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  • 夏がやって来た、1年半ぶりに“町中華の雄”の芝大門は「味芳斎」を訪問、ニラレバね

    夏がやって来た、1年半ぶりに“町中華の雄”の芝大門は「味芳斎」を訪問、ニラレバね

    2025年6月23日(月)

    日曜日は都議選、来月は参議院選挙と世の中が少しヒートアップ。

    だけど自分は週末はいつものように、DVD鑑賞と外食でまったりと過ごす週末です。観た映画はこちらの2本。

    • 「飢餓海峡」
    • 「日本の首領(ドン) 完結篇」

    まずは「飢餓海峡」から。

    水上勉の同名推理小説を内田吐夢が映画化

    「砂の器」と並び、日本映画の傑作と称される東映が監督に無断で編集した167分版と、監督自身の手による183分の完全版がある。昭和22年に青函連絡船沈没事故と北海道岩内での大規模火災が同時に起きる。火災は質屋の店主を殺害し金品を奪った犯人による放火と判明。そして転覆した連絡船からは二人の身元不明死体が見つかった。

    それは質屋に押し入った三人組強盗のうちの二人であることが分かる。函館警察の弓坂刑事は、事件の夜に姿を消した犬飼多吉という男を追って下北半島へ赴く

    出演: 三國連太郎 、 風見章子 、 高倉健 、 左幸子

    前半と後半が全く別れる構成なんだね。健さんが出てくるのは後半から。だけど、話し的にはそんなに複雑ではないのだけれど、ここまで長い映画にする必要あるかと思いました。

    三國連太郎はかなり背丈のある人だったんだね、映画の作りは古さを感じさせるね

    うーん、日本映画の傑作とは思えないな。

    次は「日本の首領(ドン) 完結篇」です。

    日本最大の暗黒ファミリーとそれを率いる首領(ドン)の存在を通し、壮大な人間ドラマを描いた任侠ドラマ3部作の完結編。日本財政界の黒幕・大山が癌で倒れたことにより、関東同盟理事長・大石と関西中島組長・佐倉の間に再び不穏な空気が流れる。

    出演: 三船敏郎 、 菅原文太 、 高橋悦史 、 大谷直子 、 片岡千恵蔵 、 佐藤慶 、 佐分利信

    3部作の最終編。やっぱり第1話が一番良かったかな、何でもそうだけど、鶴田浩二の回ね。

    大谷直子はなんかパサパサしていて、薫るような色気が感じられないのず玉にキズ、金子信雄は最後までいい味を出していました。

    そして土曜日の夕食です。

    久しぶりにこの街中華の名店へ。芝大門の「味芳斎」。前回訪問は2023年10月だったので、1年半ぶりの訪問です。それまでは3ケ月に1回は行っていたのにね。

    本日は夏本番の天気、ニラレバでスタミナをつけようと思ってね

    予約は受け付けていませんので、19時に3名でガチ訪問です。空席があって良かったね

    まずは何はともあれ、瓶ビールから。注文はいつものド定番のこの3品。

    • ピーマンレバー
    • ナスひき肉辛子旨煮
    • ニラレバー(大)

    やっぱり味濃いめでカラッと素揚げされたレバー、美味し。生臭いレバーは食べれないよ。

    やっぱり定期的に通わないといけないね。ビール2本飲んで、6千円台、コスパも言うことなし

    ご馳走様でした。

    2023年の最後の晩餐は六本木の「中国飯店」で、“黒酢の酢豚”と“黒チャーハン”ね

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  • 六本木の「中国飯店」へ、大声で話すな、バーミヤンへ行け、三船も落ち目かな

    六本木の「中国飯店」へ、大声で話すな、バーミヤンへ行け、三船も落ち目かな

    2025年5月12日(月)

    週末の土日はいつものルーティーンです。お昼間はDVDを1本づつ鑑賞、土曜日はいつもの外食です、このルーティーン30年ほど続いているね。

    今週観たのはこの2本。

    • 「上意討ち 拝領妻始末」
    • 「魔境 殺生谷の秘密」

    どちらも三船敏郎が主演です、もちろん三船が目当てです。どちらも三船プロ製作なのね。

    まずは、「上意討ち 拝領妻始末」から。

    「怪談」の小林正樹監督が三船敏郎と初タッグを組み、1967年・第28回ベネチア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した時代劇

