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  • ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

    ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

    2023年9月1日(金)

    本日は少し古い(約20年ほど)映画の話しだよ、それも中国映画です。

    丁度2週間前に目黒駅近くにある目黒シネマに「バクダット・カフェ」と「パリ、テキサス」を観に行った時です。その時に、9月初めの数日間、“ジャ・ジャンクーの初期傑作選2本立て”という告知を観たのです。その2本とは、

    • 長江哀歌(2006年)
    • 世界(2004年)

    自分はこの映画を数年前にどちらもDVDで観たことがあるのですが、劇場で上映されるとあっては見逃せません。

    はやセプテンバー(これ竹内まりや)の初日に出かけてきました。

    まずは2本立てで「長江哀歌」からです。自分はこの映画の方が「世界」より後の製作だと思っていましたが、確認すると「世界」のあとに「長江哀歌」を撮ったのね。

    特に世界は35ミリフィルム上映だったのでザラザラ感がたまりませんでした。

    まずは、「長江哀歌」から。

    これはもう主演の、ハン・サンミンだよね。この風貌と雰囲気、出せる人はこの人しかいないね。いかにも、出稼ぎの肉体労働者役やらせたら、たまらないね。これだけ白のランニングシャツが似合う男はいないよ

    途中でチャオ・タオの方に話しが振られるのは、庶民も中流階級もみんなこの三峡ダムで時代に巻き込まれるというか生活が引き裂かれていくということなのかな。

    驚いたのは、飛行物体とあの発射と綱渡りの映像、もうフェリーニの世界だね。セリフとセリフの間のとり方が絶妙だよね。もう日本の監督でこんな映画とれる人いないよね。

    この映画は“ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞グランプリ”です。

    中国の一番イケイケの時代にこんな映画を撮るむジャ・ジャンクーという人、ただものではないね。ただただ再び関心しました。

    2本目は「世界」です。

    こちらは主役は完全にチャオ・タオです。ジャ・ジャンクーにとってのチャオ・タオは、伊丹十三での宮本信子と同じだね。この人なくして、この人の映画はなりたたない。

    この映画も視点はすごいよね。なんたって、“北京から出なくても世界は見れる”という強烈な皮肉というか中国社会を揶揄しているのかね。アニメも入れるという斬新な演出でした。

    だけど、チャオ・タオのキーキーと聞こえるセリフがちょっと日本人には辛いね、まあ中国語の特徴だからしようがないか。

    だけど、終わりの方の場面でThe ランニング男のハン・サンミンが出ていたのにはニヤッとしたよね。この映画も監督の才能を感じさせます。

    ジャ・ジャンクーに酔った後はランチです。目黒に来たなら第一ターゲットは、「支那そば かづ屋」ですね。14時30分に到着。今日もまずはビールから。今日は財布にお金が入っていなかったので、つまみはなし。

    そして、本日の麺は「支那ソバ」(900円)です。やっぱり、美味いよ中華そば

    今日も楽しかったよ。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • 目黒シネマで“宇宙最強の男、ドニー・イェン”の映画を観たあとは、「かづ屋」へ直行するしかないだろう、美味いね“支那そば”

    目黒シネマで“宇宙最強の男、ドニー・イェン”の映画を観たあとは、「かづ屋」へ直行するしかないだろう、美味いね“支那そば”

    本日のブログも最終的にはランチでのラーメン屋の話しで終わるのですが、昨日のブログはトム様の「トップガン マーヴェリック」から西麻布の博多ラーメン「赤のれん」への話しでした。

    本日は一転して、かなりのマニアックというか超B級の映画のお話しです。自分は今まで知らなかったのですが、東京のJR目黒駅近くに目黒シネマ(大蔵映画)という単館の映画館があるのです。数週間前に気づいた映画館で今や珍しい基本2本立て上映する映画館なのです。駅から徒歩1分です。

    そして、こんなラインナップを見たのです。どちらも香港映画です。

    • 導火線
    • レイジング・ファイア

    主演はどちらもドニー・イェンです。自分にはあまり馴染みのない俳優さんなのです。

    だけど、そのタイトルがすごい!

