カテゴリー: 映画

  • 1年待って映画「ミッション」を初めて観れた、「志乃ぶ寿司」はいわしが絶品

    1年待って映画「ミッション」を初めて観れた、「志乃ぶ寿司」はいわしが絶品

    2023年9月2日(土)・3日(日)

    今週の週末もいつもと同じルーティーンです。土日に1本づつDVDを鑑賞し、土曜日の夜は外食です。今回観た映画はこの2本です。

    • ミッション
    • おしゃれ泥棒

    「ミッション」は現在、DVDで視聴しにくい名作になっていね。自分はTSUTAYA ディスカスで約1年ほど待ってようやくレンタルできました。なんたって、デニーロとモリコーネだもんね。もう一人の主役はあのジェレミー・アイアンズです。あの超名作「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」の法皇ではないですか。

    映画の内容は宗教色が強く、スペインとポルトガルの南米への侵略の話しなのね。だけど、モリコーネ本人も言っているとおり、音楽が群を抜いてすごいね

    この音楽にアカデミー賞をあげなかったのは、アカデミーのまさに不覚というか錯乱ですね。

    「おしゃれ泥棒」は先週2回観たローマの休日のオードリーを懐かしんでね、それとウィリアム・ワイラーだもね。映画としてはワイラーにしてはかなり軽いコメディータッチになっています。オードリーもさすがに少し年齢を感じさせるね

    だけど土日に観る映画としてはいいよね、気持ちがハッピーになるもの。

    そして、土曜日の夕食は久々にここに行きたくなったんだね。奥まった赤坂にある老舗名店「志乃ぶ寿司」だよ。こちらのお店は、あの港区発行のスマイル商品券が使えるので、実質20%引きで食べれるということになります。半年ぶりの訪問かな。ちなみに前回はドボンでした。

    当日のお昼に予約の電話を。運よくカウンター席の2名が確保できました。

    19時に2名で訪問です。

    先客は3名ほど、後から外人のカップルと数名が来店です。

    まずは、サッポロの黒ラベルで喉の消毒です。つまみは、まずは光ものを切ってもらいました。あじ、いわし、さんまです。中でも群を抜いてうまかったのが、いわしです。脂がのっており絶品でした、大将もうまいでしょう、と合いの手です。

    ビールを飲みながらのこの刺身、至福の時です。相方は、にぎりをおまかせで大将に言っています。

    本日の自分の握りです。

    • 赤貝
    • 白身(これ何かな)
    • かつお
    • いわし
    • かんぱち
    • 玉子
    • あなご

    これに連れの鉄火巻きを2切れいただいかな。つまみにしても握りにしても、本日の白眉はやはり“いわし”だったね。

    最後のデザートは季節柄、メロンです。大将曰く、こちらのお店でも外人さんが多くなってきたとのこと、よくこんなところのお寿司屋を見つけてくるね。

    ちょっと小話を。大将に聞いたのですが、先日、永ちゃんも来たとか。近くに彼所有のリハーサルスタジオのodenスタジオがあるものね

    これで芋焼酎のお湯割りを数杯飲んで(何杯飲んだか記憶にない)、お勘定は14,000円です。

    今日もご馳走様でした。

    赤坂の老舗名店「志乃ぶ寿司」で再度ドボン、きっかけはお店に預けている“My 塩”でシャリ玉を食べるお客さんに引きづられて



  • ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

    ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

    2023年9月1日(金)

    本日は少し古い(約20年ほど)映画の話しだよ、それも中国映画です。

    丁度2週間前に目黒駅近くにある目黒シネマに「バクダット・カフェ」と「パリ、テキサス」を観に行った時です。その時に、9月初めの数日間、“ジャ・ジャンクーの初期傑作選2本立て”という告知を観たのです。その2本とは、

    • 長江哀歌(2006年)
    • 世界(2004年)

    自分はこの映画を数年前にどちらもDVDで観たことがあるのですが、劇場で上映されるとあっては見逃せません。

    はやセプテンバー(これ竹内まりや)の初日に出かけてきました。

    まずは2本立てで「長江哀歌」からです。自分はこの映画の方が「世界」より後の製作だと思っていましたが、確認すると「世界」のあとに「長江哀歌」を撮ったのね。

    特に世界は35ミリフィルム上映だったのでザラザラ感がたまりませんでした。

    まずは、「長江哀歌」から。

    これはもう主演の、ハン・サンミンだよね。この風貌と雰囲気、出せる人はこの人しかいないね。いかにも、出稼ぎの肉体労働者役やらせたら、たまらないね。これだけ白のランニングシャツが似合う男はいないよ

    途中でチャオ・タオの方に話しが振られるのは、庶民も中流階級もみんなこの三峡ダムで時代に巻き込まれるというか生活が引き裂かれていくということなのかな。

    驚いたのは、飛行物体とあの発射と綱渡りの映像、もうフェリーニの世界だね。セリフとセリフの間のとり方が絶妙だよね。もう日本の監督でこんな映画とれる人いないよね。

    この映画は“ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞グランプリ”です。

    中国の一番イケイケの時代にこんな映画を撮るむジャ・ジャンクーという人、ただものではないね。ただただ再び関心しました。

    2本目は「世界」です。

    こちらは主役は完全にチャオ・タオです。ジャ・ジャンクーにとってのチャオ・タオは、伊丹十三での宮本信子と同じだね。この人なくして、この人の映画はなりたたない。

    この映画も視点はすごいよね。なんたって、“北京から出なくても世界は見れる”という強烈な皮肉というか中国社会を揶揄しているのかね。アニメも入れるという斬新な演出でした。

    だけど、チャオ・タオのキーキーと聞こえるセリフがちょっと日本人には辛いね、まあ中国語の特徴だからしようがないか。

    だけど、終わりの方の場面でThe ランニング男のハン・サンミンが出ていたのにはニヤッとしたよね。この映画も監督の才能を感じさせます。

    ジャ・ジャンクーに酔った後はランチです。目黒に来たなら第一ターゲットは、「支那そば かづ屋」ですね。14時30分に到着。今日もまずはビールから。今日は財布にお金が入っていなかったので、つまみはなし。

    そして、本日の麺は「支那ソバ」(900円)です。やっぱり、美味いよ中華そば

    今日も楽しかったよ。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • また「ローマの休日」を観に行ったよ今週2回目、好きだね、「桂花ラーメン」で至福の昼

    また「ローマの休日」を観に行ったよ今週2回目、好きだね、「桂花ラーメン」で至福の昼

    2023年8月30日(水)

    本日も映画のお話しから、それも懲りずに2回目の鑑賞です、同じ映画ね、2日前に観たばかりなのに。

    その映画とは、

    • 「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」を朝の9時25分から毎日1回のみ。

    やっぱりいい映画だなと再認識し、次の製作80周年には生きていられるだろうかと思い、この機会を逃したくなかったのです。

    本作の原案(ストーリー)は実際にはダルトン・トランボが執筆です。当時のマッカーシー旋風による赤狩りでトランボはハリウッドを追われていたため、当時は名義を借用したのであるのですが、既に映画では修正されていますすね。

    やっぱり脚本が最高にいいよね。映画のお手本となるような脚本、演出、撮影だよね。時間も118分に収めており、完璧ですね。

    これは淀川長治さんの解説から拝借です。

    オードリーは英国で6本の脇役の映画に出演した後に、シドニー=ガブリエル・コレットの小説「ジジ」の舞台に作者自らがオードリーを気に入り、舞台でジシ役で主演させたのこと。その舞台が米国でそのまま行われることになり、その舞台をニューヨークで観たウィリアム・ワイラーがこの「ローマの休日」のアン王女役はこの人と舞台を観て決めたとのこと

