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  • [シチリア・ミラノ旅行記11]カターニャから1時間、シラクーサはちょっぴりアフリカ風情のある街、旧市街は雰囲気よいよ

    [シチリア・ミラノ旅行記11]カターニャから1時間、シラクーサはちょっぴりアフリカ風情のある街、旧市街は雰囲気よいよ

    シチリア上陸して3日目です。翌日は午前の便でミラノに帰りますので、実質的にシチリアでの最終日です。家族会議でどこで何をしようかという相談です。

    再度タオルミーナに行って念願のサヴォカ(Savoca)村でゴッドファーザー・カフェに後ろ髪を惹かれますが、タオルミーナはまた来るなという地ということで、おそらく将来的にも行く機会がないであろう世界遺産の街、シラクーサ(Siracusa)に行ってみようということになったのです。

    カターニャからシラクーサまではバスで1時間、往復9.6ユーロでした。カターニャを挟んで北(上)がタオルミーナ、南(下)がシラクーサです。すなわち、シラクーサはシチリアの一番下(アフリカ)側に位置します。

    昨日と同じカターニャ駅近くのバス停から発着です。タオルミーナと違って30分間隔でバスがあります。観光客の姿は少なかったな。

    シラクーサはギリシャ・ローマ時代の遺跡が多くあることでも有名な街。2005年に世界遺産に認定されました。この街は、大きな橋を挟んで新市街と旧市街オルティージャ島(Isolotto di Ortigia)に分かれています。

    街の第一印象。アラブ的な街並みも散見されます。

    まずはシチリア島屈指の博物館という「パオロ・オルシ考古学博物館」に行ってみます。まあ、すごい量の古代ギリシア他の出土品です。相当に文明度の高い国家だったんだな。一見に値します。本当に興味ある人なら1日では到底見きれないと思います。

    そして、時間も1時30分になりましたので、ランチのレストラン探しです。良さげなビストロ「CRISALVA」にしました。こちらは新市街にありましたが、後で気づいたのですが、旧市街の方が雰囲気ある店が多いのかな。

    • C. Umberto 37

    まあ、何はともあれビールです。シラクーサはこの季節、カターニャより暖かいというか日差しの強さを感じます。そして注文した3品です。

    • 魚介のパスタ(いつものように)
    • いわしのパスタ
    • タコのグリル

    このタコのグリルで面白いことが起きました。店員が言うには、今、タコがないので他から持ってくるので30分待てるかと。「OK、待てる」と伝えると約40分だってサーブです。

    その間にワインもグイグイとすすむのです。だけど、料理のお味はよかったです。オススメします。外のテラス席(まあ歩道にテーブルを並べただけなのですが)で食べると更に旨いですね。心地よい風が気持ち良いです。

    食べ終わったあとは旧市街のオルティージャ島を散策です。旧市街の中心ドォーモまで行ってみました。旧市街の方が中心なのね。ショッピングするお店もたくさんあります。自分たちは下調べもしないで来たので、旧市街の概要を全く知りませんでした。ドォーモを中心に非常に風情のある街並みで魅力的な小道がたくさんあるところです。17時のバスで帰るつもりだったので、約1時間ほど散策したのでした。雰囲気があって、お店をひやかしながらそぞろ歩きには最適です。もう、たまらないという風情です。

    ちなみにバス発着場は新市街にあります。それと、シラクーサのお店(飲食店を除く)は13時から16時まではシエスタなのか完全に閉店していますね。

    ちょっぴりアフリカの風情のある街、シラクーサよいところです。カターニャの空港からも直行バスが通じています。自分たちが乗ったバスも行き帰りも空港に寄りましたよ。

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  • 3ケ月ぶりに、赤坂のフランス料理「ビストロボンファム」さんを再訪。町のビストロはこうでなくっちゃ

