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  • まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」

    まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」

    今日は久しぶりに感動する長編映画を観たのでした。実はその映画は自分は全くのノーマークの映画だったのです。その映画を教えていただいたのは最近平日は毎日聞いているInterFMのロバートハリスさんがナビゲーターをしている教えて“大人のラジオ”「Otona no Radio Alexandria」という番組の中で紹介されていたのです。

    映画のタイトルは「輝ける青春」という思わず赤面しそうなベタなタイトルなのです。このタイトルで損をしているのかな。監督はマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ(Marco Tullio Giordana)です。作品の紹介プロフィールです。

    2003年カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞
    上映6時間、1日1回上映ながら、本国イタリアはもとより、日本でも興収8千万円の大ヒットとなった壮大な感動作!!

    イタリアのある家族の涙と喜びに満ちた40年!カンヌ映画祭・ある視点部門グランプリを皮切りに、各国の映画賞を受賞。イタリア・ヨーロッパでも大ロングランとなり、日本でも1日1回上映でありながら、なんと興収8,000万を記録!6時間の贅沢なイタリアへの心の旅をお楽しみください!

    ◆2003年 カンヌ国際映画祭ある視点部門 グランプリ
    ◆2003年 ヨーロピアン・フィルム・アワード 監督賞ノミネート
    ◆2004年 ダヴィッド・デイ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)最優秀作品賞ほか6部門受賞
    ◆2004年 ロッテルダム国際映画祭 観客賞
    ◆2004年 シアトル国際映画祭 監督賞

    上映時間は6時間14分という超長編ものです。自分の場合はDVD2枚組で前編と後編の2枚組でした。話しは、1960年代から現代に至るまでのイタリアのある2人の兄弟の家族をめぐるイタリア近代史を織り交ぜながらの大河ドラマでしょうか。

    内容は保証済みです。思いっきり感動できます。舞台はトリノ・ローマ・シチリア(パレルモ)・ミラノ・トスカーナです。脚本よし、風景よし、俳優陣よしのすべて三拍子揃い踏みです。

    だけど、赤い旅団は出てくるやら、シチリアでのマフィア絡みありで、ゴッドファーザーに相通ずるものがあります。やっぱりシチリアものは良いね。

    そして、後の舞台のトスカーナの風景の絶景は何者にも代えがたい魅力を放っているのでした。こんなにすばらしいものを今まで何故しらなかったのだろうか?

    タイトルだけ見るとドン引きするようなタイトルですが、本当に内容はすばらしいですね。お兄ちゃんの方はアルパチーノに似ているという意見がありますが、それはどうかな。

    おすすめします。よい映画を紹介してもらいました。やっぱりイタリアは良いね。また、行きたくなりました。

  • 不覚にも「いのちの停車場」を見て、涙腺が緩んでしまった自分に情けない。田中 泯は役者をやらしてもすごいね

    不覚にも「いのちの停車場」を見て、涙腺が緩んでしまった自分に情けない。田中 泯は役者をやらしてもすごいね

    先日、以前ブログでも取り上げたことのある医師の“南杏子(みなみ きょうこ)”さんの小説を映画化したという「いのちの停車場」という映画を先日DVDで視聴したのでした。

    この映画のことはよく存じており、劇場で見るまでもないとたかをくくり、DVDになるのを待って自宅で視聴したので。もちろん一人で。

    そして、自分にとっては想像以上の映画だったんだな。主演は泣く子も黙る吉永小百合さんです。脇も、 松坂桃李, 広瀬すず、西田敏行、石田ゆり子、田中 泯などそうそうたる顔ぶれです。

    久しぶりに小林綾子を見て、色気のある奥様を演じていたのには驚きました。最初、この女優さんは見覚えがあるが、名前が分かりませんでした。不覚です。エンドロールで確認して、納得した次第です。

    エンドロールで言えば、昨年急死された東映社長の岡田裕介さんの名前を製作総指揮で見つけたときにはグッときましたね。原作と配役をから、故岡田社長にとっても力の入っていた映画だったのがよく分かります。

