カテゴリー: 演劇

  • 人生初観劇、歌舞伎をね、演目はあの「仮名手本忠臣蔵 二段目、九段目」、自分に推しはなし

    人生初観劇、歌舞伎をね、演目はあの「仮名手本忠臣蔵 二段目、九段目」、自分に推しはなし

    2025年9月9日(火)

    昨日の月曜日は自分にとっては初物づくしの日でした。

    歌舞伎も初めて生で観たし、初台の新国立劇場に入ったのも初めて。クレジットカード会社のチケットで半額券が手に入ったのでね。

    お昼の公演。チケットを購入したのが演目が「仮名手本忠臣蔵 」だったのでね。志の輔師匠があれだけ“すばらしい”と言うので

    国立劇場主催:  令和7年9月 歌舞伎公演 歌舞伎名作入門 「仮名手本忠臣蔵 二段目、九段目」

           二段目  桃井館力弥使者の場      

             同  松切りの場

           九段目  山科閑居の場

    会場名   : 新国立劇場 中劇場
    公演日時  : 2025/09/08(月)  12:15開場 13:00開演
    席種・料金・枚数 : 二等席

    加古川本蔵:  中 村 梅 玉
    本蔵妻戸無瀬:  中 村 扇 雀
    大星力弥:  中 村 虎之介
    一力亭主寿助:  中 村 寿治郎
    本蔵娘小浪:  中 村 玉太郎
    由良之助妻お石:  市 川 門之助
    桃井若狭之助/大星由良之助:  中 村 鴈治郎

    二段目と九段目は、いわゆる赤穂浪士の討ち入りによって翻弄される加古川家の物語ですが、今回、二段目は「松切りの場」の前の「力弥使者の場」からの上演ですし、九段目も「雪転し(ゆきこかし)」から上演するので、由良之助が七段目の一力茶屋から山科閑居に帰ってくる様子と繋がり、本蔵の家と由良之助の家との関係が、とても分かりやすくお客様に伝わるのでは。
    九段目は、討ち入りへと繋がる大事な場面です。由良之助が討ち入りを決意し動き出す前段ですので大変意義があり。

    2階席でしたが、最前列でゆったり見れました。初めての歌舞伎、様式美の世界なんだね。演者よりもむしろ演奏家たち地方(じかた)が大切だということを生を観て初めて実感しました。

    近くの人が屋号“成駒屋”などを発声していましたが、数が多いとむしろ興ざめだと思うのですが。役者も声が非常に重要ということもわかりました。

    本蔵役の中村梅玉は声が聞こえなくてね。まあ歌舞伎は“推し活”の典型だと思いますが、自分はこの沼にははまりそうもありません。

    今日の歌舞伎を観ても、志の輔師匠の“仮名手本忠臣蔵”の方がすばらしいと思うのでね。まあ一度は歌舞伎座には行きたいけど。

    ランチは歌舞伎の前に。赤坂見附の「魚がし日本一」さんへ。今日も海鮮丼を無性に食べたくなってね

    海鮮丼にはビールは必須。今日の海鮮丼はこんな感じ。

    今日も美味しゅうございました。ありがとう。

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  • 「志の輔らくご 真夏の大忠臣蔵 in 下北沢」へ、まさに天才、なぜ落語にはオチが必要

    「志の輔らくご 真夏の大忠臣蔵 in 下北沢」へ、まさに天才、なぜ落語にはオチが必要

    2025年7月18日(金)

    “ハノイへ旅行記”が終わり、通常モードに戻ります。

    木曜日は基本ルーティーンのある日です。銀座にあるいつもの絵画教室へ、13時から2時間のお絵描き教室です。本日からは“マスケットインク(マスキングインク)を使う “応用”1/3”です。いくつかの提示された写真から自分で好きなものを選び、自由に描いていく全3回のセッションです。自分が選んだのは“桜と神社”の写真

    そして、本日は2時間で“形とり”と“デッサン”まで。

    ちなみに前回まで描いていた“マスケットインク(マスキングインク)を使う 佃“の絵はこんな感じに仕上がりました。ハノイの旅行記で前回紹介できなかったのでね。

    先生からは“杭”のマスキングを入れすぎ、と笑われました。自分も少しやり過ぎたかな、反省。

    絵画教室が終われば、いつもの銀座の老舗ラーメン店の「共楽」さんへ

    本日も行列はなし。中国人のおばちゃんもいて、安定のオペレーションです。カウンター席の中程に陣取り、いつものようにビールです。つまみの“たけのこ”。 ビールを飲み終われば、“麺お願いします”のコールです。  やっぱり美味し。いつもの木曜日の終わりの儀式。

    だけど、みんな自分的には既に味は濃いと思っているのですが、胡椒やタレをがんがん投入するんだろうね、粋じゃないね。

    そして、本日の本題はこちらの“らくご”です。

    • 「志の輔らくご 真夏の大忠臣蔵 in 下北沢」
    • 2025.7.15(火) 15時開演
    • 下北沢 本多劇場

    志の輔師匠のらくごは、お正月のパルコはチケット入手できなかったので、今回の下北沢の本多劇場はなんとか確保できました。

    やっぱり当代随一の話し手は、志の輔師匠だと思うんでね。自分的には人生初の本多劇場へ乱入です。下北沢も20年ぶりかな、もう昔の面影なしだね、すっかり様変わり。

    本多劇場って、入口は結構渋めで狭いのね。本日は以前、ACTシアターで一度聞いた“忠臣蔵”ですね。まず冒頭の話しから面白かったよ。

    何故、落語にはオチが必要なのか? 文字通り“落ちる語り”が落語なんだよと。だからオチがないと落語にはならないと

    師匠も話していましたが、今回の忠臣蔵はいわゆるオチはないので純粋には落語ではありませんとのこと

    自分的には、“当代随一の語り部(志の輔師匠)の噺しを聞く”というものなんだね。

    [演目]

    • 忠臣ぐらっ
    • (仲入り)
    • 中村仲蔵

    やっぱり志の輔の“中村仲蔵”はいいね、サッパリとしんみり、天才だと思います。これ以上の形容詞はないね。

    今日も良い噺しを聞かせていただきました。次は年明けのパルコかな。

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  • 大人のディズニー、「桂文珍大東京独演会 vol.17」に参戦、毒気にやられたよ

    大人のディズニー、「桂文珍大東京独演会 vol.17」に参戦、毒気にやられたよ

    2025年4月29日(火)

    昨日の月曜日はこの時期の恒例行事、文珍さんの東京独演会に行ってきたよ

    1月の志の輔師匠のパルコ劇場は抽選に当たらず、行けなかったので、2025年初めての落語と無相成りました。自分が行ったのはお昼の会です。夜はゆっくりビールを飲みたいので、夜の公演は鬼門なのでね。

     

    • 桂文珍大東京独演会 vol.17
    • 2025.4.27(日)〜 2025.4.29(火)
    • よみうり大手町ホール
      • 〈ゲスト〉
        4/27(日)桃月庵白酒
        4/28(月)春風亭一之輔
        4/29(火・祝)三遊亭小遊三

    演目はこんな感じ。

    東京独演会の定番、お客さんからの希望の演目を出させますが、“本日のおすすめ”からと気分で選ぶのです。文珍師匠は3噺し。「富久」だけが古典ですね。

    冒頭、本日が月曜日のお昼ということで、こんな日時に来れる人は希少だね、それとも床や関係かなと言って、笑いをとっていました

    「老婆の休日」は一度聴いたことがあるね、文珍さんが30才の頃に作ったとおっしゃっておられました。今が76才なので約40年以上やってきたねと。

    軽い話でいつ聴いてもおもしろいね。

    「富久」はこんな逸話があるんだね。

    初代三遊亭圓朝の作。三遊亭圓朝が実話から落語化したものと伝えられ三遊亭畑独特の噺として名人級の大幹部以外は扱わなかったほどの極付である。富くじと火事、というふたつの東京名物を大きく取り上げた噺である。

    春風亭一之輔さんは初めて聞きました、結構、正統派な噺家なんだね。

    そしてここで“中入り”

    後半は内海英華師匠で始まり、やっぱり女道楽で英華師匠は華があって、舞台映えしていいよね。今日も三味線は絶好調でした。

    締めは文珍師匠の「地獄八景亡者戯」です。これも以前聴いたことがありますが、アドリブがたくさん入って大笑い。やっぱり立川談志は外せないね、やっぱり地獄に行くんだね。