    3ケ月ぶりに、赤坂のフランス料理「ビストロボンファム」さんを再訪。町のビストロはこうでなくっちゃ

    土曜日の夕食です。早3月半ばです。Go To イートが絶賛開催中にいただいたポイントがレストラン予約サイトの“食べログ”さんに3,000ポイントがあるのです。

    そして、このポイントは2021年3月末までに期限切れを迎えるのです。(その後、政府から延長が発表され、確か6月末までになったのでしたが)

    今回はその3,000ポイント利用のためにも、食べログ経由でコース料理を注文しなければいけない事態だったのです。

    そして、今回選んだのが12月にもお邪魔した「ビストロボンファム」さんです。

    ちなみにコース料理は5,000円(税込)です。どうしてこちらのレストランを選んだかは、前回の訪問時の料理とデザートに大感激したからなのです。

    • フランス料理 ビストロボンファム
    • 〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-13

    まだ、緊急事態宣言が延長されている土曜日です。20時閉店ですので、最終入店が18時15分という連絡があったのです。そして、当日、18時15分ジャストに入店です。

    前回の訪問時よりお客さんが入っています。6-7割の入りです。お客さんを見ると、時節柄、卒業などのお祝いの食事会の方と思われます。

    そして、今回は一番奥のテーブルに案内されたのです。まずはワインです。丁度、3グラスで2,400円というセットに目が留まり、今日はこちらです。シャンパン・白・赤の組み合わせセットです。

    こちらの5,000円コースは前菜から2品。メインが1品選べるというコースです。

    そして、自分が選んだ前菜はこちらです。

    • いろいろ仕立てのテリーヌ仕立て、野ばらの美のヴィネグレット
    • 貝類と冷製白アスパラガス、国産サフランのジュレ

    テリーヌは前回食べて感激したんだな。見た目良し、味良し、ボリューム良しの一品です。

    連れもめいめい自分の食べたいお皿を選んでいます。他人のお皿で自分が美味しそうと思ったのは、“仏産エスカルゴのラタトゥ仕立て”かな。

    この前菜を食べ終わる頃には、ワインは2杯目の白ワインも飲み干したのです。

    そして、メインです。

    自分は今日は“本日のお魚料理”でクロムツのソテーです。連れは“豚肩ロースのロースト”などを注文しているようです。そして、今日のお魚料理は大当たりです。カリッと焼き目を付けたソテーがソースと絡まって抜群の美味しさです。

    こちらのお皿も見た目良し、味良し、ボリューム良しの一品です。こんなに美味いなら、ワインが足りないです。残念無念。

    そして、最後はお楽しみのデザートです。おそらく数十種類のデサートが乗ったワゴンから1人3品選べるという大盤振る舞いなデザートタイムなのです。

    とにかく、自分はこんな3品を頼んだのでした。

    やっぱり、「ビストロボンファム」はいいな。町のビストロはこうでないといけません

    これでワインもサービス料も入れて19,470円の会計ですが、そこから3,000ポイント分の値引きがあり、しめて実際の支払いは16,470円です。

    お財布にもやさいしい、フランス料理です。

    また、Go To イートが始まったら、必ず来たいレストランですね。

    今日もすばらしいお皿、ご馳走様でした。

  • ムール貝はモンサンミシェル産が最高、水だけで抜群のスープに、白ワインも必要なし

    ムール貝はモンサンミシェル産が最高、水だけで抜群のスープに、白ワインも必要なし

    毎週土曜日の18時からオンエアーされるJ-WAVEの番組に「ソシエダガストロノミカ」(Sociedad Gastronomica)という番組があります。
    2020年4月から始まった新しいプログラムです。(現在は残念ながら番組は終了しています)

