カテゴリー: 映画

  • 映画「ネットワーク」は正に予言的な脚本の素晴らしさ、ジョーカーとの共通点があるよ

    映画「ネットワーク」は正に予言的な脚本の素晴らしさ、ジョーカーとの共通点があるよ

    2024年11月23日(土・祝日)

    昨日の金曜日は久々にカラッと晴れた都心、気温も20度で快適な一日だったね。

    そんな日ですが、日本橋のTOHOシネマズでこの「午前十時の映画祭」の新しいラインナップを観に行ったよ。その映画はこちら。

    • 「ネットワーク」

    映画を観て気づいたのが、この映画は一度も今まで観たことがなかったね、ということ。

    そして今回は、町山智浩氏の解説映像付き上映会です。

    名声と権力欲に憑かれた女をクールに演じたフェイ・ダナウェイのオスカー受賞作。日々視聴率競争にしのぎを削るアメリカの巨大ネットワークを舞台に、そこに生きる男女の野望と絶望、TV業界の内幕を赤裸々に暴いた問題作。アカデミー賞では作品賞含む10部門にノミネートされ、ダナウェイの主演女優賞ほか4部門を受賞した。

    大手ネットワークで長年キャスターを務めてきたハワード・ビール(ピーター・フィンチ)は、視聴率の不振から解任を言い渡される。精神状態が不安定になったビールは、次週生放送中に自殺すると予告し、一大スキャンダルに発展。翌週、報道の責任者マックス(ウィリアム・ホールデン)がビール最後の放送を見守る中、エンタメ部門の新鋭プロデューサー、ダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は、ビールを利用して新番組を立ち上げようと画策する。

    監督 シドニー・ルメット

    出演者 フェイ・ダナウェイ ウィリアム・ホールデン ピーター・フィンチ

    受賞歴 アカデミー賞主演男優賞・主演女優賞・助演女優賞・脚本賞、ゴールデン・グローブ男優賞・女優賞・監督賞・脚本賞

    製作年 1976年

    こんな傑作を観ていなかったとは。当時、報道のエンターテイメントは考えられなかったけど、本当に現実になったのがすごい予言的な映画とか

    とにかく脚本が素晴らしい。

    主役のピーター・フィンチも主演男優賞、だけど、この映画の製作後すぐに亡くなられて、家族がオスカー像を受け取ったとか。

    町山氏によれば、この映画は「ジョーカー」と関係の深い映画とか。前作の「ジョーカー」でのシーンはこの映画へのオマージュ映像があるとのこと。時代背景も1970年中盤の混沌としたニューヨークを描き同じ設定との説明。

    町山氏の言う、最期のあの経営者の言葉が神からの言葉ととった主人公というのは少し考えすぎだと思う。2000年台になってジョージ・クルーニーがリメイクしようと提案したが、すでに話し的には古くなっており、リメイク案は却下されたとのこと。

    だけど、準主役にウィリアム・ホールデンとロバート・デュバルを起用したところにこの映画の妙があねる、個人的には、すごい重量感のある映画になったね

    フェイ・ダナウェイはいつもの彼女だね、第二ボタンを外してね

    だけど、こんな映画をスルーしていたなんて、自分、情けなし。

    終わればここは日本橋室町。いつもの「ますたに」へ。

    良い映画を観た後のビールはたまらないね。締めはいつものラーメン並で

    映画も天候も清々しい一日でした。

    映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」まるでミュージカルじゃないの、失敗作かな

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  • 映画「イル・ポスティーノ」の本当の舞台はカプリ島だったんだね、ノワレは余裕の演技

    映画「イル・ポスティーノ」の本当の舞台はカプリ島だったんだね、ノワレは余裕の演技

    2024年11月21日(木)

    2024年10月のパリ・リュブリャナ・ザクレブの旅行記も完結し、通常の日常モードのブログに戻ります。

    それにしても昨日の東京都心は小雨模様で寒かったね、思わず手袋をする寒さでした。

    そんな気候の時には、“心温まる映画”だよね。そんな訳で、有楽町の角川シネマへこの映画を観に行ったよ。

    • 「イル・ポスティーノ 4Kデジタル・リマスター版」

    自分は数年前に一度、DVD鑑賞したのですが、初めと結末は完全に忘れていたね。

    話しはこんな感じ。

    南イタリアの小さな島を舞台に、純朴な青年が島を訪れた詩人との交流を通して成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。実在したチリの詩人パブロ・ネルーダが祖国を追われた際にカプリ島へ身を寄せた史実をもとにしたアントニオ・スカルメタの小説を映画化

    ナポリ沖合の小島に、祖国を追放された詩人で外交官のパブロ・ネルーダが滞在することに。世界中から届くファンレターを配達するため、島の青年マリオが臨時配達人として雇われる。美しい砂浜でネルーダは自作の詩をマリオに聞かせ、詩の隠喩について語る。マリオはネルーダの温かい人柄に惹かれ、2人は友情を育んでいく。やがてマリオは島の食堂で働くベアトリーチェに恋をする。

    マリオ役のマッシモ・トロイージは心臓に病を抱えていた中で撮影に参加し、撮影終了からわずか12時間後に41歳の若さで夭逝。これが遺作となった。トロイージは脚本にも参加しており、死後、本作でアカデミー主演男優賞と脚色賞にノミネートされた。アカデミー賞ではそのほか、作品賞、監督賞、作曲賞にもノミネートされ、作曲賞を受賞している。ネルーダ役に「ニュー・シネマ・パラダイス」のフィリップ・ノワレ。2024年11月、製作30周年とパブロ・ネルーダ生誕120周年を記念して4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開。

    1994年製作/107分/G/イタリア・フランス合作
    原題または英題:Il postino

    これほど淡々としている映画で観たあとの感動は痺れるね。話しは本当に単純なんだけど、魅せるんだね、これが。

    ネルーダ役のフィリップ・ノワレが惚れ惚れする演技を見せてくれるのです。ちなみにこの人の主演映画でベスト3はこれ、すべて映画史でランクインします。

    • ニュー・シネマ・パラダイス(これは解説の必要がないね)
    • 追想(共演:ロミー・シュナイダー、これを観ずに死ねるかレベル)
    • イル・ポスティーノ

    少ない映画出演の中でこれだけ評価が高いのは、ジョン・カザールと同じレベルでは。

    やっぱりリアルストーリーではカプリ島だったんだね

    いゃあー、堪能させていただきました。

    そして、自分の知っているパブロ・ネルーダのネタ。

    チェ・ゲバラがカストロとキューバ革命の時、進軍している自分の部下に夜ごと、ネルーダの詩を読んで鼓舞したとのこと

    終われば、気分も高揚して日本橋の「ますたにラーメン」へ。

    ビールで祝杯を挙げて、ラーメンを食します、ごはんは小でね

    本日も良い一日でした。

    [ナポリ旅行記6]ソレントを侮るなかれ、すばらしい南イタリアのリゾートだよ

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  • 韓国映画「対外秘」は善人顔した主人公よし、展開早くおすすめ、どこも選挙は大変

    韓国映画「対外秘」は善人顔した主人公よし、展開早くおすすめ、どこも選挙は大変

    2024年11月19日(火)

    昨日の週初めの月曜日はまずは映画から。

    渋谷のテアトルシネマにこの一本を観に行ったよ、週刊誌のレビューを見て、結構評価が高かったのでね。

    • 「対外秘」

    自分的には全くのノーマークの映画です、韓国映画。選挙に関する映画という情報だけで観に行ったのです。

    話しはこんな感じ。

    「悪人伝」のイ・ウォンテ監督が、国家を揺るがす権力闘争の表と裏を予測不能な展開で緊迫感たっぷりに活写したサスペンス映画

    1992年、釜山。政治家のヘウンは党の公認候補を約束され、国会議員選挙への出馬を決意する。しかし国政を裏で支配する権力者スンテが、自分の言いなりになる男に公認候補を変えてしまう。激怒したヘウンは、スンテが富と権力を意のままにするために作成した極秘文書を手に入れて彼に復讐しようとする一方で、ギャングのピルドから選挙資金を得て無所属で出馬する。地元の人々から絶大な人気を集めたヘウンは圧倒的有利に見えたが、スンテが逆襲に打って出て、事態は果てしない権力闘争へと発展していく。

