施設がボランティア受入れを再開することになったそうです。しかし今のところはまだコロナ感染拡大予防のために人数制限をおこなうようです。

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