    その「ジジ」が映画化されたのが、「恋の手ほどき」(英語: Gigi)で、1958年のアメリカ映画。映画でのジジ役はオードリーではありません。

    だけど、当時でもおそらく大作に新人を起用する監督の眼力もすごいものがあるよね。

    脚本で気に入ったのは、最後の方でペックのアパートの部屋をノックするシーン。アン王女が帰ってきたと思わせるシーンの心配りは憎い脚本・演出だよね。

    それとライターの使い方がキーだよね。最後のあの場面にライターを持っていく演出もあんたらそんな気配りが出来るのか、アメリカ人にね。

    2日後に観てもほっこりするよね、2時間があっという間です、筋が分かっていても。

    最後にもう一つ。最初の各都市を紹介する場面でパリのところでロベール・ドアノーのあの有名なカット、凱旋門の上から撮った同じシーンが流れたのを見過ごさなかったよ、自分。

    というわけで2日前と同じ11時30分にランチ選びです、渋谷でね。

    違うところは本日は水曜日。水曜日はあの「喜楽」は定休日なのです。ということは、ここしかありませんね。センター街にある「桂花ラーメン」に直行します。

    公園通り前の「一蘭」の行列を横目に観ながらね、外国人好きだね。

    「桂花ラーメン」はすぐにカウンター席を確保。ここでは、

    • 桂花ラーメン+大盛(替玉ではないよ)何故なら煮玉子が1個つくので
    • 茎わかめ(これビールのつまみ用)
    • ビール

    絶対にこの3点セットが必須です。間違っても自分には一番人気の「太肉麺」の選択はなしです、キッパリ。ビールと茎わかめ、これだけで今日は良い日だったなと、しみじみ思うのです。ビールが終われば、「桂花ラーメン」です。つまみで残った茎わかめを投入。

    このラーメンだけは本当に唯一無二だと思うね、お店の言う通り、3回通わないとこのスープとしわしわ麺は分からないよね、納得。

    帰りに原宿の「スウォッチ」に行ってみると、今日から発売の新作のmoon watchは既に待つこともダメな状態でした。

    だけど、映画を観て今年の秋、2年ぶりにローマに行きたくなったのです、行こうかな。

    オードリー・ヘプバーンの幸せな時間(1)住んでいたスイスの街はビュルゲンシュトックだよ



  • 劇場で「ローマの休日」を観たよ、解説は何と淀川さんの名調子、喜楽でチャーシュー麺を

    劇場で「ローマの休日」を観たよ、解説は何と淀川さんの名調子、喜楽でチャーシュー麺を

    2023年8月28日(月)

    本日も映画のお話しから。

    渋谷にあるヒューマントラストシネマ渋谷で何とあの「ローマの休日」を上映しているではありませんか。

    「ローマの休日 製作70周年 4Kレストア版」を朝の9時25分から毎日1回のみ。

    この情報を見たからには参戦するしかありません。お休み明けの月曜日に急遽駆けつけたのでした。お客さんは20名ほどかな、少ないね。

    そして、本編開始の時に驚いたのでした。最初にあの淀川長治先生が出てこられたのでした。こんな趣向のようです。

    今回の4Kレストア・ロードショーにあたっては本編の前後に、テレビ朝日「日曜洋画劇場」での放送時、映画評論家・淀川長治氏が本作を紹介した貴重な解説映像を付属して上映

    上記のとおり、本編終了後にも淀川さんは出てこられます。斬新な試みで、これいいよね。名画の再上映時には淀川さんに出てきてもらう趣向、最高です。

    淀川さんの話しの中で、この映画をご成婚前の美智子様がニューヨークでご覧なされた解説、よかったよ。

    監督はウィリアム・ワイラー、出演はご存知、オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック,エディ・アルバートです。これオードリーの初主演映画でアカデミー主演女優賞を取ったのね。これ作品賞に何故しなかったのかな。

    ちなみにこの時のアカデミ作品賞は「地上(ここ)より永遠に」です。後世だからわかるのですが、映画の永遠性では「ローマの休日」だったね

    自分は「ローマの休日」を映画館で観るのは初めてでしたが、やっぱりいいよね。

    オードリーが髪を切るシーンの変身、やっぱりこのひとにはかなわないと思ったよ。最後のシーンでエディ・アルバートは写真を渡すのね。ローマには何度も行っていますが、あの真実の口には行ってないんだな、あまりにもベタすぎるのですね。

    繰り返しますが、淀川長治さんの名解説を聞いての「ローマの休日」、やっぱりほろりとくるよね

    観終わったのが、11時30分。早めのランチをどうするかです。

    渋谷ならここしかないよね。約2週間ぶりの訪問になるのかな。渋谷のラーメンの老舗「喜楽」さんへ直行します。お店に着いたのが、11時45分、十数名の行列です。だけど当方はこの後予定なし、なのでこれに並びます。約20分して入店です。1Fのカウンター席でね。

    このお店ではビールはなしです。何故なら、ラーメンは後でが言いにくいので、何せこの行列だもの。注文はいつもの「チャーシュー麺」(1,000円)です。

    5分で着丼です。硬めのチャーシューが5枚で、心がほっこりなるね。やっぱり焦がしネギのスープが絶品。渋谷ではシンプルながら一番美味しいラーメンだと思う、キッパリ。

    ここはまだ外人さんが大挙して来ていないので、良いよね。彼の国の人たちに知れ渡ると大変なことになると思うな。

    「アラビアのロレンス」を二度観み、ピーター・オトゥールの妖しさはLGBTぽい



  • カトリーナ・カイフ様を観て、銀座のローマイヤレストランへ、飲むメルセデスとは

    カトリーナ・カイフ様を観て、銀座のローマイヤレストランへ、飲むメルセデスとは

    2023年8月26日(土)・27日(日)

    今週の週末もいつもと同じルーティーンです。土日に1本づつDVDを鑑賞し、土曜日の夜は外食です。今回観た映画はこの2本です。

    • 「人生は二度とない」
    • 「ローマ法王の休日」

    まずは「人生は二度とない」というインド映画から。

    あらすじは単純です。結婚を控えた主人公の独身さよなら旅行としてスペイン縦断の旅に出た親友3人組の葛藤と友情を、美しいスペインの自然や名所の数々とともに描き出すというものです。見始めて、何故このDVDを借りたか思い出しました。何と、あのカトリーナ・カイフ様が出演しているではありませんか。それで借りたんだな。主人公の男性3人組の一人があの「バンバン!」でカイフ様と共演したリティック・ローシャンです。

    制作は10年前ですので、まだまたカトリーナ・カイフ様の全盛期ですね。スキューバダイビングで美しいお姿が拝見できます。まあ、それだけの映画かな。少し辛口かな。

    スペインの下の方を旅する人にはガイド映画として役に立ちます。

    次はナンニ・モレッティ監督の「ローマ法王の休日」です。

    話は、カトリックの総本山“ヴァチカン”を舞台に、人間味溢れる聖職者たちを登場させて描くヒューマン・コメディですが、なかなか何を言いたいのか分かりづらい映画でした。結局、最後のあのセリフを聞くための映画だったのかな。評価しずらい映画です。

    “ヴァチカン”ものなら、やっぱり「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」が最高にしておもしろいよ。

    そして、土曜日の夕食はこちらへ。

    • ローマイヤレストラン 銀座店
    • 東京都中央区銀座5丁目9−17 銀座あづまビル 2F

    何故こちらのお店かと言うと、AMEXで絶賛展開中のキャンペーン「SHOP SMALL 街のお店でキャッシュバック」(2023/09/13まで)の該当店なのです。だけど、このキャンペーン、該当するお店が少なく、利用するのに苦労します。

    • 20%をキャッシュバック、キャッシュバックの総額は期間中合計2,000円

    というわけで19時に3名で予約して訪問です。ドイツビールとドイツ料理の老舗ですね。

    まずはビールを注文です。エールビールから。

    1本目は「シュナイダー・アヴェンティヌス」(1,650円)

    高いアルコールとワインのような芳醇な香り、

    ヴァイスビアの切れのよさを兼ね備えた、まさに「飲むメルセデス」です

    「飲むメルセデス」のキャッチコピーで自分的には悩殺です。これは、コクがあって、一口飲んでうまいと思いました。

    2本目トゥーハー・ドゥンケル・へーフェ ヴァイツェン(1,320円)

