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  • 映画「墓泥棒と失われた女神」、何を言いたいのか理解できないが、さすがフェリーニの国

    映画「墓泥棒と失われた女神」、何を言いたいのか理解できないが、さすがフェリーニの国

    2024年7月23日(火)

    週初めの月曜日です。本日は外に出るとクラクラするほどの灼熱地獄だったね。

    こうゆう時は映画館で涼むのが一番だよね。そして、いそいそと渋谷に出かけます。

    本日観た映画はこちら、イタリア映画です、週刊文春での映画評がよかったのでね

    • 「墓泥棒と失われた女神」

    映画はこんな感じ。

    「幸福なラザロ」「夏をゆく人々」などで高く評価されるイタリアのアリーチェ・ロルバケルが監督・脚本を手がけ、愛の幻想にとらわれた墓泥棒の数奇な運命を描いたドラマ

    1980年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う考古学愛好家の青年アーサーには、紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡を発見できるという不思議な力があった。アーサーはその能力を利用して墓泥棒の仲間たちと埋葬品を掘り起こしては売りさばいて日銭を稼いでいる。そんなある日、アーサーたちは希少価値を持つ美しい女神像を発見するが、事態は闇のアート市場をも巻き込んだ騒動へと発展していく。

    「ゴッズ・オウン・カントリー」のジョシュ・オコナーがアーサー役で主演を務め、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニ、「ハングリー・ハーツ」のアルバ・ロルバケルが共演。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

    2023年製作/131分/G/イタリア・フランス・スイス合作
    原題:La chimera

    さすがイタリア映画という感じ、フェリーニを生んだ国は違うね。自分的には監督が何を言いたかったのかはわかりませんでした。究極的には人生讃歌なのかな

    意味がわからないのが悪い映画かと言われれば、違うんだね。映画的には良い良質な映画だと思いました。主人公のキャラ設定からして、なかなか分かりづらいよね

    結局、あの女の人とは運命の人なのかな、よくわかりません。

    おそらくマルケスの「百年の孤独」が理解できる人には簡単なストーリーなんだろうね。

    まあ、煙に巻かれたような映画ですが、ビバ・イタリアですね。(何を言っているのかね、自分)

    そして、観終われば13時過ぎです。渋谷でこの時間で食事と言えば、ここしかないね。

    またまた道玄坂の「喜楽」で“チャーシューめん”(1,000円)をいただきに参ります。今日は1Fのカウンターなので、10分ほど待ったよ。

    外は暑いけれど、決して冷やし中華に逃げたりしません、そこはきっぱり。「喜楽」でそれは邪道だと思うんだね。

    というわけで、今日もごちそう様でした。

    「午前十時の映画祭」、映画館の大画面でフェリーニの屈指の名作「8 1/2」を観て、改めて尊敬し直した、巨匠に対して失礼かな?

     



  • 沢木耕太郎と磯崎新の親交、スーパータスカン・ワインの「サッシカイア」を初めて知ったよ

    沢木耕太郎と磯崎新の親交、スーパータスカン・ワインの「サッシカイア」を初めて知ったよ

    2024年1月1日(月)

    明けましておめでとうございます。

    今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

    現役のころは年末年始は温かい東南アジアに出かけていたのですが、毎日が日曜日ともなると敢えて民族大移動でチケット代が高い時に旅行することもないので、東京の自宅で過ごすことになりました。2023年最後に旅行に行ったのが12月中旬のバンコクでした。

    今日はワインのお話しを。

    作家の沢木耕太郎さんが毎年クリスマスイブにナビゲーターを務めるJ-Waveの「天涯」という番組で聞き逃していた最後の1時間を聞いたのです。その話しがおもしろくて。

    何でも沢木さんが24歳ぐらいの時(あの深夜特急の旅に出る前)、ハワイで仕事を頼まれたそうです。あの建築家の磯崎新と雑談をしながら、大金持ちから依頼された家造りの話しの聞き手という、実においしい仕事を依頼されたそう。

    その時に磯崎夫妻と仲良しになり、夜の食事も一緒にすることに。何でも磯崎夫妻のお気に入りのワインがイタリアはトスカーナの「サッシカイア」というワイン。磯崎さんは「サッシカイア」を大量購入して常備していたとのこと。当時はこのワインもそんなに高くなかったんだよ、という沢木氏の言葉です。