    • ~宇宙最強の男、ドニー・イェン三連撃!~(もう1作は燃えよデブゴン)

    自分はこのタイトルを見ただけで、この未知の映画館に行く決心をしたのです。11時の上映開始から15分のインターバルを挟んで2作目の終了が2時55分です。

    地下1Fです。なんか、ほっこりとする昔の映画館の匂いがするな。

    そして、作品です。1本目の「導火線/FLASH POINT」にまずどぎもを抜かれました。最後30分の格闘シーンのすごさです。宇宙最強の男、ドニー・イェンはすごいな。動けて戦える俳優ですね。

    2作目の「レイジング・ファイア」はあのマイケル・マンの名作「ヒート」の香港版と思ったな。特に香港市内でのあのドンパチシーン、まさにヒートです。パチーノとデニーロの渋さはありませんが、これまた、宇宙最強の男、ドニー・イェンの壮絶格闘シーンで終わります。

    あー、疲れた3時間でした。難しいことは抜きに、おもしろかったな

    というわけで、壮絶格闘シーンを見たあとは、これまたお腹が減るんだな。せっかく目黒に来ました。目黒ならサンマではなく、「ラーメン二郎 目黒店」か「支那そば かづ屋」の2者択一しかありません。自分の選択肢、寂しいな。

    というわけで、こんな格闘シーンを見たなら熱冷ましにビールを1本飲まないわけにはいきません。ということは「支那そば かづ屋」で決まりです。

    15時10分に入店します。この時間帯ではお客さん、結構いらっしゃいます。すごいね。

    まずはなにはともあれ、ビールを1本です。ランチ・タイム時には安くルーロー飯が食べれるなと思ってお店のお兄さんに聞くと、ランチタイムは15時までということで、本日はルーロー飯はあきらめます。その替わりに、つまみでキャベツ漬け(240円)を注文です。

    宇宙最強の男、ドニー・イェンを思い出しながらのビール、格別です。だけど、このキャベツ漬、パセリがかなり強烈です。パセリはもう少し少なくした方がよいのでは。

    そして、ラーメンです。いやここは、支那そばか。ワンタン入のワンタンメン(1,170円)にします。煮干し系でも銀座の共楽とは違い、海苔が1枚乗っています。チャーシューも中華ぽいですね。スープは最初の数口は少し薄いぐらいに感じる上品なスープです。麺も中太麺のストレートです。自分の記憶と違ったのが、ワンタンの具がかなり大きかったことです。これはかなりお腹一杯になるワンタンというかワンタンメンだな。大盛りにしなくて正解でした。

    だけど、これはこれで完成された一級品のラーメン、いや支那そばですね。

    今後、この目黒シネマから「支那そば かづ屋」へのコースも定番になりそうです。

    ご馳走様でした。

    だけど、繰り返します、“宇宙最強の男、ドニー・イェン”はトム様に負けず劣らず、すごいやつですね

    日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー



  • とんかつ修行、「とんき」目黒本店の暖簾分け店の三軒茶屋店は残念無念

    とんかつ修行、「とんき」目黒本店の暖簾分け店の三軒茶屋店は残念無念

    昨日、朝起きて急に思い立ったのです。“そうだ、今日のお昼はとんかつにしよう”と思ったのです。

    お昼にとんかつを食べたくなったのは、ちょうど2週間前に伺った「とんき 駒込店」以来かな。ちょうどそのときに調べたのですが、あの池波正太郎先生も愛した目黒の「とんかつ とんき 目黒本店」から暖簾分けしたお店が全国に7つあるというのです。久しぶりに目黒本店に伺っても良いのですが、残念ながらお昼時は営業していないのです。

    ちなみに正式に「とんき」の暖簾分けしたお店は下記のとおりです。東京は4軒、東京以外は3軒ですね。

    • 「高円寺店」
    • 「駒込店」
    • 「国分寺店」
    • 「三軒茶屋店」
    • 「新潟店」
    • 「新発田店」
    • 「牛久店」

    東京都内でとんかつの老舗名店はいくつかありますが、次の3つには是非、再訪も含めて行きたいんだな。

    • 蓬莱(上野)
    • ぽん多(上野)
    • 丸五(秋葉原)
    • (追記)先日通りかかった「とんかつ億 日本橋店」も気になるのですが

    だけど、昨日は「とんき」つながりで三軒茶屋店に行ってみようと思ったのでした。味の比較をしようと思ってです。

    「とんき 三軒茶屋店」は田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩7分ぐらいかな。大きな通りに面しています。店の前まで来ました。店構えは、パリッとしたとんかつ老舗の暖簾分けした凛とした佇まいではないな。13時15分に入店しました。

    お店に入って驚きました。お客さんが誰もいないのです。そんなことにはめげずに、カウンター席に陣取ります。カウンターだけの10名ぐらいで満席かな。かなり小ぶりなお店です。

    自分が入店して2人組のカップルが入店されました。少しホッとしました。

    店内の第一印象も、先日の駒込店のような凛とした空気が引き締まった雰囲気はないな。少し雑然としている雰囲気です。だけど、まずは名刺代わりにビール中瓶を注文です。キリンのラガーです。