    「工作 黒金星と呼ばれた男」のチョ・ジヌンが主人公の政治家ヘウン、「KCIA 南山の部長たち」のイ・ソンミンが権力者スンテ、「犯罪都市 PUNISHMENT」のキム・ムヨルがギャングのピルドを演じた。

    2023年製作/116分/G/韓国
    原題または英題:The Devil’s Deal

    観ての素直な感想。非常に良くできた、おもしろい映画だね。ストーリーが目まぐるしく展開し(特に中盤以降かな)、飽きさせない展開、どんでん返しもあるしね

    監督の力量もありますが、主人公の一見まじめな風貌がこの映画の味だよね、一見善人顔に騙されるよね。兵庫の斎藤さんより善人づらだものね

    週刊誌のレビューではこの映画と比較しての日本映画の凋落を書いていましたが、日本映画も捨てたものではないと思うのですが、特に「ゴールドボーイ」などは遜色ないと思います。

    まあ選挙はどこの国でも大変ですが、韓国の方が怖くて激しそうですね、やっぱりあの国民性には恐れ入ります。

    日本語タイトルの「対外秘」よりは英題の 「The Devil’s Deal」の方が的確でいいと思いました。是非、劇場で観ることをおすすめします。

    観終われば、ここは渋谷。いつものようにこちらに足が向かいます。道玄坂の「喜楽」さんへ。途中、列がなかったので「一蘭」で待ち時間を聞いたところ1時間とのこと、時刻は12時、すぐに退散です。

    「喜楽」さんは待ち人数、3名です。味も絶対にこちらだよね。

    いつものように“チャーシュー麺”(1,000円)、週一でのルーティーンです。

    安定のお味、美味かったよ。

    「ゴールドボーイ」は出色の出来、主役はもはや安室朝陽役の羽村仁成だね

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  • 「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は劇場で観るべし、チケット代以上の興奮は約束

    「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は劇場で観るべし、チケット代以上の興奮は約束

    2024年11月16日(土)

    昨日の金曜日は六本木ヒルズのTOHOシネマズにこの超大作を観に行ったよ。

    昨日から封切りです。さすがに超大作らしく、どの大手映画チェーンでも上映するのね。

    • 「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」

    古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、剣闘士(グラディエーター)として苛烈な戦いに身を投じる男の姿を描いたスペクタクルアクション「グラディエーター」。巨匠リドリー・スコットが監督を手がけ、アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5部門を受賞した同作の24年ぶりとなる続編

    将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。

    今作の主人公となるルシアスは、ラッセル・クロウが演じた前作の主人公マキシマスの息子という設定。そのルシアス役を、「aftersun アフターサン」でアカデミー賞にノミネートされたポール・メスカルが演じた。そのほかデンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、前作から続投のコニー・ニールセンらが共演。リドリー・スコットが前作に続いて監督を務め、脚本は「ナポレオン」「ゲティ家の身代金」のデビッド・スカルパが担当。

    2024年製作/148分/R15+/アメリカ

    総評から言えば、是非とも劇場の大スクリーンで観るべき映画です。さすが大監督のリドリー・スコットです、チケット代以上の興奮は約束してくれます

    話しはちゃんと前の「グラディエーター」の続きになっているのね、だけど前作を観ていなくてもOKです。

    ツッコミどころは多々あると思いますが、これデンゼル・ワシントンも主役ですよね。それに対比しての、ローマの悪の皇帝(ゲタ帝とカラカラ帝)のキャラだちが弱いよね、もっと悪の権化の役回りにしたら面白いよね。だけど、「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」のように考えすぎなくて、素直に作って正解。話しはうまくいきすぎるげと、その分戦闘シーンがたくさんあるので飽きさせないね

    不安になったのは、初日の六本木で一番の大スクリーンで人がすくなかったところかな、アラン・ドロン追悼に完全に負けているね。

    あの主人公は「アフターサン」のあの人だったとは、180度違う映画へ出演、ご苦労さまです。

    観終われば、ルーティーンの如く、麻布十番の「新福菜館」へ。

    ビールと黒ラーメンを満喫です。夕食用のチャーシュー(小)(600円)のテイクアウトもね。

    ご機嫌な一日でした。

    リドリー・スコットの「ナポレオン」は劇場で観るべしの映画、戦闘シーンだよ

     



  • 映画「若者のすべて」はルキノ・ビスコンティ監督の社会派映画なんだね

    映画「若者のすべて」はルキノ・ビスコンティ監督の社会派映画なんだね

    2024年11月12日(火)

    本日もまずは映画のお話しからです。

    この1週間ほど、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で「アラン・ドロン 追悼上映 Adieu(さらば) 」を上映しています。

    昨日はそのラインナップ最期の作品、こちらの観に行ったよ。

    • 「若者のすべて」

    この映画は今まで一度も観たことはありません。だけど監督があのルキノ・ビスコンティだと思い出し、急遽参戦したのでした。やっぱり映画の師匠筋だもんね。というわけで、今回はアラン・ドロンというよりルキノ・ビスコンティ目当てです。

    ストーリーはこんな感じ。

    イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが1960年に発表した監督第7作で、都会の生活に翻弄される兄弟の姿を、アラン・ドロン、アニー・ジラルド、クラウディア・カルディナーレら若き俳優たちを起用して描いた

    ミラノに住む長男を頼りに、南部から移住してきたパロンディ家。次男のシモーネはボクサーとして成功への糸口を見つけるが、娼婦ナディアに溺れ落ちぶれていく。ある時、三男のロッコも偶然にナディアと知り合い、ロッコとナディアは惹かれあっていくが、2人の関係に嫉妬したシモーネによって悲劇が引き起こされる

    日本では60年に初公開。ビスコンティ生誕110年&没後40年となる2016年、「ルキーノ・ヴィスコンティ 生誕110年 没後40年メモリアル イタリア・ネオレアリズモの軌跡」と題した特集で、デジタル修復版が上映される(4K完全修復版マスターから変換した2K上映)。

    1960年製作/179分/G/イタリア・フランス合作
    原題または英題:Rocco e i suoi fratelli

    ほぼ3時間の大作ですね。円熟期の絢爛豪華たるビスコンティではなく、かなり社会派的な題材なのね。

    観終わってビスコンティは何をこの映画で訴えたかったのか、考えました。家族の崩壊、都市化と郷里願望との人間の生き方、などなのかな。

    ある人は、シモーネ(次男)の悪魔ぶりとロッコ(三男、アラン・ドロン)の聖人ぶりを対照させてドストエフスキーの白痴的な世界観、これはそこまではないのではと自分は思います。

    クラウディア・カルディナーレの役があまり目立たない役立ったので少し驚きました。

    原題で「ロッコと彼の兄弟たち」で、この方がしっくりはくるよね、「若者のすべて」はあまりに意訳すぎでしょう。

    まあ非常に良質な映画ですが、ビスコンティの頂点はやっぱり「山猫」と「ルートヴィヒ」でしょう。

    だけど本日もすごい映画を観させていただきました。

    観終われば表参道のとんかつ「まい泉」へ。

    本日は2時30分で20分待ちだったかな。

    まずはモルツの瓶ビールを1本。食事は“ロースかつ定食”を。

    本日も充実の一日でした。

    ミラノ・スカラ座に隣接する老舗理髪店「アンティカ・バルビエリア・コッラ」でひげそり用品を購入。顧客リストがすごいよ

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  • 映画「スカーフェイス」、アル・パチーノにギャング役やらせたら敵なし