    自分はこの「サッシカイア」というワインを知りませんでした、悲しいね。今の価格を見て驚きました、1本30,000円以上はするのね

    圧倒的な存在感を放つ、イタリアワインの至宝。進化し続ける唯一無二のスーパータスカン

    元祖スーパータスカンとして30年以上にも渡り、圧倒的な存在感を放ち続けるサッシカイア。1994年にはボルゲリ・サッシカイアとしてイタリアでは唯一、単独ワイナリーでのDOC.昇格を果たし、まさに法律さえも変えてしまう程の偉大なワインです。彼らの目指すスタイルとは、フィネス、バランス、酸を備えた古き良きボルドーの味わい。それでいて、厳格なボルドーのグラン・ヴァンとはどこか違った、イタリアワインらしい、肩の力の抜けた優雅で堂々たる品格を感じることができます。

    自分的には沢木さんからワインの話しが出るとは思いもしなかったよね。あの磯崎新と親交があった話し初めて聞いたので驚きです。

    本日は年初ということで、軽いお話しでした。

    ANAインターコンチネンタル東京のレストランへワインを無料で持ち込み可能、A-styleで購入のこと

     



  • ブルネロクチネリの本社のあるソロメオ村は本当に田舎だよ。その人間主義的経営とは?

    ブルネロクチネリの本社のあるソロメオ村は本当に田舎だよ。その人間主義的経営とは?

    2021年12月1日の日本経済新聞の朝刊の1面です。「カイシャの未来」という特集記事です。本日は“志を探して3”(社員はコストじゃない)という記事を取り上げます。

    何故なら2021年10月、1月半前に訪れたイタリアのソロメオ村にある「ブルネロクチネリ」を取り上げていたのです。思ったの、自分はこの目でその光景を見てきたのだという自負です。

    その特集記事はこんな内容なのです。

    イタリアの小村、ソロメオの9月の空は澄んでいた。

    緑の丘陵に鐘の音が響き、中世に迷い込んだよう。14世紀に建てられた古城がファッションブランド、ブルネロクチネリの本社だ。

    色鮮やかなカシミヤ製ニットで人気の同社は1978年に創業。60カ国以上に店舗を広げ株価は直近5年で3倍に。1400人がこの村で働き、丁寧な手仕事で評価を高めてきた。

    ベゾス氏が訪問

    従業員の力を引き出してきたのが創業者のブルネロ・クチネリ会長が掲げる「人間主義的経営」だ。米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスの最高経営責任者(CEO)をはじめ、この地を訪れて理念に触れる経営者は後を絶たない。

    午後5時半以降の仕事のメールは禁止、昼休みはたっぷり1時間半。なのに従業員の賃金は業界平均より2割ほど高い。熟練工が指導する養成学校のほか、文化や芸術は人を成長させるとの信念から劇場や図書館、ワイナリーまで設けた。

    かつて米ニューヨークで違和感を感じながら働いていた男性従業員(43)は言う。「自然に囲まれ上下関係なく早慶し合って働ける。毎朝、起きるのが幸せだ」

    クチネリ氏の原点は工場で働く父の姿だ。疲れ果て「こんなひどい侮辱を受けるなんて」と涙を流すことも。「働くとは消耗ではない。誰しも仕事を通じて人間の尊厳を高めるべきだ」

    企業会計ではモノとカネは資産になるが、ヒトはただ費用として扱われる

    (中略)

    再びソロメオ村。クチネリ氏が最後に力を込めたのは「千年後のビジョン」の大切さだった。「モノがなくなってもヒトが尊厳を持てば「番人」として次世代に引き継いでいける」。働く人を核に永遠に挑む。

    この記事を自分は非常に懐かしく思ったのでした。

    自分の関心はもっぱらそのブランドに合ったのですが。どうしてこんなに付加価値(すなわち値段が高い)のある商品をイタリアの小さな村から世界に出せるのだろうかと思い、一度、そのソロメオ村の空気を触れてみたいと思ったのでした。

    自分はペルージャに2泊3日し、その中1日でソロメオ村を訪ねたのでした。行ってみて、本当に田舎なのですが、村の家屋は立派なのには驚いたな。ペルージャから車で25分ぐらいかな。タクシーで30-40ユーロといったところです。