    そして、つまみで下記2品を。

    • ローマイヤコールドミート half (1,200円)
    • パテ・ド・カンパーニュ

    これをつまみに濃厚なドイツビール、至福の時間です。最高だね。

    メインはこちらで。ラザニアは量が多いと言われたので、2人でシェアです。

    • ローストビーフ
    • ラザニア

    これで、お会計は1万円を切りました。本当に濃厚なビールは量があまりいけないのでね。きっちりAMEXカードで20%のキャッシュバックです。

    初めて訪れましたが、銀座のど真ん中で非常にリーズナブルで美味しい料理を堪能させていただきました。ご馳走様でした。

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは



  • 沢木耕太郎原作の「春に散る」を観たよ、邦画では久々に硬派で良い映画、観るべし

    沢木耕太郎原作の「春に散る」を観たよ、邦画では久々に硬派で良い映画、観るべし

    2023年8月25日(金)

    本日は新作映画の話しだよ、それも邦画ね。

    映画館の予告で流れていたトレーラーを観て楽しみにしていたのが「春に散る」という邦画です。何故なら、原作はあの沢木耕太郎だから。沢木耕太郎の本が映画になるのは久しぶりでは。基本、ノンフィクション作家なのでしかたないのかな。

    もちろん本は購入済みですが、まだ読んでいないのです。(汗)

    やっぱり夏休み期間中はガキンチョ映画やアニメばかりでうんざりします、そんな中で一服の清涼剤です。

    というわけで本日劇場公開初日に六本木の東宝シネマズに出向いたのでした。11時40分の回です。5割ぐらいの入りかな。

    主演は佐藤浩一と横浜流星、監督は瀬々敬久、自分は佐藤浩一しか知らないのですが。デラ富樫も歳をとったね。(分かる人にはわかるよね)

    観ての感想。かなり男臭いボクシング映画ですが、べたべたした恋愛がなく、すがすがしい映画だよ、ボクシングシーンも迫力があり、久々に日本映画では良い映画だと素直に思いました。

    やっぱり佐藤浩一のもとに横浜流星が弟子入りするシーン、あまりにも出来すぎてそこが少し違和感あるね。(おそらく小説ではもっと深いんだろうね)

    配役では、山口智子も久しぶりに観たよ、顔が少しぽっちゃりし、リングサイドで叫んでいる姿は政治家の野田聖子かと思いました、よく似てきたね。(これ決して褒め言葉にならないか、失礼)

    橋本環奈はこの役では少し線が細いと思った。そして、顔は分かっているのですが、エンドロールで名前が分かったのが哀川翔、役作りをしたのかな。

    最後の半年後のシーンは必要なかったのではと自分は思ったよ。だけど、この映画も興行という面では難しいんだろうね、今の日本のマーケットでは。

    男臭い良い映画だよ、ボクシングシーンは迫力あるので是非、劇場の大画面でね。

    観終われば、14時です、ここは六本木。ランチはここしかありません。ラーメンの「一風堂」さんへ直行です。待ちもなくすぐにカウンター席へ。

    まずは瓶ビールです。つまみは無料の高菜ともやしの2品をいただきます。これで映画の興奮が落ち着くね。至福の金曜日の昼下がりです。ビールを飲み終われば、“白丸”のバリカタを。もうこの歳ではあっさりの白丸だよね、一風堂ではね。

    このあと、どうするか。やっぱり本日は気になる「Herno 青山」に行ってあの商品を見てみようかな。「青山店10周年コラボG-SHOCK」が本日から青山店で先行販売されるのです。

    六本木から表参道までてくてくと徒歩で移動です。約25分。青山店に到着です。

    お目当ての「青山店10周年コラボG-SHOCK」は店内中央に鎮座していました、完売ではないらしいですね。うーん、やっぱり購入決断できなかったのです。理由はやっぱり、G-SHOCKなので少しゴツいかな。

    沢木耕太郎さんの見知らぬ土地でのおいしいお店の見つけ方、旅の師匠には頭が上がりません



  • 政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ

    政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ

    2023年8月22日(火)

    今日も映画の話しになるのですが、近年観た映画の中でその実在した登場人物に最大の衝撃を受けたのです。現代にこんな人がいたのかと。その映画とは

    • 「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」
    • 2022年フランス年間興行成績No.1 10週連続トップテン入り 240万人動員のロングランヒット

    自分は不覚にもこの人のことを知らなくて、ノーマークだったので、あまり関心がない中で映画を観に行ったのです。日比谷で時間は10時30分の回です。映画館に行ってビックリしたのは、かなり多くの人が詰めかけていたことです。この光景にはビックリです。皆んないい映画を知っているのね。この動員数は綾瀬はるか選手もタランティーノも負けているね。

    何の先入観も持たずに観たので、特別に感動したのです。監督はオリヴィエ・ダアンという人です。

    簡単にシモーヌ・ヴェイユのことを語ると、弁護士で政治家、EUの初代欧州議会議長(直接選挙制のもと)でアウシュビッツの生還者ということかな。

    1974年パリ、カトリック人口が多数を占め更に男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ヴェイユ(エルザ・ジルベルスタイン)はレイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示して「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」と圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。1979年には女性初の欧州議会議長に選出され、大半が男性である理事たちの猛反対の中で、「女性の権利委員会」の設置を実現。女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために闘い、フランス人に最も敬愛された女性政治家。その信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験に培われたものだった。

    『エディット・ピアフ 愛の讃歌』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き世紀の女性を描く3部作の渾身のラストとしてオリヴィエ・ダアン監督が完成させた本作は、公開初週NO.1に躍り出た後10週連続トップ10入りのロングランヒット、240万人を動員し2022年フランス国内映画の年間興行成績NO.1の記録を樹立。2017年に89歳で生涯を閉じた際には、国中がシモーヌ・ヴェイユ死去のニュース一色となり、国葬が執り行われ、キュリー夫人などの偉人たちが眠るパンテオンに5人目の女性として合祀されたが、未だその人気は衰えないことが証明された

    アウシュビッツの過酷な体験がこの人の活動の源です。そして全体主義を忌み嫌う精神は鋼のようです。日本の政治家は全員打ち首獄門(皆さん存在自体に恥を知るべきです)ですが、世界中の自由主義社会の政治家も頭をたれるべきです。独裁主義や全体主義に対して明確な意思表示をする人が少ないのは悲しいね、フランスの現大統領も商売のためなら彼の国にひざまずくような発言を平気でするしね

    日本の政治家もフランスに行ってあんな恥ずかしい写真をとるなら、この映画を日本で観て、少しは勉強しろよ。

    だんだん興奮してきましたが。本当に皆さん観るべき映画ですよ。比べることは難しいすですが、戦後の女性政治家ではサッチャーと同格ぐらいのインパクトのある人ですね。

    その後は、今日も銀座の「はしご」で排骨担々麺をね。まずは瓶ビールでのどの消毒です。

    排骨担々麺やっぱり旨すぎです。いい映画の余韻に浸りながら、最高です。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • 日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー

    日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー

    2023年8月21日(月)

    本日も酷暑の東京でした。今日も映画館に涼みに出かけようかな。

    その前に閑話休題。先週、劇場での封切りすぐに観に行った綾瀬はるか選手主演の「リボルバー・リリー」ですが、かなり観客動員で苦戦しているという報道がありましたね。やっぱり綾瀬はるかを観る映画としてはいいのですが、ストーリーなどがやっぱりおかしいという批評があるようです。自分と感じた感想をみんな感じるんだね。ちょっと配役もね。

    そして、本日報告する映画も観に行くかどうかかなり迷った映画なのです。その映画とは東宝シネマズで現在上映している、

    • エドワード・ヤンの恋愛時代

    このエドワード・ヤンという監督は台湾の方で相当評価が高いようです。その評価の高さから数年前に自宅でDVDを借りてきて、彼の最高傑作と言われる「牯嶺街少年殺人事件」を観たのです。4時間近い大作です。

