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  • ド昭和にハマりたいなら健さんの「駅 STATION」、追悼いしだあゆみ

    ド昭和にハマりたいなら健さんの「駅 STATION」、追悼いしだあゆみ

    2025年5月9日(金)

    昨日は午前中は自宅でヤボ用を処理して、お昼にこの映画を観に行ったよ、かなり満を持してね。何故なら、ナンタって“さよなら 丸の内TOEI”だもの。

    1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が、2025年7月27日に閉館することを受けて、「さよなら 丸の内TOEI」と題したプロジェクトが5月9日からスタート。プロジェクト期間中には、往年の名作から近年の話題作に至るまで80タイトル以上を特集上映

    そんな訳でこの企画でこの映画を観に行ったよ。

    • 「駅 STATION」

    雪の駅に人生を乗りかえて、いま、発車のベルが響く―刑事の十余年にわたる人生の軌跡を通して男女の出会いと別れを描いた感動作!

    雪の降る北海道の銭函駅で、三上英次は妻と別れた。警察官であり、オリンピック射撃選手でもある英次には、妻のたった一度の過ちも許せなかったのだ。ある日、英次の上司が凶悪犯に射殺される事件が起こった。だが、オリンピックが、目前の英次は捜査からはずされてしまう―。数年後、選手は引退したものの射撃の腕を見込まれて担当させられる非情な職務に、英次はやりきれなさを覚えるのだった。やがて、正月を故郷でと立ち寄った増毛駅で、英次は桐子という女と出会う。寂しい男と女の心に。ようやく暖かいものが通いはじめたのだが…

    監督: 降旗康男

    出演: 高倉健, 倍賞千恵子,いしだあゆみ, 古手川祐子,烏丸せつこ, 永島敏行, 室田日出男, 大滝秀治, 田中邦衛, 池部良, 竜雷太,  武田鉄矢, 根津甚八,  北林谷栄, 宇崎竜童

    132分/1981年製作

     

    いやぁー、凄かった。有楽町に昭和が蘇ったね、ド昭和の世界でした、その空気感、観客もね。原作・脚本は倉本聰だものね、オリジナル。

    自分はDVDで観たことはあるのですが、スクリーンでは初めて。八代亜紀の舟唄のシーンしか覚えていなかった。この時期の女優“いしだあゆみ”はいいね、冒頭の5分で主役級。亡くなられたことが残念無念。

    話し自体はあんまりこれといったストーリーはないんだね、ただ高倉健が極寒の地で人生の味わいを出すのに酔いしれる映画

    出演者を見ると主役級ばかり、すごいね。それにしても大滝秀治にボケ役をさせた伊丹十三はえらいね。桐子役の倍賞千恵子は適役とは思えませんが、昭和に酔いしれたい方はこの1本。

    健さんの言葉、“カラフトまで届いたよ”、クスッ。

    “昭和は遠くになりにけり”だね。

    観終われば、いつもの木曜日。銀座の共楽へ顔見せに。本日はかなりガラガラ、みんなどうした、GWボケから目をさませ。

    まずはビールで、背中には昭和感を漂わせながらね。飲み終えれば、いつもの“ワンタン麺”を。本日もご馳走様でした。

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

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  • 新橋の「らぁめんほりうち」を初訪問、スープも麺も具材もクオリティ高いよ、おつまみ盛り合わせには参ったな

    新橋の「らぁめんほりうち」を初訪問、スープも麺も具材もクオリティ高いよ、おつまみ盛り合わせには参ったな

    ここ最近は新しいラーメンのお店を発掘していないことにハタと気づいたのでした。(そんなもん、気づかなくてもよいのに)

    いつものなじみの店ばかりルーティーンで行っているとダメだと思う自分。

    そんな事情により、今回は新しく見つけたおすすめのラーメンやさんのお話しです。

    そのお店は新橋駅の近くにありました。

    • らぁめんほりうち 新橋店
    • 東京都港区新橋3丁目19−4

    JR新橋駅烏森口から徒歩3分。

    新橋西口通りに「らぁめんほりうち 新橋店」がある。定番はらぁめん。鶏ガラとトンコツをふんだんに入れて取ったスープは絶品で、淡麗ながら旨味の余韻が舌に広がり味わい深い。ほかにも名店『らぁめん 満来』の味を引き継いだざるらぁめんや変わり種の納豆らぁめんなども人気だ。