    自分的にはお涙頂戴系の臭い日本映画なんだろうなと思って、最初はあまり触肢が動かなかった映画で間違いなかったのですが

    見ている中で、不覚にもにも涙腺が緩んでしまいました。情けない自分。最近話題のダンサーの田中 泯さんが存在感を放っていましたね。やっぱり、吉永小百合、西田敏行、田中 泯の3名が抜きん出ているかな。だけど、1月ほど前に見た「孤狼の血 LEVEL2」での松坂桃李とは全く正反対の役柄でまいったなという印象です。(余談ですが、同じく孤狼の血の鈴木亮平さんも最近CMも多く、ギャップ感は半端ないですね)

    だけど、この映画のエンディング、監督もどのような映像にして終わるのかかなり悩まれたと思うんだな。

    自宅視聴ならテッシュを脇に置きながら、ご覧になればよいと思います。オススメの映画です。特に、最近、母の看病をうらみ立てこもって医師を殺害した事件もあっただけに、切実な切り口の映画ですね。

    ちなみに原作者の南杏子さんの本業は終末医療に携わる医師業でかたわら、小説も書かれています。

    2019年の段階では、東京都青梅市にある“青海慶友病院”で医療に勤務されているとのことです。とても大きな民間の病院で、病床数は700床以上あります。 そして、南杏子さんのお名前は、作家名(ペンネーム)らしく本名ではないです。

    書籍も是非拝読を。

  • 2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月もはや最終日です。1月31日は2年ぶりのPARCO劇場での「志の輔らくご」の最終日なのです。

    本日はこちらの公演のチケットを早々と確保しており、楽しみにしていたのでした。開演はお昼に14時です。志の輔師匠も公演の中で述べられていたのですが、コロナの影響で2年ぶりのPARCO劇場での公演だそうです。1月5日の初演から本日の最終日までで約1万2千人を動員したとのことです。大したものです。

    そして、会場に行って自分も驚いたのですが、すでに間引きなしで全席販売しているのですね。ぎっしりと間引きなしの光景を見て、少しはぎょっとしますね

    だけで、1月の月末で月曜日のお昼の公演なのに満席なのですね。これにも驚きましたが。

    そして、今回の目玉は志の輔師匠の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」なのでした。

    公演の前にてぬぐいの販売店を冷やかしがてら、見たのが間違いでした。売り切れも多い状態ですが、見たからには1枚お買い上げです。しかたないか。

    公演は志の輔師匠の独演会です。

    1幕が空いて、ビデオから始まるというブラックジョーク的な現代的な演出です。

    中入前の“歳末の商店街でのくじ”に関する創作落語は大変おもしろかったな。噺しが終わった後の演出も。(退出時に本日の演目を記録するのを忘れ、噺しのタイトルは分からず、残念)

    そして、中入り後は「大河への道」です。自分的には、伊能忠敬のことだけを語るお話しだと思っていたのですが、かなり違っていたのですね。

    演目はこんな感じです。

    “伊能忠敬が一切出てこない伊能忠敬物語”として2011年の初演以来「落語を超えた究極の話芸」と評され、再演を繰り返す最も鑑賞券が取れない人気の演目となっている「伊能忠敬物語―大河への道―」は、立川志の輔が伊能忠敬記念館を訪れた際に伊能忠敬が製作した正確無比な日本地図を観て感動し、この感動を落語にと思って拵えた作品であるという。

    本作では「あの正確無比な日本地図を作ったのは実は伊能忠敬ではない」という噂が流れて、大河ドラマ制作が暗礁に乗り上げようとしているさまを描く現代の喜劇と、200年前に正確無比な日本地図を制作したとされる伊能忠敬の日本地図完成を巡る感動の物語を描く時代劇を融合させたミステリーとして描かれる。

    噺しを聞きながら理解したのは、「大河への道」という大河とはNHKの大河ドラマのことだったのですね。途中に、プロデューサーの方々の名前が出できたときには、少し自分の頭の中では混乱したんだな、これが。