    だけどこの映画、どこがいいんだろうという、というのが自分の感想だったのです。おそらく自分はこの監督はダメという評価をしたのです。途中で視聴もやめたしね。

    そんな中でのこの「エドワード・ヤンの恋愛時代」ですので、ためらうのもわかってもらえると思います。そして、何か題名もダサいしね

    あらすじを含む映画について何も知らないで、ガチ鑑賞してきました。

    結果はこの映画は当たりだったね。面白い筋と映画の構成でしたね。日本の恋愛映画とは一味違うよね。何か思想があるというか、なんたって孔子だものね

    だけど、あのチチ役の人は完全にオードリー・ヘップバーンを意識させている姿かたちだよね。

    急速な西洋化と経済発展を遂げる1990年代前半の台北。

    モーリーが経営する会社の状況は良くなく、彼女と婚約者アキンとの仲もうまくいっていない。親友チチは、モーリーの会社で働いているが、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとの関係も雲行きが怪しい。

    彼女たち二人を主軸としつつ、同級生・恋人・姉妹・同僚など10人の男女の人間関係を二日半という凝縮された時間のなかで描いた本作は、急速な成長を遂げている大都市で生きることで、目的を見失っていた登場人物たちが、自らの求めるものを探してもがき、そして見つけ出していく様を描いている。

    そして、この映画を観たあとはランチです。日比谷から日本橋へ移動です。何故に日本橋。

    ここには「京都銀閣寺ますたにラーメン」があるからです。暑い夏でも移動するに値します。まずはビールとお新香。1本飲み終われば、ラーメンを1杯。至福の月曜日でありました。

    だけど、amazonでこの「エドワード・ヤンの恋愛時代」の中古DVD、すごい価格になっているね。

    タランティーノが「リボルバー・リリー」を監督したら、綾瀬はるかがユナ・サーマンになったのかな



  • 皆に大人気「美登利寿司」、こんなに待っても食べたい寿司なのかな?

    皆に大人気「美登利寿司」、こんなに待っても食べたい寿司なのかな?

    2023年8月19日(土)・20日(日)

    本題に入る前に、やっぱりこの話題です。一昨日の三笘さんのあの衝撃のドリブルゴールはすごかったね。世界中の空港であのシーンが流れているだろうね。やっぱりプレミアが世界で一番流れるコンテンツだものね。

    暑いので、土日は基本的には部外活動はなしです。自宅でDVD鑑賞をしながら、土曜日の夕食に出かけるだけのいつもの週末です。

    そして、観たDVDはこの2本です。

    • 砲艦サンパブロ
    • 私は死にたくない

    やっぱり監督のロバート・ワイズに敬意を表してです。

    まずは「砲艦サンパブロ」です。主演はあのスティーヴ・マックィーンです。映画は3時間の超大作です。だけどやっぱり鬼門の中国です。大巨匠でも駄目だったね。話しのすじがあまりにつまらなくて、いくらマックィーン主演でもこれではどうしようもないね。

    少なくとも、もっと派手なドンパチを入れないとね。

    続いて「私は死にたくない」です。これも監督はロバート・ワイズです。社会派ものですね。そしてモノクロで、実は実話というもの。これは十分におもしろいと思うのですが、もう少しワルでないと何かさまにならないというか。まあ、これを映画にするのがアメリカの良心なのかな。

    そして、恒例の土曜日の夕食です。昨日のランチで利用した、赤坂サカスの「美登利寿司」です。何故なら、昨日勉強したLineでの予約システムが十分便利と知ってね。実は受付(機械式)だけして、自分の番がきそうになったらお店に行こうと思ってね。

    だけどやっぱりすごいことになっているね、美登利寿司。夕方の18時に受付をします。待ちは10組ぐらいかな。19時ぐらいには案内されるかな、と思っていましたが入店できたのは19時30分過ぎです。

    皆んなこの待ち時間、退屈だろうね、赤坂はショッピングするところもないのでね。

    自分たちは自宅でテレビを観ながら待機です、楽でいいね。この方法を知ったら、「美登利寿司」率が高くなりそうで、怖いね。

    まずはアサヒのスーパードライを瓶でいただきます。家族は握りのセットです。ランチと違って結構よいお値段するのね。セットの中には、“うに”も“いくら”も入ってといる。

    そして、自分はこれだけ夜メニューの中で以上に安かった“バラちらし”(1,150円)です。

    酒飲みにはこれぐらいで丁度よいね。ビールも2本飲んで、ご機嫌な土曜日の夕食タイムでした。自宅にも近いしね。

    こんな感じでまったりした週末を過ごしたのでした。

    赤坂の老舗名店「志乃ぶ寿司」で再度ドボン、きっかけはお店に預けている“My 塩”でシャリ玉を食べるお客さんに引きづられて



  • 目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    目黒シネマで「バクダットカフェ」と「パリ、テキサス」の2本立てを観る、映像美だね

    昨日から映画繋がりです。実は昨日も映画鑑賞に目黒駅近くにある目黒シネマという実に渋い映画館に行ったのです。お目当てはこの2本立てです。実に貴重だなと思ってものでね。

    • バクダット・カフェ
    • パリ、テキサス

    どちらもDVDで30年以上前に観たことはあるのですが。その時には心に刺さらなかったのですが。まあ、その時の日本はイケイケの時代だったし、自分もノリノリの時代だったので、おそらく刺さらなかったんだな。

    しかし、今、年齢と時代がマッチしたと思うんだな

    自分はこの映画館に何回か足を運んでいますが、これだけ観客が入っているのは初めて観たな。8割以上は埋まっています、ほぼ9割かな。特に若い人、若い男性も多かったね、映像志向の人かな。

    特に2本目の「パリ、テキサス」の方が多かった。

    まず、9時45分から1本目の「バクダット・カフェ」です。ジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」があまりにも有名な映画ですね。

    観ての感想。こんな映画だったんだ。ちゃんと観たのはもしかして初めてかもという印象。 こんなおデフな女性の人が主人公だったんだ。(失礼)

    2/3までの会話が饒舌でない方が好きだな。だけど風景の変わるショットがいいよね。まあこんな空間が広がる映像の映画もないね。強いて言うとすると舞台をヨーロッパに移せばフェリーニ的な映像なのかな。あのピアノを弾く子の音、グールドのような音だったね、やっぱり意識していると思います。あの画家もボテロのような絵でいいね。

    まあ、とにかくアラビアロレンスとは違う、一つの映像美の映画だと思いました。

    2本目は「パリ、テキサス」です。

    言わずとしれた、あのヴィム・ヴェンダース監督の有名な映画ですね。これももうあらすじは全く記憶にありません。

    今回、この映画のオープニングを観ていて、初めて気づいたことが2つほど。

    これ、1984年第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したのね。初めて知りました。(汗)それと、原作・脚色があのサム・シェパードなのね。これ本当に驚きました

    だから最後のあの場面の2人だけの会話がかなり長い理由がわかりました。やっぱり詩人でもあるのでね。面目躍如というところかな。ライ・クーダーのギターが映像にマッチして痺れるね。話しとしてはそんな大したことはないのですが、あの映像美とオープニングのつかみがうまいよね、それと印象的な映画のタイトルもね。

    だけど、これがパルム・ドールなのねと思った次第です。何を意味するかはご想像におまかせします。

    今回は本当に貴重な2本立てでした。もうお腹いっぱいというところです。

    映画の後は雨が降り出したので、近くの「天下一品」でラーメンを、こってりとあっさりの中間の屋台の味スープでね。目黒に行ったら、やっぱり「かづ屋」で支那そばを食したかったよ

    目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね



  • タランティーノが「リボルバー・リリー」を監督したら、綾瀬はるかがユナ・サーマンになったのかな

    タランティーノが「リボルバー・リリー」を監督したら、綾瀬はるかがユナ・サーマンになったのかな

    この2023年のお盆期間は東京でじっとしておりました。そんな中で14日と15日の両日で自分の中での話題の映画「リボルバーリリー」と「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」を劇場で観たのです。