    同監督作「切腹」の原作小説「異聞浪人記」で知られる滝口康彦の短編小説「拝領妻始末」をもとに橋本忍が脚色を手がけ、武家社会の非人間性を描く。会津松平藩馬廻り役の笹原伊三郎は、主君・松平正容の側室いちを長男・与五郎の妻に拝領するよう命じられる。

    息子の幸福な結婚を願う伊三郎は断ろうとするが、藩命に背くことはできず受け入れることに。望んだ結婚ではなかったものの、与五郎といちの間には愛情が芽生え、子どもにも恵まれる。しかし正容の嫡子が急死したことから、新たな世継ぎとなった菊千代の生母であるいちを大奥へ返上するよう命令が下される

    1967年製作/128分

    出演は、三船敏郎 、仲代達矢、加藤剛 、司葉子ですね。設定はぢがいますが、三船と仲代の立ち回り、用心棒を狙ったのかな。演出は歌舞伎チックですね、少し鼻につく演出かな。司葉子の顔作りも少しおどろおどろしいもんね。

    だけど、この時代に愛を主題にしたのは、時代錯誤ではと思いました。まあ、佳作かな。

    次は「魔境 殺生谷の秘密」です。

    “凄腕浪人・三船敏郎”再び!名作『用心棒』『椿三十郎』を彷彿とさせる圧巻の立ち回り。三船敏郎演じる浪人が無実の罪で死んだ男の汚名返上のため活躍する痛快時代劇

    キャッチフレーズはすごいのですが、これは三船の容姿も衰えたし、ストーリーが安易すぎ。三船プロが倒産するのも仕方なしか。

    観終われば、土曜日の夕食です。本日は連れの1人が記念日なので是非ここにと。六本木の「中国飯店」へ。2月以来の3ケ月ぶりの訪問です。3名で19時に訪問です。

    まずはサッポロの黒ラベルです。注文はいつもの我が家の黄金メニュー。

    • 干し貝柱とシャンツァイと押し豆腐の和え物
    • 里芋の葱油炒め
    • 小籠包(本日は7個、連れが3個づつ、自分は1つ)
    • 黒酢の酢豚
    • 松の実のせ牛挽き入り醤油味チャーハン(通称“黒いチャーハン”)
    • 胡麻団子

    このメニュー、やっぱり美味いよね。本日は酢豚の肉質が連れからも高評価です。

    そして本日の小籠包は少し大きめでアンも多め。

    そして、最後は胡麻団子、やっぱりこれだよね

    ビール2本でお会計は17,000円。

    本日、気になったのは、ガラの悪い家族連れがいたこと、大声で話すな、ここはバーミヤンではないよ、恥ずかしいあの家族。

    ご馳走様でした。

    日本で一番うまい小籠包は「中国飯店」かな、リー・マーヴィンの渋さに参ったね

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  • 銀座の老舗イタリアン「スケベニンゲン」、店名で勝ちだね、家庭的な普段使いできる店

    銀座の老舗イタリアン「スケベニンゲン」、店名で勝ちだね、家庭的な普段使いできる店

    2025年5月5日(月)

    本日は「こどもの日」でGW真っ只中。

    そんな世間さまとは関係なく、自分の週末はいつものルーティーンどおり。

    土日は自宅でDVD鑑賞です。観たのはこちらの2本。

    • 「待ち伏せ」
    • 「六人の嘘つきな大学生」

    まずは「待ち伏せ」から。

    小国英雄、「女賭博師壷くらべ」の高岩肇、「女組長」の宮川一郎、それに「風林火山」の稲垣浩(藤木弓は稲垣監督のペンネーム)の四人が脚本を共同執筆、稲垣浩が監督した時代劇。撮影は「幕末」の山田一夫が担当。

