京都が発祥のおいしいラーメンに、「ますたにラーメン」があります。
ちなみに日本橋店のキャッチフレーズは、“元祖!京都背脂鶏ガラ醤油 京都銀閣寺ますたにラーメン”というものです。
そして、東京にはその「ますたにラーメン」が2店あったのでした。(既に過去形となっています)
日本橋店と田町店です。おそらくどちらも暖簾分けしたお店か、フランチャイズのお店だと思います。この2店、味もお店の雰囲気も値段も、微妙にかなり違っているのです。
ベースとなるスープの味はさすがに似てはいますが。
そして、自分が好きなお店は断然、日本橋店なのです。だけど、勤務先から少し遠いんだな。平日のランチに電車に乗っていくのは、さすがにどうかと思った次第です。
そんな訳で、たまに「ますたにラーメン」を食べたくなる時が無性にあるのです。これを“ますたに欠乏症” or “背脂欠乏症”というのですね。
ちなみに、日本橋店のラーメン紹介文です。
当店のスープは三層のスープになっており、上層は甘味がありマイルド、中層はサッパリ醤油味、最後にピリッと辛いアクセントがあります。
レンゲを使っても美味しく召し上がれますが、レンゲを使わずに丼を持ってスープを飲みますと、よりいっそう美味しく召し上がれます。(これ、いわゆるデッド飲み、ですね。)
ごはんに付いてくる、たくあんも本当にうまいのです。
そして、ゴールデンウィークが終わった月曜日にどうしても食べたくなって、「ますたにラーメン 田町店」を目指したのでした。慶應義塾大学の近くです。
お昼の1時ぐらいに訪問です。お店は閉まっているようです。入口には張り紙も張ってあります。おそらくコロナの影響でしばらく閉店します、という案内だろうと思って張り紙を見たところ、驚きの文字が並んでいます。
本日をもちまして、ますたにラーメン 田町店“閉店”致します。
永い間有難う御座居ました。
驚天動地の文言です。よもや休業ではなく、閉店とは驚きました。
新型コロナウイルスが影響したのかもわかりませんが、そんなに閑古鳥がなくようなお店ではなかったはずです。確かに、日本橋店と比べると、店の作りも従業員の数もかなり見劣りはしていたのですが。
これで、とうとう東京にはますたにラーメンは日本橋店の1店しかなくなったとは。
悲しい月曜日のランチとなったのでした。
まあ、せっかく三田に来たのですから、開いているラーメン屋に入ったのでした。
そのお店は「博多 一瑞亭」という博多ラーメンのお店です。
注文したものは、店長おすすめの逸品「豚骨特製ラーメン」(990円)です。
海苔がかなりの枚数とチャーシューもかなりのボリュームです。スープの味はかなり濃い目と推察しました。今日は替え玉はなしです。
そして、となりの人が替え玉を注文していたのですが、麺の固さでバリカタよりも固いのはハリガネと言うんですね。自分は初めて知ったのでした。
そして、こちらのラーメンは不味いわけではありませんが、わざわざ遠出してまではいいかな、というラーメンでした。
しかし、ますたにラーメン田町店の訃報を聞く月曜日になるとは。悲しい5月の月曜日となったのでした。