    まずは綾瀬はるか選手に敬意を評して「リボルバーリリー」からです。原作は長浦京さんの同名の小説からですね。監督は行定勲で、東映映画です。

    劇場の予告篇でこれを観て、久々に日本のアクション物を見に行こうと思ったのでした。綾瀬はるかちゃんが予告でもスタイリッシュだったのでね。

    自分としては「アトミック・ブロンド」でのシャーリーズ・セロンのような映画を少し期待していたのですが。まあそこまで期待するのはまあコクというものでしょう。

    舞台は1924年の戦時の東京です。背景には陸軍と海軍の対立とお金の問題を背景に問題が起こるのね。綾瀬さんのアクションは最初はキレがあってよかったんだが。最後の打ち合いはさすがにあれだけの相手に4人では無理だろうという設定には興ざめだな。ここは監督の力量の差でしょう。あの戦いを4人で制するのはインド映画しかないと思う、きっぱり。

    あの女の人はシシド・カフカなのか。エンドロールで判りました。自分は途中で立とうとは全く思いません。まあ、綾瀬はるか選手をよっぽど嫌いな人でなければ、楽しめるとは思います。繰り返しますが、あのシャーリーズ・セロンのように背中の筋肉だけでもバキバキだったら、綾瀬はるか選手、すごかったと思います。

    だけど、あの終わり方はよかったね。ということは続編もありということでね。更に肉体改造をしてもらいたいな。だけど、敵役のキャラというか役者がダメだと思うな。もし少しキャラ立ちしたキャラと配役を望むな。それと、少し間でクスと笑えるようなゆとりも欲しいね。そう、タランティーノ映画のように。何かアクションと人情噺になっているものね。もっと渋い要素(深夜プラス1な渋みたいにね)やスパイ要素も欲しいね。それは次の暗殺者Xに期待かな。

    次は綾瀬選手の前日に観た「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」です。渋谷のヒューマントラストシネマです。

    もうこの映画はニヤニヤして観て、本当に楽しい視聴でした。こんな体験はあの「モリコーネ 映画が恋した音楽家」依頼だね。その数日前に偶然に「トゥルー・ロマンス」を観ていたので、最高に楽しめました。脚本はタランティーノだよ。レザボア・ドックスの中にあのアラバマの名前が出てくるのね、知りませんでした。

    ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、ゾーイ・ベル、サミュエルLジャクソンが喋りまくっています。実に興味深い話しが多々あります。おそらくこの映画を観る人はタランティーノ映画をすべて観ている人だと思うので、間違いなく楽しめるよ

    みんな面白い逸話ばっかりで忘れてしまったよ。例のハーヴェイ・ワインスタインも触れないわけにはいかなかったんだろうな。

    まあ、興味深いおっさんでした。タランティーノが「リボルバー・リリー」を監督したらどんな映画になったんだろうね。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • 池波正太郎の聖地巡礼に行ってきたよ、それは浅草の池波正太郎記念文庫だよ

    池波正太郎の聖地巡礼に行ってきたよ、それは浅草の池波正太郎記念文庫だよ

    自分にとって亡くななられても頻繁に手に取る作家は、池波正太郎さんぐらいかな。司馬遼太郎もいいけど、少し説教臭いのでね。「池波正太郎の銀座日記」なんかを数年おきに読むと、その都度発見があるものね。

    というわけで、本日は池波正太郎さんのお話しです。池波さんの何の話しかと申しますと、何でも浅草には「池波正太郎記念文庫」というものがあるというのを初めて知ったのです。

    そんな聖地があるとはね。本日はその聖地巡礼をしたのでした。

    • 池波正太郎記念文庫 (入館無料)
    • 東京都台東区西浅草3-25-16
    • TEL: 03-5246-5915
    • (台東区生涯学習センター1階・台東区立中央図書館内)
    • 地下鉄日比谷線「入谷」駅より徒歩8分

    作家・池波正太郎の全資料約30.000点を収録している文学館で台東区立中央図書館に併設されているのです。この酷暑の中、出かけてきました。この入谷駅に降り立つのは、人生は初めてだね。何か、ミラノより遠い気がします。そんな冗談はさておいて、建物の外観はこんな感じです。まあ、行政の建物だから味気ないのはしょうがないね。

    そして、文庫の入り口です。ここから先は写真は禁止なので、写真はありません。

    生前の先生の仕事場が再現されています。机の上は自分と同じぐらいにたくさんのものが置いてあるのね。巨匠の机の上を見れるだけで貴重だね。

    その他で目を引いたのは、やっぱり生原稿かな。修正された原稿が所狭しと飾ってあります。先生ぐらいになると、もう原稿用紙のマス目なんて関係ないんだね。自分も文章を書く時はそうしようと。

    あと貴重だなと思ったのは、池波先生の生の絵画が飾ってあるね。中には味のある絵もあるね。(よくそんな軽口がいえるね、あなた)

    鬼平や剣客商売の重要な箇所を指し示した大きな江戸地図もありきす。

    だけど、この文庫の叡覧していた人はその時間帯では自分一人だったよ、寂しいね。そして、驚いたのは、公共の図書館にこの池波正太郎関連のグッズが販売されていたことです。前述の江戸地図も販売されていたよ。

    そして、自分が思わず購入してしまったものがこれです。

    • 池波正太郎記念文庫 図録 (1,500円)

    これを見れば、この文庫の収蔵品が全部わかるもの。自分の関心のあった池波先生の絵画もあるしね。ちなみに、いろんなグッズがありましたが、一覧はこんな感じです。

    本当に池波ワールドを満喫し、図書館をぶらっと一回りです。当然、池波正太郎コーナーがあります。すごい量の蔵書です。ここに来れば池波先生の蔵書はすべて揃っているね。今は絶版の貴重本もね。

    そして、池波ワールドを満喫した後、近くを散策です。すぐそばは合羽橋の商店街なのね。上野まで散策して帰りました。

    本当によいものを拝見させていただきました。先生、ありがとう。

    「池波正太郎の銀座日記」を再読、先生オススメの「オペラ・ハット」に今の映画が色あせると言わせるとは



  • インド映画の「ランガスタラム」はすばらしいよ、日本映画は完全に負けたね

    インド映画の「ランガスタラム」はすばらしいよ、日本映画は完全に負けたね

    日本中猛暑です。天気予報でも普通に最高気温が37度と連呼する時代になりました。狂っているね。こんな猛暑を乗り切るには、更に暑く沸騰するようなインド映画を見に行くしかありません

    というわけで、本日はこの数日間の間に観たインド映画2本の話しです。

    まずは1本目。これはあの「RRR」の主役の一人、ラーム・チャランが主役の映画「ランガスタラム」です。何でも彼が

    ラーム・チャランが「役者人生の転換点」と語る伝説の名作とのこと

    あのRRRの主役がここまで語る映画、間違いはなかろうと劇場に足を運んだのでした。事前の下調べもせず、あらすじも全く知らずの状態です。

    最初の1時間で観に来て失敗したな、と素直に思いました。単に町のドンの悪政に苦しむ村人と恋愛も交えた物語かなと思ったのでした、なんかチンケな話しだなと。主人公の聴覚障害の役設定のどうしてなのか全くわかりません。まあ、外は暑いし、館内は涼しいので最後まで観ようかと。

    だけど、最後の30分でこの映画の全貌がわかりました。最初の2時間はさつみのツマだね。お兄さんが殺されたあたりから、話しが怒涛の展開になるのね。このオチのために、主人公の耳が不自由な設定なのね。最後はサスペンスタッチで終わるのね。この映画の脚本を書いた人はエライ、素直にそう思います。こんな硬軟知り混じった映画を作られたら、現在の日本映画は太刀打ちできないよ。日本映画、完全に敗北宣言だな。

    この週末、あの「月の満ち欠け」と「ある男」をDVDで観ましたが、よい原作だけど、もうスケール感が違いすぎて、幼稚園児と大人ぐらいの違いがあるね。

    この映画の観終わった時に、劇場で拍手が湧いたね。こんな経験はあの「RRR」に続いて人生2回目だよ。それほど、最後の切れ味がすばらしかったよ。ちなみにこの映画のキャッチフレーズ