    文珍師匠が聴けるのは、次も同じ場所で1年後なのかな。

    やっぱり志の輔と文珍が当代随一と思うんだよね。

    聴き終えれば、既に三時、ここは不慣れな大手町。どこでランチをするか、よみうりホールの近くでこのお店を見つけたよ、「とんかつまるや」さん。急行します。

    文珍師匠の強烈な毒気を全身に浴びましたので、毒気抜きのビールをね、このサントリーの瓶は珍しいね。

    そして、注文は“ロースかつ定食”(800円)。どうしてこんなに厚いカツをこの値段で提供できるんだね、コスパ最高のとんかつ屋さんで、東京一、日本一、世界一でしょう。

    そして、自分は辛子たっぷり派なのです、こちらの辛子は量も半端なく取れて、最高だね。

    ビールとこのとんかつで合計1,450円だよ、信じられない神レベルです。

    ご馳走様でした。

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  • 2024年春の「桂文珍 大東京独演会」はよみうりホール、最後はデジナンで大笑い

    2024年春の「桂文珍 大東京独演会」はよみうりホール、最後はデジナンで大笑い

    2024年5月8日(水)

    ようやくコタキナバルの旅のブログも終わり、2024のGWも終わりましたね。毎日がGWの自分にとってはあまり関係ないのですが、人の出の多いところに行くのは参るよね。

    唯一公共の場に行ったのが、文珍師匠の落語の独演会でした。

    文珍師匠のこの落語会はここ数年毎年お邪魔しています、もちろんコロナ禍でもね。そして、昨年までは毎年、半蔵門の国立劇場で行われていましたが、建て替えのため、今年からは「よみうり大手町ホール」で行われたのでした。

    3日連続公演で自分が行ったのは、最終日の3日目です。

    • 「桂文珍 大東京独演会 vol16」 2024年4月29日(月・祝)

    こちらの昼の部に行ってまいりました。この日のゲストは柳屋三三さんです。

    そして、本日の席はすごい席だったよ。4列目の丁度真ん中、どセンターです。師匠と目が合うよね。

    先に申しますが、本日の演目はこんな感じ。

    • 半分垢 桂楽珍(文珍の一番弟子)
    • 憧れの養老院 桂文珍
    • 狸賽 柳屋三三
    • 口入屋 桂文珍

    (仲入り)

    • デジナン(デジタル難民) 桂文珍

    最初は恒例のリクエストの受付ですが、いつも強引に決まるね、師匠の意向でね(笑)

    まずは楽珍さんの自虐まくらから始まります。

    文珍の“憧れの養老院”は自作ネタで、自分が聞いたのは2回目かな。笑いをとれる現代落語ですが、観客の年齢層も高くてみんな真に受けるよね。うけない道理はないよね、やっぱり

    ゲストの柳屋三三さんの落語は初めて聞きました。文珍曰く、“三三くんは特に声がいい、市川雷蔵の声とのこと”、そして、“最終的に、芸というのは「音」と「間」と「呼吸(いき)」に極まります、特にその人の持つ「間」は絶対にマネできません”とのこと、ここは深すぎて理解できない領域だね。

    自分は落語に造形が深くないのですが、古典落語の「口入屋」は初めて聞きました。よって噺がよくわからなかったね。後で師匠が“いわゆる夜這いの噺し”と言われてわかりました。タイトルと内容がかなり違うよね、勉強不足でした。

    ここで仲入りです。

    今回はあの内海英華師匠もこの独演会にいらっしゃってしましたが、裏方の鳴り物だけで登場はなし、少し残念。

    最後は“デジナン”です。師匠のこれを聞くのは2度目。もう鉄板の新作落語だよね。みんな大笑いして独演会は終了です。デジナンの時の最後の鉄板ネタ。USBの次は皆さん、USAだよ。やっぱり文珍師匠は毒気が強いよね

    やっぱり今生きていて生で聴くべき落語は志の輔と文珍だと思うよ、きっぱり。

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  • シネマ歌舞伎の「唐茄子屋 不思議国之若旦那」を鑑賞、観客のいる劇場中継だね

    シネマ歌舞伎の「唐茄子屋 不思議国之若旦那」を鑑賞、観客のいる劇場中継だね

    2024年1月24日(水)

    昨日は珍しい会に参加してきたよ。

    「大人の休日倶楽部カード」の趣味の会で応募していた「シネマ歌舞伎を楽しむ講座」(3,800円)が当選したので、その会に参加してきたのです。場所は東京は東銀座の東劇です。スケジュールはこんな感じ。

    • 葛西聖司氏による上映する作品についての解説(約40分)
    • シネマ歌舞伎鑑賞「唐茄子屋 不思議国之若旦那」(約2時間)
      • 中村勘九郎・中村獅童・中村七之助

    自分はシネマ歌舞伎なるものを観るのは初めての体験です。東銀座の東劇も初めての訪問です。道を挟んで歌舞伎座の対面ななめにあるのね。

    まずは主催者の「大人の休日倶楽部カード」の担当者から。

    本日は貸し切り興行で、120名が参加。全員、「大人の休日倶楽部カード」会員なので60歳以上。遠くは岩手から駆けつけた人も。最高齢は女性で94歳の方だそうです。

    この会、貸し切りで混雑していなくていいね。

    まずは葛西聖司氏の解説です。元NHKのアナウンサーで古典芸能の解説者だそうです。道理で喋りがうまく、歌舞伎に詳しいのね。

    この題目は、宮藤官九郎がNHKの大河ドラマ「いだてん」を製作した際、自分も主人公と同様にマラソンをしなくては良いドラマが作れないと思い、その時、走りながら落語を聞いていたので、この演目を考えついたそうです。

    古典落語「唐茄子屋政談」に「不思議の国のアリス」の要素を織り交ぜたのが本作。本作は「唐茄子屋政談」だけではなく、「大工調べ」や「十八檀林」「鈴ふり」などたくさんの落語の要素が絶妙なバランスで混ざり合って、唯一無二の物語に仕上がっていますので、落語ツウも楽しめる新作シネマ歌舞伎です

    あらすじはこんな感じ。

    吉原遊びが過ぎて勘当された若旦那・徳三郎は橋から身を投げようとしているところを偶然通りかかったおじに助けられる。事情を聴いたおじの勧めで徳三郎は唐茄子(かぼちゃ)売りの商いをはじめることに。商いの途中で様々な人に出会い少しばかり成長した徳三郎だったが、執心していた傾城・桜坂の身請けが決まったと聞き、たまらず吉原へ向かう。しかし、徳三郎が迷い込んだのは、どこかイビツで不思議なパラレルワールド「第二吉原」で…!?

    初めて観た感想は、このシネマ歌舞伎は観客を入れた普通の芝居を収録して観せているのね。これには少し驚きました。確かに、カメラのアップもあるので分かりやすくて、臨場感もあるよね。

    この「唐茄子屋 不思議国之若旦那」は歌舞伎というより、普通のお芝居なのね、歌舞伎役者が演じるね。存在感があったのは、“達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ役”の荒川良々かな。座をもたせる存在感

    中村獅童もよかったね。

    まあ、面白い演劇のやり方だとは思いました。また行ってもよいかな。

    ランチはこの会の前に銀座の「はしご」でパーコーだんだん麺を。

    今日も楽しい一日でした。

    2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

     



  • 2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

    2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

    2024年1月17日(水)

    2024年早々の初笑いは1月16日の渋谷パルコホールでの毎年恒例の「志の輔らくご」からです。今年は少しチケットを確保するには苦労したね。セゾンカードの優先抽選で何とか1枚ゲットです。座席は、P列38番席です。かなり後ろの右側でした。

    いつものようにお昼の公演をチョイスです。この歳になると、夜はゆっくりとお酒を飲みたいので、極力、芝居やコンサートの夜公演は避けたいのでね、よる年波には勝てず。

    そして、肝心の「志の輔らくご」です。

    今日の公演も満員御礼です。

    入場後、グッズ売り場をひやかします。今回もあんまりグッズの種類はなかったね、残念。

    本日の演目はこんな感じ

    • 送別会
    • モモリン

    (仲入り)

    • しじみ売り

    師匠の冒頭のあいさつ、志の輔師匠の出身は富山ということで、少し神妙なあいさつから始まりました。そして、いつものように“1月5日から始まったこの「志の輔らくご」の前日までの数日は、本日のためのリハーサルでした”

    今日の出色の噺は、まずは「ももりん」。自分は初めて聞いたよ。

    落語「モモリン」は、2014初演 2014年の「志の輔らくご in バルコ」のために書き下ろした作品。とある都市の人気ゆるキャラ「モモリン」を巡り、いばりんぼうの市長さんが大失敗を・・・! 人情味と笑いにあふれた一作です