    映画「スカーフェイス」、アル・パチーノにギャング役やらせたら敵なし

    2024年11月13日(水)

    本日もまずは映画のお話しから。

    本日は日本橋のTOHOシネマズへ「午前十時の映画祭」のこちらを観るために少々遠征を。

    • 「スカーフェイス」

    自分はもちろんDVDで観たことはあるのですが、劇場の大画面で観るのは初めてです。観ながら思ったのはストーリーは忘れていたね、自分が思っていたのは同じアル・パチーノ主演の「カリートの道」でした。

    話しはこんな感じ。

    1980年、キューバからアメリカ・マイアミへ渡ったトニーはコカインの取り引きに携わる。その働きが認められたトニーはマフィア組織の配下に収まった後、ボスを殺害。無一文の身からマイアミ暗黒街の頂点へと上りつめ、さらにはボスの愛人エルビラも手に入れることに。しかしその栄光は長く続かなかった……。

    ハワード・ホークス監督作品「暗黒街の顔役」の現代版リメイク。主演アル・パチーノの鬼気迫る演技、そしてバイオレンス描写も凄まじいアクション・ドラマ

    1983年製作/169分/アメリカ
    原題または英題:Scarface

    3時間弱の映画ですが、堪能させていただきました

    自分的には監督のブライアン・デ・パルマとは相性が悪くて、この人の映画はあまり良いと思ったことがなかったのですが。そして、この映画、脚本があのオリバー・ストーンなのね、どうりでね。やっぱり裏方まできっちりお金をかけている映画はよいね。

    だけど主演のアル・パチーノに尽きるよね、あの目つきはこの人しかできません。ゴッドファーザーのマイケルより凶暴さを発揮して、はっきり言って狂っている演技です。

    こんなキレキレのアル・パチーノを見ると、最近のデブの彼は映画では絶対に見たくないよね、あの「ハウス・オブ・グッチ」での彼。

    そして、この映画ではあまり良い評判をきかない妻役のミシェル・ファイファーですが、自分は適役だと思ったよ、いわゆる雰囲気美人としてね、あのクールさが良いと思います。

    これがシャローン・ストーンだったら肉感的になるしね。

    まあ評価が分かれる映画だとは思いますが、アル・パチーノの怪演に敬意を払うべきでしょう。今こんな目つきができる俳優、いるのかな

    デ・ニーロにもない、危険な目つきだもんね。

    ちなみに「スカーフェイス」(scarface)」は、文字通りに訳すと「傷顔」を意味し、一般的には、顔に傷跡がある人を指す言葉だそうです。映画を観れば判ります。

    観終われば、アル・パチーノ気分で危険です。日本橋ですので、京都ラーメンの「ますたに」でビールで火照った頭を冷やします。まずはクールダウン。

    飲み終われば、いつもの“ますたにラーメン”を。

    本日もアドレナリンが充満した一日でした。

    映画館でゴットファーザー3部作を全観る。至福の時だった。映画館を出る時、どうしてマイケル・コルレオーネの目つきになるんだろうな

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  • アラン・ドロン 追悼特集「太陽がいっぱい」の舞台が架空の街だったとは

    アラン・ドロン 追悼特集「太陽がいっぱい」の舞台が架空の街だったとは

    2024年11月12日(火)

    週初めはまずは映画のお話しからです。

    先週末から1週間ほど、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下でこの特集をやっています。

    • アラン・ドロン 追悼上映 Adieu(さらば) アラン・ドロン

    というわけで先週金曜日と昨日はこの2本を観に行ったよ、何回も観ていますが、劇場の大画面では初めて観ます。

    • 「太陽がいっぱい 4Kレストア版」
    • 「冒険者たち」

    まずは「太陽がいっぱい」からです。新しい発見があるよね。

    この映画の主舞台とも言うべきイタリアの「モンジベッロ」(mongibello)は実在しない街なのですね。調べたところによると、ナポリ近郊の港町と設定されており、リゾート地ポジターノがモデルとのこと。何か親近感が湧いてきました、アマルフィ・ポジターノとくればね。

    因みにmongibelloはエトナ火山のシチリア方言で“美しい山”という意味だそうです。

    ということはローマ・テルミニからモンジベロまでのあの時刻表は映画のために作ったのか、思いました。そして、原作がパトリシア・ハイスミスだけあって、細部の細かいプロットには感心しました。やっぱり良い映画

    次は「冒険者たち」。監督のロべール・アンリコの代表作ですね。原作はジョゼ・ジョヴァンニ。これはやっぱり主役はリノ・ヴァンチュラだね。存在感がすばらしい。

    パリの大空、煌めくアフリカの海、そして海底に眠る財宝…… 三人の男女の愛と友情を描いたロマンあふれる青春レクイエム!

    やっぱり後味の良い映画はすばらしい。

    同じロべール・アンリコ監督なら、「追想」も超おすすめだよ。

    そして週末の土曜日の夕食です。1ケ月に1回定期的に通う六本木の「おつな寿司」です。

    本日は珍しく4名で訪問です、ちょっと訳ありでね。というわけで初めてのテーブル席です。

    まずはサッポロの黒ラベルからです。そして本日のつまみ2品は“マグロ煮”と“ブリしゃぶ”です。自分の好きな貝系はなかったね、少し残念。

    今日の握りです。カウンターではないのでお皿に2貫づつの提供です。

    まずは前半戦。

    • ひらめ
    • いか
    • ホタテ
    • あじ
    • 赤身まぐろ

    ここで、茶碗蒸しで仲入りです。後半戦です。

    • ずわいかに
    • 大トロ
    • いくら
    • たまご
    • 鉄火巻
    • おつな名物“いなり寿司”
    • あなご

    最後はいつものように“アイスもなか”だよ。本日は話しに夢中になり、芋焼酎のお湯割りは2杯、お会計もいつもより若干安め、酒の功名でした。

    [ナポリ旅行記4]ナポリからアマルフィ日帰り観光、サレルノ経由がベスト

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  • 「十一人の賊軍」、東映的には大作なんだろうが少し話しが小さすぎるのでは

    「十一人の賊軍」、東映的には大作なんだろうが少し話しが小さすぎるのでは

    2024年11月7日(木)

    パリ旅行記を中断して、日々の日常をね。

    火曜日と昨日の水曜日はこの映画を1本づつ。まずは渋谷のル・シネマで。

    • 「捕えられた伍長 4K レストア」<ルノワール 新しい波>

    2024年に生誕130年を迎えるフランス映画の巨匠ジャン・ルノワール監督、フランス映画の巨匠の軌跡を辿る珠玉の2作品を4Kレストアで限定上映

    「コルドリエ博士の遺言 4Kレストア」もあったけど、こちらの方が面白そうと思ってチョイスです。

    映画はこんな感じの話しです。

    ただひたすら、自由を求めて。名作『大いなる幻影』の変奏ともいうべき傑作喜劇。 生の歓びを高らかに謳い上げるルノワール最後の人生讃歌!

