無敵の三波春夫「俵星玄蕃」を旅先で聴いて涙する自分、やっぱり忠臣蔵

明日からは北海道一周のブログになるので、その前は軽い話題を。昨日のブログでは映画のThe 世界遺産としての「アラビアのロレンス」を紹介したのですが、本日は日本の歌謡曲での映画のThe 世界遺産を紹介します。

その1曲とはずばりあの方のあの曲でしょう。

三波春夫大先生の「俵星玄蕃」が日本の歌謡曲史上No.1だと思うのです、自分的には。ユーミンも山下達郎やサザンでもないんだな。

この曲を聴くと日本人に生まれてよかったなと思うのです。

  • 作詞: 北村桃児(三波自身のペンネーム)
  • 作曲: 長津義司

「忠臣蔵」(赤穂事件)に絡んだ架空の人物である俵星玄蕃[1]を主人公とした曲です。

一つのストーリーを1曲にまとめてはいるが、全てを歌いきるのに8 – 9分を要します。

歌詞はこんな感じ。

槍は錆びても此の名は錆びぬ

男玄蕃の心意気

赤穂浪士のかげとなり

尽くす誠は槍一筋に

香る誉れの元禄桜

姿そば屋にやつしてまでも

忍ぶ杉野よ せつなかろう

今宵名残に見ておけよ

俵崩の極意の一と手

これが餞け男の心

涙をためて振り返る

そば屋の姿を呼びとめて

せめて名前を聞かせろよと

口まで出たがそうじゃない云わぬが花よ人生は

逢うて別れる運命とか

思い直して俵星

独りしみじみ呑みながら

時を過ごした真夜中に

心隅田の川風を

流れてひびく勇ましさ

一打二打ち三流れ

あれは確かに確かにあれは

山鹿流儀の陣太鼓

「時に元禄十五年十二月十四日、

江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓、

しかも一打二打ち三流れ、思わずハッと立ち上がり、

耳を澄ませて太鼓を数え

「おう、正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ」

助太刀するは此の時ぞ、

もしやその中にひるま別れたあのそば屋が

居りあわせぬか、名前はなんと今一度、

逢うて別れが告げたいものと、けいこ襦袢に身を固めて、

段小倉の袴、股立ち高く取り上げし、

白綾たたんで後ろ鉢巻眼のつる如しもなげしにかかるは先祖伝来

俵弾正鍛えたる九尺の手槍を右の手に、

切戸を開けて一足表に出せば、

天は幽暗地は凱々たる白雪を蹴立てて行手は松坂町…」

「吉良の屋敷に来てみれば、今、討ち入りは真最中、

総大将の内蔵之介。見つけて駆け寄る俵星が、

天下無双のこの槍で、お助太刀をば致そうぞ、

云われた時に大石は深き御恩はこの通り、厚く御礼を申します。

されでも此処は此のままに、

槍を収めて御引き上げ下さるならば有り難し、

かかる折りも一人の浪士が雪をけたてて、

サク、サク、サク、サク、サク、サクー、

「先生」「おうッ、そば屋か」

いや、いや、いや、いや、襟に書かれた名前こそ、

まことは杉野の十兵次殿、わしが教えたあの極意、

命惜しむな名おこそ惜しめ、立派な働き祈りますぞよ、

さらばさらばと右左。赤穂浪士に邪魔する奴は何人たりとも

通さんぞ、橋のたもとで石突き突いて、槍の玄蕃は仁王立ち…」

打てや響けや山鹿の太鼓

月も夜空に冴え渡る

夢と聞きつつ両国の

橋のたもとで雪ふみしめた

槍の玄蕃の涙が光る

この曲の一番のハイライト部分は、ここだね。

  • サク、サク、サク、サク、サク、サクー、「先生」「おうッ、そば屋か」

いろんな演歌歌手が唄っていますが、やっぱり本家本元の三波大先生のが世界最高峰です。あの顔の色艶と所作の美しさ、たまりません。よく、二ューヨークに赴任した人が寅さんを見て涙するといいますが、自分はこの俵星玄蕃たな。クロアチアでも美しいアドリア海を見ながら聞き惚れたものです。

日本経済の停滞は長いですが、やっぱり三波先生のようなハッピーオーラが全開の人が出てこないかな

そしていつも思うのは、若い時にこの唄を知っていれば、全部覚えて忘年会の余興のネタにすると、大うけ必死だと思うのです。

本日は映画のお話しです。 今週の月曜日と昨日水曜日に同じ映画を観に行ったのです。二度観です。その映画とはあの「アラビアのロレンス」です...



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