    たしかに、ミステリー仕立ての部分もあるし、これはもう創作落語のレベルを超えているという演目ですね。

    やっぱり当代随一の噺家と確信した次第です。

    最後締めでは、志の輔師匠が2022年5月20日に公開予定の映画のことを力説されておりました。主演は中井貴一、ほか松山ケンイチ、北川景子という豪華ラインナップです。

    師匠も言われていましたが、ある日、この演目を鑑賞した主演の中井さんから酒を飲みながら映画化の直談判を受けたといい、「私が主演でなくとも、プロデューサーやスタッフとしてでもこの作品を映画化したいという気持ちだ」という中井の熱意に感激したと語られていました。

    今日は楽しかったな。また志の輔師匠の落語会に行こうかな。

    その前に一大行事、2月は確定申告書の作成に励まないと、トホホ。

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  • (2021年10月ターキッシュエアラインズ搭乗記199便)羽田-インタンブールのビジネスクラス、コロナ影響大

    (2021年10月ターキッシュエアラインズ搭乗記199便)羽田-インタンブールのビジネスクラス、コロナ影響大

    今回のイタリアへの旅行は、羽田からイスタンブールを経由してローマに入るという日程です。

    羽田-イスタンブール間はボーイング787-9のワイドボディでいわゆるドリームライナーと呼ばれるものです。金曜日の夜22:50発です。

    楽しみにしていたアルコールはなしで、寂しいANAラウンジで時間を過ごしたあと、いよいよ1年10ケ月ぶりの国際線への搭乗です。

    自分は今回はビジネスクラスなのでビジネス席に行きます。だけど、お客さんはほとんどいないのです。今回のビジネスクラスは10名未満という寂しさです。

    席の並びは1-2-1ですが、真ん中の2席の並び席は全く人が座っておらず、窓側に一人席にポツリ、ポツリといる感じです。

    そして、席選びの注意を。窓側の席は奇数席を選んだ方が出入りが楽かな。一人没入感に浸りたい人は偶数席といったところです。

    だけど、出発前のウエルカムドリンクは現在ないのですね。これも楽しみにしていたのに。

    出発前には、DENON製のノイズキャンセリングのヘッドホンが配られます。

    そして、現在のターキッシュエアラインズのポーチはベルサーチですね。

    そして、食事とドリンクメニューが配られたところで、いよいよ出発です。

    安定飛行に達したところで、ようやく飲み物が配られます。

    自分はシャンパンを選択です。「TAITTINGER BRUT RESERVE」というものです。

    食事ですが、現在、あまりの乗客の少なさなので、すでに用意されていたトレーを一人ひとりに持ってくる配膳です。ターキッシュエアラインズの売りもものフライングシェフはありません。だけど、シェフの制服を着ていた人もいるにはいるのですが。

    前菜はこんなん感じです。トルコの前菜が並びます。まあ、ローストビーフというかハムでまったりとシャンパンです。

    メインは3品から選べるようです。牛肉・チキン・ペンネ料理です。

    自分が選んだのは、やっぱり牛肉なのですね。こちらはケバブ風の牛肉料理です。トレイの下にはライスもあり、この盛り付けはなんとなくエコノミーの食事の感じがするんだな。

    最初の食事ではデザートが配られませんでしたね。

    現在の映画のラインナップですが、日本語字幕も含めてたくさんラインナップされています。ブログの記事などを読むと、ターキッシュエアラインズの映画のラインナップはしょぼいと書かれていたのを目にしたのですが、現在はかなり充実していると思います。

    自分はあの「ノマドランド」を鑑賞です。

    ベットメイキングもしてもらい、ワインをちびちびしながらの映画鑑賞です。まあ、満足しないといけないですね。

    現在のターキッシュエアラインズのバスルームはイギリスのモルトンブラウン (Molton Brown)というものが使われています。

    12時30分のフライトもあと1時間30分を残すところです。

    朝食の配布です。まずはフルーツ一杯の前菜です。メインは、オムレツ or ワッフルの二択です。自分は朝はやっぱりオムレツに決まりです。

    そして、着陸前にはDENON製のノイズキャンセリングのヘッドホンは回収され、ごらんのヘッドホンと交換です。いよいよイスタンブール空港です。自分はこの新しいイスタンブール空港は初めてなのです。