    何度失敗しても果敢に捕虜収容所からの脱走を試みる伍長の姿を通して、生きる歓びと素晴らしさを描いたルノワールの遺作。自身の代表作『大いなる幻影』(37)の変奏とも言える作品だが、シリアスでペシミスティックな『大いなる幻影』に対し、本作はより軽快なタッチと魅力的なキャラクター描写により軽快な喜劇に仕上がっている。

    まあ歴史的に見ていい映画なんだろうけど、この手の映画はシリアスな方がいいかな。やっぱり「大脱走」なんか大傑作だもんね。フランスのエスプリを好む人はこちらかな。楽しい時間でした。

    そして昨日、六本木のTOHOシネマズで観た最新作はこちら。

    • 「十一人の賊軍」

    江戸幕府から明治政府へと政権が移りかわる中で起こった戊辰戦争を背景に、11人の罪人たちが藩の命令により決死の任に就く姿を描いた時代劇アクション。「日本侠客伝」「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットを、「孤狼の血」「碁盤斬り」の白石和彌が監督、山田孝之と仲野太賀が主演を務めて映画化した。

    1868年、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜を擁する旧幕府軍と、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍(官軍)の間で争われた戊辰戦争。そのさなか、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加わっていた新発田藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた、同盟への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人が、新発田藩の命運を握る、ある砦を守る任に就き、壮絶な戦いに身を投じる姿を描く

    山田孝之が、妻を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害して罪人となり、砦を守り抜けば無罪放免の条件で決死隊として戦場に駆り出される駕籠かき人足の政(まさ)を演じ、仲野太賀は、新発田の地を守るため罪人たちと共に戦場に赴く剣術道場の道場主・鷲尾兵士郎役を務める。彼らとともに決死隊となる罪人たちを尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力が演じ、そのほかにも野村周平、音尾琢真、玉木宏、阿部サダヲら豪華キャストが共演

    2024年製作/155分/PG12/日本
    配給:東映

    やっぱり話しが小さすぎるのでは、脚本もさすがに少し古くさいと思いました。もう少し話しをコンパクトにして2時間ぐらいの映画にすればよかったのに。

    監督の力技は認めますが、話しも展開も少々分かりづらいしね。阿部サダヲの家老も話しが美味すぎでリアリティないのが残念かな。

    観終われば、いつものように麻布十番の「新福菜館」へ。

    13時過ぎで行列は2名ほど。ビールをラーメン(並)のチャーシューをつまみに食す幸せ

    今日も充実した一日でした。

    映画「碁盤斬り」、刀で碁盤が切れるわけ無いだろう、草薙のやつれ役はいいね

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  • プリンセス・シシーとかけてとんかつの“まい泉”と解く、その心は成熟

    プリンセス・シシーとかけてとんかつの“まい泉”と解く、その心は成熟

    2024年11月2日(土)

    昨日の金曜日も渋谷のル・シネマに満を持して映画を観に行ったよ。

    • 「プリンセス・シシー」

    もちろんあの世界の大女優のロミー・シュナイダーのデビュー作です。この映画は数週間前から上映されていましたが、自分は敢えて避けていたのです。なんとなくお姫様映画の女性向けかなと。やっぱりロミーには大人の色気を出してもらわないとね。

    というわけで、自分としては意を決して映画館に向かったのでした。

    映画はこんな感じ。

    オーストリアの最も美しく最も悲劇的な皇后とも言われるエリーザベトと、夫であるフランツ・ヨーゼフ1世の出会いや結婚を描いた歴史恋愛ドラマ

    後に「夕なぎ」「ルートヴィヒ」などで活躍する名女優ロミー・シュナイダーが、主人公エリーザベト(通称シシー)を演じ、当時弱冠17歳だった彼女の名をヨーロッパ中に知らしめた作品。

    19世紀のオーストリア。皇太后ゾフィーは若き皇帝フランツ・ヨーゼフのお后候補として、妹ルードビカの長女ネネに白羽の矢を立てる。ネネ一家の主であるマックス公爵は宮廷暮らしを嫌い、家族そろって田舎暮らしをしていたが、フランツが一目で恋に落ちたのはネネではなく、田舎暮らしを楽しむ自由闊達な妹シシーの方で……

    フランツを演じるのはライナー・ベルナー・ファスビンダー作品ほか、のちに「血を吸うカメラ」などにも出演するカール=ハインツ・ベーム。ロミーの母であるマグダ・シュナイダーが、シシーの母役で出演した。2024年10月、「ロミー・シュナイダー傑作選2024」にて4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開。

    1955年製作/102分/オーストリア
    原題または英題:Sissi

    お姫様映画としては、非常によく出来ていました。だけど、あまりにも王道すぎて、2回目はいいかな。ロミー・シュナイダーも確かに美人ですが、色気はないね、この頃。

    この手の映画では「ローマの休日」との比較ですが、やっぱりローマの方が話としては面白いし、数段上といった感じです。だけど、オーストリアの絶頂期の華やかし宮廷の様子がよくわかる超良質な映画でした。

    観客は年配の女性の多いこと、そんな映画です。男の人も楽しめるよね。

    自分の中での評価は、ロミーの魅力を伝える映画としてはNo.1は「太陽が知っている」ですね、白い水着には勝てません。N0.2はヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」です、もう完全倒錯の世界です。

    観終われば、現実社会です。本日のランチは表参道の「まい泉」へ

    長い行列を覚悟して13時に訪問。あれ、今日は行列はなしです、インバウンドどうしたの。

    何と奥の4人席のテーブルに案内されました、一人なのにね。

    そして、まずは瓶ビールを、モルツです。

    食事はランチメニューの「ロースカツ定食」(1,150円)でした。

    明日からは3連休ですが、よい金曜日を過ごせました、ご馳走様でした。

    「愛と哀しみのボレロ」を劇場で観たよ、まさにこれを観ないでに死ねるか

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  • 映画「八犬伝」を観終わって悲劇が、イヤホンを失くしたらアプリを、里見家のたたりか

    映画「八犬伝」を観終わって悲劇が、イヤホンを失くしたらアプリを、里見家のたたりか

    2024年10月31日(木)

    昨日の東京は雨。そんな時は映画鑑賞に限るね。

    映画館は六本木ヒルズのTOHOシネマズ。観に行ったのはこちらの映画。

    • 「八犬伝」

    やっぱり今が一番の充実期の役所広司主演だものね、劇場に観に行かない手はないよね。

    話しはこんな感じ。

    山田風太郎の小説「八犬伝」を役所広司主演で映画化。里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに活写する“虚構”パートと、その作者である江戸時代の作家・滝沢馬琴の創作の真髄に迫る“実話”パートを交錯させて描く

    人気作家の滝沢馬琴は、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作小説について語り始める。それは、8つの珠を持つ「八犬士」が運命に導かれるように集結し、里見家にかけられた呪いと戦う物語だった。その内容に引き込まれた北斎は続きを聴くためにたびたび馬琴のもとを訪れるようになり、2人の奇妙な関係が始まる。連載は馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経てついにクライマックスを迎えようとしたとき、馬琴の視力は失われつつあった。絶望的な状況に陥りながらも物語を完成させることに執念を燃やす馬琴のもとに、息子の妻・お路から意外な申し出が入る。

    滝沢馬琴を役所広司、葛飾北斎を内野聖陽、八犬士の運命を握る伏姫を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒木華、馬琴の妻・お百を寺島しのぶが演じる。監督は「ピンポン」「鋼の錬金術師」の曽利文彦

    2024年製作/149分/G/日本
    配給:キノフィルムズ

    八犬伝の映画と滝沢馬琴の生涯が入れ子になっている構成です。最初は多少の違和感もありましたが慣れてくればOK。全体としてみれば良く出来た映画と素直に思いました

    だけど役所広司が出る映画としてはどうなのかな、かなり疑問。もっと魅力的な映画のオファーがありそうだけど。だけど、河合優実は今売れている女優だね、あの「ナミビアの砂漠」

    自分としては映画館で没入して観れたので非常に満足感が高かったです。

    原作が山田風太郎なのね。だけど、寺島しのぶの演技は鼻についたよ。

    是非、劇場で観ることをおすすめします、決して配給会社の回し者ではありません。

    そして、観終わってランチに行くときに悲劇は起こりました。六本木ヒルズどJBLのイヤホン1個を付ける時に落としてしまい、見つからないのです。15分探しましたが、見当たりません。

    諦めて、トボトボと麻布十番の「新福菜館」に向かいます。

    いつものように瓶ビールとラーメン(並)。ラーメンを食べていても思いは失くしたイヤホンのこと。もしやそのJBLのアプリに何か探せるツールがあるのでは、と思ったのです。

