タグ: 高倉健

  • シリーズ3作目「緋牡丹博徒 花札勝負」は“お竜さん”の仁義の切り方が違うんだね

    シリーズ3作目「緋牡丹博徒 花札勝負」は“お竜さん”の仁義の切り方が違うんだね

    2025年8月11日(月)

    今週末は3連休ですが、土日はいつものように自宅でDVDの鑑賞です。

    観たのはこの2本。

    • 「その女、殺し屋テズ」
    • 「緋牡丹博徒 花札勝負」

    まずは、「その女、殺し屋テズ」から。欧州系でこのタイトルならリュック・ベッソン系のアクション映画かと思ってね。

    凄腕の女殺し屋に壮絶な戦いが待ち受けるアクションノワール。

    ベルギーのブリュッセル。美術品に隠して輸送された麻薬資金を警察が発見し、運び屋は何者かに射殺された。運び屋のボスは、裏切り者を追い詰める命令を部下に出し、女殺し屋・テズを雇う

    監督: クリストフ・ホフホイスラー

    出演: ソフィー・ヴェルベーク 、 ルイ=ド・ドゥ・ランクザン 、 マルク・リンパッハ 、 ヒルデ・ファン・ミーゲン 、 ムラード・ゼグェンディ 、 ナシム・ラシ 、 ソフィー・ヴェルベーク

    観た感想。うーん、ストーリーがよくわからないね、もっとシンプルな分かり易いすいストーリーをね。女殺し屋役の女性も魅力的ではないしね。やっぱりアナ・デ・アルマスは偉大なり。

    美人で動ける女優です、シャーリズ・セロンもね

    続いて「緋牡丹博徒 花札勝負」です。シリーズ第3作目です。

    この映画はストーリーを語ってもしょうがないので、割愛。前2作と違って、本編前のお竜さんの仁義はなし、あれっと思ったのですが。

    本作は本編導入部で仁義を切る構成になっているのね。第1作に続き、高倉健が別の役柄で登場です。第1作では最後に死んでしまったもの。

    だけど今回は何と言っても“アラカン”でしょう。存在感たるもの、大したものです。それとお竜さんのお決まりの半肩を出すシーンが本作ではなし、あれっ

    清川虹子と若山富三郎はいつもの通りの安定のボケと演技。

    そして土曜日の夕食です。

    我が家で“食堂”といえば、表参道の「とんかつ まい泉」です。もちろん予約なしで3名に19時に訪問です。

    本日はびっくりな光景が。いくらお盆期間の都心でもこんな人気店に人がいません。テーブル席もガラ空きです。こんな光景初めてかな。

    だけどこんな時でも元気に注文です。まずはビールからね。ここはサントリーの聖地(オーナーだものね)、プレミアムモルツです。

    つまみに松重似のおじさんが、キャベツを持ってきてくれたよ、ありがたいサービス。

    連れ二人はいつもの“茶美豚 ヒレカツ”です。

    自分は2本目のビールを飲み干す頃合いを見計らって、“かつ重 ロース”を注文です。元気な男の子はやっぱりロースだよね。

    本日も充実感のある食事。

    お会計は大人の休日倶楽部カードを見せて、1割引。ビール2本飲んで、6千円台だよ。お財布にも優しい“まい泉”。



  • 映画「動乱」と「海峡」を観て、健さん映画は「駅/STATION」がベスト

    映画「動乱」と「海峡」を観て、健さん映画は「駅/STATION」がベスト

    2025年6月30日(月)

    2025年も本日で丁度半分が過ぎましたね、6月の最終日。東京ももう梅雨明けだね。

    自分的な週末はいつものとおり、この2本のDVDを観たよ、最近はまた高倉健に凝っているのでね。

    • 「動乱」
    • 「海峡」

    この2本は奇しくも高倉健&吉永小百合のコンビだね。

    まずは「動乱」から。

    高倉健と吉永小百合が初共演を果たし、五・一五事件から二・二六事件までの激動の時代を背景に、寡黙な青年将校とその妻の愛と生きざまを2部構成で描いた大作映画

    「日本沈没」「八甲田山」の森谷司郎が監督を務め、「華麗なる一族」の山田信夫が脚本を担当。昭和7年4月、仙台連隊。宮城啓介大尉が隊長を務める中隊の初年兵・溝口が脱走した。溝口の姉・薫が、生活苦のため千円で芸者に売られようとしていたからだ。溝口は捜索隊の上官を殺してしまい、銃殺刑に処せられる。

