2025年2月19日(水)
本日の話題もまずは映画から。
昨日、渋谷のテアトルシルマに観に行ったのは、軒並み映画評で評価の高いこの社会派映画です。なんたってイラン物だものね。
- 「聖なるイチジクの種」
家の中で消えた銃をめぐって家庭内に疑心暗鬼が広がっていく様子をスリリングに描いたサスペンススリラー。2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、第97回アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートされるなど高い評価を獲得した。
「悪は存在せず」などで国際的に高く評価されながらも母国イランでは自作映画で政府を批判したとして複数の有罪判決を受けたモハマド・ラスロフ監督が、2022年に1人の女性の不審死をきっかけに起きた抗議運動を背景に、実際の映像も盛り込みながら描きだす。
テヘランで妻や2人の娘と暮らすイマンは20年にわたる勤勉さと愛国心を評価され、念願だった予審判事に昇進する。しかし仕事の内容は、反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を下すための国家の下働きだった。報復の危険があるため家族を守る護身用の銃が国から支給されるが、ある日、家庭内でその銃が消えてしまう。当初はイマンの不始末による紛失と思われたが、次第に妻ナジメ、長女レズワン、次女サナの3人に疑惑の目が向けられるように。捜索が進むにつれて家族でさえ知らなかったそれぞれの顔が浮かびあがり、事態は思わぬ方向へと狂いはじめる。
2024年製作/167分/G/ドイツ・フランス・イラン合作
原題または英題:The Seed of the Sacred Fig
イスラム教の原理主義に支配された社会は閉塞感があるんだろうね、イランの神権政治(映画ではそう言っていました)を風刺し批判する映画ですね。
ミステリーとしては終わり方も含め弱いかな、あのご亭主の変わりようはよくわかりません、はっきり言って。だけど、そんな社会を作っているのはあまりにもイスラムの神にみんなが囚われ過ぎなのでは、奥さんの考え方も含め。みんながそれを許容しているから社会が変われないのではと思ったね。一部の若者は除いて。
イスラム教だけどマレーシアやインドネシアはそこまで閉塞感はないもの。
それってやっぱり自分たちがイスラム教にこだわりすぎているのが原因と思うな、トップだって独裁者ではないからね、変えようと思えばできるとおもうんだが。
まあ、部外者だから言えるのかな。まあ考えさせる映画ではあるね。
観終われば道玄坂の「喜楽」さんへ。いつものチャーシュー麺だよ。
ご馳走様でした。
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