    何と、無くした方に大きなビープ音を鳴らせて探す機能があったのです。

    もうラーメンを早く食べ終わることだけです。戻ってこのビープ音を鳴らしたところ、失くしたイヤホンが見つかりました。

    今日の格言、「イヤホン失くしたらアプリを」ね。

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  • 映画「まる」、最近の監督の荻上直子に外れなしを確信、やっぱり毒気と風刺ね

    映画「まる」、最近の監督の荻上直子に外れなしを確信、やっぱり毒気と風刺ね

    2024年10月30日(水)

    昨日の東京都心はかなり冷え込みましたね。2週間前に行ったパリと同じ気温かな。

    そして本日もまずは映画のお話から。

    日本橋のTOHOシネマズにこの映画を観に行ったよ。

    • 「まる」

    堂本剛が主演で話題ですが、自分は監督の荻上直子が目的です。彼女の前作「波紋」の辛辣な風刺が気に入ったのでね。今回もきつい風刺がいっぱいなのかな。

    「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が監督・脚本を手がけ、堂本剛が27年ぶりに映画単独主演を務めた奇想天外なドラマ

    美大を卒業したもののアートで成功できず、人気現代美術家のアシスタントとして働く沢田。独立する気力さえも失い、言われたことを淡々とこなすだけの日々を過ごしていた。そんなある日、彼は通勤途中の雨の坂道で自転車事故に遭い、右腕にケガをしたために職を失ってしまう。部屋に帰ると、床には1匹の蟻がいた。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、彼は正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名人に。社会現象を巻き起こして誰もが知る存在となる「さわだ」だったが、徐々に○にとらわれ始め……。

    田の隣人で売れない漫画家の横山を綾野剛、沢田と同じく美術家のアシスタントとして働く矢島を吉岡里帆、コンビニ店員・モーを森崎ウィン、ギャラリーオーナーの若草萌子を小林聡美が演じる。堂本が「.ENDRECHERI./堂本剛」として音楽を担当。

    2024年製作/117分/G/日本
    配給:アスミック・エース

    現代アーティストが単純な絵で突然有名人になることはたまにある話しですが、やっぱり風刺たっぷりの映画でした。この手の映画をとらせると今では荻上直子がピカ一だと思います。昔ではアイロニーを効かせたのは伊丹十三だったと思います。

    今回は映画を観ながら、西加奈子の「さらば」を思い出したよ。(ちなみにここ15年で読んだ小説で一番自分が感銘を受けた小説です、小説の力を考えさせられました)

    綾野剛は適役だと思いましたが、小林聡美では筒井真理子(波紋の主人公)の毒舌に負けていると思います、適役は筒井真理子だね

    あの切れている女、吉岡里帆なのか、今気づきました。

    自分が観た会はやっぱり堂本贔屓の女性が多いと思いましたが、入りはいまいちかな。だけど飽きさせないよい映画でした、やっぱり最近の荻上直子にはずれなし

    見終わればここは日本橋室町です。お決まりの京都ラーメンの「ますたに」へ

    いつものようにまずはビールを1本。飲み終わればラーメンを。

    毒気もありましたが、今日も良い1日でした。

    ノルウェー版大豆田とわ子?映画「わたしは最悪。」を見たぞ。恋愛と人生に悩む現代人に送る、セリフが刺さる映画だよ

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  • 「ジョイランド わたしの願い」は良質な映画、パキスタンの社会は窮屈だね

    「ジョイランド わたしの願い」は良質な映画、パキスタンの社会は窮屈だね

    2024年10月29日(火)

    本日は毎月恒例のANAのキュンの日だね。

    そんなことはさておいて、まずは映画のお話しから。

    昨日、渋谷のテアトルシネマに観に行った映画はこちら。

    • 「ジョイランド わたしの願い」

    めずらしいパキスタンを舞台にした映画です。

    パキスタンで伝統的な価値観に縛られながら暮らす若い夫婦が、自分らしく自由に生きたいと願い揺れ動く姿を描いたドラマ

    パキスタンで2番目の大都市である古都ラホール。保守的な中流家庭ラナ家の次男ハイダルは失業中で、メイクアップアーティストの妻ムムターズが家計を支えている。ハイダルは家父長制の伝統を重んじる厳格な父から、早く仕事を見つけて男児をもうけるようプレッシャーをかけられていた。そんなある日、ハイダルは就職先として紹介されたダンスシアターでトランスジェンダー女性ビバと出会い、そのパワフルな生き方にひかれていく。

    監督は、本作が長編デビューとなる新鋭サーイム・サーディク。本国パキスタンではLGBTQを描いたことで保守系団体の反発を受けて政府から上映禁止命令が出されたが、監督・出演者たちの抗議活動やノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイらの声明によって撤回された。2022年・第75回カンヌ国際映画祭にパキスタン映画として初めて出品され、「ある視点」部門審査員賞とクィア・パルム賞を受賞。

    2022年製作/127分/G/パキスタン
    原題または英題:Joyland

    非常に上質で余韻を引く映画でした。予告編は観た限り、もう少しドラマ性のない同性愛を描いた映画かなと思っていましたが。展開もおもしろく、パキスタンの家族社会の窮屈な姿がよくわかりました。インドと隣接していますが、インド映画恒例の踊りと歌はないのね、パキスタン。

    上映館は少ないですが、意識高い系の人には絶対おすすめの映画です。自分は意識高くないですが、非常に好感を持ちました。

    そして週末は土曜日の夕食です。本日は新しく出来た赤坂のスペイン料理のバルへ

    • 「PINCHOS TIGER」
    • 港区赤坂2-12-13

    1週間前を通った時、感じがよさそうだったので。2名ですが、予約して訪問しました。

    店内はテーブル席が3つとカウンターだれの小さいバルです。男性1名で料理とホールを担当されています。ちょうど良い感じかな。

    まずは生ビールです。最初に注文したのはこの3品。

    • おまかせピンチョス3種盛り
    • ハモン・セラーノ(400円、メニューに原価出しと記載あり)
    • 海の幸のフリット

    突き出しで、日本で言う魚の南蛮漬けが出ます。(1人500円)これもビネガーが効いて、うまし。だけど出色なのは“ハモン・セラーノ”です。これ普通のレストランなら1,800円でもOKなのでは。ボリュームといい味といいすばらしい。お店の横で切り出しです。これはあまりの美味にもう一皿注文です

    サクッとワイン2杯飲んで、このハモン・セラーノ、たまりません。

    リピ必死のお店になりました。2人でお会計は6,900円。すばらしいです。

    別所哲也さんもお薦めのスペインのギタリスト、カニサレス。ほぼコンサート完売とは日本の観客はすごいな。

     



  • 映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」まるでミュージカルじゃないの、失敗作かな

    映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」まるでミュージカルじゃないの、失敗作かな

    2024年10月24日(木)

    昨日も満を持して映画を六本木のTOHOシネマズへ観に行ったよ。

    その映画とは大作で話題作のこちら。

    • 「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」

    「バットマン」に悪役として登場するジョーカーの誕生秘話を描き、第76回ベネチア国際映画祭で金獅子賞、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞するなど高い評価を得たサスペンスエンターテインメント「ジョーカー」の続編。トッド・フィリップス監督と主演のホアキン・フェニックスが再タッグを組み、ジョーカーが出会う謎の女リー役でレディー・ガガが新たに参加した。

    理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。

    トッド・フィリップス監督のほか、脚本のスコット・シルバー、撮影のローレンス・シャー、前作でアカデミー作曲賞を受賞した音楽のヒドゥル・グドナドッティルらメインスタッフも続投。第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。タイトルの「フォリ・ア・ドゥ(Folie à deux)」は、フランス語で「2人狂い」という意味で、ひとりの妄想がもうひとりに感染し、2人ないし複数人で妄想を共有することがある感応精神病のこと。

    2024年製作/138分/PG12/アメリカ
    原題または英題:Joker: Folie a Deux
    配給:ワーナー・ブラザース映画

    観た人の評価が上がらないと言うか、賛否両論ということがよくわかりました

    自分の観た第一印象は、プチ・ミュージカルじゃないのと思いました。まあレディー・ガガを起用した時点からこんな風になったのかね。刑務所と法廷シーンが大半を占めるという意外な展開でした。自分は予想していませんでした。

    これ監督のトッド・フィリップスが考えすぎの映画じゃないのかな、まるでマイケル・チミノの「天国の門」のよう。ワーナーにしてもこれがこけると痛いのじゃあないのかな。

    次作はどうするんだろうか。アウトレイジの大友のようによみがえるのだろうか。

    余計なお世話ですがレディー・ガガ、胸が小さくなっていない?(これ、セクハラ?)