    宮城は父に用立ててもらった千円を香典として薫に手渡す。五・一五事件が発生し、陸軍内部の皇道派と統制派の対立が激化する中、宮城は部下から脱走兵を出した責任を問われ、朝鮮の国境守備隊へ異動を命じられる。そこで彼は、芸者になった薫と偶然にも再会する

    1980年製作/150分

    映画そのものより、自分は深く知らなかった2.26事件のことを知れてよかったよ。史実がこの通りだとすると、そこから戦争に突入していった軍部や政府の責任は明白であり、特に昭和天皇の責任は重大だと思いました。

    映画自体は佳作かな、吉永小百合の役も微妙なので。

    次は「海峡」。

    本州と北海道の間にトンネルを掘ろうとする男達と、彼らを見つめる女たちの姿を描く。岩川隆の同名の原作の映画化で、脚本は井手俊郎と「漂流」の森谷司郎の共同執筆、監督も森谷司郎撮影は「駅/STATION」の木村大作がそれぞれ担当。

    1982年製作/142分

    これも映画としてはどうかなというレベル。これも2時間以上の映画にしてしまうのは、高倉健の力技かな。

    自分として健さん映画では、「駅/STATION」がベストと思うんだね

    そして土曜日の夕食です。

    こちらも最近は1ケ月に1度のお楽しみ、六本木の「おつな寿司」さんへ

    19時に3名で予約して訪問です。大将の前のカウンター席に陣取ります。本日は大将が昔からのお馴染みのマダムを紹介していただきました。和やかに歓談です。

    飲み物はまずはビールから、“サッポロビール”です。本日の付き出しは、“海ぶどう”と“かつおのお刺身”、ビールのすすむセットだね。

    今日の握りです。まずは前半戦。

    • たい
    • いか
    • 赤貝
    • あじ
    • マグロ赤身(興奮して写真は撮り忘れ)

    茶碗蒸しで中休み。続いて後半戦です。

    • ズワイガニ
    • 中トロ
    • 玉子焼
    • いくら
    • 鉄火巻
    • おつな名物“いなり寿司”
    • 穴子

    本日は先日の“血液検査”の結果が良かったので、芋焼酎のお湯わりは3杯

    今日も言うことなしの大満足。ご馳走様でした。

    木曜日はいつもルーティーン、東南アジアから帰国すればやっぱ六本木の「おつな寿司」だね

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  • 銀座のインド料理屋の「バンゲラズキッチン」、やっぱり東京一うまいカレー

    銀座のインド料理屋の「バンゲラズキッチン」、やっぱり東京一うまいカレー

    2025年5月19日(月)

    週末はいつものルーティーンを、土日で1本づつのDVD鑑賞と土曜日の外食。視聴したのはこの2本。

    • 「冬の華」
    • 「日本の首領<ドン> やくざ戦争」

    まずは「冬の華」から。2週間ほど前に“さよなら 丸の内東映”で健さんの「駅 Station」をみたので、まだ観たことがない(と思う)、この作品をチョイス

    殺した相手の娘を気にかけ、伯父と偽り文通を続ける一方、堅気になれずヤクザの世界で破滅していく男の姿を描いたドラマ。

    関東の東竜会幹部、加納秀次は、会長のを裏切り、関西の暴力団に寝返った松岡を殺害する。しかし、松岡には3歳になる洋子という一人娘があり、加納は洋子を舎弟の男に託して服役した。服役中、加納はブラジルにいる伯父と偽り、洋子と文通を続けその成長を見守る。

    やがて、15年の刑を終え出所した加納は堅気になることを決意するのだったが……

    自分的には「駅 Station」の方が数倍いいね、何故なら、こちらはやくざものだもの、基本。あくま人情味が感じられないのでね。ただ小林亜星の怪演には驚きました。

    池上季実子、今の姿を見ると、誤った人生の送り方をしたね。

    続いて、「日本の首領<ドン> やくざ戦争」、これも健さんもの。

    『博奕打ち総長賭博』の鶴田浩二主演で、全国制覇を目指す暴力団・中島組の姿を描いた任侠ドラマ。

    西日本最大の組織を誇る中島組は政界や財界とのコネにより組織強化を進めていたが、若頭・辰巳はあくまでも暴力による全国制覇を目指していた…。

    鶴田浩二から菅原文太まで登場のやくざ主演者のオールキャストだね。だけど自分的には佐分利信だね、彼がはいるだけで品格があるものね。

    話の筋はまあどうでもよろしいレベル、典型的なヤクザの抗争劇

    そして、土曜日の夕食です。1ケ月前に訪問した銀座のインド料理屋さんへ再訪です。お味がバツグンだったのでね。

    • 「バンゲラズキッチン」

    インドでも南の港町の“マンガロール料理”のお店、魚系のカレー(フィッシュカレー)が充実しています。

    本日も赤ワインのデカンタを(3,900円)。今日のつまみはこれ。

    • ハーブカシューナッツフライ(620円)