    要はゆるキャラの頭を間違えて被ってしまって、とれなくなってしまった噺しです。そして、モモリンの得意芸が“「モモリンフラッシュ”(着ぐるみを着てのバックテン)を行うことになってしまつての顛末。非常にこれはおもしろいね。

    志の輔の演技がコミカルで楽しでした。

    仲入り前は、くまモンが登場してのハイタッチ会。昭和なつかしい逸品をネタとする入場者との交流会。何でも、志の輔師匠の熊本公演ではくまモンが登場して、座布団返しをするとか。

    そして、最後は「しじみ売り」。盗賊のねずみ小僧の噺なのですね。初めて聞きました。噺はこんな感じ。

    義理と人情に熱い江戸っ子の泣ける古典
    あくどい商売をする商人から金を盗み、貧しい農民に金をばらまく義賊の親分とその部下が食べ物屋でしじみ売りの少年に出会う。少年は8歳で家には病気を煩う母と姉がいるという。不憫に思った親分がしじみを全部買い取り、さらに母と姉に5両差し出すのですが、少年は姉から知らない人からお金をもらってはいけないと教えられていました。

    噺の見所は少年が語る理由に親分も関係していることです。昔、この姉に会ったことがありました。もう一つはこの義賊の親分の名前。江戸を賑わし、貧しい農民に金をばらまいた天下の義賊とは

    この手の人情ばなしをさせると当代では志の輔が一番だね。数年前に観た「高瀬舟」同様にね。今日もいいものを聴かせていただきました。

    そして、最後はいつもの三本締めで。これで2024年が始まったね

    落語会が終われば、本日はお絵描き教室の新年会で虎ノ門へ。

    グループで飲むのは2年ぶりで疲れたね。場所は「天然居」。飲み放題でまあこんなものなのかな。

    気忙しい1日でした。

    山本益博さん主催の「COREDO落語会」(第32回)を観に、柳家権太楼の「藪入り」にはまいったね

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  • 人生始めての歌舞伎鑑賞は「双蝶々曲輪日記 引窓」、みんなセリフが聞きづらいよ

    人生始めての歌舞伎鑑賞は「双蝶々曲輪日記 引窓」、みんなセリフが聞きづらいよ

    本日は北海道一周の話しではなく、歌舞伎のお話しを。

    実は昨日、7月3日(月)のお昼に人生始めての歌舞伎を観に、半蔵門にある国立劇場に行ったのです。この公演を観るきっかけは、半年に一度募集のある都民割チケットで半額ほどで観れることになったのですね、この歳になって初めての歌舞伎(汗)

    演目はこんな感じ。

    • 初代国立劇場さよなら公演 7月 歌舞伎鑑賞教室
    • 歌舞伎のみかた/双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)-引窓-

    そして、双蝶々曲輪日記の配役はこんな感じ

    • 南与兵衛(中村芝翫)[屋号: 成駒屋]
    • 濡髪長五郎(中村錦之助)[屋号: 萬屋]
    • 女房 お早(市川高麗蔵)[屋号: 高麗屋]
    • 姑 お幸(中村梅花)[屋号: 京扇屋]
    • 平岡丹平(中村松江)[屋号: 加賀屋]
    • 三原伝造(坂東彦三郎)[屋号: 音羽屋]

    まずは、最初の20分は澤村宗之助[屋号: 紀伊国屋]さんの“歌舞伎のみかた”です。説明が分かりやすくていいね。初めての歌舞伎鑑賞の人にはうってつけです。そして、澤村さんは風貌がさわやかでよろしい。屋号の紀伊国屋もお金持ちそうでいいね

    そして、肝心は本日の演目の「双蝶々曲輪日記-引窓-」です。自分はこんな話し当然知りませんでした。いわゆる人情噺ですが、養子や継子(ままこ)という関係を含む親子の仲の機敏を理解しないいけないのね、なかなか複雑な物語です。現代の人には到底わからないね。素直にそう感じました。

    話しの内容はさておき、歌舞伎というものを自分としてどうとらえたかです。歌舞伎というもの、自分が贔屓にしている役者がないと、はっきり言って面白くないね。ジャニーズに通じるものがあると思いました。なぜなら話しがよくわからないから。その一つに昔の言葉で会話されてもよくわからないです。もちろん芝居の方だけを観ればいいのでしょうが。落語の古典も昔言葉ですが、それよりは分かりづらい。

    そして、久しぶりに生の芝居を観て、池波正太郎先生が言っていた意味がわかりました。セリフが聞こえないよ。本日の自分の席は前から9列目の真ん中でしたが、それでもどの役者も声が通らないね。もう少しセリフを大事にした方がよいと思った次第です。

    本日の演劇の視聴者も年配の人が圧倒的に多かったわけですが、自分的にはどうしてこんなに歌舞伎が人気あるのかどうしても理解できない。そして、生で観て初めて知ったのですが、“成駒屋”などの掛け声が頻繁にかかるのね。ある特定の人はこれをやりたくて来ているのではないかと思いました。いわゆる欲求不満の捌け口としてね。

    自分の個人的な感想としては、古典芸能では歌舞伎より落語だね。まあ、今回の中村芝翫もいつもの不倫のイメージが悪くて後味がよくないね、彼も主役だけれど声が出ていないね。

    歌舞伎フリークの人からは袋叩きに合いそうなブログになってしまいました。

    スーパー歌舞伎は違うのかな、悪い冗談で。ただ、中村吉右衛門だけは生で観たかったね。

    2023年の初笑いはパルコ劇場の「志の輔らくご」で、2日目の演目は“百年目”だった、初日はリハーサルでしたとさ





  • 無敵の三波春夫「俵星玄蕃」を旅先で聴いて涙する自分、やっぱり忠臣蔵

    無敵の三波春夫「俵星玄蕃」を旅先で聴いて涙する自分、やっぱり忠臣蔵

    明日からは北海道一周のブログになるので、その前は軽い話題を。昨日のブログでは映画のThe 世界遺産としての「アラビアのロレンス」を紹介したのですが、本日は日本の歌謡曲での映画のThe 世界遺産を紹介します。

    その1曲とはずばりあの方のあの曲でしょう。

    三波春夫大先生の「俵星玄蕃」が日本の歌謡曲史上No.1だと思うのです、自分的には。ユーミンも山下達郎やサザンでもないんだな。

    この曲を聴くと日本人に生まれてよかったなと思うのです。

    • 作詞: 北村桃児(三波自身のペンネーム)
    • 作曲: 長津義司

    「忠臣蔵」(赤穂事件)に絡んだ架空の人物である俵星玄蕃[1]を主人公とした曲です。

    一つのストーリーを1曲にまとめてはいるが、全てを歌いきるのに8 – 9分を要します。

    歌詞はこんな感じ。

    槍は錆びても此の名は錆びぬ

    男玄蕃の心意気

    赤穂浪士のかげとなり

    尽くす誠は槍一筋に

    香る誉れの元禄桜

    姿そば屋にやつしてまでも

    忍ぶ杉野よ せつなかろう

    今宵名残に見ておけよ

    俵崩の極意の一と手

    これが餞け男の心

     

    涙をためて振り返る

    そば屋の姿を呼びとめて

    せめて名前を聞かせろよと

    口まで出たがそうじゃない云わぬが花よ人生は

    逢うて別れる運命とか

    思い直して俵星

    独りしみじみ呑みながら

    時を過ごした真夜中に

    心隅田の川風を

    流れてひびく勇ましさ

    一打二打ち三流れ

    あれは確かに確かにあれは

    山鹿流儀の陣太鼓

    「時に元禄十五年十二月十四日、

    江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓、

    しかも一打二打ち三流れ、思わずハッと立ち上がり、

    耳を澄ませて太鼓を数え

    「おう、正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ」

    助太刀するは此の時ぞ、

    もしやその中にひるま別れたあのそば屋が

    居りあわせぬか、名前はなんと今一度、

    逢うて別れが告げたいものと、けいこ襦袢に身を固めて、

    段小倉の袴、股立ち高く取り上げし、

    白綾たたんで後ろ鉢巻眼のつる如しもなげしにかかるは先祖伝来

    俵弾正鍛えたる九尺の手槍を右の手に、

    切戸を開けて一足表に出せば、

    天は幽暗地は凱々たる白雪を蹴立てて行手は松坂町…」

    「吉良の屋敷に来てみれば、今、討ち入りは真最中、

    総大将の内蔵之介。見つけて駆け寄る俵星が、

    天下無双のこの槍で、お助太刀をば致そうぞ、

    云われた時に大石は深き御恩はこの通り、厚く御礼を申します。

    されでも此処は此のままに、

    槍を収めて御引き上げ下さるならば有り難し、

    かかる折りも一人の浪士が雪をけたてて、

    サク、サク、サク、サク、サク、サクー、

    「先生」「おうッ、そば屋か」

    いや、いや、いや、いや、襟に書かれた名前こそ、

    まことは杉野の十兵次殿、わしが教えたあの極意、

    命惜しむな名おこそ惜しめ、立派な働き祈りますぞよ、

    さらばさらばと右左。赤穂浪士に邪魔する奴は何人たりとも

    通さんぞ、橋のたもとで石突き突いて、槍の玄蕃は仁王立ち…」

     