    この世は芝居の舞台(ランガスタラム) 俺たちゃみんな人形さ

    そして昨日観に行ったのが、「K.G.F CHARPTER1」だったのです。何でも「K.G.F CHARPTER2]」は2022年に公開され、あの「RRR」を超えるインドNo.1ヒット作とのこと。

    こんなアピールをされたのであれば、見に行くしかないね。前述の「ランガスタラム」と違い、面白いに間違いないと、確信をもって劇場に足を運んだのでした。

    主人公ロッキーの物語。ボリウッドのスーパースター・ヤシュ扮する長髪で髭面のロッキーは映画史上最大に濃い顔の男だね。阿部寛なんかではとうていかないません。

    だけど、観ていてこれ演出がやりすぎなのではと思えてくるのです。ロッキーのビデオクリップごときです。話しも複雑でよくわからなさすぎです。これではリアリティがないね。インド映画もここまでやってはいけないと素直に思ったね。

    自分的には続編の「K.G.F CHARPTER2」はもう観に行かないと心に誓いました。

    話しはもとい、「ランガスタラム」は本当によい映画だよ。

    胸熱インド映画「RRR」を観てきたよ、途中で“これはまいったな”と口ずさむことしきり、頭をからっぽにして楽しんでね





  • 「アラビアのロレンス」を二度観み、ピーター・オトゥールの妖しさはLGBTぽい

    「アラビアのロレンス」を二度観み、ピーター・オトゥールの妖しさはLGBTぽい

    本日は映画のお話しです。

    今週の月曜日と昨日水曜日に同じ映画を観に行ったのです。二度観です。その映画とはあの「アラビアのロレンス」です。午前十時の映画祭で今、日本橋で上映されているのです。今週末からは北海道一周にでかけるので、今週前半を逃しては観に行けないのでね。

    全編通して観たのは、20年ぶりぐらいかな。劇場で観るのは2回目だと思います。

    観ての率直な感想。自分のベスト3には入らないけれど、これぞ、映画のThe 世界遺産ですね。やっぱり監督のデビット・リーンは偉大なりです。現代ではこんな映画はもう撮れないものね。アラブの不安定な政治状況などを考えるとね

    自分の記憶ではアカバ攻略のシーンまでは覚えていたのですが。そこまでは正に砂漠の魅力と大活劇なのですね。だけど、そこから先は政治の話しとロレンスの狂気のことにになるのね。

    こんな展開だったとは、新鮮な感動を覚えたのでした。

    この映画はやっぱり2大俳優の怪演にあると思うのです。

    • ピーター・オトゥールのうまさと妖しさ(この人の妖しさはLGBTぽいよね、あの「将軍たちの夜」の怪演も含めてね)
    • アリ役のオマー・シャリフが絶品だよね、彼でないとこの役は収まらないよね

    アンソニー・クインはあの「道」のいつもの粗野な雰囲気、アレック・ギネスはやっぱり品があるね。最後に言い放つ名言、「あなたはただの将軍、自分は今からアラブの王になるんだよ」

    話しは脱線しますが、やっぱりオマー・シャリフの「ドクトルジバコ」はどう考えてもただの不倫映画にしか思わない自分なんだな。それは違うよ、と家族からもいわれるのだが。

    しかし、デビット・リーンはよくこのピーター・オトゥールとオマー・シャリフを主演にすえて、この大作をとったよね。出来上がりを観るまで、みんなピーター・オトゥールへの配役はどうかと思ったんだと思うな

    だけどね先程も書いたように、狂気と妖しさとLGBTはこの人にぴったりだね。

    今、この映画をアラブの人たちが観たら本当にどう思うんだろうね。最後のアラブ国民会議がバラバラになるシーン、象徴しているよね、現代にも

    だから、もめごとが絶えないんだろうね、イスラム国やイラン・イラクも含めてね。基本は部族だよね。国とかは幻想だと分かるよね。

    自分は歴史に詳しくないので知りませんが、ロレンスは結局、暗殺されたのかな。映画ではそんなシーンはなかったのですが、最後の方でファイサル王子が放つ言葉からすると、やっぱりそうなのかな。英雄に間違いないが、アラブからも英国からも戦後は邪魔と。

    しかし、モーリス・ジャールの音楽はたまらないね。

    今回上映されたのはリストア化されてものでしたが、このリストア化にはスピルバーグとスコセッシも協力しているのね。。

    砂漠の映画ではシェリタリングスカイなどがありますが、ものが違うね。

    次に劇場で見れる機会ははたして訪れるのかな。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • 荻上直子が監督の「波紋」、伊丹十三亡き後、もっとも才能のある監督、西加奈子の「サラバ」だね

    荻上直子が監督の「波紋」、伊丹十三亡き後、もっとも才能のある監督、西加奈子の「サラバ」だね

    本日は映画のお話しです。

    数週間前から映画館の予告編を観て気になる映画があったのです。それは日本映画の「波紋」という映画なのでした。監督は荻上直子、主演は筒井真理子

    映画の詳しいあらすじも見ない中、ガチ劇場で観た感想です。

    非常におもしろい、怖い映画。監督の力量を認めます。脚本も荻上直子さんが書かれているのね。音の使い方が絶妙だね。特にあの場面場面で違う手拍子。斬新な手法に脱帽しました。

    こんな日本映画を観たのは久しぶりだな。この監督はあの伊丹十三亡き後、久しぶりに才能ある監督を見ました。話しの筋はこんな感じ。

    須藤依子(筒井真理子)は、今朝も庭の手入れを欠かさない。“緑命会”という新興宗教を信仰し、日々祈りと勉強会に勤しみながら、ひとり穏やかに暮らしていた。ある日、長いこと失踪したままだった夫、修(光石研)が突然帰ってくるまでは―。自分の父の介護を押し付けたまま失踪し、その上がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいとすがってくる夫。障害のある彼女を結婚相手として連れて帰省してきた息子・拓哉(磯村勇斗)。パート先では癇癪持ちの客に大声で怒鳴られる・・・。自分ではどうにも出来ない辛苦が降りかかる。依子は湧き起こる黒い感情を、宗教にすがり、必死に理性で押さえつけようとする

    主演の筒井真理子も才能を感じさせる人だね。こんな表情できる人、あんまり知らないね。しかしこの映画、筒井真理子なしには成立しないような迫力を感じるね

    きっちり2時間でまとめる力量はたいしたものです。話しとしては、自分は西加奈子さんの傑作小説「サラバ」に通じるものがあります。話しは脱線しますが、この10年で読んだ日本の小説でかこの「サラバ」が一番だと思うのですが、個人的には。

    女性監督と言えば、西川美和の「すばらしき世界」もいい映画だったね。あの世界の役所広司がシャバに戻ってきての不器用な元ヤクザものを悲哀をこめて演技しています。やっぱり女性の時代なのかね。

    今公開されている「ソフト/クワイエット」も女性監督のベス・デ・アラウージョだしね。これも風刺が効きすぎて怖い映画だよね、思想的にね、ヒトラーだもね。

    日本の男性監督はいつも言っているように細々した好きだのキライなどといった話しが多すぎるよ。筆頭はあのカンヌに行った、“怪物だれだ”の監督だよ。

    女性の方が才能を感じるよね。

    最後に話しを「波紋」に戻します。あの新興宗教、もっとエグイものにしてもよかったのかな。最後のあの踊りは何を意味しているのかな。赤色が鮮烈だったね。

    西加奈子の「サラバ」のようにネコが教祖でもよかったのにね。

    劇場でご覧いただくことをオススメします。夫婦で視聴はダメだよ。あの歯ブラシのシーンがあるのでね。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな





  • 「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな

    数日前に日本橋のTOHOシネマズで絶賛開催されている“午前十時の映画祭13”で上映されている伊丹十三の衝撃の監督デビュー作「お葬式」を観に行ったのです。

    もちろん公開当時、劇場で観たのですが。この「お葬式」が公開されたのが1984年です。自宅にもDVDを所有していますが、約40年ぶりに観た。何故か、テレビで伊丹十三の映画が放映されることは全くないね。