    もちろんトスカーナの風景はきれいですが、この村の立派さです。だけど、こんな世界的企業がある村ではバールが1軒あるだけで、タクシーも捕まらないのには困ったのでした。

    豊かな自然の中で働きたい人には天国なんだろうな。だけど、やっぱり人間関係等の世俗のストレスはあると思うのです。最後は相田みつおで、“やっぱり人間だもの”

  • エノテカ会長の廣瀬恭久さんのエッセイで「トスカーナの宝」というワイン、「カーゼ・バッセ」を知った、値段にビックリ

    エノテカ会長の廣瀬恭久さんのエッセイで「トスカーナの宝」というワイン、「カーゼ・バッセ」を知った、値段にビックリ

    少し前の話しになりますが、2020年11月8日の日本経済新聞の日曜版にエノテカ会長の廣瀬恭久さんのエッセイに気になるワインの紹介があったのです。

    この廣瀬さん、88年にワインの輸入販売を手掛けるエノテカを創業し、社長に。2015年から現職の会長職を務められている方です。

    ワインを語るのであれば、日本では決して外せないお店、あのエノテカなのです。

    今回のエッセイは、“「トスカーナの宝」を見守る”という題です。

    緩やか丘に糸杉が立ち並ぶ風景が有名なイタリア・トスカーナ。

    モンタルチーノという村があり、ジャンフランコ・ソルデラさんの「カーゼ・バッセ」というワイナリーがある。

    イタリアのワイン業界の人に「好きなイタリアワインを3つあげてくれ」というと10人中10人がカーゼ・バッセをあげる。ソルデラさんは保険業から転身し、造り始めた。

    ソルデラさんは非常にストイックで、ワインを造るにあたり、自然環境を丁寧に作り上げていった。例えば自分のぶどう畑の周りには数多くのバラを植え、森を配置。そしてミツバチを放つ。

    そのことで、ぶどうが非常にナチュラルに育つ。素人だからこそ、いがらみもなく、徹底して突き進むことができた。熟成されていて、非常にエレガントな味わいが特徴だ。

    取引をしたいと2005年、彼に会いにいった。そこでワインをテイスティングさせてもらうことになった。テイスティングは一般的な消費者であれば口に含んだのを飲むが、我々のように職業として取り組むときには口に入れ味わった後、吐器に捨てるか、なければ地面に出す。

    ここでも同じように捨てようとしたが、それをソルデラさんが止めた。

    「よせ、捨てないでくれ。俺のワインを味わってくれ」。そんなことを言われたことがないので、本当に驚いた。でもその時に「この人は本当に自分のワインを愛しているんだ」ということを感じた。

    ますます彼のことを好きになり、取引を始めた。

    ただ、タイミングが悪かった。高価格帯の商品の消費が落ちていたうえ、円高が進行。カーゼ・バッセはなかなか売り上げが伸びない。取引を一時中断せざるを得なくなったが、心の中では常に彼のワインのことがあった

    そして、18年年末。機は熟したと感じ、ソルデラさんにコンタクトをとって、取引を再開したいと伝えた。彼も「是非やりたい」と、19年2月に会う約束をした。

    そんな中悲しい知らせが。私が向かう直前、19年2月16日に亡くなられた。落ち着いた後、私はソルデラさんの跡を継いだ娘のモニカさんと息子のマウロさんに会いに行った。彼女は「父親がやっていたことを2人で守っていく」と話してくれた

    彼女らが父親のようにこだわりのワイン造りを進めていくことができるか。支える気持ちで見守っていく。

     

    そして、自分はあいにくこのトスカーナの「カーゼ・バッセ」を知らなかったのです。高級ワインでボトルで飲んだことがあるのは、ナパのオーパス・ワンだけなのです。

    そして、この「カーゼ・バッセ」、かなりのお値段にびっくりした次第です。

    楽天市場での紹介文です。

    丸みのあるエレガントな味わいと長い余韻が魅力!
    サンジョヴェーゼ100%で偉大なワインを追求する孤高の造り手カーゼバッセ

    いつかは飲んでみたいな、カーゼ・バッセ

    ムール貝はモンサンミシェル産が最高、水だけで抜群のスープに、白ワインも必要なし