    三船敏郎/石原裕次郎/浅丘ルリ子/勝新太郎/中村錦之助

    1970年製作/117分

    まあサムライの用心棒系の話しです。三船敏郎のサムライものでかなり期待してチョイスしたのですが。これ製作は“三船プロダクション”なのね。

    結論から言えば、脚本がよくないと思うんだね、役どころも裕次郎と錦之助には違和感があるね。もう少し娯楽大作にできないものなのかね、この三船の役もニヒルさがないね

    やっぱり“黒澤は偉大なり”、“セルジオ・レオーネは偉大なり”を実感しました。

    次は「六人の嘘つきな大学生」です。新作ですね。

    浅倉秋成による大ヒットミステリー小説を映画化した密室サスペンス

    人気エンタテインメント企業の新卒採用で最終選考に残った6人の就活生。「6人でチームを作り、1カ月後のグループディスカッションに臨む」という課題を与えられた彼らは、全員での内定獲得を目指して万全の準備で選考の日を迎えるが、急な課題の変更が通達される。6人の中で勝ち残るのは1人だけで、その1人は彼ら自身で決めるというのだ。戸惑う彼らに追い打ちをかけるかのように、6通の怪しい封筒が見つかる。その中には「詐欺師」「犯罪者」「人殺し」など6人それぞれを告発する衝撃的な内容が記されていた。やがて会議室という密室で、6人の本当の姿が次々と暴かれていく

    洞察力に優れた主人公・嶌衣織を浜辺美波、まっすぐな性格でムードメーカーとなる波多野祥吾を赤楚衛二、冷静で的確なリーダーシップをとる九賀蒼太を佐野勇斗、語学力と人脈に自信を持つ矢代つばさを山下美月、口数が少なく分析力に優れた森久保公彦を倉悠貴、スポーツマンでボランティアサークルの代表を務める袴田亮を西垣匠が演じた。

    これは観る年代を選ぶね、若者なら面白がるかも

    長く人生を活きてきたシニアにとっては、そもそも論でこんな就職活動の出来事、バカバカしいと思うんだね、どうでもよし。あの人、浜辺美波という人だったんだね。

    土曜日の夕食です。銀座のこのイタリアンへ、インド料理が続いたのでね。

    • イタリアンダイニング 銀座 SCHEVENINGEN(スケベニンゲン)
    • 銀座3-7-13 成田屋ビル B1F

    銀座で40年以上の老舗。店の名前だけで“あなたの勝ち”ですね。オランダ・ハーグ市郊外の北海のリゾート地の街の名前だそうです。

    web予約して19時に2名で訪問です。小ぶりな洒落た感じではなく、家庭的なイタリアンのお店です。注文は自分たちはアラカルトで。テーブルチャージは250円/人です。

    まずは赤ワインをデカンタ(1,990円)でね。つまみは、“ラビオリのフリット”(970円)です。赤ワインと良いマッチングです。

     

    食事はこの2品。

    • カルネ di ロゾロ (豚ロースとトマト、チーズの重ね焼き)“当店自慢の一品とのこと”
    • ペンネゴルゴンゾーラ

    カルネ di ロゾロはアイディア料理ですね、パンチが効いてこの組み合わせなら美味しくないはずはありません。ペンネもスープパスタのようです。

    だけどお店の好みだと思いますが、少し塩気が強いかな。まあ、これが老舗の味なのかな。

    お会計は7,900円。銀座の真ん中で普段使いできるイタリアンのお店を発見できたぞ。

    ご馳走様でした。

    ミラノで一人飯。名物の郷土料理「オッソブッコ」を食す。サフランライスとのマリアージュが絶品だった。たまらん

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  • 阪妻版と三船版の「無法松の一生」を劇場で観たよ、阪東妻三郎を初めて観たが、迫力あるね、あの故田村正和のお父さんだものね

    阪妻版と三船版の「無法松の一生」を劇場で観たよ、阪東妻三郎を初めて観たが、迫力あるね、あの故田村正和のお父さんだものね

    本日の話しは本当にシブいよ。古い映画のお話しです。

    実は先週と今週続けて「無法松の一生」を劇場で見たのです。絶賛開催中の“午前十時の映画祭”でね。昭和生まれの自分としては「無法松の一生」というタイトルだけは知ってはいたのですが、話しの筋も知らず、ましてや映画も観たことがないのです。相当な年配の方以外はそうだと思うのです。まあ、頭にはあっても忘れ去られおり、興味もなかったのです。