    現地は朝5時過ぎです。外は雨のようです。

    まあ、食事以外は満足できたかな。なんか、あまり高揚感のないビジネスクラスでした。おそらく、乗客が少なすぎて、寂寥感がただようからかな。

    (2021年10月ターキッシュエアラインズ搭乗記198便)インタンブール-羽田のビジネスクラスの食事は非常時の対応と判断したな





  • 向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    自分のブログでは何回かあの向田邦子さんのことについて書いています。例えば、「あうん」など。年代もずれるので直接的な接点はないのですが、接点と言えば向田邦子さんが購入され最後まで住まわれていたか表参道の交差点の「青山第一マンション」の徒歩1分のところに自分も数年前まで住んでいたところかな?

    そんなどうでもいいところは別にして、2021年7月18日の日本経済新聞の日曜版に向田邦子さんの特集に目が留まるのは条件反射的だったのです。

    タイトルは、“向田邦子「伝説」の誕生と展開”です。副題は、“あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です”なのです。実に刺激的な副題です。

    1. 僧敲月下門
    2. マミオ
    3. 人参のピリ煮
    4. 「映画ストーリー」
    5. 鹿児島市立山下小学校

    いきなり判じ物みたいに並べてみたが、おわかりだろうか。ピンときん読者も少なくないはずである。今年で没後40年。脚本家として多彩なドラマを送り出し、直木賞作家でもあった向田邦子をめぐるキーワードだ。

    1. 自宅マンションの玄関にあった中川一政の書。
    2. 飼っていたシャム猫の名だ。
    3. 妹の向田和子さんが営んでいた「ままや」の人気メニュー
    4. 雄鶏社の雑誌で、かつて邦子はその編集部にいた。
    5. 戦前、父親の転勤にともなって通った母校である。

    (中略)

    作品だけでなく、ライフスタイルやエピソードがここまで愛され続ける作家はまずいない。ほとんど「伝説」である。

    (中略)

    都心にひとり暮らす、仕事を持った女性。趣味の良い家具や器に囲まれ、手っ取り早く料理で客をもてなす。さりげなくオトナなので。「そうゆう生き方の方が読者に絶対受けると思っていました。時代とシンクロしていましたから」と柿内さん(マガジンハウスの元編集者で、邦子と親交のあった柿内さん)は言う。

    (中略)

    これだけ時が流れたのに多くのファンが「向田さん」と呼ぶ。この作家の現代性がそうさせるのである。

    (中略)

    それにしても、邦子は不世出の文章家であった。見事に引き締まったエッセーなどを読み返すたびに「昭和のホンモノ」の練度を痛感する。その自在な暮らしぶりの裏側には、仕事にかけるどれだけの苦心があったことか。

    (中略)

    人参のピリ煮はなんとか再現できても、言葉を紡ぐ力は、とうてい凡人の追随を許さないのである。

    自分の向田邦子さんに対するイメージは、やっぱり映画の「あうん」なんだな。初めてこの映画を見た時に、よい映画とは思いましたが、男女の機敏さをわかるには歳が若すぎたのか、成熟していなかったんだと思います。そもそも“あうん”という言葉の深い意味さえ分かっていなかったのですから。

    社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」。意気が合う

    それを思うと、そんなおとなの男女の心の動きを書けるのは、やはりオトナだったのかな、向田さん。

    やっぱり惜しい人をなくしましたね。



  • 2021年で最高の劇場映画は「イン・ザ・ハイツ」で決まりだな。ラテンの熱波が来ています

    2021年で最高の劇場映画は「イン・ザ・ハイツ」で決まりだな。ラテンの熱波が来ています

    本日朝、急に思い立って、コロナ禍で初めて映画館で映画を見ることにした。劇場に行くのは、あの「ボヘミアンラプソディ」以来です。

    その映画は「イン・ザ・ハイツ」(In The Heights)です。結論から先にいうと、2021年で恐らく最高の映画だねということ。何故、この映画が気になったかと言うと、1週間前ぐらい前に、J-Waveを聞いていた時に、Def Techのマイクロが激賞していたのでした。