    観終われば、ここは六本木。麻布十番のこちらのラーメン店に急行します。約3週間ぶりかな。黒ラーメンと黒チャーハンで有名な京都発祥の「新福菜館」さんです。

    まずはビールでジョーカーに乾杯。こちらのお店はビールを飲み終わるまで待ってくれとは言えません。ラーメンのチャーシューをつまみに急いでビールを飲みます。

    やっぱり九条ネギいっぱいのラーメン、美味し

    ご馳走様でした。

    映画「チャレンジャーズ」は正に“ゼンデイヤ”様の降臨だね、超スタイリッシュ

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  • 映画「国境ナイトクルージング」は中朝国境の貴重な映像が見れるよ、寒い街

    映画「国境ナイトクルージング」は中朝国境の貴重な映像が見れるよ、寒い街

    2024年10月23日(水)

    フランス旅行記を中断して本日は映画のお話しです。

    昨日は有楽町のテアトルシネマにこの映画を観に行ったよ、中朝国境の町が舞台ということに惹かれてね

    • 「国境ナイトクルージング」

    話しはこんな感じ。

    中国と朝鮮半島の国境に位置する街・延吉を舞台に、偶然出会った男女3人が街をクルーズ(ぶらぶらと観光)するなかで起こる心情の変化を、繊細な映像美と抒情的音楽でつづった青春映画

    友人の結婚式に出席するため冬の延吉にやって来た青年ハオフォンは、上海へ戻る翌朝のフライトまでの暇つぶしに観光ツアーに参加した際に、スマートフォンを紛失してしまう。観光ガイドの女性ナナはお詫びとしてハオフォンを夜の延吉に連れ出し、男友達シャオも合流して飲み会で盛り上がる。翌朝、寝過ごしたハオフォンはフライトを逃し、シャオの提案により3人でバイクに乗って国境クルージングに出かける

    「少年の君」のチョウ・ドンユイがナナ、「唐人街探偵」シリーズのリウ・ハオランがハオフォン、「流転の地球」のチュー・チューシャオがシャオを演じた。「イロイロ ぬくもりの記憶」で第66回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞したシンガポール出身のアンソニー・チェンが監督・脚本を手がけ、シンガポールと日本を拠点に活動するアーティストのキン・レオンが音楽を担当。

    2023年製作/100分/PG12/中国・シンガポール合作
    原題または英題:燃冬 The Breaking Ice

    北朝鮮と接する中国側の街、延吉。寒い街だね、映像を見る限り朝鮮族の影響が濃い街なんだね。中国で作るこの手の映画は難しいよね、ヌードは出せないしね。すべて妄想の世界。

    上海の男ハオフォンがふわふわした人物像で少しリアリティに欠けるのかな。だけどなかなか見ることのできない中朝国境の様子が見れてこの映画を観る価値はありました

    だけど中国映画としてはジャ・ジャンクーの「長江哀歌」には遠く及ばないね。

    そして、前々日に観た映画がロミー・シュナイダー主演のこの映画

    • 「デス・ウォッチ」

    いくらロミー・シュナイダーとハーヴェイ・カイテルと言えども、こんな訳のわからないSFチックな映画はなかろうと。中盤は眠くなったものね。本作公開の2年後、実際にロミーはこの世を去ったのですが、かなしいね。

    有楽町で映画を観終われば、いつものように日本橋へ移動します。京都ラーメンの「ますたに」さんへ。いつものようにビールと“たくあん”でしっぽりと。ここに来る外人さんは少ないけれど、一蘭に行くよりセンスがいいと思うんだがね。

    ビールを飲み終えれば、いつものように“麺お願いします”コールです。小ご飯とラーメン、やっぱり週一で来ないと収まりません。

    本日も良い1日でした。

    ジャ・ジャンクーの「長江哀歌」、主演のハン・サンミンには参るよね

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  • ウォン・カーウァイの「恋する惑星」、自分には響かなかったよ、どうしてかな

    ウォン・カーウァイの「恋する惑星」、自分には響かなかったよ、どうしてかな

    2024年10月21日(月)

    週末はいつものように自宅でDVDを2本鑑賞です。そして観た映画はこちら。

    どちらも旧作です。

    • 「マンボ・キングス/わが心のマリア」
    • 「恋する惑星」

    「マンボ・キングス」の方は確か先日のラジオでロバート・ハリスさんが自分の恋愛映画のベスト2に挙げられていたのでね。まあ、アントニオ・バンデラスに外れなしの自分の格言を信じて

    だけど、主演はお兄ちゃん役のアーマンド・アサンテなのかな。

    ’53年、キューバからNYへやって来たセサールとネスターのカスティーヨ兄弟は当地のクラブ・シーンに喰い込み、徐々に頭角を現す。歌手の兄はタフなセックス・アピールと美声を武器に、アメリカを楽園のように思い、享楽の人生を望むが、トランペッターで作曲担当の弟は違う。かつてキューバで激しく愛しあい、冷たくつき放されたマリアの面影に縛られながら、新生活で出会ったドロレスと堅実な家庭を育むことでそれを断ち切ろうとしていた。いつしか兄弟は何かと反目しあうようになる……。

    まあストーリーは安易でリアルさがないのが残念です。音楽はすばらしいですが。若いアントニオ・バンデラスを見れるだけでもいいか、だけど若い頃から面魂はいいよね。

    一度はキューバに行ってみたいもんだね。

    一方「恋する惑星」はかのウォン・カーウァイ先生の出世作。自分はまだ観ていなかったのでね。

    香港を舞台に若者たちのすれ違う恋模様をスタイリッシュに描き、ウォン・カーウァイ監督の名を一躍世界に知らしめた群像ラブストーリー

    エイプリルフールに失恋した刑事223号は、振られた日から1カ月後の自分の誕生日までパイナップルの缶詰を毎日買い続けている。恋人を忘れるため、その夜出会った女に恋をしようと決めた彼は、偶然入ったバーで金髪にサングラスの女と出会う。一方、ハンバーガーショップの店員フェイは、店の常連である刑事633号あての手紙を店主から託される。それは刑事633号の元恋人からの手紙で、彼の部屋の鍵が同封されていた。彼に淡い恋心を抱くフェイは、その鍵を使って部屋に忍び込むが……。

    刑事223号を金城武、刑事633号をトニー・レオンが演じる。第14回香港電影金像奨で最優秀作品賞など3部門を受賞した。1995年に日本初公開。

    1994年製作/100分/G/香港
    原題または英題:重慶森林 Chungking Express

    自分的にはあまり響かなかったね、この映画は。スタイリッシュさと音楽だけが目立って、ストーリーというストーリーはないんだね。自分的にはウォン・カーウァイは傑作と凡作の振れ幅が大きい監督だと思います。