    新橋はサラリーマンの街、ランチタイム時を外して訪問します。時刻は14時30分。この時間帯でもお客さんは多いね。

    入口近くの食券機で最初に食券を購入するスタイルです。

    カウンターに座って気付いたのですが、“ざるらぁめん”(850円)を食べている人が多いのかな。自分はスープも飲みたかったので、最初のお店の“基本のキ”のらぁめん(790円)の食券を購入です。それと、

    • おつまみ盛り合わせ 350円 → コスパ最高
    • 生ビール 500円

    も注文です。瓶ビールがないのが少し残念かな。

    まずは、おつまみ盛り合わせとビールです。驚いたのが、おつまみ盛り合わせのすごいこと。

    • メンマ
    • ザーサイ
    • 分厚いチャーシュー2~3枚

    これだと、生ビールは2杯はいけそうなボリュームです。これが350円とは、いやはやコスパ最高です。すばらしいランチの酒飲みタイムです。

    ビールを完飲したところで、らぁめんをお願いします。待つこと3分。らぁめんの登場です。

    具材は、ほうれん草・シナチク・ネギ・チャーシュー1枚(分厚くてでかい)・のりというラインナップです。“シンプル is ベスト”の具材です。麺はツルツルの中太麺です。

    スープを一口。動物系と魚介系のブレンドで少し塩気が強いですがこれは美味しです。

    ほうれん草もこのラーメンにはよく合っています。チャーシューも1枚だけですが大きくて分厚いので十分満足でき、二郎系の少し洗練したチャーシューという感じです。

    麺は中太麺のツルツルだけど、自分はツルツルでは少ししわしわというかざらついている方が好みかな

    これで790円はお得だと思います。非常にスープも麺も具材もクオリティ高いですね。人気になるのもわかります。

    AM3時まで営業しているので、飲んだあとの締めラーメンには最高、豚骨はくどいのでね。

    とにかくコスパの良さと味は大変気に入りました、スープがとにかくうまいね。

    朝7時から深夜3時まで営業。お腹が空いたらいつでも食べられる安心感もあります。

    リピ決定ですね。(この1週間後に再度訪問してしまったのです。)

     

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  • 映画「エルヴィス」を観て、パーカー大佐から「沢村忠に真空を飛ばせた男」の野口修と五木ひろしにつながった

    映画「エルヴィス」を観て、パーカー大佐から「沢村忠に真空を飛ばせた男」の野口修と五木ひろしにつながった

    今週、現在上映中の映画「エルヴィス」を見に行ったのです。監督は「ムーラン・ルージュ」などを監督したバス・ラーマンです。あのKing of Rockのエルヴィス・プレスリーの栄光と死というか挫折を描く物語です。

    主演はエルヴィス役にオースティン・バトラー、そのマネージャーのパーカー大佐役にトム・ハンクスが熱演しています。特に、オースティン・バトラーはエルヴィスに憑依したとしか思えない見事な演技をしているね。話題沸騰の映画です。自分的には広い映画館のスクリーンで見たかったのです。

    だけど、本日は映画の話しではないんだな。今日の話しは映画のエルヴィスを食い物にしたマネージャーのパーカー大佐についてなのです。

    そして、話しは数ヶ月前に読んだ「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝」に飛びます。この本、昭和の芸能界(すなわち芸能界の成り立ち)とボクシング、とりわけキックボクシング界隈の世界を描いたもので、史実としてもエンターテインメントとしても非常におもしろく、内容の深い書籍だったのです。自分的には本年度イチオシの書籍です。

    その本の中にそのパーカー大佐のことが触れられています。映画を見ながら、野口さんも五木ひろしもこのパーカー大佐に手玉にとられたんだろうなと思ったのでした。

    書籍の中でのパーカー大佐とのからみは、野口修さんが売出し中の五木ひろしに日本人歌手で初めてラスベガス公演をパーカー大佐のサポートで実現させるのです。が、この公演は日本側ですべての席を買い上げるというもの。決してエルヴィスのようにホテル側から三顧の礼をもって迎えられた契約条件ではなかったんだな。

    パーカー大佐にエルヴィスと同等ですよとささやかれて、まあ騙されて夢を見たということなのです。

    というわけで、映画を見ながらそんなトム・ハンクスのパーカー大佐を観たのでした。だけど、悪役のパーカー大佐ですが、どう見ても善人面のトム・ハンクスではえげつなさがないのが残念だったな。