    おしぼりとツマミのピーナッツです。まあ、世田谷のトンカツやさんで平日の昼下がり、ビールとピーナッツで自由を満喫します。こんな生活が続けばよいよね。

    今日は、ロース or ヒレどちらを注文しようかな。かなり迷ったあげくに、今日はヒレかつ定食(1,900円)にしたのでした。待つこと、十数分でしょうか。からりと揚がった、姿かたちはとんきのとんかつです。

    まあ、かぶつりくわな。ヒレかつ旨しです。少し残念なのは、キャベツの千切りのみずみずしさが足りないかな。これはお世辞でもなんでもないですが、駒込店と比べて、とん汁は断然うまいな。そもそも駒込店は味噌汁だったもん。

    自分の個人的な感想としては、世田谷という大富裕層をバックに抱えるお店だけに、暖簾の重みもあるし、工夫すればかなりのポテンシャルがあると思うのですが。

    とんきの暖簾分けしたお店では自分は駒込店を選ぶな、キッパリ。

    駒込の「とんき」を訪問、清潔感あふれる店内とサービスは料亭並み、平日の昼間からビールとロースかつで至福の時





  • 駒込の「とんき」を訪問、清潔感あふれる店内とサービスは料亭並み、平日の昼間からビールとロースかつで至福の時

    駒込の「とんき」を訪問、清潔感あふれる店内とサービスは料亭並み、平日の昼間からビールとロースかつで至福の時

    2022年3月30日、まさに年度末です。本日は平日の水曜日なれど、ランチに久しぶりにとんかつを食べたいなと。何故そう思ったかは、先週の週刊文春のグルメコラム“切り捨て御免!食味探検隊”であの「とんき」が紹介されていたんでね。

    タイトルは、“名所での観光がてら下町でとんかつを”です。

    [とんき]

    春は枝垂れ桜、その後はツツジで知られる庭園、六義園の最寄駅、駒込。

    その東口、さつき通り商店街をちょっと横に入ると、看板が見えてきます。池波正太郎にも愛された名店「とんかつ とんき 目黒本店」から、正式に暖簾分けされた7軒のうちの1軒がこちらです。

    広さや働く人の規模は若干小さいものの、グルっとコの字に回る白木のカウンターをはじめ、その世界観は本店を踏襲しています。行列ができることもあるようですが、平日遅めのお昼、タイミングよく待たずに座ることができました。

    ロースにも惹かれつつ、この日は「ヒレかつ定食」千八百円を注文。白衣を着た年配男性が大きな鍋で次々、カツを揚げていく様子を眺めつつ、できあがりを待ちます。そのうち、ごはん、お味噌汁、香の物が並べられ、空いた真ん中にメインのお皿が置かれます。おぉ、これこれ!きつね色より、濃いめに揚がったヒレかつがドーんと1本。食べやすくカットされたひと切を、まずは何もつけずにいただきます。衣をザクッと噛み切ると同時に香ばしい香りがフワーッ

    とんき系は、卵と粉を三度付けしてからパン粉を付け、ラードで揚げるのがお約束。その意味がよくわかります。お肉はあっさり。一ミリのクセもないのが、素晴らしいです。圧巻。

    卓上の塩や醤油、とんかつソースと、どれを添えても美味ですが、何もつけないバージョンが一番、好みかもしれません。ツヤツヤのごはん、出汁の利いた豆腐のお味噌汁にも、つくるひとの思いが感じられるような。

    接客にも心打たれました。皿のキャベツがなくなるや、すかさず「おかわりいかがですか?」と。そして、食事終わりに、おしぼりの差し替えが!二千円以下で、料亭並みのおもてなしが受けられるとは、思ってもみませんでした。

    世知辛い昨今、こうゆうことが身に沁みますね。

    この記事に触発されて、本日は13時30分に駒込の「とんき」を訪問したのでした。メトロの南北線の駒込駅からは徒歩5分かな。小さな駒込銀座通りの一つはいった路地にその名店はありました。控えめな構えですね。

    暖簾をくぐれば、この時間帯ですので空席に案内されたのですね。店内はものすごく綺麗で清潔感があります。とんかつ店でこの清潔感には感動するな

    まずはビールを注文です。小皿にピーナッツが付いてくるのね。うれしい心遣いです。平日の昼間からとんかつ屋でビール、まさに至福の時です。そして、カウンターでのお客さんとの間隔も広く、定員さんも余計な私語はまったくない、非常に心地よい空間です。ざわざわとした雰囲気は全くありません。感心しました。