    観終われば、1ヶ月ぶりに六本木の「おつな寿司」へ

    まずはサッポロの黒ラベルで喉の渇きを潤します。本日のつまみは、“まぐろ煮付け“と“ぶりしゃぶ“です。ビールと美味いつまみ、これだけで来た甲斐があります。

    今日の握りです。まずは前半戦。

    • いか
    • ほたて
    • たまご(焼き上がったのが来たので、順番を変えてね、熱々を)
    • たい
    • さば
    • 赤身まぐろ

    ここで、茶碗蒸しで仲入りです。後半戦です。

    • ボタンエビ
    • 大トロ
    • いくら
    • 鉄火巻
    • おつな名物“いなり寿司”
    • あなご

    最後のデザートはアイスもなかで。

    本日もご馳走様でした。美味しかったー

    「花様年華」は香港映画の超傑作、ウォン・カーウァイの才能に最敬礼、小津だね

     



  • 映画「二つの季節しかない村」、超良質な映画だけど監督のメッセージは難しいね

    映画「二つの季節しかない村」、超良質な映画だけど監督のメッセージは難しいね

    2024年10月19日(土)

    フランス・パリ旅行記を本日は中断して、映画のお話しをします。

    昨日の金曜日は帰国2日目ですが、どうしても映画を観たくて劇場へね。観た映画はこちら。

    • 「二つの季節しかない村」

    トルコの辺境の村を舞台にした実に渋い映画。日経新聞の映画評でも評価が高かったのでね。

    話しはこんな感じ。

    春は来ない トルコ、

    アナトリア東部。

    果てしなく続く壮大な自然の前で、

    人間は如何に小さなものか――。

    「雪の轍」で第67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が、トルコ・アナトリア東部に広がる荘厳な自然の大きさと、自我に縛られた人間の悲しいほどの小ささを大胆に対比させて描いたドラマ。

    冬が長く雪深いトルコ東部の村。プライドの高い美術教師サメットはこの村を忌み嫌っているが、村人たちからは尊敬され、女生徒セヴィムからも慕われていた。ところがある日、サメットは同僚ケナンとともに、セヴィムたちから身に覚えのない“不適切な接触”を告発されてしまう。そんな中、サメットは美しい義足の英語教師ヌライと知り合う。


    主人公サメット役に「シレンズ・コール」のデニズ・ジェリオウル。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ヌライ役のメルベ・ディズダルがトルコ人として初めて女優賞を受賞した

    2023年製作/198分/G/トルコ・フランス・ドイツ合作
    原題または英題:Kuru Otlar Ustune

    観ての感想。まず崇高な映画で題材は本当に身近なちょっとしたことの話しから展開していきますが、監督が何を訴えたいのか、おそらく自分も含め日本人にはわからないと思う

    厳しい土地での生活と人間というか、そうゆう漠然としたメッセージなのかね

    映画の内容はともかく、近年稀に見る自分にはきつかった映画です。まだ時差ボケが大いに残る体調でこの映画は厳しかった。そして3時間を超える長編です。

    やっぱり意識が飛ぶよね。

    そんな中でも不思議なのは、主人公とあの女子生徒との関係、主人公はあの生徒に何を期待というかイメージをもっていたんだろうね

    タルコフスキーやフェリー二の難解さとは違う、とにかく監督のメッセージがわかりませんでした。

    だけど良質な映画には間違いありません。おすすめです。

    観終われば、ここは有楽町。日本橋のあの店でランチを。

    京都ラーメンの「ますたに」さんへ。旅行があったので、10日ぶりの訪問です。

    まずはビールとたくわんです。やっぱり心落ち着くこの一瞬です。

    飲み終えればラーメンのコールです。

    今日も良い一日でした。眠かったけれどね。

    カンヌのパルムドール受賞作「落下の解剖学」を観たよ、結末が少し安易と思う

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  • 映画「サウンド・オブ・フリーダム」は実に志の高い傑作、児童人身売買の罪

    映画「サウンド・オブ・フリーダム」は実に志の高い傑作、児童人身売買の罪

    2024年10月10日(木)

    昨日は実に志の高い映画を観たよ、観た後そう思いました、心から。

    その映画とはこちら。

    • 「サウンド・オブ・フリーダム」

    秋雨の中、日比谷のTOHOシネマズに出かけてきました。

    自分的には全くノーマークで映画批評にも全く紹介されていませんでしたが。

    児童誘拐、人身売買、性的虐待など、国際的性犯罪の犠牲となった少年少女を救い出すミッションに挑んだアメリカの元政府職員ティム・バラードの奮闘を、実話をもとに描いたドラマ

    性犯罪組織に誘拐された少年少女の追跡捜査を進めていたアメリカ国土安全保障省の捜査官ティムは、上司から特別な捜査の許可をもらい、事件の温床となっている南米コロンビアに単身潜入する。そこで彼は、いわくつきの前科者や捜査の資金提供を申し出た資産家、地元の警察などと手を組み、大規模なおとり作戦を計画する。ティムの少年少女たちの命を救う捜査は、やがて自身の命をもかけたものになっていく。

    イエス・キリストを描いたメル・ギブソン監督作品「パッション」のジム・カビーゼルがティム役を演じ、ティム・バラード本人の職務に同行して役作りに励んだ。また、メル・ギブソンも製作総指揮として参加している。監督は「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」のアレハンドロ・モンテベルデ。

    2023年製作/131分/G/アメリカ
    原題または英題:Sound of Freedom

    いわゆる“児童誘拐しての人身売買”の話しですが、実話を下にした映画だそうですが、飛んだり跳ねたりせず、実にこの問題に対して切り込んだ超上質な映画でした。

    最期のエンドロールにに主役のティム・バラードの話しが挿入されるのですが、世界中の成人は耳を傾けようよ。そして、彼が言ったのは、この映画は少し前に撮影したのですが、“いろんな妨害が入り、公開できなかったとのこと”、狂っているよねこの世界

    誘拐は南米で起こるのですが、人身売買の最大の取引はアメリカ。昔の奴隷制時代よりも児童奴隷の数は多いとのこと

    そして、もう一つびっくりしたことが。こんな地味な映画でも6割ぐらいが埋まっていたのです。雨の平日の午前の回でもね。

    前日に観たドゥダメルの南米ですが、すごいことになっているね。

    新橋の人気ラーメン店「はるちゃんラーメン」の銀座店が出来たという情報を2日前に掴んだのです。(ちなみに新橋店には訪問履歴なしです)

    だけど何でも増殖する「ちゃん系」の新橋の名店「はるちゃんラーメン」店の姉妹店というではありませんか。

    • 銀座3-11-6(最寄り駅は東銀座駅)

    13時過ぎに訪問です。行列もなく、すぐにカウンター席に。その前に発券機で食券を。本日はノーマルな“ラーメン”(1,200円)を、残念ながらビールの販売はなし

    お店の雰囲気はとにかくキレイ、厨房もカウンターの上にも無駄なものは一切なし、普通のラーメン屋とは違います。作り手は女性2名のみ。

    待つこと3分。ラーメンがやってきました。スープがたっぷりです。上のお麩がいいね。

    麺は平打ちの中太麺です。つるつるしこしこです。チャーシューもたっぷりです。スープは少ししょっぱい感じかな。

    とにかく非常にうまいラーメンでした。

    また銀座にリピ決定のお店ができました。

    麹町のソラノイロで“中華そば”を食す。スープと麺は日本一。総合点では銀座の共楽かな。

     



  • 映画「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」、やはりミック・ジャガーだよね

    映画「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」、やはりミック・ジャガーだよね

    2024年10月9日(水)