    そして、書籍はこんな感じです。

    本格ノンフィクション超大作が待望の書籍化

    「キックボクシング」を命名・創設し、沢村忠というスーパースターに加え、歌手の五木ひろしを世に送り出した伝説のプロモーター・野口修の生涯を描く

    日本一の「拳闘士」にして「国士」でもあった父を持ち、戦前から続く政財界や裏社会の多様な人脈を生かしながら、様々な興行を仕掛ける野口修。特に、タイ式ボクシングと大山道場(後の極真会館)との他流試合の実現とキックボクシングの創設は、日本の格闘技史で特筆されるべきエポックメイキングとなる。彼はタイのムエタイを「キックボクシング」として日本に持ち込み、沢村忠を擁して一大ブームを巻き起こす

    さらに、当時は別名で活動していた五木ひろしをヒット歌手に育て、日本レコード大賞を受賞させ、芸能界も制する

    数々の偉業を成し遂げる一方で、世界タイトルマッチ興行を巡る水面下の駆け引きや晩年など、野口修のドラマチックな人生と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を余すところなく描く

    肝心の「沢村忠に空を飛ばせた男」のタイトルの沢村忠は“真空飛び膝蹴り”で毎試合、真剣勝負をしたのでしようか。本を読んでのお楽しみです。

    だけど、今はあのスーパースターの沢村忠を知らない人の方が多いのかな。とにかく、長島と王と大鵬をすべてあわせたようなスーパースターだったのです、当時。ねえ、白鳥くん。

    補足を一つ。昭和で有名な作詞家兼クラブ姫のママ・山口洋子さんの夫はこの野口修さんです。山口洋子さんの代表曲は五木ひろしの「よこはま・たそがれ」です。昭和を過ごした自分としてはすごい話を聞かせてもらいました。

    時代はめぐるね。中島みゆきの「時代」みたいだな。

    2021年のGWにヴィスコンティの超大作「ルートヴィヒ」を見た。すごいものを観たの一言





  • 池波正太郎も通った銀座の中華「羽衣」は大陸的でまさに昭和チックだった

    池波正太郎も通った銀座の中華「羽衣」は大陸的でまさに昭和チックだった

    2022年5月もはや最終週の土曜日です。そして、また悩みどころの夕食のレストラン選びです。先週も六本木の中国飯店で中華を食したのですが、本日は銀座でショッピングがあり、銀座界隈でレストランを見つけたいのです。

    銀座と言えば、池波正太郎先生です。検索で先生の名前と中華で検索します。

    ありました。リーズナブルなお店のようです。

    レストランの紹介タイトルは「本格派かつ日本人の口に合う中華調理の老舗“羽衣 銀座店”」のことです。

    ちなみに自分はこのお店の存在自体も知らなかったのです。というわけで、本日はこちらの「羽衣 銀座店」さんへ直撃します。

    池波正太郎先生のエッセイの一節です

    きょうは久しぶりで銀座へ出て、まず七丁目の「羽衣」へ行き、包子で生ビール(小)をのむ。さらに米粉のいためたものを食べてからコーヒー

    出典:「池波正太郎の銀座日記」新潮文庫

    • 東京都中央区銀座7-12-14 大栄会館 B1F

    土曜日の19時に3名で訪問です。さすがに老舗だけあって、銀座の通りで妖しいネオンを放っています。何か自分好みの雰囲気が漂います。昭和な雰囲気のレトロな外観が目印です。地下の入り口に通じる階段、まるで赤坂の「エイト」を思わせる怪しさです。

    店に入ると店内は広いのね。驚きました。あまり混んでいなくて良い雰囲気です。大陸的な雰囲気という表現はぴったりですね。

    初めてのお店はやはり他流試合のようで緊張します。だけど、そこはまずビールで喉の消毒です。前菜は何を注文しようかな。メニューを見ると魅力的な品が並びます。

    というわけで、本日の前菜は、

    • 自家製チャーシュー(1,050円)
    • 細切りザーサイとキュウリ合え(550円)

    それに合わせ、池波正太郎先生のお薦めの、

    • 包子(羽衣湯包子)(ハゴロモタンパオズ) (6個) 800円

    を2人前注文します。

    まずは細切りザーサイがやってきました。ビールのつまみには最適だな。これはいいわ。

    続いて、自家製チャーシューです。連れが言うには、これはラーメンのチャーシューだわと。自分も食しましたが、美味いのですが、もう少しジューシーさがあった方がよろしいようで。