    打てや響けや山鹿の太鼓

    月も夜空に冴え渡る

    夢と聞きつつ両国の

    橋のたもとで雪ふみしめた

    槍の玄蕃の涙が光る

    この曲の一番のハイライト部分は、ここだね。

    • サク、サク、サク、サク、サク、サクー、「先生」「おうッ、そば屋か」

    いろんな演歌歌手が唄っていますが、やっぱり本家本元の三波大先生のが世界最高峰です。あの顔の色艶と所作の美しさ、たまりません。よく、二ューヨークに赴任した人が寅さんを見て涙するといいますが、自分はこの俵星玄蕃たな。クロアチアでも美しいアドリア海を見ながら聞き惚れたものです。

    日本経済の停滞は長いですが、やっぱり三波先生のようなハッピーオーラが全開の人が出てこないかな

    そしていつも思うのは、若い時にこの唄を知っていれば、全部覚えて忘年会の余興のネタにすると、大うけ必死だと思うのです。

    「アラビアのロレンス」を二度観み、ピーター・オトゥールの妖しさはLGBTぽい



  • 「桂文珍 大東京独演会」、師匠のまくらで“USBとは何のこと、USAの隣だよ”には参ったよ

    「桂文珍 大東京独演会」、師匠のまくらで“USBとは何のこと、USAの隣だよ”には参ったよ

    本日は長崎の話しではなく、突然、落語の話しなのです。

    丁度いまの時期は毎年、桂文珍師匠が来東されて国立劇場で独演会をされるのです。コロナ禍で行われた時は、洒落にならない「くしゃみ講釈」の演目で笑いをとっていたね。キワドい演目だったね、その時期には。

    そして今年も今回、出向いた会はこれ。

    • 桂文珍 大東京独演会 vol.15 2023年4月28日(金) 13:00

    本日は昼の部と夜の部の2公演ですが、自分が参加したのはあえて昼の部です。夜はゆっくりお酒を飲みたいのでね。

    本日の演目です。

    • 桂楽珍(名前がいいね) 「手水廻し」
    • 桂文珍 「携帯供養」
    • 林家つる子 「反対俥」
    • 桂文珍 「老婆の休日」
    • 桂文珍 「地獄八景亡者戯」

    もちろん満員御礼です。昼間だからシニアが多いね。

    この文珍独演会の決まりごと、ある程度、当日のリクエストに基いて師匠が演目を決めます。師匠も言ってたけど、今日の演目の流れはすごいね。「携帯供養」が法事の話し、「老婆の休日」が年寄りの病院の話し、そして最後の「地獄八景亡者戯」はあの世の地獄の話しと話しがだんだん悲惨になっていく演目だねと。今日の客層に合っているよと。

    やっぱり当代の噺家の中では「桂文珍」と「立川志の輔」は別格だと思う、自分。

    だけど、今日の師匠のまくらはも含め、ChatGPTからハイテク関係が話しが多かったね、会場のシニア、わかったのかな。

    まずは1番手は桂楽珍。文珍の一番弟子で現在61歳。弟子歴41年。昔は志の輔から楽珍兄さんと呼ばれていたのですが、今では立場が逆転し、彼は自分をさっと追い抜いていったというまくらで笑いをとっていましたね。

    文珍のまくらで正式に覚えているのは、そのハイテクの話しで、「USBとは何なの」と聞かれ、答えたのが「USAの隣」というまくらかな。こんな洒落が満載だった、今回のまくら。

    「老婆の休日」は初めて聞きました。最後のオチは舌(した)と下の話しなのですね。

    林家つる子さんは今年、真打ちになられるそうですね。群馬は高崎市の出身。 演目の「反対俥」は熱演でした。あの袴で空を飛ぶ演技を観て、麻原彰晃を思い出したよ。それぐらいジャンプしてたね。汗をかくぐらいの運動量です。だけど、まくらはもう少し熟練が必要だね。

    最後の「地獄八景亡者戯」は初めて聞きましたが、もう十八番のネタだね。こなれて完全に手の内です。三遊亭円楽のことも立川談志もネタにし、大笑いをとっていました。円楽のことは落語の団体を統一しようとしていたと持ち上げ、その新団体名に新統一教会と名付ける予定だったと爆笑をとっていました。談志は当然、地獄ネタですね。

    まさに、桂文珍ここにあり、ですね。

    そして、この時期の桂文珍独演会は国立劇場建て替えに伴い、来年からは大手町で開催されるよ。良いGW前の笑いになりました。

    立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸



  • 山本益博さん主催の「COREDO落語会」(第32回)を観に、柳家権太楼の「藪入り」にはまいったね

    山本益博さん主催の「COREDO落語会」(第32回)を観に、柳家権太楼の「藪入り」にはまいったね

    本日は今年2回目の落語のお話しです。

    この1月6日には渋谷のパルコ劇場にて志の輔を見に行ったのですが、本日は家族が来東京しているので、急遽、1ケ月前に落語の予約を入れたのです。

    その落語会は、「COREDO落語会」(第32回)2023年1月14日 at 日本橋三井ホールです。

    急遽確保したにも関わらず、座席は前列から4列目です。

    主催者は食通で有名な山本益博さんですね。

    この会への参加は自分は初めてです。日本橋三井ホールも初めてです。常設の芝居小屋ではないのですね。前席はパイプ椅子です。ただし、クッションが置いてあるのですわり心地はよかったのですが。

    席の埋まり具合は、後方席は空いていたのかな。

    そして、今回のプログラムです。最初にプログラムで演目が紹介されるのも珍しいですね。この落語会の特徴でしょうか。

    パンフレットからです。

                                                口上

    プロデューサー 山本益博

    昨年の12月、歌舞伎座で「十三代目市川團十郎白猿襲名披露八代目市川新之助初舞台」を観てまいりました。昼の部「京鹿子娘二人道成寺」の春爛漫、夜の部「助六由縁江戸楼」の豪華絢爛の舞台は襲名披露興行にふさわしいものでしたが、客席にいながら「落語」のことを思い出していました。舞台の書割もなければ、役者も大勢出てない、すべて一人でやってのけるのが落語家の高座だと。大切なのは、お客様の想像力

    前回第31回の「COREDO落語会」で柳家さん喬師匠が口演してくださった長講「雪の瀬川」は高座と客席が一緒に作り出した名演だったと思います。改めて、「歌舞伎」を観ながら「落語」の素晴らしさを再認識いたしました。

    今回、四人の真打が高座を務めます。想像力を発揮して、存分にお楽しみくださいまし。

    • ごあいさつ 山本益博
    • 開口一番 春風亭いっ休
    • お血脈  桂文治
    • 紙屑屋  林家たい平

    (仲入り)

    • 木乃伊取り 三遊亭兼好
    • 藪入り   柳家権太楼

    桂文治さんは昔気質の噺家さんですね。容姿も話し方も含めてね。豪快な話し方をされるのね。講談師の神田伯山さんをいじったまくらは面白かったな。次は笑点の人気者・林家たい平さんです。まくらは修行時代の海老名家の奥さんのお話しです。落語はかなり繊細な話し方をされるのね。たい平さんを聴くのは二回目かな。

    ここまでで1時間30分ほど経過です。

    仲入り後の兼好さんは容姿も話しも愉快な方ですね。話しぶりに全く嫌味がありません。

    大トリはこれぞ噺家さんという風情の柳家権太楼さんです。時節から、演目は藪入りです。これを熱演されていましたね。これぞ落語と思わせる人情味あふれるものでした。うまいね。

    今回の4名の真打ちさん、みなさん個性が違っていてバラエティ豊かでおもしろい落語会でした。だけど、当代随一の噺家はやっぱり志の輔だと思うんだな、やっぱり艶があるもん