    このつまみは安定のおいしい、バジル風味が新鮮。カレーはこちら。

    • クンダプールチキン(2,360円)ココナッツベースの濃厚なグレービーソースにスパイスをきかせたカレー。カレーリーフを添えて。

    そして、本日もお供は“プレーン ビニヤリ”。このカレーを2人で食べてちょうど良いね、ビニヤリは少し残したよ。

    前回は“マトンカレー”をたべたけれど、いま東京で一番おいしいカレー屋さんじゃなかろうか、少なくとも我が家では。カレーが濃厚でうますぎ。これはナンむではむなくてビリヤニが一番合うね。

    今日もご馳走様でした。

    銀座のインド料理屋「バンゲラズキッチン」のラムミントカレー、世界一の美味しさ

     



  • 映画「八甲田山」、高倉健の演技はかたいね、もっと妖しさと肩の力を抜いて

    映画「八甲田山」、高倉健の演技はかたいね、もっと妖しさと肩の力を抜いて

    2025年5月17日(土)

    昨日は金曜日、「午前十時の映画祭」は2週間で上映映画のローテーションがあるので、早速この映画を観に行ったよ、自分的にはDVDでも観た記憶がないのです(汗)。

    • 「八甲田山」

    「天は我々を見放した…! 」
    日本映画史に残る不朽の名作

    『日本沈没』を大ヒットに導いた監督・森谷司郎と脚本・橋本忍のコンビが、新田次郎の原作「八甲田山死の彷徨」を映画化した超大作
    日露戦争の開戦が迫る明治35年、厳冬の青森県八甲田山を南北から踏破する雪中行軍を行った帝国陸軍の二連隊総勢237名が辿る過酷な運命を、
    高倉健、北大路欣也、三國連太郎ほか超豪華オールスターキャストで描く。
    総製作費7億円、過酷な雪の八甲田で3年がかりの撮影を敢行し、使用フィルムは実に30万フィートを越えるなど空前絶後のスケールとなった本作は、
    当時の日本映画歴代最高の興行収入を記録する大ヒットとなり、劇中で北大路欣也演じる神田大尉が呟く「天は我々を見放した…」は流行語にもなるなど
    大きな話題を呼んだ。

    死を賭けて行軍する男たちの姿と冬の八甲田の大自然をダイナミックに映し取った木村大作キャメラマンによる映像

    この映画確かに観たことなかったね。脇役に至るまで日本映画を代表する俳優陣が総出演なんだね、そこが一番驚きました

    主役は高倉健と北大路欣也だね。三國連太郎がちょっかいを出す役。

    日本映画としての「八甲田山」と比べるものに、世界では「アラビアのロレンス」が頭に浮かびます。雪山と砂漠で舞台は違いなれど、自然美とその厳しさ。

    「アラビアのロレンス」と比べるのは酷ですが、「八甲田山」は直球一本槍で疲れるんだね、悪い意味で。みんな真剣で実話だからしょうがないのではなく、少し緩急が欲しい映画。

    いわゆる「アラビアのロレンス」の妖しさというか妖艶さがないんだね、“デビット・リーンは偉大なり”

    高倉健もいつものあの演技で自然も厳しく、やっぱり息抜きが必要でしょう。

    アマゾンのコメントを見ると評価の高い映画ですが、自分として映画としては足りない大きなところがあると思いました。

    厳しなかでも息を抜こうよ、そんなことを言えば、帝国陸軍に殺されるか。

    観終われば、ここは日本橋室町。ランチはいつものこちらへ「ますたに」、京都ラーメンの雄

    本日はつまみに“キムチチャーシュー”と瓶ビール。

    飲み終えれば、“麺コール”です。だけど、たくあんがなくなったのは辛いね。

    本日もご馳走様でした。

    映画「アラビアのロレンス」を午前十時の映画祭で、妖しすぎるってデビッド・リーン

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  • ド昭和にハマりたいなら健さんの「駅 STATION」、追悼いしだあゆみ

    ド昭和にハマりたいなら健さんの「駅 STATION」、追悼いしだあゆみ

    2025年5月9日(金)

    昨日は午前中は自宅でヤボ用を処理して、お昼にこの映画を観に行ったよ、かなり満を持してね。何故なら、ナンタって“さよなら 丸の内TOEI”だもの。

    1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が、2025年7月27日に閉館することを受けて、「さよなら 丸の内TOEI」と題したプロジェクトが5月9日からスタート。プロジェクト期間中には、往年の名作から近年の話題作に至るまで80タイトル以上を特集上映

    そんな訳でこの企画でこの映画を観に行ったよ。

    • 「駅 STATION」

    雪の駅に人生を乗りかえて、いま、発車のベルが響く―刑事の十余年にわたる人生の軌跡を通して男女の出会いと別れを描いた感動作!