    昨日の東京は急に冷え込んで、冷たい雨の1日でした。

    そんな天気を吹き飛ばして、元気になるドキュメンタリーを映画館に観に行ったよ。

    観に行く理由はこれ、“何たってドゥダメル”だもの

    • 「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」

    好き嫌いは別にして、現在のクラッシック界のスーパースター指揮者だもんね。

    映画でも冒頭誰かが言っていましたが、“クラッシックのミック・ジャガー”だもんね。

    ベネズエラ出身の世界的指揮者グスターボ・ドゥダメルの栄光と苦悩、そして挑戦に密着したドキュメンタリー

    1981年にベネズエラで生まれ、10代の頃から天才指揮者として巨匠たちの薫陶を受けてきたドゥダメル。2009年には弱冠28歳にして名門ロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任し、「TIME」誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出。母国の若手音楽家からなるシモン・ボリバル・ユースオーケストラを率いた演奏動画のブレイクや、2016年スーパーボウルのハーフタイムショウへの出演など、ジャンルの枠を超えて活躍を続けてきた。しかし本作撮影中の2017年、ベネズエラの反政府デモに参加した若き音楽家が殺害された事態を受け、ドゥダメルは現マドゥロ政権への訴えをニューヨーク・タイムズ紙に展開。大統領府と対立したことでシモン・ボリバル・ユースオーケストラとのツアーは中止に追い込まれ、祖国へ足を踏み入れることすら禁じられてしまう。

    祖国の若者たちと交わした「いつか必ずまた指揮をしに行く」という約束を胸に、世界各地で挑戦を続けるドゥダメルの姿を、コンサート演奏やリハーサル風景などを多数盛り込みながら映し出す

    2022年製作/103分/G/アメリカ

    人によって評価が分かれると思いますが、自分にとっては感動のドキュメンタリーでした。2021年に作られているので、少し古いですが、現在のベネズエラは全く変わっていないもんね。それにしても、エネルギッシュな人だね

    ヨーロッパの一流オケの監督になるよりは、アメリカとかで指揮した方がこの人の個性が出るのかな、と思いました。

    しかし、「エル・システマ」創設者の故マエストロ・ホセ・アントニオ・アブレウとの結びつきはすごいね。

    自分的にはやっぱりカルロス・クライバーなんだよね。

    しかし上質なドキュメンタリーを観せていただきました、ありがとう配給のディスクユニオン、いい仕事をしたね

    観終われば雨の東京、ということで徒歩でだんだん麺の名店「はしご」さんへ。

    いつものようにまずは瓶ビールと名物の“きざみたくあん”でね。

    飲み終われば、これまたいつもの“ぱーこーだんだん麺”を注文です。やっぱりうまし。

    本日も充実と感動の一日でした。

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  • インド映画「花嫁はどこへ?」、やっぱりアミール・カーンは偉大なり

    インド映画「花嫁はどこへ?」、やっぱりアミール・カーンは偉大なり

    2024年10月8日(火)

    昨日は新しい週の始まりです。午前にまずは映画を1本ね。観た映画はこちらのインド映画です。何たって、あのアミール・カーンがプロデュースしているものなのでね。

    • 「花嫁はどこへ?」

    話しはこんな感じ。

    インドの人気俳優アミール・カーンが製作を手がけ、ひょんなことから取り違えられた2人の花嫁の思いがけない人生の行方を描いたヒューマンドラマ

    大安吉日のインド。育ちも性格も全く異なる2人の女性プールとジャヤは、それぞれの花婿の家へ向かう途中で、同じ満員列車に乗り合わせる。しかし2人とも赤いベールで顔が隠れていたため知らぬ間に入れ替わり、そのまま別の嫁ぎ先に連れて行かれてしまう。予期せぬ旅を通して新しい価値観と可能性に気づいたプールとジャヤは、周囲の人々をも笑顔にしながら、生まれて初めて自分自身の手で人生を切りひらいていく

    インフルエンサーとしても注目される俳優ニターンシー・ゴーエルがプール、本作が映画初主演となるプラティバー・ランターがジャヤを演じた。アミール・カーンの元妻で「ムンバイ・ダイアリーズ」などで知られるキラン・ラオ監督がメガホンをとり、豊かな大自然とインドの魅力たっぷりに描き出す。

    2024年製作/124分/G/インド
    原題または英題:Laapataa Ladies

    やっぱりアミール・カーンに外れなしの傑作です。

    インド社会の封鎖性(特に女性にとってね)をこんな娯楽にして見せて、痛快な映画に仕立てる手腕すばらしいです。とにかく後味の良い映画です。

    最初はアミール・カーン自身が主演するはずだったようですが、あの役はあの若い俳優でよかったよ。日本人の目から見れば、あのジャヤ役の人の方が魅力的と思います。

    いわゆるベンガル系というのかな、彫りが深くて、エキゾチックです。タイトルからして何となく話の筋がわかりそうで、行く前は少し躊躇したのですが、やっぱり観に行ってよかったね。あのタイガーやRRRとは違うインド映画。奥深いね。

    だけどやっぱり、“アミール・カーンは偉大なり”、タイガー・ジェット・シンではないよ。

    観終われば、月曜日の渋谷。渋谷ならここに行くしかないでしょう。道玄坂の「喜楽」さん

    11時30分過ぎで10分並んで、開店後2クルー目で入店です。いつものように“チャーシュー麺“をいただきます。

    本日も充実の一日でした。

    インド映画の「ランガスタラム」はすばらしいよ、日本映画は完全に負けたね

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  • 映画「 アウトレイジ 最終章」、何だかトーンダウンしていくよね、ゴットファーザーと同じ

    映画「 アウトレイジ 最終章」、何だかトーンダウンしていくよね、ゴットファーザーと同じ

    2024年10月7日(月)

    週末はいつものように恒例のDVD視聴です。今週はこの2本。

    • 「さらば復讐の狼たちよ」
    • 「 アウトレイジ 最終章」

    「さらば復讐の狼たちよ」を選んだのは、ただチョウ・ユンファが目当てです。中国で大ヒットしたというしね。

    中国では「レッドクリフ」などを抑え歴代興行収入ナンバーワンに輝いたというエンターテイメント作品。「鬼が来た!」「陽もまた昇る」のチアン・ウェンが監督と主演を務めている。もう一人の主役はハリウッドでも活躍中のチョウ・ユンファ

    だけど、この映画は大失敗。シリアスなアクションものではなく、コメディタッチなのね。さすがの自分でも冒頭15分で諦めて視聴中止です。

    続いて、「 アウトレイジ 最終章」です。話しはこんな感じ。

    《関東【山王会】vs.関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた
    そんな折り、取引のため韓国出張中の【花菱会】幹部・花田(ピエール瀧)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。
    これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】vs.巨大暴力団組織【花菱会】》が一触即発の状態に
    激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では内紛が勃発していた……。

    まあ悪くはないけど、1と2に比べるとスケールがだんだん小さくなるね。しかし名高達男、なんか迫力のないボスだよね。

    そして、「さらば復讐の狼たちよ」のかわりに観たのがamazonプライムでのこちら。

    • 「キラーヒート 殺意の交差」

    この作品は現代的なノワール・スリラーだ。ギリシャのクレタ島で起きた不審死の調査に、外国人の私立探偵(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が雇われる。被害者の有力な家族の間には、根深い嫉妬が渦巻いていた。

    ジョセフ・ゴードン=レヴィット, シェイリーン・ウッドリー, リチャード・マッデン

    まあクレタ島が綺麗で、まあまあの映画かな。舞台は素晴らしいね。悪くない映画です。

    土曜日の夕食はこちら。久々に赤坂でうなぎです。「ふきぬき」さんへ。本日は2名でね。

    まずはビールで喉を湿らせます。本日のつまみは”煮凝り“です。ビールによく合うんだね

    そして、鰻重はいつものように一番お安い「梅」です。自分たちにはちょうど良い量加減なのでね。今日は店員さんと楽しいおしゃべりをしながらの夕食と相成りましたよ。

    ご馳走様でした。

    荻上直子が監督の「波紋」、伊丹十三亡き後、もっとも才能のある監督、西加奈子の「サラバ」だね

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