  • 人生初の大相撲観戦、お客さんの掛け声が聞こえるのが生の醍醐味だね、令和5年初場所3日目、2階イス席

    人生初の大相撲観戦、お客さんの掛け声が聞こえるのが生の醍醐味だね、令和5年初場所3日目、2階イス席

    本日のブログは、はじめてあの競技を見に行ったお話しです。

    その競技とは、「大相撲」なのです。両国にある国技館の1月場所に初参戦したのです。何せ、身内の一人が東京に来ているので、2名で訪問したのです。

    令和5年大相撲1月場所の3日目(1月10日)です。

    相撲は別に嫌いではないのですが、興味はないんだな。テレビ中継もほとんど見たこと無いし。知っているのは数名の力士の名前ぐらいのものです。全く素人同然です。

    だけど、日本の国技(本場所でね)を両国の国技館で見るのには俄然興味をもったのです。まさしく不思議ワールドが炸裂するんだろうな

    チケットを手に入れたのは、約1月前の12月中旬でした。

    チケットぴあで普通に予約したのでした。空いていた席は(そして取った席は)、

    • 2階イス席S席 チケット代 9,000円(税込み)

    を連番で2枚ゲットです。1階の枡席は門外漢はとれないのね。

    お昼には銀座で蕎麦をたぐって、国技館に向かいます。両国到着は3時過ぎです。両国駅から国技館までは徒歩2分です。国技館入口ののぼりが気分を上げますね。

    入場ゲートを入ると、すぐにいろいろな案内所が華やかにあるのね。自分たちはお茶経由の枡席でないので関係ないのかな。まずは売店コーナーをひやかします。

    この時間帯ではお弁当のほとんどは売り切れています。当然有名な焼き鳥もね。こうゆう状況だと初めて知りました。力士名入りのタオルはお土産というより、購入して会場でこのタオルを掲げて応援するために使うのね。

     

    そして、自分たちは2階席ですので、2階に移動します。2階の2列目なので視界はよしです。入ってわかったのですが、一番良いブロックは正面なのですね。NHKのテレビカメラもこのブロックにあるよ。

    そして、自分たちが席についたのが3時30分過ぎでしょうか。

    十両の最後の数番を残した頃合いです。私達の後ろ席のお姉さん1人で力士の名前を絶叫しています。周りの人から、「声いいね」と掛け声が入りますそうすると、ますますお姉さんは元気に応援力士の名前を絶叫します。

    まあ、これで会場に来て相撲観戦しているという臨場感が出たね。

    驚いたのはテレビで見ている時はぶつかりあうまで結構時間がかかるなと思っていたのですが、実際に見るとテンポよく進むのね。この感覚には驚きました

    そして、実際に見て感心した点です。

    • 懸賞のスポンサー紹介アナウンスが面白いね(当然、NHK中継ではカット)
    • 最先端企業のモデルナも懸賞をたくさん出している
    • 相撲周りで実に多くの人達が働いていること(土俵の掃除、ざぶとん交換、懸賞紹介等)
    • 力士の大きさがわかるので、そこが面白い(顔が男前かどうかは見えない)
    • 応援の掛け声がおもしろい
    • 外人の観客が多く、楽しみながら観ているのね
    • 各時の席に“栓抜き”がぶら下がっている

    こんな感じで立ち食い寿司もあるのね。合間に寿司を1~2貫つまみながら観戦できます。

    外国人の家族連れの観光客も多く、非常に興味深い初相撲観戦でした。

    自分の観劇上の一番の欠点は力士の名前がわからず、思い入れのある力士がいないことかな。

    6時前にはサクッと終了で時間が明瞭なのもGoodです。

    帰りはやぐら太鼓に見送られて、江戸情緒を残しながら、帰途につくのです。

    おもしろかったぞ、初相撲観戦!

     



  • 2023年の初笑いはパルコ劇場の「志の輔らくご」で、2日目の演目は“百年目”だった、初日はリハーサルでしたとさ

    2023年の初笑いはパルコ劇場の「志の輔らくご」で、2日目の演目は“百年目”だった、初日はリハーサルでしたとさ

    2023年早々の初笑いは1月6日の渋谷パルコホールでの「志の輔らくご」からです。今年は1月5日から1月31までの全20公演です。

    PARCO劇場開場50周年記念!

    正月恒例、選りすぐりの「志の輔らくご」で、良い新年の幕開けを。

    今年のパルコでの「志の輔らくご」は昨年11月にイタリアのシチリア旅行中にチケットの売り出しが始まったため、海外からは購入不可で購入できなかったのです。帰国してからはすでにすべてソールドアウト。だけど、クレカのセゾン・UCカードでの販売枠の案内があり、なんとか確保できたのです。定価でね。

     

    思い起こせば、丁度1年前の「志の輔らくご」はその後映画化された志の輔師匠の創作らくごの“大河への道”だったのでした。

    というわけ2日目の昨日6日の昼公演(15時開演)の部に行ったのです。かなり長くて終演は17時45分ぐらいでした。

    14時45分に入場です。まずはグッズ売り場をひやかします。志の輔手ぬぐいで作ったこちらのバックいいね、と思い購入意欲をそそられましたが、非売品とのこと。残念無念。

    本日はお買い上げはなしです。

    そして、驚いたが本日のお席です。T列は2階の一番最後尾だったんだな。まあ、前は空いていましたのでまっすぐ正面に師匠が位置する席でした。全く問題なし。本日は満員御礼、まあ全公演そうでしょう。やっぱり志の輔、当代随一の噺家だと思うんだな。(自分が聞いた限り)

    本日の演目。

    • まさか
    • 狂言長屋
      • (仲入り)
    • 百年目

    最初のまくらは、“本日は2日目、昨日の初日でリハーサルできましたので、本日からのお客様からが本番です”と爆笑をとっていました。

    最初の「まさか」。

    まあ坂に関してのお話しですが、渋谷の公園通りの脇道(ロフトに入る通り)の坂名が「間坂(まさか)」をひっかけて、映像入りで斬新なアプローチでした。

    二演目の「狂言長屋」

    能楽の話しから展開していくのですが、途中で本物の能楽が入る斬新な演出です。この能楽にも師匠は登場します。そして、また師匠の話しで終わるのです。志の輔さんの周りにはアイデア豊富な演出家もいらっしゃいますね。もう、噺家以上です。

    中入り後は、古典落語大ネタのの「百年目」。自分は生では初めて聞いたかな。

    大店の堅い番頭の裏の顔ですね。花見の席で変装した自分が大旦那に見られて、翌日に大旦那に呼ばれて「顔見られて、『しもた、これが、百年目』と思いました」というオチのお話しですね。

    最後は二演目の能楽の鳴り物の方々も交えて、鳴り物入りで三本締めです。正月早々、運気が上がりそうな縁起がいい締めでした。

    また、来年も行かないとね。



  • 池波正太郎さんも寄稿していた「銀座百点」という小冊子を初めて知った、読めば粋な大人なれるかな

    池波正太郎さんも寄稿していた「銀座百点」という小冊子を初めて知った、読めば粋な大人なれるかな

    本日は銀座にまつわる雑誌のお話しです。

    2022年の年越しも迫っていた慌ただしい時に、銀座の四丁目交差点近くの老舗喫茶店「トリコロール 本店」で朝食をいただいたのです。

    その朝食のコスパの良さと雰囲気に大満足して、支払いのためレジに向かったのでした。

    レジの前には「銀座百点(2023年1月号)」という小冊子がきれいに山積みされていたのです。自分は無料の小冊子だろうと思いこみ、その小冊子を持って店を出たのでした。

    後表紙を見ねと、275円(税込)とあるではありませんか。(おそらくレジで一緒に精算されたんだな)

    そして、今自宅で読書に励んでいるのが、岩波正太郎先生の「銀座日記」なのです。10数年前に購入し一度完読しているのですが、最近ラジオでロバート・ハリスさんも再読しているという話しを聞き、自分もブログ書きの勉強のためにも再読している最中なのです。

    その「銀座日記」の中で岩波さんが挿絵や文章執筆依頼等々でこの銀座百点のことと思われる記述があるのです。

    これがあの有名な銀座の雑誌なのかと。自分は今まで書店でも銀座のお店で、この雑誌を見たことはなかったんだな。全く銀座の有名なお店と縁のある生活を行っていなかんたんだなと。

    いい年齢をして、これでは“いかん”と思ったのでした。1週間のうち数回は毎週行っているのに。

    この「銀座百点」の創刊は1955年(昭和30年)です。月発行です。発行部数7万部のようです。こんな感じで2023年1月号でも著名な人たちが執筆されています。

    そりゃあ、かの池波正太郎さんも執筆されていたのだから、格式が違います

    だけど、この小冊子どのように毎月手に入れたらよいのでしょうか。HPを見ると手に入れられるお店も掲載されています。だけど、よく見ると定期購読もできるようです。

    確実に手に入れるには定期購読が間違いないな。

    今年から自分も銀座通の男になるために定期購読でこの「銀座百点」を申し込んだのでした。申込みは郵便局からの払込票で申し込む方法のようです。(蛇足ですが、この払込手数料高いのね、窓口・5万円未満・現金で313円でした)