    これがひらめきとなって、ストーリーも何も知らずに、劇場に鑑賞に行ったのです。人間、ひらめきは大切ですね。

    もちろんすばらしい映画ですので、DVDで見ても名作なのですが、ラテーノの時代の爆発力はぜひ大きな画面で味わっていただきたいです。

    おそらく“ラ・ラ・ランド”級の映画です、それ以上かも。“ラ・ラ・ランド”はライアン・ゴズリングとエマ・ストーンという大スターが主人公ですが、こちらの「イン・ザ・ハイツ」は自分は知らない俳優ばかりです。

    ストリーも、“ラ・ラ・ランド”が人生の分岐点を感じさせる映画ですが、こちらは貧しいながらもハッピーエンドでラテンの熱気爆発です。

    どらがよいとかは別の話ですが。

    とにかく上映時間を忘れさせる没入感とハッピー感がある映画です。

    帰って、チェックすると監督をはじめとするバックはすごいですね。まさに豪華キャストです。

    映画の紹介はこんな感じです。

    トニー賞(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカルを映画化した「イン・ザ・ハイツ」。FOX NEWS、バラエティ紙、タイム誌など全米の名だたるマスコミがこぞって「今年最も観たい映画」に挙げ、早くもアカデミー賞最有力とするレビューもあがっている。アリアナ・グランデは「美しく完璧」、ヒュー・ジャックマンは「圧倒された。演技もダンスも音楽も演出も驚くほど素晴らしい」と大絶賛。映画批評サイトRotten Tomatoesでは驚異の満足度96%を記録している(6月15日現在)。全米大ヒット中の本作が、ついにこの夏日本でも公開される。

    メガホンを取ったのは、キャストがほぼ全員アジア人にも関わらず全米3週連続1位を記録し異例の大ヒットとなった「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ。傑作舞台に、映画ならではのスケールとカラフルな映像美に加え今日の世界の社会情勢も反映した大胆なアレンジも加え、新たな名作映画が誕生した。

    そして、ミュージカル映画です。原曲は誰が作っているかです。リン=マニュエル・ミランダです。映画の中でもカメオ出演されています。

    原作/作詞・作曲/音楽/製作:

    リン=マニュエル・ミランダ ピューリッツァー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞の受賞歴をもつソングライターであり、俳優であり、演出家でもある。ブロードウェイのトニー賞受賞「ハミルトン」と「イン・ザ・ハイツ」のクリエイターであり、オリジナルキャストでもある。

    TV/映画作品に、『モアナと伝説の海』(16)、『メリー・ポピンズ リターンズ』(18)、『ハミルトン』(20・未)などがある。

    主人公は、アンソニー・ラモス (故郷に変える夢と恋に悩む“ウスナビ”役) 。

    グラミー賞受賞歴をもつアーティストであり、俳優でもある。高評価を受けたトニー賞受賞ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」で、オリジナルキャストとしてジョン・ローレンスとフィリップ・ハミルトンの二役を演じたことで有名とのこと。

    そして、こんな映画ですので、エンドロールも観たのでした。

    そしたら、出演者のところにあのサルサの大物Marc Anthony(マーク・アンソニー)大先生の名前のクレジットを見つけたのでした。どこに出ていたのかな。調べたらわかりました。ウスナビノの従弟の父親役でした。ああ、あのタトゥー男ね。