    ましてや、主演が阪東妻三郎と三船敏郎の2つがあることなど露も知らずです。

    まあ、時間もあったので、先週まず阪東妻三郎主演の「無法松の一生」を観たのです。こちらは白黒映画です。今回の劇場上映のために作られた解説が15分あったかな。この阪妻版は戦時中ということもあり、まずは日本の軍部からの検閲で相当部分がカット、アメリカに敗戦後の検閲で更にカットという憂き目を見ての、映画だったのですね。

    阪妻版と御船版の比較はあとにするとして、この阪妻を観て深く感動したのです。解説の中でも誰かが言っていたように検閲でずたずたにされたことにより、より普遍的なテーマも持つ映画になったかと。肝心の話しこんな感じです。ちみなに両方とも監督は稲垣 浩です。

    明治30年、小倉に無法松と呼ばれる人力俥夫の松五郎がいた。松五郎は博奕で故郷を追放されていたが舞い戻り、若松警察の撃剣の先生と喧嘩をして頭を割られ、木賃宿の宇和島屋で寝込んでいた。そんな松五郎は喧嘩っ早いことで評判で、ある日、芝居小屋で仲間の熊吉と枡席でニンニクを炊いて嫌がらせをし、木戸番と喧嘩するが、土地の顔役である結城重蔵の仲裁で素直に謝った。松五郎は意気と侠気のある男だった

    松五郎は堀に落ちてけがをした少年・敏雄を助ける。敏雄の父親は陸軍大尉の吉岡小太郎であり、これが縁で松五郎は吉岡家に出入りするようになった。しかし、吉岡大尉は雨天の演習で風邪を引き急死した。夫人のよし子は、敏雄が気の弱いことを心配して松五郎を頼りにする。松五郎は夫人と敏雄に献身的に尽くしていった

    やがて敏雄は小倉中学の4年生になり、青島陥落を祝う提灯行列の日に他校の生徒と喧嘩をして母をハラハラさせるが、松五郎は逆にそれを喜び喧嘩に加勢した。その後敏雄は五高に入学し、松五郎とは疎遠になっていった。小倉祇園太鼓の日、夏休みのため敏雄が五高の先生を連れてきて帰省した。本場の祇園太鼓を聞きたがっていた先生の案内役をしていた松五郎は、山車に乗って撥を取り太鼓を打つ。流れ打ち、勇み駒、暴れ打ち。長い間聞くことのできなかった本場の祇園太鼓を叩き、町中にその音が響いた

    それから数日後、松五郎は吉岡家を訪ね、夫人に対する思慕を打ち明けようとするが、「ワシの心は汚い」と一言言って、彼女のもとを去った。その後、松五郎は酒に溺れ、遂に雪の中で倒れて死んだ。彼の遺品の中には、夫人と敏雄名義の預金通帳と、吉岡家からもらった祝儀が手を付けずに残してあった

    いわゆる人情&悲恋ものです。話しと時代背景は日本人の琴線に触れますね。三船敏郎版はカラーだし、吉岡夫人にはあの高峰秀子です。こちらも観るしかないだろうと。高峰秀子を大画面で見れる機会はないと思うので。こちらは検閲カットのない完全版です。

    思ったのは三船はさすがの演技、高峰秀子は声が少しだみ声なので色気がないかなと思ったのですが、やっぱりあの運動会のシーンでの阪妻の方に軍配を上げるな。思うに、妙に検閲でカットたれた阪妻の方が優れているのです。あの三船の最後の雪の中のシーンも必要ないし、婦人に打ち明けようとするところもなくても良いよ。阪妻版の最後バサッと切る方が余韻があってよいね

    だけど三船版での拾い物は、親分役に笠智衆が見れたところかな。これは拾い物です。

    話しは変わりますが、高峰秀子の著書「わたしの渡世日記」は傑作だよ。あの楠木建教授も大推薦だよ。