    購読料は1年分(12ヵ月)で4,248円(送料・消費税込)で、更新は1年(12ヵ月)ごとだそうです。

    だけど今まで本当に灯台もと暗しでした。こんな雑誌があるとは。もう少し早くから購読していれば、もっと粋な大人になれたかも

    だけど、池波先生の「銀座日記」、年をとってくるとまた違ったおもしろさがあるね。本当におすすめします。

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  • 映画「エルヴィス」を観て、パーカー大佐から「沢村忠に真空を飛ばせた男」の野口修と五木ひろしにつながった

    映画「エルヴィス」を観て、パーカー大佐から「沢村忠に真空を飛ばせた男」の野口修と五木ひろしにつながった

    今週、現在上映中の映画「エルヴィス」を見に行ったのです。監督は「ムーラン・ルージュ」などを監督したバス・ラーマンです。あのKing of Rockのエルヴィス・プレスリーの栄光と死というか挫折を描く物語です。

    主演はエルヴィス役にオースティン・バトラー、そのマネージャーのパーカー大佐役にトム・ハンクスが熱演しています。特に、オースティン・バトラーはエルヴィスに憑依したとしか思えない見事な演技をしているね。話題沸騰の映画です。自分的には広い映画館のスクリーンで見たかったのです。

    だけど、本日は映画の話しではないんだな。今日の話しは映画のエルヴィスを食い物にしたマネージャーのパーカー大佐についてなのです。

    そして、話しは数ヶ月前に読んだ「沢村忠に真空を飛ばせた男―昭和のプロモーター・野口修 評伝」に飛びます。この本、昭和の芸能界(すなわち芸能界の成り立ち)とボクシング、とりわけキックボクシング界隈の世界を描いたもので、史実としてもエンターテインメントとしても非常におもしろく、内容の深い書籍だったのです。自分的には本年度イチオシの書籍です。

    その本の中にそのパーカー大佐のことが触れられています。映画を見ながら、野口さんも五木ひろしもこのパーカー大佐に手玉にとられたんだろうなと思ったのでした。

    書籍の中でのパーカー大佐とのからみは、野口修さんが売出し中の五木ひろしに日本人歌手で初めてラスベガス公演をパーカー大佐のサポートで実現させるのです。が、この公演は日本側ですべての席を買い上げるというもの。決してエルヴィスのようにホテル側から三顧の礼をもって迎えられた契約条件ではなかったんだな。

    パーカー大佐にエルヴィスと同等ですよとささやかれて、まあ騙されて夢を見たということなのです。

    というわけで、映画を見ながらそんなトム・ハンクスのパーカー大佐を観たのでした。だけど、悪役のパーカー大佐ですが、どう見ても善人面のトム・ハンクスではえげつなさがないのが残念だったな。

    そして、書籍はこんな感じです。

    本格ノンフィクション超大作が待望の書籍化

    「キックボクシング」を命名・創設し、沢村忠というスーパースターに加え、歌手の五木ひろしを世に送り出した伝説のプロモーター・野口修の生涯を描く

    日本一の「拳闘士」にして「国士」でもあった父を持ち、戦前から続く政財界や裏社会の多様な人脈を生かしながら、様々な興行を仕掛ける野口修。特に、タイ式ボクシングと大山道場(後の極真会館)との他流試合の実現とキックボクシングの創設は、日本の格闘技史で特筆されるべきエポックメイキングとなる。彼はタイのムエタイを「キックボクシング」として日本に持ち込み、沢村忠を擁して一大ブームを巻き起こす

    さらに、当時は別名で活動していた五木ひろしをヒット歌手に育て、日本レコード大賞を受賞させ、芸能界も制する

    数々の偉業を成し遂げる一方で、世界タイトルマッチ興行を巡る水面下の駆け引きや晩年など、野口修のドラマチックな人生と共に刻まれた、壮大な昭和裏面史を余すところなく描く

    肝心の「沢村忠に空を飛ばせた男」のタイトルの沢村忠は“真空飛び膝蹴り”で毎試合、真剣勝負をしたのでしようか。本を読んでのお楽しみです。

    だけど、今はあのスーパースターの沢村忠を知らない人の方が多いのかな。とにかく、長島と王と大鵬をすべてあわせたようなスーパースターだったのです、当時。ねえ、白鳥くん。

    補足を一つ。昭和で有名な作詞家兼クラブ姫のママ・山口洋子さんの夫はこの野口修さんです。山口洋子さんの代表曲は五木ひろしの「よこはま・たそがれ」です。昭和を過ごした自分としてはすごい話を聞かせてもらいました。

    時代はめぐるね。中島みゆきの「時代」みたいだな。

    2021年のGWにヴィスコンティの超大作「ルートヴィヒ」を見た。すごいものを観たの一言





  • 今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作

    今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作

    2022年3月9日(水)にすごいものを観たのでした。おそらくここ数年で一番のコンサートというか演劇のパフォーマンスだったのです。それは、映画だったのですが。

    何にそんなに驚愕したのかと言うと、あのデイヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」(American Utopia)を遂に観たのでした。トーキング・ヘッズの頭脳であり、フロントマンだった人ですね。

    一言で言えば(月並みな表現ですが)、“前衛とポップが融合した現代最高パフォーマンス”といったところでしょうか。デイヴィッド・バーンの才能にようやく現代が追いついたということでしょうか。

    自分がデイビット・バーンに出会ったのは、トーキング・ヘッズのあの有名なジャケットのLPだったのです。そう、「リメイン・イン・ライト」(Remain In Light)です。1980年の作品ですね。強烈なポリリズムとアフロビートを持ち込んで成功させた前衛的なLPです。あのころ、これを聞かないと音楽がわからな&いけてる人とは思われなかったと思う、多分。同世代だからわかる自分。

    そんなデイビット・バーンもかなりのシニアになって、相変わらずぶっ飛んだ、いけてる「アメリカン・ユートピア」という大傑作のパフォーマンスを作り上げたことに敬意を評します

    画面で見るデイビット・バーンはかなりのシニアになっているけど、動作や声はあのディビット・バーンですね。体型の維持も含めすばらしいです。

    この「アメリカン・ユートピア」という映画はブロードウェーでの公演をスパイク・リーが監督して仕上げたものです。

    実はこの映画が半年ぐらい前に公開された時に、J-WAVEの朝の番組のナビゲーターの別所哲也さんが度々この「アメリカン・ユートピア」はすごいらしいと、番組の中で言われていたのでした。

    自分も観に行こうと思っていたのですが、いつの間にか、この映画は終了していたのです。だけど数日前に、「TOHOシネマズ 日比谷」で上映が再開されたのを知ったのです。何と、スパイク・リーとデイビット・バーンの特別対談映像が付け加えられたので、もう一度再開されたようです。

    ということで、即劇場に直行したのです。

    公式HPを覗いて観ましたが、著名人の中ではTOWA TEIさんのコメントが一番的確かな。

    凄まじい個性と実行力に打ちのめされました。 それから先ず、歌が上手過ぎて感激。 今観れる、観るべき、最高のショーであり映画です。 真のエンターティメントを求めてる人、全ての表現者は是非

    このバンドはディビット・バーン以外は11名で音の洪水とダンスパフォーマンスが繰り広げられます。

    特に関心したのは、ダンスを担当する男女かな。

    • クリス・ギアーモ
    • テンデイ・クーンバ

    女性ギターのアンジースワンも魅力的です。まあ、とくにかく全員がすばらしいです。歌って踊れて楽器もしないといけません。こんな舞台をブロードウェーで見れたら最高だな。まさに卒倒ものでしょう。

    老いてなおデイヴィッド・バーンは偉大なり、をまさに目撃しました。

    特に若者は必見でしょう。こんなすごいシニアがいるんだ、すごい前衛的な音楽があるのを知ったほうがよいです。ぶっ飛んでいます。

    自分のフェバリットソングの“ワンス・イン・ア・ライフタイム – Once in a Lifetime”は2/3ぐらいのところだよ。このポリリズムの洪水を聴くのは中毒症になるよね。わかる人にはわかるな。

  • 2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月31日千穐楽に志の輔の「伊能忠敬物語~大河への道~」を目撃。大河とはあの大河のことなのね