    とにかくマーク・アンソニーのアルバム「3.0」は必聴ですね。中でも“Flor Palida”は最高だね。

    やっぱりラテンというかサルサがきていますね。

    2021年の夏、劇場で観るべし。

  • 2021年のGWにヴィスコンティの超大作「ルートヴィヒ」を見た。すごいものを観たの一言

    2021年のGWにヴィスコンティの超大作「ルートヴィヒ」を見た。すごいものを観たの一言

    2021年のGWに2日間かけて、 ルキーノ・ヴィスコンティの超大作「ルートヴィヒ」(デジタル完全修復版)を自宅で観た。何せ、3 時間 57 分の大作なのです。

    5年間、本棚に置いて、そろそろ熟成が進んだと判断して、意を決して観たのです。

    観た後の感想。一言、「すごいものを観た」。この映画は、ヘルムート・バーガーとロミー・シュナイダー抜きには語れないですね。これをキャスティングした、ヴィスコンティ、やはりすごい洞察力です。こんな映画を、今では製作できる人も監督もいないなと断言できます。

    物語はこんな感じです。

    巨匠ヴィスコンティが悲劇の大帝ルートヴィヒ2世を描ききる

    19世紀、18歳でバイエルン国王に即位したルートヴィヒ2世は音楽家ワーグナーに傾倒し、国の予算を危険にさらすほどの援助を施す。
    従姉のエリーザベト皇后に恋い焦がれるもその恋は叶わず、彼女の妹ゾフィーと婚約するもこれを破棄。
    さらに戦争を嫌った彼は前線に弟のオットーを送り出すもののその弟は帰国後、精神を病んでしまう。
    数々の苦渋に苛まれた彼はいよいよ厭世的になり、美男の従僕たちとの退廃的な暮らしに耽溺。
    国王の役目を果たさないことに業を煮やした官僚たちは、彼から王位を引きはがそうと画策し始める……。

    俗にこのルートヴィヒ2世、神話に魅了され長じては建築と音楽に破滅的浪費を繰り返した「狂王」の異名で知られるわけですが、後に残したものが物語るのが、一般の人には見えていない世界があったいうことでしょう。ノイシュヴァンシュタイン城やバイロイト祝祭劇場を残しただけで、現在のドイツの最大の遺産になっているのですから。

    まさに天才と狂人は紙一重ですね。

    今まで自分が観た映画のトップ3はこの3つです。

    • ゴットファーザー(1)
    • ディア・ハンター
    • ニューシネマ・パラダイス

    だけど監督では、ルキーノ・ヴィスコンティがダントツですね。そして、ヴィスコンティの作品のベスト3は以下の3つだと断言できます。

    • 山猫
    • ルートヴィヒ
    • ベニスに死す

    ヴィスコンティの映画なかで、徹底してひとりの人物に焦点を絞ってその生涯を追ったのは、この「ルートヴィヒ」だけなのです。それほど、ヴィスコンティにとっては魅力的な人物だったのだと想像できます。

    DVDに内包されていた中条省平さんの言葉です。

    「山猫」には、鮮やかな色彩があり、南国シチリアの陽光に輝く空気があり、戦争や舞踏会などスペクタルがあり、悠揚として流麗なカメラの動きがあります。見る者を否応なく物語とイメージとアクションの興奮に巻き込んでいくような映画の快楽があるのです。

    これに対して、「ルートヴィヒ」を満たしているのは、陰鬱に沈む黄昏と暗闇の世界であり、冷たい冬のドイツの雪と霧と雨であり、また、狂気と死にむかって緩慢に進行する主人公の精神と肉体のデカダンスであり、その様相をじっくりと凝視する胸苦しいまでの画面の重さなのです。

    この映画の中ではワーグナーも重要な役割を担っているのです。なんたって、美と芸術に傾倒するルートヴィヒ2世ですから。そのワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」のずいぶん昔の記事ですが、作曲家の三枝成彰さんの言葉です。

    実演と心から感動したのは80年代初め、ワーグナー自身が建てた独バイロイト祝祭劇場でみたジャン・ピエール・ポネル演出、ダニエル・バレンボイム指揮の舞台。第1幕の後の休憩で今は亡き映画監督の友人、相米慎二と二人して「参ったな」と言ったきり、口がきけない。2度目の休憩も同じ。すごい体験だった