    雪の降る北海道の銭函駅で、三上英次は妻と別れた。警察官であり、オリンピック射撃選手でもある英次には、妻のたった一度の過ちも許せなかったのだ。ある日、英次の上司が凶悪犯に射殺される事件が起こった。だが、オリンピックが、目前の英次は捜査からはずされてしまう―。数年後、選手は引退したものの射撃の腕を見込まれて担当させられる非情な職務に、英次はやりきれなさを覚えるのだった。やがて、正月を故郷でと立ち寄った増毛駅で、英次は桐子という女と出会う。寂しい男と女の心に。ようやく暖かいものが通いはじめたのだが…

    監督: 降旗康男

    出演: 高倉健, 倍賞千恵子,いしだあゆみ, 古手川祐子,烏丸せつこ, 永島敏行, 室田日出男, 大滝秀治, 田中邦衛, 池部良, 竜雷太,  武田鉄矢, 根津甚八,  北林谷栄, 宇崎竜童

    132分/1981年製作

     

    いやぁー、凄かった。有楽町に昭和が蘇ったね、ド昭和の世界でした、その空気感、観客もね。原作・脚本は倉本聰だものね、オリジナル。

    自分はDVDで観たことはあるのですが、スクリーンでは初めて。八代亜紀の舟唄のシーンしか覚えていなかった。この時期の女優“いしだあゆみ”はいいね、冒頭の5分で主役級。亡くなられたことが残念無念。

    話し自体はあんまりこれといったストーリーはないんだね、ただ高倉健が極寒の地で人生の味わいを出すのに酔いしれる映画

    出演者を見ると主役級ばかり、すごいね。それにしても大滝秀治にボケ役をさせた伊丹十三はえらいね。桐子役の倍賞千恵子は適役とは思えませんが、昭和に酔いしれたい方はこの1本。

    健さんの言葉、“カラフトまで届いたよ”、クスッ。

    “昭和は遠くになりにけり”だね。

    観終われば、いつもの木曜日。銀座の共楽へ顔見せに。本日はかなりガラガラ、みんなどうした、GWボケから目をさませ。

    まずはビールで、背中には昭和感を漂わせながらね。飲み終えれば、いつもの“ワンタン麺”を。本日もご馳走様でした。

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

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  • カランダッシュからキース・へリング柄の限定品ボールペンが出た、プレゼントに最適

    カランダッシュからキース・へリング柄の限定品ボールペンが出た、プレゼントに最適

    2023年12月6日(水)

    本日も初めては映画のお話しから。先週、劇場に観に行った映画です。あの松田優作の怪演の「ブラック・レイン」です。監督は「ナポレオン」のリドリー・スコットです。「午前十時の映画祭」のラインナップで上映されていた日本橋の“TOHOシネマズ”で鑑賞です。

    あらすじはこんな感じ。

    高倉 健vs.松田優作――二度と叶わないただ一つの競演映画。
    日米オールスターキャストで贈るアクション・サスペンス巨編が最強になって蘇る!!

    ニューヨークで起きた惨殺事件の犯人・佐藤を逮捕したNY市警のニックとチャーリー。彼らは日本へ護送する途中で佐藤に逃げられてしまう。
    大阪府警の協力を得て捜査のため足を踏み入れた大阪で、ニックたちはミステリアスな暗黒街にうごめくヤクザの標的になってしまう…。

    配役はすごいよ、今にして思えば。

    • マイケル・ダグラス
    • アンディ・ガルシア
    • 高倉健
    • 松田優作

    アンディ・ガルシアも若いね。高倉健の演技は正しく高倉健。このころの健さんはボクトツなんだね。やっぱり光っていたのは、松田優作と思うんだな。がんに侵されていて出演したとのこと。やっぱり不気味だもの。あの内田裕也なんか足元にも及ばない不気味さです。内田裕也も若いね。

    舞台がバリバリの日本というのも凄いよ。しかも大阪。画面の色合いがセピア色ちっくなんだよ。正しくこれってブレードランナーの世界だよ。ちなみにブレードランナーとブラック・レインはこんな感じで製作年が7年違うのね。1989年と言えば、日本のバブル最高潮の時だね。感慨深いものがあります。監督はもちろんどちらもリドリー・スコットです。