    2022年1月もはや最終日です。1月31日は2年ぶりのPARCO劇場での「志の輔らくご」の最終日なのです。

    本日はこちらの公演のチケットを早々と確保しており、楽しみにしていたのでした。開演はお昼に14時です。志の輔師匠も公演の中で述べられていたのですが、コロナの影響で2年ぶりのPARCO劇場での公演だそうです。1月5日の初演から本日の最終日までで約1万2千人を動員したとのことです。大したものです。

    そして、会場に行って自分も驚いたのですが、すでに間引きなしで全席販売しているのですね。ぎっしりと間引きなしの光景を見て、少しはぎょっとしますね

    だけで、1月の月末で月曜日のお昼の公演なのに満席なのですね。これにも驚きましたが。

    そして、今回の目玉は志の輔師匠の創作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」なのでした。

    公演の前にてぬぐいの販売店を冷やかしがてら、見たのが間違いでした。売り切れも多い状態ですが、見たからには1枚お買い上げです。しかたないか。

    公演は志の輔師匠の独演会です。

    1幕が空いて、ビデオから始まるというブラックジョーク的な現代的な演出です。

    中入前の“歳末の商店街でのくじ”に関する創作落語は大変おもしろかったな。噺しが終わった後の演出も。(退出時に本日の演目を記録するのを忘れ、噺しのタイトルは分からず、残念)

    そして、中入り後は「大河への道」です。自分的には、伊能忠敬のことだけを語るお話しだと思っていたのですが、かなり違っていたのですね。

    演目はこんな感じです。

    “伊能忠敬が一切出てこない伊能忠敬物語”として2011年の初演以来「落語を超えた究極の話芸」と評され、再演を繰り返す最も鑑賞券が取れない人気の演目となっている「伊能忠敬物語―大河への道―」は、立川志の輔が伊能忠敬記念館を訪れた際に伊能忠敬が製作した正確無比な日本地図を観て感動し、この感動を落語にと思って拵えた作品であるという。

    本作では「あの正確無比な日本地図を作ったのは実は伊能忠敬ではない」という噂が流れて、大河ドラマ制作が暗礁に乗り上げようとしているさまを描く現代の喜劇と、200年前に正確無比な日本地図を制作したとされる伊能忠敬の日本地図完成を巡る感動の物語を描く時代劇を融合させたミステリーとして描かれる。

    噺しを聞きながら理解したのは、「大河への道」という大河とはNHKの大河ドラマのことだったのですね。途中に、プロデューサーの方々の名前が出できたときには、少し自分の頭の中では混乱したんだな、これが。

    たしかに、ミステリー仕立ての部分もあるし、これはもう創作落語のレベルを超えているという演目ですね。

    やっぱり当代随一の噺家と確信した次第です。

    最後締めでは、志の輔師匠が2022年5月20日に公開予定の映画のことを力説されておりました。主演は中井貴一、ほか松山ケンイチ、北川景子という豪華ラインナップです。

    師匠も言われていましたが、ある日、この演目を鑑賞した主演の中井さんから酒を飲みながら映画化の直談判を受けたといい、「私が主演でなくとも、プロデューサーやスタッフとしてでもこの作品を映画化したいという気持ちだ」という中井の熱意に感激したと語られていました。

    今日は楽しかったな。また志の輔師匠の落語会に行こうかな。

    その前に一大行事、2月は確定申告書の作成に励まないと、トホホ。

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  • 世田谷美術館で話題の「グランマ・モーゼス展」に行って、驚いたのなんの。恐るべし

    世田谷美術館で話題の「グランマ・モーゼス展」に行って、驚いたのなんの。恐るべし

    2022年1月21(金)はことの外、寒い日だったのです。

    本日は特に予定していることもなかったため、思い立って東京の世田谷美術館で開催している「グランマ・モーゼス展」に行くと当日決めたのでした。

    自分はこのグランマ・モーゼスさんを実は全く知らなかったのですが。1ケ月ほど前にラジオでこの方の個展が現在、世田谷美術館で開催されており、そのパーソナリティの方が絶賛されていたので、心の片隅に置いていたのです。

    現在、絵画を少し勉強している自分としてはその方を知らなかったのはお恥ずかしい話しです。アメリカでは誰でも知っている絵画のおばあちゃんなのにですね。

    グランマ・モーゼス展はこんな感じで東京では開催されていますね。

    • 世田谷美術館 1階展示室
    • 2022年2月27日(日)まで
    • 10:00~18:00(最終入場時間 17:30)
    • 休館日 月曜日
    • 一般:1,600円
      65歳以上:1,300円
      大高生:800円
      中小生:500円

    世田谷美術館は初めて訪れましたが、用賀駅から徒歩15分ぐらいかな。

    HPではHP上からの時間予約してからの訪問を推奨していますが、自分は予約なしで直接出向きました。そして、予約なしでも無事入館できました。

    肝心のグランマ・モーゼスさんとはこんな感じの方です。

    グランマ・モーゼス(1860-1961)は20世紀の半ばにアメリカで最も有名で成功をおさめたアーティストのひとりです。彼女の描く風景は、当時、第2次世界大戦で味わった恐怖と東西冷戦がまさに始まろうという不安にさいなまれた人々の気持ちを癒し、元気をあたえるものでした。
    モーゼスの名声は彼女の存命中にヨーロッパへも響き渡りましたが、日本で広く知られるようになったのは1980年代になってからのことでした。アメリカやヨーロッパと同様に、グランマ・モーゼスは日本でも温かく受け入れられました。それは、智慧とは長い人生のなかで培われるもの、また、自然との調和をもって生きることが必要、といった彼女の考えに日本人の価値観が共鳴したからです。
    この展覧会は日本でのグランマ・モーゼスの個展としては2005年以来に開催されるものです。世界がふたたび大きな動揺に見舞われている今だからこそ、モーゼスからの励ましがまさに必要とされています。
    今回、希望の思いを込めて、日本の展覧会のためにグランマ・モーゼスを象徴する代表作をいくつも選びました。グランマ・モーゼスのいう“美しき世界”は、どこに目を向ければよいか知ってさえいれば見つけられる、と固く信じて。

    自分が絵を鑑賞した率直な感想は、西洋的(ヨーロッパ的)な絵画とは違うアプローチで、独特な日常的な構図を彼女の感性そのままに描いた絵ですね。素朴ですが、唯一無二かな。

    特に筆のタッチがすばらしい。木々の葉を描く繊細なタッチがすばらしい。このタッチは画集も購入しましたが、実際の絵を見ないとわからないと思います。誰もが指摘していますが、冬の風景の絵がよいかな。そして、自然の中に日常の人間を描く絵がよいな。

    これは、是非、美術館で生の絵を見た方がよいです。おすすめします。

    そして、自分的には1階のグランマ・モーゼス展だけでも大満足なのですが、2Fの展示場に行って度肝を抜かれたのでした。何とバスキアの大きな絵があるではないですか。自分が大変感心した展示です。

    • ジャン=ミシェル・バスキア〈SEE〉
    • アンリ・ルソー〈フリュマンス・ビッシュの肖像〉
    • カレル・アペル
    • 矢吹申彦
    • 横尾忠則
    • 駒井哲郎

    あの伊丹十三の本とユーミンの流線型80のアルバムの絵が矢吹申彦さんという方とは初めてしりました。2Fの展示室は1Fの券で無料で入れます。自分的には2階の展示もまさに驚愕ものでした。

    本日は二度感心し、驚かされた一日でした。恐るべし、今回の世田谷美術館。

  • 平日の昼間の落語会「傳志会 第十四回」に志の輔と談春を聞きに行った。満席で驚いたのなんの

    平日の昼間の落語会「傳志会 第十四回」に志の輔と談春を聞きに行った。満席で驚いたのなんの

    昨日、11月29日(月)に1年ぶりぐらいに生の落語を楽しんだのです。平日の昼間に落語を楽しめる幸せを実感します。

    巷ではオミクロン株が賑わっていますが、昨日の落語会が行われた東京の「イイノホール」は座席の間引きもなく、全席お客で埋まっていたのには、少しやはりヒビリますね。

    落語会の名前は「傳志会 第十四回」です。出演者は、志の輔/談春/生志/雲水という立川一門の方々です。

    自分は志の輔は何回も見ているのですが、その他3名の方を生で見るのは初めてだったのですね。イイノホールは新しくなって、大変気持のよいホールです。

    観客はさすがに平日の昼間だけあって年齢は高いです。だけど、ホール内のお店でアルコールを販売していないのは流石に寂しいかな。

    だけど、ホールに行って初めて知ったのですが、本日のお席は最前列のほぼ正面という特等席だったのです。こんなにかぶりつきの席で落語を見るのは初めてなんだな、これが。

    今年の運を使い切ったという感じです。

    そして、最初に書きますが、下記が本日の演目です。

    • 「猫の皿」 生志
    • 「真田小僧」 談春
    • 「高瀬舟」 志の輔
    • 「胴乱の幸助」 雲水

    最初の生志さんですが、まくらが一番長く、大変おもしろいまくらでした。談志の師匠の小さんのことをおもしろおかしく話されていました。

    2人めの談春の落語は初めて聞きましたが、結構、好き嫌いのある噺家だと思います。噺は面白かったのですが、不機嫌そうなまくらはイメージとしてはよくないな、個人的な感想ですが。実力のある噺家なのですからハッピーなオーラを漂わせたほうがよいな。(重ねて言いますが、あくまで個人的な感想です)