    観ての感想。やっぱり伊丹十三、天才だねと素直に思った。結局、日本映画界で輝ける監督は黒澤明と伊丹十三しかいないね。(小津ファンから相当怒られそうだな)

    伊丹十三が亡くなった(自殺)のが1997年12月20日。この「お葬式」から亡くなるまでの約13年間に10本撮ったんだ。「タンポポ」も「マルサの女」もね。(自分が思うにこの当初の3作がセルジオ・レオーネの「ドル箱3部作」と言われるのと同じで、伊丹十三の「ドル箱3部作」なんだろうね、その価値は十分あり)

    伊丹十三亡き後、日本映画はまったく進歩していないというか、題材がおもしろくないね。ちまちましたどうでもいい恋愛映画ばっかり。これじゃ、世界の映画から置いていかれるわけだな。

    自分なりにこの「お葬式」(1984年公開)が当時の世界の名作映画の中でどんな時間軸で現れたか整理します。

    • ゴットファザー 1972年
    • ディア・ハンター 1978年
    • ニューシネマパラダイス 1989年
    • パルプ・フィクション 1994年

    ディア・ハンターとニューシネマパラダイスの丁度中間なんだね。

    今回、「お葬式」を改めて観て、思ったことです。

    やっぱり伊丹監督の映画における商業性と芸術性のバランスが最高にうまいね。商業性では2時間にきっちりと納める力量はりっぱ。脚本と監督を彼が兼ねているわけだけど、脚本も丁寧だね。そりゃあ、文筆家でもあったからね。

    あと配役のうまさにはうなったね。もちろん彼の奥さんの宮本信子の魅力を引き出した手腕、山崎努くんを主演にした冴え、特にあの財津一郎は最高だね。(自分はいつもフランキー堺と間違えてしまえのですが)

    特に脇役はすごいね、これもう脇役のレベルじゃないよ、特にこの3人

    • 大滝秀治 (親戚)
    • 笠智衆  (坊主)
    • 江戸家猫八(葬儀社)

    大滝秀治の枕の位置に固執するボケ、笠智衆の枯れた坊主態度(あの雰囲気は出そうと思って出せるものではないよ)、江戸家猫八の葬儀社のあのうさんくささ、たまりません。

    笠智衆のロールスロイスで来たシーンは伊丹十三のウィットここにあり。

    あと高瀬春奈のあのムチッと感、40年ぶりに見てもいいね。尾藤イサオさん、テレビで見かけないけどどうしているのかな。あの宮本信子と尾藤イサオの「東京だョおっ母さん」のシーン、ジーンとくるね。

    小ネタをもう一つ。エンディングロールを見ていて気づいたのでした、電報配達人に井上陽水の名前が。驚きました。

    最後は宮本信子、財津一郎が腕に黒の喪章を巻くときにかけた言葉、「よおっ、葬儀委員長」

    本当に楽しい2時間でした。

    伊丹十三が生きていたら、タランティーノなんかに負けなかったのにね。残念至極。

    目黒シネマで松田優作の「蘇る金狼」と「野獣死すべし」を観た、小林麻美より風吹ジュンだね





  • ケイト・ブランシェットの迫真に迫る演技が話題の「TAR」(ター)を観たよ、誰がモデルかな

    ケイト・ブランシェットの迫真に迫る演技が話題の「TAR」(ター)を観たよ、誰がモデルかな

    昨日は先日の2023年アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞・脚本賞・撮影賞・編集賞の6部門にノミネートされた話題の「TAR」(ター)を劇場に鑑賞に行った。

    自分はケイト・ブランシェットの熱演と迫真に迫る演技が話題になっていたのと、モデルの指揮者がカラヤンとかバーンスタインが元モデルとかいう話題しか知らなかったが。

    監督はトッド・フィールドで、158分というかなりの長尺物ですね。自分の思い込みはもう少しオーケストラを指揮するところがバンバンに出てくるものだと思っていたのでしたが、かなり物語は静かに進んでいくのですね。派手な演出はあまりない映画です。

    視聴しての自分の感想です。自分には大変おもしろかった、この一言かな。ただ、万人受けするような映画ではないと思った。ただ、あのナタリー・ポートマン主演の「ブラックスワン」よりは後味はいいです。

    確かに、ケイト・ブランシェットは迫真の演技だと思いますが、圧倒的な主演女優賞をもらうほど飛び抜けてはいなかったとは個人的には思います。その代わりにエブエブのミッシェル・ヨーの主演女優賞も論外とは思いますが

    自分にとって非常におもしろかったというか、興味深かったところ。

    少々マニアックですが、リディア・ターの自宅の仕事部屋の棚の中の備品で、同じ鉛筆がダース単位で揃えてあること。(あなた細かいところを見ているのね)やっぱり自分の好きな銘柄はこれぐらいきちんと揃えておかないとプロフェッショナルはダメなのかな。自分の絵画でも参考にします。

    文具などの消耗品はダース単位で自分こだわりの品で揃えるべし、作家の万年筆のインクなども同じだね。

    あと興味深かったのは、CDか書籍のジャケットの撮影風景かな。みんな先人のものを参考にしているのね。ドゥダメルのCDが出てきたところは、思わず笑ってしまったね。

    そして、辛口もね。少し違和感があったところです。

    ターの自宅の内装はスタイリッシュとわかるのですが、だけど建物です。ベルリン・フィルの常任指揮者があんなエレベーターのないマンションには住まないだろうということです。さすがにもっとよいところに住まないとね。

    真剣な会話の中で渋谷のBunkamuraのことが出てきたのも笑ったね。そんなに立派なホールかな。

    そして、自分の解釈ではわからなかったところ。あの学生を教える授業のところで(ジュリアードかな)、あの男子学生は何故そんなに激高したのかな。ターもそんな怒らせるようなことは言っていないと思うのだけれど。自分の知識が乏しいから、わからないのかな。あの会話って、音楽家を侮辱させる話なのか

    とにかく、マーラーの交響曲5番は大作ということがよく分かりました

    この映画は是非、音の良い劇場で観ることをおすすめします。大変楽しめた2時間38分でした。

    「モリコーネ 映画が恋した音楽家」を鑑賞、天才の仕事場を見れるだけでも奇跡のようなことだよ





  • イタリア映画「帰れない山」は2023年劇場公開された作品ではNo.1だよ

    イタリア映画「帰れない山」は2023年劇場公開された作品ではNo.1だよ

    喧騒の2023年のGWも終わりました。GWが終わった後からが、活動の時ですね。

    というわけでGW開けの月曜日に映画館に映画を見に行くことにしたのです。昨日も映画の話しを書きましたが、今日は最新の劇場映画です。

    観た映画とは、イタリア映画の「帰れない山」です。まずは感想です。すばらしい映画です。2023年はまだ折り返し点には行っていないですが、自分の現在のNo.1かな。ひたすら実直に脇道にそれずに大自然と友情の物語をたんたんと描いています。

    147分という長尺ですが、時間を忘れて見入りましたね。これがアメリカ映画だとLBGTとかの話しを絡めてくるんだろうな。しかし、イタリア映画は違います

    アメリカ映画で言うなら、あの「Into the Wild」が好きな人にはオススメかな。

    実は自分はこの本のことは知っていたのです。ベストセラーになっていていつかは読みたいなと。著者はパオロ コニェッティ。

    この人の自伝というか体験した物語でしょう。こんな物語です。

    街の少年と山の少年 二人の人生があの山で再び交錯する。山がすべてを教えてくれた。牛飼い少年との出会い、冒険、父の孤独と遺志、心地よい沈黙と信頼、友との別れ――。北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、本当の居場所を求めて彷徨う二人の男の葛藤と友情を描く。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳された国際的ベストセラー

    とにかくモンテ・ローザの自然がすばらしいね。特に北イタリアやアルプス好きにはたまらないね。「Into the Wild」の方は若者の若さゆえの無謀さ自然への憧憬の物語ですが、こちらの方も生きることの厳しさというか人生を語っているね