    続いて、池波先生も愛した「羽衣湯包子」です。紹介文には“口に広がる肉汁はたまりません!”とありましたが、小籠包とは違って皮の中にスープはありません。シュウマイに近いかな。まさに大陸的な一品です。蒸し器も木製ではなく、鉄製なのね。

    羽衣湯包子を食べ終われば、メインを注文します。脱皮直後の蟹を揚げた「ソフトシェルクラブ」も大人気とあったので、ソースをガーリックにし、ちまきも注文です。ちまきがあるとは珍しいな。

    ソフトシェルクラブはサクサクした食感が楽しめるね。大人数で少しづつ食べればよい感じです。ソースは赤いチリソースのほうが見た目うまそうかな。

    “ちまき”はまあこんなものでしょう。

    最後は小さめのごま団子をいただきました。そして、お会計は8,600円ほどです。初めて伺いましたが、大陸的な広々とした店内で、銀座でリーズナブルにゆったりと食事を楽しめるお店としては貴重かな。

    ちなみに、メディアにもよく取り上げられる「羽衣」の名物は「河南涼麺」ですね。 麺と具が別々に提供される、めずらしいタイプの冷やし中華。ゴマ風味の酢醤油のタレとツルツルでコシのある縮れ麺は絶品で、夏の到来を待つファンも多いとのことです。

    ご馳走様でした。

    池波正太郎が愛したてんぷらの名店「山の上」、“親の敵に会ったように”食べろ






  • 向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    自分のブログでは何回かあの向田邦子さんのことについて書いています。例えば、「あうん」など。年代もずれるので直接的な接点はないのですが、接点と言えば向田邦子さんが購入され最後まで住まわれていたか表参道の交差点の「青山第一マンション」の徒歩1分のところに自分も数年前まで住んでいたところかな?

    そんなどうでもいいところは別にして、2021年7月18日の日本経済新聞の日曜版に向田邦子さんの特集に目が留まるのは条件反射的だったのです。

    タイトルは、“向田邦子「伝説」の誕生と展開”です。副題は、“あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です”なのです。実に刺激的な副題です。

    1. 僧敲月下門
    2. マミオ
    3. 人参のピリ煮
    4. 「映画ストーリー」
    5. 鹿児島市立山下小学校

    いきなり判じ物みたいに並べてみたが、おわかりだろうか。ピンときん読者も少なくないはずである。今年で没後40年。脚本家として多彩なドラマを送り出し、直木賞作家でもあった向田邦子をめぐるキーワードだ。

    1. 自宅マンションの玄関にあった中川一政の書。
    2. 飼っていたシャム猫の名だ。
    3. 妹の向田和子さんが営んでいた「ままや」の人気メニュー
    4. 雄鶏社の雑誌で、かつて邦子はその編集部にいた。
    5. 戦前、父親の転勤にともなって通った母校である。

    (中略)

    作品だけでなく、ライフスタイルやエピソードがここまで愛され続ける作家はまずいない。ほとんど「伝説」である。

    (中略)

    都心にひとり暮らす、仕事を持った女性。趣味の良い家具や器に囲まれ、手っ取り早く料理で客をもてなす。さりげなくオトナなので。「そうゆう生き方の方が読者に絶対受けると思っていました。時代とシンクロしていましたから」と柿内さん(マガジンハウスの元編集者で、邦子と親交のあった柿内さん)は言う。

    (中略)

    これだけ時が流れたのに多くのファンが「向田さん」と呼ぶ。この作家の現代性がそうさせるのである。

    (中略)

    それにしても、邦子は不世出の文章家であった。見事に引き締まったエッセーなどを読み返すたびに「昭和のホンモノ」の練度を痛感する。その自在な暮らしぶりの裏側には、仕事にかけるどれだけの苦心があったことか。

    (中略)

    人参のピリ煮はなんとか再現できても、言葉を紡ぐ力は、とうてい凡人の追随を許さないのである。

    自分の向田邦子さんに対するイメージは、やっぱり映画の「あうん」なんだな。初めてこの映画を見た時に、よい映画とは思いましたが、男女の機敏さをわかるには歳が若すぎたのか、成熟していなかったんだと思います。そもそも“あうん”という言葉の深い意味さえ分かっていなかったのですから。

    社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」。意気が合う

    それを思うと、そんなおとなの男女の心の動きを書けるのは、やはりオトナだったのかな、向田さん。

    やっぱり惜しい人をなくしましたね。