    • ブレードランナー Blade Runner(1982年)
    • ブラック・レイン Black Rain(1989年)

    ちなみに、リドリー・スコットは自分の次作にも松田優作を起用しようとオファーしていたんだとか。健さんの英語、うまいね。あの渡辺謙よりもね。

    ただただ名作でした。タイトルの「ブラック・レイン」とはあのことなのね

    話しは変わって文房具の話しです。カランダッシュです。つい最近販売が始まったようですが、このボールペンいいよね。

    • CARAN D’ACHE(カランダッシュ)限定品 キース・へリング

    愛と芸術を讃える、ポップで遊び心にあふれたコレクションが登場!  世界的なポップ・アーティストであるキース・ヘリングとコラボレーションした849 ボールペンのスペシャルエディションです。

    ホワイトサテン仕上げの1本は鮮やかなハートが愛への賛歌を表し、マットブラックのもう1 本は白と黒の特徴的なパターンが躍動感あふれるデザインとなっています。

    カランダッシュのボールペンは何本か保有していますが、更にもう1本買ってもよいかなと思わせる逸品です。

    今年のプリスマスプレゼントに最適かな。自分は思案中です。

    並みいる著名な外国製のボールペンより、国産の「伊東屋 ITOYA110 アクロインキボールペン」は一番書き味が良い、秀逸なボールペン

     



  • 辛酸なめ子さん曰く、電車の入り口で立っているおじさんのことを“狛犬”(こまいぬ)と呼ぶんだとか

    辛酸なめ子さん曰く、電車の入り口で立っているおじさんのことを“狛犬”(こまいぬ)と呼ぶんだとか

    先日、日経新聞の夕刊で確か金曜日に定期的に掲載される書評欄に非常におもしろく、含蓄のある一文を見つけたのでした。

    本の著者は辛酸なめこさんです。ペンネームからしてすごい名前を付けるな。おぬしできるなというペンネームです。内容はこんな感じなのでした。

    世間では?(もしかして辛酸なめこさんだけ?)、電車の入り口に立っているおじさんのことを狛犬(こまいぬ)と呼ぶのだそうです。

    この一文を見て、ざぶとん一枚です。自分はこんな呼ばれ方をしているのを初めて知ったのでした。確かに言い得て妙です。

    たいてい電車の入り口にたっている人は内側に向いて立っているんだなその様はたしかに狛犬です。おじさんだけに限らず、おばさんも若者もいます。全員、狛犬状態です。

    確かにあのポジションは居心地が良いのはわかります。乗降客には邪魔の存在なのは分かっているのですが。椅子に座れなければ、あのポジションが最高なんですね。立つ人にとってはね。

    そして、狛犬で思い出されるのが、作家・脚本家であった故向田邦子さんなんだな。映画にもなった「あ・うん」です。高倉健、富司純子, 板東英二が主演する名作ですね。

    ふたりの男とひとりの女の微妙で不思議な関係を描いた降旗康男監督の名作です。

    そして、不覚にもこの「あ・うん」という言葉を知らなかったのです。

    漢字では「阿吽」と書きます。

    本来「阿吽」は仏教用語における「言語観」で「阿」は開口音(=口を開いて最初に出す音)、「吽」は閉口音(=口を閉じて出す最後の音)のことです。 サンスクリット語(古代インド)において、最初の字音である「阿」と最後の字音である「吽」であり、万物の始まりと終わりを表すとされています。

    また「阿」は万物が発生する原理、「吽」は万物の集結する智徳を表すとされていて、また菩薩心と涅槃などを表すとされています。

    「阿吽」には「相対・対比・対立など相対する二つのもの」といった意味もあります。

    これは、対となる物に「阿吽」が用いられていることにあります。 神社の狛犬や金剛力士像、そしてシーサーなど一対で存在する宗教的な像は、一方が口を開いた「阿形(あぎょう)」と、もう一方は口を閉じた「吽形(うんぎょう)」となっています。 このことから、「阿吽」は「相対・対比・対立など相対する二つのもの」となりました。

    神社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」

    本来であれば、こんな崇高な意味がある“あ・うん”の狛犬ですが、電車の中のおじさん狛犬2人も魔除けの効果を発揮しているのかは不明です。

    話しは戻って、この「あ・うん」という映画ですが、自分は何の知識と先入観なしに初めて見た時、たんたんとした映画で本来の良さがわからなかったのです。大人の映画ですね。

    高倉健さん、会心の演技です。

    日常に戻れば、自分も電車の中で“狛犬”と呼ばれないようにしないといけませんね。

    そして、今日も電車の中の言われているのでしょう、“おじさん狛犬見っけ”と。

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です