    いわゆるグルマンの番組、食を話題とする番組です。世界中の美食を、見て聞いて食べて作る1時間のラジオ番組です。

    ちなみにソシエダガストロノミカとは…

    スペイン北部バスク地方の港町、サンセバスチャンは
    昔から女性が強く、男が台所に入ることが許されなかった。
    そのため料理好きの男たちが休みの店の厨房に集まって料理を作るソシエダガストロノミカと呼ばれる秘密結社を組織していました。
    そして、この番組のパーソナリティは横山エリカさんとあのホイチョイ・プロダクションズ社長の馬場康夫さんがつとめています。
    そして、2020年7月25日の番組の素材はムール貝だったのです。
    番組の内容はこんな感じです。
    今からが旬『モンサンミッシェルのムール貝』をテーマにお送りします!
    ヨーロッパのおいしい食材を食卓に届ける株式会社東京ヨーロッパ食材の村下雅和さんにモン・サン・ミッシェルのムール貝について特徴やおいしく食べるための方法、などを伺ったり、馬場さん行きつけのフレンチ「イブローニュ」へお邪魔して、シェフの有馬裕孝さんによる、最高のヒトサラをおいしくいただきます!
    そして、東京ヨーロッパ食材の村上雅和さんの話しがおもしろかったのです。
    • グループ会社である「ノーザンエクスプレス」は、1987年の創業以来、フランスやイタリアを始めとするヨーロッパの各地から、日本では手に入らない食材を直輸入し、全国のホテルやレストランに卸している
    • モンサンミシェルのムール貝は2006年に海産物としてはAOC認定を初めて認定される
    • 出荷の時期(7月22日解禁日)で、モンサンミシェル産とうたえるとれる範囲が決まっている
    • 8月と9月がおいしい
    • 他産との大きな違いは干満差が多い(13~15メートルの差)
    • 杭にうちつけて養殖する方法だから貝の中の砂が少ない
    • 川から結構な水が湾に入り、プランクトンがかきまぜられるという地理的にすばらしい環境
    • ちまたのレストランではムール貝は面倒くさい食材、だけどその割には値段がとれない
    • モンサンミシェル産のムール貝は砂抜き、ヒゲとりは現地で生きたまま真空パック
    • 冷凍してから加熱は身がさける
    • 現在はネット通販でも購入できる、東京ヨーロッパ食材「TOKYO468食材」で検索すると簡単に見つけられます
    • 馬場さん曰く、銀座の3つ星フレンチの「ロオジエ」はモンサンミシェル産のムール貝を下ごしらえにしか使わない、だしだけ(うまみ)とって、身は使わないと聞いた
    • 料理の仕方白ワイン、エシャロット、バター
    • 村上さん曰く、このムール貝は水だけで食べてもらいたい、驚く素材、ムール貝700G水を150Gを入れ放置せず、動かすように、全体的に熱が加わわるように、すると、蓋があき、スープは驚くほどの味
    • 1.4キロ 4500円ぐらいかな

    番組の後半は、馬場康夫さんが足繁く通うと言うビストロ「イブローニュ」の有馬シェフとの会話です。

    「イブローニュ」(東京都世田谷区代田1-30-12-102)TEL: 03-6805-5951

    • 有馬シェフ曰く、街のビストロでとりあえずスープを頼んで、スープが美味しい店はその他の料理も間違いない
    • よいお店とは、丁寧な仕事より、素材のグッと引き出すセンス、塩ふりだけでも
    • 3つ星はオーケストラ、人をコントロールするのが仕事
    • 自分はビストロはジャズやソロ演奏を好むので星付きは目指さなかった
    • モンサンミシェルのムール貝は今や3倍の値段、自分が使うのは三陸産で1キロで1千円をめどに
    • ムール貝を和食で使うには味が強すぎる素材
    • ムールマリニエールは1キロ3人前が目安、ニンニク少しだけ、バターで炒める
    • パプリカ、白ワイン、ムール貝を空けて白ワインを入れてスープを茶こしする下仕事
    • (残った)パン・ド・カンパーニュは粉末にして、スープに入れてとろみをつける
    まあ、要領を得ないメモですが、なんとなく、モンサンミシェル産のムール貝のおいしさと、ムールマリニエールを食べたくなっていただければ幸せです。
    https://kazuohada.com/post-14769/