    自分も北イタリアではドロミテもアオスタからクールマイユールに行ったことがあるがまた夏のよいシーズンに行きたくなってくねる。クールマイユールに行ったのは2004年。クールマイユールからフランスのシャモニーにぬけるケーブルカールートはすごいよね

    話しは脱線しましたが、山で暮らすのも大変だよ、現代は。お金とか教育の問題だとか現実的な問題が絡んできます。もう、ソローのような「森の生活」は厳しいね。

    この映画の監督は、過剰な演出は極力抑えて、主役は雄大なモンテローザです。

    カンヌ国際映画祭にも出品され「第75回 審査員賞 受賞」だよ。この時に一緒にパルムドールを争って最高賞をとったのがあの「逆転のトライアングル」とはね。

    風刺の聞きすぎた作品と「帰れない山」、正に正反対にある映画だね。話しとしてはこちらの方が秀逸だと思いますが、映画は監督のものなのでオリジナリティ性から言っては「逆転のトライアングル」がパルムドールでもしかたないのかな。

    だけど、「帰れない山」は本当に素晴らしい映画です。日本で全く話題になっていないのはどうして。こんないい映画。必見ですぞ

    「ジョルダーニ家の人々」、これは現在の多様な家族のあり方を描いたイタリアドラマの大傑作





  • あまりにも強大な成功に負けてしまったビージーズ 、世界中をフィーバーさせたらね

    あまりにも強大な成功に負けてしまったビージーズ 、世界中をフィーバーさせたらね

    本日はGW開けなので軽い話題を、だけど内容は濃いよ。

    およそ半年前に劇場で「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」というドキュメンタリー映画を見たのでした。半年たってもまだ記憶に残っているのです。

    ビージーズと言えば、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」です。映画は1977年に公開ですね。主演のジョン・トラボルタの超々出世作どころが、時代をフィーバーさせた映画です。この映画とその時代がいかにすごかったかは世代で実感してわかっているのは今の世代で言えば55歳以上ぐらいかな。

    自分もこの映画の時代、山口県の萩という田舎町で青春を送っていました。そんな田舎町にいても何か時代がフィーバーしている熱気がわかったのでした。パチンコ屋さんは本当にフィーバーしていたもの。振り返れば、いろいろあったけど日本はここから、1989年のバブル崩壊までが最高潮で時代が酔っていた時代だったね。

    もとい、今日はビージーズの話しです。どうしてこの「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」という映画が頭に残ったかは、映画の中で本人たちも語っているように、この「サタデー・ナイト・フィーバー」での映画での楽曲の成功があまりにも巨大すぎて、その後はこの巨大な成功のプレッシャーに負けてしまったということ。要は音楽という枠を超えて楽曲が時代を狂わせてしまったということ。本人たちにも分かっていた、もうこれ以上の成功はないと、時代を狂わせるほどのね。

    その前までもヒット曲連発していて、有名だったビージーズ。この映画の数年前から普通のポップスから時代を予見してディスコ調を取り入れていたのでしたが。

    現に「サタデー・ナイト・フィーバー」の2大ヒット曲はこの2つ。

    • 「ステイン・アライヴ」
    • 「ナイト・フィーヴァー」

    曲名からしても、「ステイン・アライヴ」は“俺、生きているよ”というそんなヒット狙いの曲名でもないんだね、本人(バリー・ギブ)も言っているようにね。

    やはり時代の空気というものは怖いものです。映画のストーリーも大したことないです。だけど、あのジョン・トラボルタの白い安っぽいスーツ姿で片手を挙げている姿と「ナイト・フィーヴァー」の曲がかかればその時代だもの。

    時代の空気を変えたということでは、BTSなんかもかなわないと思います。どうしてかは、全世界をフィーバーさせたのはこれだけだもの。マイケルのスリラーは巨大な成功だったけど、時代の雰囲気は変えなかったもの。

    ちなみに参考までに。

    クィーンの「We Are the Champions」は1977年。

    アバの「マンマ・ミーア」は1975年。

    雰囲気の似ているリチャード・ギア主演の「アメリカン・ジゴロ」は1980年。主題歌の「コール・ミー」(ブロンディ)、これはいいよ。

    また話しはビージーズに戻ります。

    ビージーズと言えばやっぱりこの人。髪がふさふさのバリー・ギブです。映画では彼が言うには、この大成功のプレッシャーにより、徐々に表舞台から遠ざかり、他の歌手に楽曲提供することを主力にしたと。その大ヒットに、

    • Woman In Love / バーブラ・ストライサンド
    • ギルティ – “Guilty” / バーブラ・ストライサンド & バリー・ギブ
    • ハートブレイカー”Heartbreaker” / ディオンヌ・ワーウィック

    このヒットだけでもすごいよね。

    昔を懐古してもしょうがないけど、「ナイト・フィーヴァー」は本当にすごかったね。マイケルはその後だよ。あのオリビア・ニュートン・ジョンもこの2023年の2月に亡くなったしね。寂しね。時代はかけていくね。

    映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ





  • 映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ

    映画「サーチ2」を観て、デジタルネイティブ世代にはかなわないことを痛感したよ

    本日は少し軽い話しを。現在、劇場で公開されている「サーチ2」のいう映画の話しです。

    この映画はシニアな我々世代にとっては非常にイタいというか、身につまされる映画なんです。

    映画の売りというかキャッチコピーはこんな感じです。

    100PC画面上の映像で展開するsearch/#サーチ待望のシリーズ第2弾

    前編デジタルプラットホーム上で展開する

    〈第1級のサスペンス・スリラー〉

    ロサンゼルスから遠く離れた場所で行方不明になった母を探す<デジタルネイティブ世代>の高校生の娘ジューン。 検索サイト、代行サービス、SNS…使い慣れたサイトやアプリを駆使し、捜索を試みる。 スマホの位置情報、監視カメラ、銀行の出入金記録── 人々の行動・生活がデジタルで記録される時代、母は簡単にみつかるはずだった── 事故なのか事件なのか? 不可解な出来事はSNSで拡散され、国境を越えて大きなトレンドになっていく── BUZZに翻弄される中、真相に迫ろうともがくジューン── そこは“秘密”と“嘘”にまみれた深い深い闇への入り口だった──。

    もちろん映画のストーリーも大変おもしろかったのです。

    しかし、本日話したいのはこの映画、<デジタルネイティブ世代>のデジタルデバイスやデジタルサービスをこんな風に使いこなすかといった、新鮮な利用方法を見せてくれるのです。

    例えば、東京に住んでいて南米のコロンビアで急に荷物をピックアップしてほしい時はどうするか。南米で展開している代行サービス業者で評価の高い人を1時間いくらかで雇って、その人に仕事を発注するのです。自分こんな発想できないよ。

    公共のライブ映像がネットで公開されているので、アーカイブから過去の映像を見たりとか。スマホやgoogleの位置情報で探していく。

    SNSのプロフィールなどからパスワードの推測などなど。こんなことがスクリーン場で瞬時に展開されるのですね。

    現在あるデジタルサービスのすべてを利用して人の行動や履歴をたぐっていくのですね。それが早いのなんの。言語の壁も翻訳サービスで瞬時になじみのない言語でもズバズバとコミニケーションをとっていきます。

    自分もパソコンには詳しいとは思うのですが、この<デジタルネイティブ世代>にはついていけないことを痛感させられる映画なんです。

    人には言えないまずい場所ではスマホの位置情報を必ずoffにすることさえ知らないよ、40歳以上の人は。位置情報の履歴は残ります。スマホで振り込め詐欺なとで社会問題化していますが、そんなの序の口だよね、すごい古典的な手法だもの。

    最後に。邦題は「2」となっているものの、前作の続きではないのでご安心を。デジタルデバイスを駆使するという設定は同じなのですが。

    おじさん、おばさん必見の映画だよ。天海祐希の「老後の資金が足りません」を観ている場合じゃないよ、シニア世代の皆さん。

    スマホのSMSを利用した新手の振り込め詐欺。「NTTファイナンスサポートセンター」には気をつけろ