    2021年のGWは、恐るべしルキーノ・ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」体験をしたのでした。

  • [讃岐でうどんを食す・その2]三嶋製麺所にはお会計で驚いたな。看板はないよ、讃岐恐るべし

    [讃岐でうどんを食す・その2]三嶋製麺所にはお会計で驚いたな。看板はないよ、讃岐恐るべし

    高松空港に到着して、まず直行したのは、「岡製麺所」だったのです。

    そして、軽く金刀比羅宮を見て回ったあとは、次のうどん屋探しです。その時気づいたのですが、讃岐のうどん屋はお昼の2時ぐらいに閉店する店が実に多いんだな、これが。

    そんな中、「まっぷる四国」のうどん情報で目に留まったのが、「三嶋製麺所」だったのです。閉店時間は16時30分と記載があったので、十分間に合います。

    紹介文です。

    映画「UDON」のおばあちゃんに会えるかも

    映画「UDON」で、「熱いんですか、冷たいんですか」の台詞でおなじみのおばあちゃんが営む。メニューはうどんのみで、つるりとしたのどごしのできたで麺を生醤油で味わう。

    (住所: まんのう町川東276)

    金刀比羅宮からは約40分ぐらいかかるのです。本当にこんなところにうどん屋があるのという小さな地区です。

    確かに、非常にわかりずらいところにあります。幹線からどこから入ればいいのか戸惑うと思います。自分たちも2回ほど間違えました。

    そして、看板も何もありません。自分たちが気づいたのは、駐車場らしきところに1台車が止まっており、明らかに地元の人でない2人が車にもどってきたところを目撃したからです。

    その小さい駐車場に(車はせいぜい3台ぐらいしか止められないと思います)、車を止めて、店を探します。その駐車場横の家が、「三嶋製麺所」です。

    暖簾もなにもありません。恐る恐る店の中に入ります。食べるところは非常に小さなスペースしかありません。入って、左の製麺所ではおばあちゃんとおそらく若夫婦の3名が忙しく麺を打っています。

    午後2時50分の入店ですが、店内にお客は誰もいませんでした。

    カウンターらしきところで、お兄さんから冷たいのと温かいのどちらにしますかと聞かれるだけです。2名が冷たいの1名が温かいのです。

    テーブルに座って待っていると、テーブルの上にはボールに卵を割った殻がかなりあったのです。そして、待つこと2分、うどんが運ばれてきました。

    お兄さんが言うには、卵は1個30円とのこと。欲しければ、自分で割って入れるようです。

    薬味はボールに入ったネギだけです。

    こんなにシンプルなうどん屋は初めてです。

    卵1個、ネギめ、唐辛子少々で食べたのです。うどんは岡製麺所よりは少し細いです。そして、ゆで加減は少し柔らかめかな。だけど、つるりとしたのど越しです。

    田舎の製麺所で食べる、このうどん、シンプルすぎて、店内の様子も含めて、驚愕したのでした。水のサービスもありません。

    そして、印象深かったのは、食べている最中も、製麺所の中ではうどん作りが黙々と非常に緊張感がビシビシと伝わる感じで、仕事をされているのです。特に、おばあちゃんと若女将の間の緊張感はかなりの体感を感じたのでした。

    そして、お会計でも驚愕したのでした。

    自分は千数百円ぐらいだと思って、先に千円札を出したのですが、お兄さんが言ったのは、3名で510円とのこと。

    うどん(140円)+卵(30円)×3名で、510円となるのです。これには3度驚愕したのでした。

    恐るべし讃岐うどん、本当に恐るべし「三嶋製麺所」です。非常に貴重な体験をしました。讃岐のうどん巡りでは必訪問のお店でしょう。

    うどんを、こんなに緊張感を感じながら食べたのは、人生初でした。



  • (2019年4月ルフトハンザドイツ航空搭乗記717便)羽田-フランクフルトのビジネスクラス、ANAより良いのでは!