    中入りを挟んでの“志の輔”はやっぱり千両役者かな。実は1月もパルコ劇場で志の輔を見るのですが、間のとり方がうまいですね。声も小さいのですが、人情噺をとつとつと語るのです。笑いを取ろうとする噺し方ではないのです。

    それでも最後には一番拍手をとっているのですから、大したものです。

    とりは立川雲水さんの「胴乱の幸助」です。噺家もこの題目も初めて見たのですが、ほとんどまくらはなく噺に入っていったのには少し驚きました。

    この古典落語はあまりおもしろくないな、というのが自分の第一印象かな。

    そして誰もが言っていたのが、この立川一門の「傳志会」は今回が最後で、来年以降は趣向を変えて新しいものをやるとのことです。

    だけど、冒頭にも申したとおり、平日の昼間の落語会で満員になるとはいやはや驚きました。

    次の落語は2022年1月の志の輔の「伊能図完成200+1年記念“大河への道”」ですね。

    師匠、楽しみにしております。

  • 六本木で開催中の北斎の生誕260年記念企画「北斎づくし」を鑑賞。原点は漫画家なんですね。びっくりしたな

    六本木で開催中の北斎の生誕260年記念企画「北斎づくし」を鑑賞。原点は漫画家なんですね。びっくりしたな

    本日は、台風の影響で天候不順の中、それは急に思い立ったのです。こんな時こそ、先日購入しておいた展示会のチケットを利用しようと思ったのです。

    その展示会とは、現在、六本木の東京ミッドタウンで絶賛開催されている「生誕260年記念企画 特別展 北斎づくしです。

    • 2021年7月22日-9月17日

    キャッチコピーは、“北斎漫画、富嶽三十六景、富嶽百景、全項・全点・全図コンプリート!前代未聞の北斎展が、2021年夏、開催!”というものでした。

    20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。 その生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁(ページ)・全点・全図が一堂に会する前代未聞の特別展が2021年7月、東京・六本木に出現します。

    自分は前売りでチケットを購入していたため、1,200円。(通常チケットは、一般の方は、1,800円)

    音声ガイドの貸出料は600円(税込)ですね。

    オリンピックが絶賛開催されている中で、平日の13時30分ぐらいに入場です。

    入り口では人がいなかったので、やっぱり天候もあり、本日は人が少ないのかなと思っていましたが、中にはいると人が一杯です。かなりの密感かな。

    まず最初は、「北斎漫画」のコーナーです。最終巻の15まで、圧巻の漫画が全部並べてあるのには驚きました。北斎の原点は、現代でいう人気の漫画家だったのです。自分は全く知りませんでした。皆さん、音声ガイドを聞きながら、実に丁寧に鑑賞されています。

    そして、こちらの部屋を出て、次の富嶽三十六景に行く前に、ビデオプロジェクターであの超有名な「神奈川沖浪裏」のつくり方が再現されていて、非常に興味深い映像でした。

    富嶽三十六景のコーナーで驚いたのは、すべてに富士山が入っているのですね。だけど、これだけのものが一同に会すると、お腹一杯になりますね。

    続いて、富嶽百景です。こちらもこれだけ並べられると圧巻の一言です。そして、皆さん実に丁寧にご覧になっていらっしゃいます。

    そして、こちらのコーナーで北斎の有名な言葉をパチリです。巨匠のお言葉です。

    「70歳以前に描いた絵は取るに足らないもので、73歳にしてようやく動物や昆虫、魚介の骨格、動物の成り立ちを理解できた。80歳でますます成長し……」と来て、100歳を超えた未来の自分へと言及は続きます。

    それまでの絵がまだまだ至らぬものであったこと、今後さらに成長するであろうことを、齢75歳にしてなお高らかに宣言しているのです。

    そして、この「富嶽百景」を最後に、以後北斎がまとまった枚数の富士山を、シリーズとして描くことはありませんでした。

    そして、最後はお決まりのグッズ販売コーナーです。買わないと心に決めていたのですが、やっぱり欲しくなったんだな、これが。2点で5,000円のお買い上げです。

    まあ、これだけのものを一堂に集めるのは難儀なものと推察できます。一度は足を運ぶ価値ありですね。それにしても絶賛オリンピック開催中なのに、人の多かったこと。

    これには二度驚きました。

  • イタリア賛歌、指揮者のチョン・ミョンフンにその魅力を聞くと「人間が生きる喜びがあそこにはあるんだよ」

    イタリア賛歌、指揮者のチョン・ミョンフンにその魅力を聞くと「人間が生きる喜びがあそこにはあるんだよ」

    2020年12月20日の日曜日の日本経済新聞の中面での、宮本亜門さんのエッセイに目が留まったのでした。タイトルは、「ルネサンス建築に心引かれて」というものです。

    フランスやポーランド、イギリス、イスラエルとさまざまな国の人たちとオペラを創ってきたが、みな口をそろえて「イタリアでは仕事をするな」と言う理由は「絶対に予定通りに進まないから」。でも本当はみなイタリアが大好きで、バカンスに行ったと言っては自慢げにその魅力を語るのだ。

    僕もイタリアが大好きだ。きっかけは21歳のときに見た映画「ドン・ジョヴァンニ」だ。イタリア各地で大がかりなロケが行われた作品で、圧倒的に美しい建築が次々と出てくる。

    (中略)

    なかでも僕が夢中になったのは、ベネチアの西60キロほどのヴィチェンツァの町だ。パラーディオの代表作とされるヴィラ・ロトンダがある。美しい丘陵に造られた16世紀の個人の邸宅で、4面に神殿風の玄関があるのだが、威圧的な雰囲気はまったくなく、品格に満ち、そこに立つ人まで優雅に見せる。

    (中略)

    演出家になってからも、スポレート音楽祭やベネチア・ビエンナーレを見に行ったり、父とアッシジを訪ねたりと、イタリアへの旅はもう20回をゆうに超えた。先駆的な文化を発信する一方で、歴史ある建築や美しい自然に囲まれ、人々はおいしい食事をしながら今を楽しんでいる。この絶妙なバランスはほかの国では感じたことがない。

    タリアに住み、骨をうずめたいと常々言っている韓国人の指揮者、チョン・ミョンフンさんにその魅力を聞いたことがある。「人間が生きる喜びがまだあそこにはあるんだよ」と答えた。僕も「仕事抜き」のイタリア通いを再開できる日が来ることを、心から願っている。

    実は、自分も旅先はイタリアが一番好きなのです。記録を見ると、2004年の夏に訪れたのが初めてかな。以来、7-8回は通っていると思います。

    そして、一番好きな町がベネチアかな。シチリアのエキゾチックさ、アマルフィの絶景もよいけど、ベネチアのサンタルチア駅を出ると、すぐに運河というシチュエーションには参るんだな。

    そんなイタリアですが、トラブルもよく起こるのです。一度、ローマのテルミニ駅周辺のホテルに宿泊した時には、ベルボーイに預けたスーツケースが誰かに盗まれたのでした。

    小学校に入学したての長女が私の母のスーツケースを転がしながら、ホテルから出て行った人を見たというのです。そして、正式な紛失証明書をもらうために、イタリア中央警察まで出向いたことがあるのです。対応してくれた警察官は、何も聞かず、サインだけして証明書をくれたのです。こんなの日常茶飯事だというように。

    ある時は、チュニスからシチリアへフェリーで渡り、深夜12時にタクシーなどが全くいない港で降ろされたのでした。町の中心部まで歩くこと30分。バーでタクシーを呼んでもらい、トラーパニからパレルモまでタクシーで3時間ほど高速をぶっ飛ばしたのです。3万数千円の料金をとられ、財布にも痛い出費でした。

    そんなトラブルにも多々遭遇する国ですが、やはり愛すべきお国なのですね。

    自分はいついけるかな。

    2021年10月、日本からイタリアへの入国。パスポートの提示だけで超簡単に入国できるとは驚いた