先日の土曜日、時間が空いたので六本木ヒルズのTOHOシネマズであの話題の「ボヘミアンラプソディ」を観てきた。
映画館で映画を観に行くのは久しぶりだな。あの「午前10時からの映画祭」を六本木ヒルズでやらなくなって、なんとなく足が遠くなっていた。まあ、どうしても映画館で観たい映画がなかったこともあるが。
ネットで座席を確保しようとチェックすると、六本木ヒルズのあの広いスクリーン2で席がほとんど残っていなかった。すごい人気。よって家族で観るのは止めて、1人で観に行った。
公開初日でもないのにすごい人気。さすがに、日米の映画興行成績で1位登場の映画。
映画の感想は、多くの人が語っているように、フレディ役のレミ・マレックはよく似ているには似ていたが、というレベルだと思う。映画の作りもすごくオーソドックな作り。同性愛あたりなどの話しはさらりと流し、万人に見られる映画にしあがっていたと思う。
ただ、やっぱりこの映画は原曲の力がすごすぎるので、映像やストーリーや役者が多少満足できなくても、それを補う力を持っている。
だけど、ロジャー・テイラー役の人は似ていなかったと思う。
これは、是非マンマミーアと同じく、ミュージカルになると思う。おそらく、ロンドンかニューヨークで。その時は是非、かけつけて観てみたいな。
丁度前後して、最近、DVDで観た映画の感想。すべてお薦め作品です。
「孤狼の血」
柚月裕子のベストセラー小説を白石和彌監督が映画化した任侠ドラマ。これは、掛け値なしに面白かった。役所浩司、日本アカデミーの主演男優賞じゃないのかな。だけど、それ以降、豚肉がなんとなく気持ち悪くで食べられません。傑作だと思う。
「穴」
監督のジャック・ベッケルが、ジョゼ・ジョヴァンニの同名実録小説を基に撮った意欲作。1960年のフランス映画。いわゆる監獄ものの脱走劇。こんな傑作があるとは知りませんでした。「大脱走」級の名作だと思います。超おすすめ。モノクロ映画です。
「黒いオルフェ」
一般的には、世界にボサノヴァ を知らしめた恋愛映画の傑作。カンヌ国際映画祭パルム・ドール。話しは単純なのだが、リオデジャネイロの景色がすばらしいですね。それと、最後の部分、百年の孤独の著者ガブリエル・マルケスの世界がすでにこの地にはあったのだということがよくわかった。
「ノー・マンズ・ランド」
ボスニア戦争を描いた不条理な話し。アカデミー賞 外国語映画賞。脚本の力を感じた作品。舞台でやってもよいと思う。考えさせられる映画だね。
「ザ・スクエア 思いやりの聖域 」
昨年の第70回カンヌ映画祭最高賞受賞作。現代の格差社会の現実とデジタル社会の矛盾をスタイリッシュに描いています。音楽も秀逸。だけど、こんな美術館のキュレーターでいそうだな。