    (2019年4月ルフトハンザドイツ航空搭乗記717便)羽田-フランクフルトのビジネスクラス、ANAより良いのでは!

    2019年の10連休のGWはGW初日から特典ビジネスが運よく3名確保できたので(予約は約10ケ月前)、ルフトハンザ航空を利用してフランクフルト経由でエジプトのカイロに行った。ちなみに10連休初日の羽田の国際線は全く混雑していませんでした。むしろ、拍子抜けぐらいでした。

    フライトは下記のとおりです。

    • 羽田(14:05)-フランクフルト(18:45)LH717 ボーイング747-8(74H)
    • フランクフルト(22:15)-カイロ(翌02:15)LH584 エアバスA321(321)

    で、自分は飛行機オタクではないので知らなかったのですが、ボーイング747-8はアッパーデッキがあって、今では就航しているのが貴重なシップということです。

    そして、ルフトハンザでこの飛行機に乗れる路線は、羽田とフランクフルトを結ぶ路線のみとのこと。自分たちは、今回、3名全員、このアッパーデッキを予約した次第。

    そして、ルフトハンザのビジネスクラスのサービスをネットで情報を検索したところ、サービス、座席仕様、料理ともにあまり評判の良い情報が得られませんでした。同じスターアライアンスでもANAの方が圧倒的に良いという評価でした。

    結論から先に言いますと、ルフトハンザの日本との欧州路線、ANAに勝るとも劣らず、我々家族には高評価でした。そもそも、比べる基準が違うと思います。少しウェットなサービスを提供する日系と少しドライな欧州系のルフトハンザのサービスの本質の違いだと思います。

    (シート)

    ルフトハンザは2-2-2の構成で、基本、ぼっち席はありません。2席の並び方は両席とも少し内に切れ込んだ使用です。その点だけ念頭に入れておけば、フルフラットシートですし、全く不満はありません。窓側から通路側に出るのに、通路側の人がフルフラットにしていれば、跨いで出るだけです。特に問題はないです。スペースはたっぷりあります。

    (ドリンク、料理)

    自分は洋食を注文したのですが、オードブルは3品からメインは2品(お肉 or お魚)からのチョイスが可能でした。 そして、自分は前菜は「海老と蟹のシーフードカクテル」、メインは「牛テンダーロインステーキ」をチョイス。シーフードカクテルは海老もたくさん盛られ、大変美味です。ドイツビールを飲みながら、至福の時を過ごしました

    メインのステーキですが、パサパサ感は全くなく、ジューシーでおいしいステーキを堪能しました。

    飲み物は、やはりドイツのビールをオーダーできるところはルフトハンザの利点です。シャンパン、白ワイン、赤ワインは各2種類づつ提供されています。

    和食は試していませんが、洋食ならばANAより上ではと感じました

    (エンターテイメント)

    ルフトハンザのHPを見ても、機内で見られる映画の情報は掲載されていませんが、今回の機内では日本語は字幕も含めて新旧40本程度が提供されており、全く不自由はありません

    せっかくこれだけのビデオが提供されているのに、この情報が事前にHPに掲載されていないことは非常に残念ですね。

    (その他)

    機内販売はANAのように日本人の嗜好に合わせた商品ではないので、これは自国民の嗜好性の違いでしょうがないところです。CAさんの対応ですが、ドイツ人の方のCAの方のサービスの方がむしろ好意を持ちました。若いCAさんは一生懸命さが伝わるサービス、年配のCAさんは豪快にサービスをされます。むしろ日本人CAさんの方がツンツンしている感がありました。

    そうこうしているうちに、フライトスケジュール通り、フランクフルト空港に到着したのでした。ANAとルフトハンザのビジネスクラス、結局はどちらを選択してもよいのではないでしょうか。ANA便の欧州線の特典航空券は競争率が高すぎるので、ルフトハンザで特典ビジネスがとれるなら、全く迷うことなく、確保すべきですね。

    (2019年5月ルフトハンザドイツ航空搭乗記716便)フランクフルト-羽田のビジネスクラス、あっさりしたサービスは良いよ!