    ビールを1口飲めば、すぐに注文です。今日は初見参ではやっぱり“ロースカツ定食”(1,800円)でしよう。

    そして、ビールを丁度飲みきった頃に、ロースカツの登場です。目黒の「とんき」には何回もお邪魔したことはありますが、自分がボケたのか、こちらの「とんき」のとんかつは少し変わっているな。衣がカラット揚がっているとんかつではないのです。

    まずは塩で食べます。ロースカツは肉厚でジューシーです。だけど、少し気になるのはやはり衣なんだな。自分が安い人間だからか、やっぱりカラッときつね色のトンカツが好きなんだな。

    そして、ソースで食します。やっぱり美味いな。ご飯も小盛りでお新香も超うましです。少し残念なのは、お味噌汁が自分の現在の味覚では少し塩っぱいかな。

    だけど、総合的な評価ではサービスも含めれば、大好きなお店だな。こんなにゆったりとお昼からとんかつを食せるお店はないな

    お会計は定食とビール(620円)で2,420円なりです。貴重なお店ですね。

    リピ決定に相成りました。こうなれば、7つの「とんき」すべて行ってみようかな。

    とんかつ修行、「とんき」目黒本店の暖簾分け店の三軒茶屋店は残念無念





  • 目黒にある「支那そば かづ屋」を久しぶりに訪問。“中華そば”の王道を見たな!ルーロー飯もうまいのなんの

    目黒にある「支那そば かづ屋」を久しぶりに訪問。“中華そば”の王道を見たな!ルーロー飯もうまいのなんの

    本日(本当は7月14日)は月1回のかかりつけ医に伺う日なのでした。麻布十番にある医院で診察を済ませれば、ちょうど12時です。血液検査の結果もまあまあ年齢相応でしょう、という診断を聞き、俄然強気になったのでした。

    “そうだ、二郎に行こう”と反射的に思ったのでした。麻布十番からは聖地の三田の二郎本店に行くしかないと思うのですが、今から急行すると丁度、長い行列に並ばないといけないことを思うと心が萎えるのです。

    それを避けて、お弟子さんの目黒の二郎に行こう、と決めたのでした。南北線一本で行けるのです。目黒駅から権之助坂を下ります。時刻は13時頃です。

    記憶にあるお店の近くに行っても、行列らしきものが遠目にも見当たらないのです。思わず、ラッキーと思ったのでした。

    だけど、お店の前に行くと張り紙が。本日水曜日は定休日のようです、とほほ。失敗をこきました。

    だけど、こちらの目黒店はテイクアウトできるようです。

    • 特製チャーシュー 1本 2,000円
    • 生麺 1袋約3人前 1,000円
    • スープも希望の方は鍋かタッパー持参(ペットボトルは不可)

    スープまで持ち帰ろうと思うのなら、車で乗り付けるか、本当のご近所さんしかありませんね。

    というわけで、急遽、転進です。近くに中華そばの名店「かづ屋」さんがあることを思い出し、またまた急行します。

    自分の記憶のとおり、「かづ屋」さんがありました。正確には“支那そば”なのですね。自分がこちらのお店に来たのは、10年以上前のことなのです。暖簾をくぐれば、こんなお店だったかなという印象です。もっと、モダンだった印象だったと思うのですが。

    だけど、お店はほぼ満席のような状態です。お客さんが出ていっても、ひっきりなしにお客さんが訪れるのです。大変な繁盛店です。

    そして、注文したのは最近ハマっている“ワンタンメン”(1,120円)なのです。注文したあとにメニューを見れば、ランチタイムのセットメニューで“ルーロー飯”(台湾風豚肉煮込み丼)が200円で注文できるではないですか。

    ワンタンメンも大盛りではないし、すかざず“ルーロー飯”を注文します。

    すると、すかさずルーロー飯とキャベツのお新香が先に出されたのでした。この2つが、美味いのなんの。結局、ワンタンメンが来たときには、ルーロー飯は完食です。

    そして、満を持して、“ワンタンメン”の登場です。

    一見したところ、中華そばの王道という風情です。澄み切ったスープと中太の麺、シンプルな具材です。スープを1口。銀座の共楽と麹町のソラノイロのスープの丁度中間ぐらいの濃さかな。非常にうまいスープです。麺もなんの不満もない王道です。

    感心したのは、チャーシューがたっぷりと何枚も入っているところです。そして、ワンタンもたっぷりと入っています。

    中華そばの王道をいっています。目黒駅から少し距離はありますが、お客さんがひっきりなしに訪れるのも頷けますね。

    ご馳走様でした。また、間をおかずに伺います。